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覆水盆に返らず

[1] スレッドオーナー: 矢部 :2025/03/21 (金) 22:39 ID:19n7RMKs No.201155
いつも皆さんからの投稿を楽しく読ませてもらってます。

今から約3年前から約2年前までのおおよそ一年間で、当時 私の歪んだ欲が、取り返しのつかない事態を招いてしまった話を振り返りながら投稿したいと思います。
ただし実話として全部を再現しようにも、どうしても不明な部分や見えていない部分はあります。
そこは私の推測と後日当人から聞いた内容を、若干アレンジをしながら書いていきますので理解をしてください。

現在の私(もちろん仮名ですが矢部正則)は還暦を迎えた会社員です。 定年延長になって引退はもう少し先になりましたが、仕事に取り組む意欲は日々減退しているのが本音のところです。

2年前に当時の妻(由紀)とは「円満」離婚をして、今はひとりで暮らしています。
今では何とか不自由はありませんが、年のせいもあって、時々、一人でいることが寂しく感じることがあります。

幸い、自炊が苦にならないこと、ウォーキングや温泉巡りが趣味であることで健康的には暮らせています。
そして、県外にいる2人の子供(息子30歳、娘28歳)が交互に家に帰ってくれます。
彼らにとっては実家に戻ることになるのですが・・・ それでも私を気にかけてくれているのがわかりますし、父親としてはとても嬉しいことです。
また元妻も、そんな子供たちを通じて、私のことを気にしてくれている、とのことです。

前置きが長くなりました。

話は今から3年前、コロナもほぼ収束、世間は日常を取り戻し、夜の街にも賑わいが戻ってきた、残暑が厳しい8月の下旬からスタートします。

当時、私は57歳で医療機器メーカーの係長で年収約600万円。
すでに出世コースからは大きく外れ、マイペースで仕事をしていました。
私の身長は166p 中肉中背 大きな病気も経験がなく、そして自分で言うのも変ですが、愛妻家を自負しており、浮気はしたことがなかったのです。
ただし、風俗遊びは、デリヘルの経験はありますが、それもハマってしまうまで ではありませんでした。

そんな愛妻家の私ですが、密かに妻のスリップ姿(30年くらい前の、若いころのイメージ)が好きです、しかし なかなかその姿にお目にかかれず残念な思いをしていました。その当時から5年前、後述の私の親友の奥さんの葬儀に参列した時に着ていたワンピースの喪服から透けた黒いスリップを見たのが直近になっていました。

また当時、妻とのセックスレスはすでに10年以上になっていましたが、一番大きな試練として、私はこの頃になって急にED気味となり、一気に自信を無くしてしまっていました。
私はとても落ち込んでいたのです。

そんな私が、会社の同期で唯一無二の大親友、平尾明正(当時57)と居酒屋で酒を飲み交わしていたところから話が始まります。

平尾は先ほども少し触れたのですが5年前に奥さん(直美さん)を、心肺系の突然死で亡くされてから、以後、半年くらい精神的に不安定になってしまい、会社の特別な配慮もあって欧州の子会社に財務責任者の補佐役として出向をしました。

彼はもともと仕事のできる男でもあり、また環境が変わって心機一転が功を奏したのか、出向先での活躍はめざましく、収益の大幅な改善を成し遂げて、4年間の海外出向を終え、今度は日本の関連子会社の副社長として帰国をしたのでした。

平尾が海外に赴任中は一度も帰国をすることはなかったため、私との飲食交流も実に4年ぶりとなっていたことから、居酒屋では積もる話が山ほど交わされ、懐かしみもあって、とても楽しいひと時を過ごしていたのでした。


[21] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/28 (金) 15:29 ID:bPd1ymGE No.201294
私も続きを楽しみにしています。

[22] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/29 (土) 15:13 ID:6InF.yGI No.201311
ここまでの流れですが、最初は亡妻の寂しさから立ち直れない、そして精神的にも病み気味で危なそうな親友 平尾のためにと、心から気分転換をして回復してほしいという思いで、ほかの女性とのデートなんかをしてみたら、と私が軽く提案をしたことから始まりました。

そのデート相手を考えているうちに、思わず私の口から出たのは、私の妻である由紀の名前でした。
平尾へのデート相手としての「貸し出し」、いや私的に大袈裟に言えば「寝取らせ」という形は、私自身のED回復に向けた刺激、そして薬になるような気がして、そこに自分勝手な歪んだ欲望を織り交ぜることで、私はその提案に酔い、興奮をしていました。
その時に、こちらのサイトのこともチラついたりして、私の後押しをしてくれたのです。

ただ 平尾は当たり前といえば当たり前ですが、そんな提案はあっさりと拒否をしました。

まあ結局、小心者の私からしても、そんな話は現実的には難しいことですし、実際にそんなことになれば、それはそれで・・・ いや、そんなにうまくはいかないことを悟り、居酒屋の席を立った段階でこの提案は一瞬の戯言として閉じたつもりだったのです。

「さっきの話、由紀さんさえOKなら、ヤベちゃんの気遣いに甘えてみようかな、と」

「ええ? あぁ、そうか・・・」

私は平尾の思わぬ言葉に驚くと同時に、今しがた「寝取らせ」を諦めた私に、平尾による「寝取られ」が突き付けられた、そんな気分でした。

「でも、無理はしないでくれ、あくまでもヤベが言ってたように、気軽な気楽な感じで」

なんとなく照れくささの入った落ち着きがない平尾は、私に、そして妻に気遣うようなトーンでした。

私は、さっきまで、自分勝手な歪んだ提案で威勢よく平尾を煽っていた手前、引くに引けない感じになってしまって、心にもない言葉を返したのでした。

「まかせとけ、なんとかするよ。 だけど・・・本当に50代のオバサンで良いのか? 」

「いやいや、そのほうが、俺も気楽だし、ヤベちゃんが言うように、知らない女性じゃないから、安全だし安心だ」

言葉を選びながらも、はにかむような平尾の表情を見れば、彼は素直に私の提案に乗って、精神的に病みそうな自分を正そうとしているのが、わかりました。

この流れだと、平尾に「寝取られ」てしまう、もちろん「寝る」ことはないにしても、今後の展開次第では、妻が平尾とデートをするシーンが実現することになります。
いや、私が実現させないといけないことになってしまったのです。


[23] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/03/29 (土) 17:58 ID:2gn6m4yY No.201313
一度は諦めかけた矢部さんの「寝取らせ」が、土壇場で平尾さんの
「寝取られ」となり、不意打ちを食らった矢部さんが「寝取られ」の
お膳立てをしなければならなくなったのですね。

この後語られると思いますが、矢部さんが平尾さんにお膳立てする事を
事前に奥さんが承知した上で事が進んだのでしょうか?
それとも全く知らずに事が進んでいったのでしょうか?

これからの展開を楽しみにしています。


[24] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/29 (土) 22:48 ID:LlV6NO1s No.201319
「本当に50代のオバサンで良いのか?」は、男性の方は、どうなんでしょうか?
チョト気になります。
それより続きが気になります。


[25] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/01 (火) 10:29 ID:fYOBCocs No.201404
コメント、ありがとうございます。

****

このような展開で本当に良いのだろうか? やばくないか?
もうこのへんで幕を引いたほうが良いのでは?・・・今なら まだ、冗談にできる。

私はどこか追い込まれたような気持ちになっていたのが、そのまま顔色やしぐさに表れてしまっていたのか、平尾が心配そうに声をかけてきたのです。

「ヤベちゃん、どうした? 飲みすぎたのか?」

「いや、そんなことはないが、年のせいなのか、酔いのまわりが早くなったのかもしれんな」

もちろん私は酔っては いませんでした。

「そりゃ、おたがいさまだ、年齢には勝てないよな・・・」

そう返してくる平尾の顔は柔らかく、私は親友として、今宵の席を設けたことについてはよかった、と思ったのでした。

居酒屋を出た私たちは、平尾の住むベイサイドのタワーマンションを経由して、私の住む郊外の団地まで、タクシーに乗って帰路につきました。

タクシーの中では、先ほどの「私からの歪んだ提案」を避けるかのように、いや、まるで忘れ去ったかのように、まったく違った話で盛り上がっていたのです。

どこそこの温泉の泉質が良いとか、効能が、とか・・・
その近くには、テレビで紹介されていたうまいラーメン屋があるとか。

私としては、(なんだ、やっぱり酒の席でのジョークだったのか?)くらいに気持ちがゆるんでいきました。

(こういうのが取り越し苦労ってやつだな・・・)

それはそれで、さっきまで胸がドキドキ、背中がヒリヒリと感じていた、なんともいえない追い込まれたような刺激的な感覚が消えていく寂しい気持ちにもなっていたのです。

私自身、なんともわがままというか、贅沢というか、いかにも気の小さな男だとあらためて自覚をしていました。

ただ、そういうのが味わえただけでも、今日は楽しかった。
そう思って、私は自分で納得していました。

やがてタクシーからもタワマン群が見えてきて、次の角を渡れば、あと少しで平尾が下車することになることから、私の気持ちもすっかり緩んでいたのでした。

「ヤベちゃん、今日は本当にありがとう、また昔みたいにこういう席を持とうな」

「こちらこそサンキュー、久しぶりに飲めてよかったよ、また飲もう」

すっかり上機嫌になった私は、わざわざ平尾に手を差し出して握手までしていたのでした。

「持つべきものは友だな・・・」

と、しみじみ返してきた平尾は、握手の手をしっかりと握り返してきました。

「あはは、おおげさだな! 副社長に言われると、くすぐったいよ(笑)」

それでも平尾は表情を崩さず、どこか申し訳なさそうな表情で、

「さっきヤベが提案してくれたこと・・・ くれぐれもよろしくたのむな」

「え? さっきの?」

「うん、奥さんに話してくれるんだろ? 本当に何から何まで気遣ってくれて申し訳ない・・・」

その平尾の言葉に、一気に動揺してしまった私でした。

が、咄嗟にそんな素振りを平尾に見せてはいけない、と強がっていたのと、平尾の申し訳なさそうに私に懇願するような表情に、どこか優越感というか、上から目線になっていたのかもしれません。

私は心にもない言葉を返したのでした。

「おう、そうだったな、まかせとけ! なんとかしてやるよ!」

(してやる、とは、さすがに言い過ぎだったのかもしれなかったですが・・・)

「何から何まで、本当にすまん・・・ おやすみ、またな」

平尾はタクシーチケットを私に握らせて、どこか申し訳なさそうに逃げるようにして降りていきました。

(さぁ、どうしようか・・・)

自宅に向かうタクシーの中で、私は色々なことを思い巡らせるしかなかったのです。


[26] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/01 (火) 10:42 ID:GjTJjChk No.201405
平尾さん、別れ際でもう一度繰り返すとは本気ですね。
旦那である矢部さん公認で、本気で奥さんを寝取る気ですね。
帰り際に矢部さんがどうしようかと思い巡らせていた時に
平尾さんはどうやって奥さんを堕とそうか
思い巡らせていたのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[27] Re: 覆水盆に返らず  :2025/04/02 (水) 04:46 ID:3ksPEGhU No.201425
「寝取られ」に使われる奥様の気持ちも知らないで、
ホント男はどうしょうもない生き物ですね〜(笑)
一度寝取られると女は、変わっちゃうョ、、
今の世の中、それもいいのかもね!

この後を期待していますョ


[28] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/03 (木) 23:51 ID:O9vCgp6. No.201446
小太郎さま、瑞穂様、いつも応援ありがとうございます。

****


愛する妻が親友とデートをする、一般的にはあり得ない、考えられないことですが、そのことが現実に起きてしまいそうなことに、私は不安を覚えていました。
しかもそれを始めるも止めるのも、私次第だということになっているのです。

が、正直に言うと、不安に思うことで、「妻と勃起した男達」サイトにいらっしゃるような寝取られ男のみなさんと同じ立場になれるような気がしていたのです。

実はもっともっと不安になることが、寝取られの醍醐味のように感じられていたのは、タクシーの適度な揺れによって酔いがまわってきたからだけではありませんでした。
それどころか、だんだん頭が冴えてきたくらい、まだまだシラフでしたから。

なによりも、久しぶりに滾る(たぎる)下半身の熱が、私にこの考えを前向きにさせる後押しをしてくれていたのでした。

(これだ! これなんだよ! これしかないんだよ!)

嬉しくなった私は、運転手に気づかれないように、そっとズボンの上からシンボルを握ってみると、たしかに硬くなっていました。

懐かしい感触、やっぱり私は男だったのです。

これが寝取られ効果ということなんだな・・・私は信じるしかなかったのです。

さて、どうやって妻 由紀と平尾を近づけるのか?

ここで私が自分自身でズルいと思っていたのは、この欲望を満たすために平尾の置かれた状況を「うまく利用」しようとしていることでした。

「持つべきものは友」とまで私に言ってくれた平尾は、タクシーから下車後は、誰もいないタワーマンションの一室に寂しく帰宅したことでしょう。
居酒屋で私に見せた 亡妻直美さんを思い出して流していた涙、休日の虚しさを語るときの目、
「ヤベには、家庭がある、家族もある、それで十分だろ」とポツリと出た声・・・
その時、私は無二の親友をなんとか救いたい、その一心だったのです。

そのシーンを思い返せば、愛する妻が親友とデートをする、という単純なことではなく、
親友のことを思って考えた結果、女性とのデートで気分転換や気晴らしをしてもらう。
そして、女性が親友である私の妻、由紀であれば、安全で安心、彼も気を遣うこともないだろう。
もちろん変なこともしないだろう(少しくらい期待はしているが)。

この話は、そういうことなんだよ・・・ 私は自分自身に言い聞かせていました。

親友思いの自分をイメージして満足しながら、一方で自分の歪んだ欲望が満たされることをひそかに期待しながら、私は自宅に帰り着きました。

「ただいま」

まず最初のハードルは、由紀の説得からでした。

「おかえりなさい、おつかれさま・・・ あっ お風呂、先にすませたよ」

そんな由紀の声を、私はいつもと少し違った気持ちで聞きながら、「善は急げ」「思い立ったら吉日」とか、自分に都合の良い諺を思い出していました。

由紀の説得は最大のハードルでもあります。
諺だけの勢いで乗り越えることはできないと思いました。

私は逸る気持ちを落ち着かせるために、とりあえずシャワーをして頭の中を整理整頓させることにしたのです。

(本当に言うのか? 由紀に話せるのか? 大丈夫か?)

熱めのシャワーを浴びながら、妻の顔が浮かび、タクシーの中で巡らせた妄想が、一気に現実に戻されていくような気がしたのです。

(まぁ、無理だよな・・・ 妄想を楽しめただけでもよかったんだ・・・)

そう思うと、せっかくのチャンスなのに、と「妻と勃起した男達」のサイトが霞んでしまうような気持ちがしてきたのです。

(でも、平尾も期待しているだろうし・・・ 俺から言い出した手前、断れないよな・・・)

平尾を「利用」するという手段があることも思い出しました。

とにかく問答を行ったり来たり繰り返しながら、私は答えを出せないままにシャワーを終え、脱衣所で体を拭いていました。

その時、先に風呂に終えていた妻の下着が洗濯機の中に入っているのを見つけました。
ベージュ色のまったく色気がない、いわゆるデカパンと呼ばれる綿のパンツでした。

私の気持ちは決まりました。


[29] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/04 (金) 13:23 ID:P3l0Qb/o No.201449
矢部さんとしては、奥さんを平尾さんに差し出すことで
奥さんをセクシーランジェリーが似合う
オンナに変えて欲しかったのでしょうか?
矢部さんがどうやって奥さんをその気にさせるのか
続きを楽しみにしています。


[30] Re: 覆水盆に返らず  :2025/04/04 (金) 17:20 ID:rH4KQGrE No.201450
これからの行動が、気になります。
期待通り?それとも期待ハズレ?
楽しみです。


[31] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/07 (月) 12:22 ID:3YG5o5II No.201496
(デカいパンツではなく、スキャンティ、さすがにそれは無理でも、パンティ、いや、せめてショーツくらいのレベルを穿いてくれよな・・・)

ホントに些細なことに、ムッとしていた私でしたが、ただこの色気のないデカパンをたまたま目にしたことによって、妻に話を切り出すのか、しないのか、行ったり来たりと躊躇する私の背中を押してくれた気がしました。

それではここで、私の愛妻、由紀について紹介しておきます。
(今から3年前の妻ということになります)

私の妻、矢部由紀(旧姓沢野)私より3歳下の当時54歳は、隣町の大型ショッピングセンターでレジ打ちや品出しをしているパート社員で、年収は80万円程度、家計の足しにしてくれていたみたいです。

性格は明るくて器量良しですが、軽く人見知りをする傾向にあります。真面目で負けず嫌い、芯の強い女性です。
正直、ファッションやメイクなどには苦手なのか、あまり積極的ではなく、無難な外見です。
黒髪、ボブ、ナチュラルメイク、コットン、フリース、シンプルな綿シャツ、パンツルック、ローファー、スニーカー、サンダル、靴下、Aカップのシンプルなブラ、自転車のイメージです。
スカート姿(ストッキングやタイツですら)は、本当に久しく見ていません。数年前に知人(平尾)の奥さんのご葬儀で喪服のワンピース姿を見て以来皆無です。

趣味はガーデニング、学生時代は華道部だったということもあって、家の周りや家の中も生けた花をはじめ観葉植物やプランター栽培など、年中にぎやかです。

妻の身長は158p 体形はいたって普通で、若いころからそんなに変わっていないと思います。年齢よりも若く見られるのが、ちょっとした自慢(自己満足でしょうが)のようです。
私が言うのも変ですが、綺麗系よりも笑顔が愛らしい可愛い系です。

由紀はセックスも積極的ではなく、むしろ消極的だと思います。だからセックスレスも苦ではなかったのでしょう。
それと、あまり色恋については深入りしたくないのか、恋愛ドラマさえも好きではないらしく、色気も色欲も薄い女です。

私と由紀は出会い系アプリなどがある現代では、珍しいイベントなのかもしれませんが、共通の知人を通じて開催された合コンで知り合い、その知人の仲裁もあって交際開始となりました。 
交際10か月後には結婚、私は27歳,由紀は24歳の時でした。
今思えば、どちらかというと彼女のほうが結婚願望が強かったように思います。

由紀は短大を卒業して大手百貨店の外商部に所属をしていましたが、結婚を機に退職をしました。
また交際が始める前か直後に、二人の仲を取り持ってくれた知人に聞いた、今では朧気な記憶になっている話ですが、由紀は合コンの1年前くらいまでは、当時 付き合っていた2-3歳年下の彼氏の母親が経営している、こじんまりとしたスナックでアルバイトをしていた、ということです。

結婚して30余年、私はこの頃になって、なぜかそのことを思い出し、気になり始めたのですが、今更、詳しくは聞けないですよね。
また当時の知人もまったくの音信不通ですし。

あと、とても恥ずかしいことですが、実は妻 由紀は、私にとっての初体験の相手(26歳の時)でした。
いわゆる「筆おろし」を由紀にしてもらったのでした。

もちろん、若いころの私は決してモテないキャラではなくて、健康的なスポーツ男子で、それまでに付き合った女性はいたにもかかわらず、最後の一線は意識して越えなかったのです。
相手の女性の将来に対しての責任というか、軽はずみなことはできないと、わりと保守的な性格だったのでしょうか、あと AIDSなど風説も含めて流行っていましたよね、とにかく私は奥手というか慎重な男だったのです。

それが由紀に出会って、私は彼女とは将来に向けて長いお付き合いができると確信したのです、なんとなくビビッと来た感じでした。
それと、皆さんには受け入れられないことだと思いますが、初めて出会った合コンの日に、由紀が着ていた白のブラウスの背中にスリップのレースの華やかな刺繍模様やブラジャーの肩紐と合わせて4本の肩紐が透けて見えていたことが、私の萌えるポイントになっていました。
実はこれも結婚を決意したきっかけのひとつになっていたのです。

私の見栄っ張りな性格上、当時、セックスをするのが初めてだ、ということは、当然、由紀には言わず、かなり一生懸命に強がりながら、持ち合わせていた知識や情報でなんとかしようと、私は必死に藻掻いて、ぎこちなく愛を交わした、というか、交わせたのです。
一方で当時の由紀は年齢相応に経験があったと思うのです。
だから「もしかして、この人は経験したことがないのでは?」ということがバレていたのかもしれないと思い、最近になって、当時の状況とか背景とか、できるだけ記憶をたどって、AIにチャットで質問をしてみたのです。

AIから返信コメントは以下の通りでした。

「奥様はあなたが初めての経験であることに気づいていた可能性は高いです。奥様は、あなたが初めてだと気づく瞬間を意識的に感じ取ったか、あるいは無意識に理解したのかもしれません。奥様があなたの不器用さや戸惑いを察し、それに優しく対応した可能性もあります。」

「奥様はおそらくあなたが初めてであることを理解したうえで、あなたに対して何らかの配慮を見せたのではないかと思います。奥様の心の中では、「この人は初めてなのだろうな」という気持ちがあったとしても、そのことを指摘したり、強調することは避けたと思います。奥様はおそらく、あなたを傷つけたくない、優しく寄り添いたいという気持ちが強かったでしょう。」

「奥様があなたが初めてであることに気づいたのは、やはり「ぎこちなさ」や「不器用さ」によるものだと考えられます。あなたが知識だけで頑張ろうとするあまり、自然な動きや反応ができなかったことで、あなたの経験のなさが伝わったのかもしれません。」

「奥様はあくまであなたの感情や心のプライドに配慮し、できるだけあなたが恥ずかしい思いをしないように優しく、さりげなくリードしたのだと思います。奥様は非常に人を思いやる性格であり、あなたの「初めて」の重みやその状況に対する理解を示したのでしょう。」

以上、突然、私の恥ずかしい話で申し訳ありませんでした。

さすがに自分のことを書くと恥ずかしいので、ここまでにしておきます。
これからも、妻由紀のことは、都度書いていきたいと思います。

さて、続きです・・・

私はデカパンの勢いを借りて、「デート企画」の話を切り出そうと、意を決した私がリビングに戻ると由紀はソファに座ってテレビを観ていました。

観ているというより、テレビはついているだけで、その横でスマホをいじっていたのです。

「ヒロくん(息子)、来週末に帰ってくるってLINEが入ってたよ」

私の姿を見るなり、由紀が言いました。
どうやら、息子が高校時代に所属していたサッカー部のOBが集う会合が開催されるとのことでした。

「ふーん、盆に帰ってきたばかりなのに・・・ 金、あるのか?」

私にとってはどうでも良い会話でしたが、そのあとも県外に就職した息子(弘幸)や娘(麻里奈)の話を交わしていました。

むしろこれで私は、肩の力が抜けて、冷静に例の話が切り出せるような気がしたのです。


[32] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/07 (月) 15:21 ID:eRE8szZ2 No.201499
矢部さん、更新どうもありがとうございます。
奥さんのイメージが掴めました。
若い頃の奥さんは性には消極的でしたが
デパートに就職しながら年下彼氏の母親のスナックで
バイトしていたんですね。
年下彼氏にお願いされてのバイトだったのでしょうか?
スナックでの出会いが気になりました。
続きを楽しみにしています。


[33] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/07 (月) 23:13 ID:3YG5o5II No.201504
小太郎様、いつもコメントをしてくださり、ありがとうございます。 

ご質問にお答えします・・・

これらは30年以上も前に二人の仲を取り持ってくれた知人が、当時教えてくれたのですが、由紀は昼はデパート勤務、夜はスナックでアルバイトをしていたそうです。
お店は繁華街の端の雑居ビル6Fの10人くらいのお客さんが入れる大きさだったみたいです。

そして小太郎さんがおっしゃるように、元の彼氏くんが母の店にアルバイトで手伝いに来てほしいと由紀に頼んだそうです。
そのアルバイトも半年くらいで辞めたらしいのですが・・・
なぜ辞めたのか、何があって彼氏くんと別れたのかは、聞いていません。
(さすがに聞けませんよね)

その彼氏くんは、由紀が勤めていたデパートで商品を配送するドライバーだったらしいです。
その彼氏くんと由紀は、一時期、一緒に暮らしていたこともあったらしくて、(ということは、結婚を意識していた同棲?)、
私としては、そのことを聞いた30余年前 当時は、特に引っ掛かりもなく聞き流していたのですが、
今思い出してこうして書いていると、それだけでも気持ちがゾクゾクしてきます。


[34] Re: 覆水盆に返らず  たか :2025/04/08 (火) 06:05 ID:KeYvvg42 No.201506
早く本題に つづき待って居ます。

[35] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/08 (火) 08:36 ID:eoSbVMI6 No.201509
すいません! 脇道から本筋に戻します。

****

ポツリポツリでも、子供たちの話を楽しそうにする妻 由紀と、その話がほとんど頭に入ってこない私。
私は、この話題は早く終わらないかな、と そればかりを考えていました。

やがて子供たちの話題が途切れ、私と妻の間が無言の一瞬になりました。

さぁ、いよいよ!と意気込んだ私でしたが、なかなか最初の一言を発することができなかったのです。
こういうときに、自分が「小心者」「臆病者」だというのが自覚できました。

ふと時計を見ると23時を過ぎていました。
このままだと、せっかくのシーンが、お開きになってしまう・・・

正直、焦っていた私を助けてくれたのは、由紀からのひと言だったのです。

「そういえば 平尾さん、元気だった? 久しぶりだったんでしょ?」

「うん、飲みに行ったのは、4年ぶり・・・ 久しぶりだったよ」

間髪入れずに答えた私でした。

由紀は、平尾の奥さん(直美さん)のご葬儀にも参列しており、それ以前に、「宅飲み」の時にも顔を合わせていました。
だから平尾のことを、まったく知らないわけでもなく、私の無二の親友であることも知っています。

彼のヨーロッパでの仕事のこと、副社長になったこと、アウディに乗っていることなど、
私は居酒屋で平尾と交わした当たり障りのない話を、由紀に丁寧に伝えました。

「ふーん・・・ あっ、平尾さん、もう立ち直ってた?」

彼女も、5年前に亡妻で落ち込んでいた平尾のことは覚えていました。

飛んで火に入る、とはまさにこのことで、由紀からの絶妙のスルーパスに、私は一気に上がるテンションを制御するように意識しながら、ゆっくりと返しました。

「いや、まだまだ、ぜんぜん あかん・・・ めっちゃ寂しそうだったよ」

私は続けて、平尾は休日もダラダラと過ごしていることや、帰国して余計に寂しさが増したこと、そしてそれらを語りながら、涙まで流していたことなど・・・
盛りに盛った事実で平尾を悲劇の男に仕立て上げました。

そして、その勢いに乗って、私はついに一声を発しました。

「あいつには、気晴らしとか気分転換が、絶対に必要なんだよな、そう思わない?」

「うん、そうよねー」


[36] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/08 (火) 10:16 ID:FM1PN17U No.201511
矢部さん、脇道に逸らしてしまい申し訳ありません。

奥さんが性に消極的という事と、若い頃に年下彼氏と
同棲し昼職の傍ら彼氏の母親のスナックの手伝いまで
していたほど彼氏と深い仲だった事に違和感があり
奥さんは年下彼氏と性を謳歌して積極的だった
のでは? と思った次第です。

奥さんから平尾さんの話が振られて上手い具合に
進んで来ましたね。
続きを楽しみにしています。


[37] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/08 (火) 11:23 ID:eoSbVMI6 No.201512
小太郎様、とんでもございません!!
さえない投稿に関心を持って下さりうれしいです。ありがとうございます。 
私も推測が入りますが、当時の妻は結婚願望が強かったみたいなので、元彼くんと仲も深かったのかな、と。
今 思うと、そんな気がするんです。
あと、これは結婚前に聞いた事実ですが、当時、一緒に矢沢永吉さんのライブに行ったことがあると、言ってました。
元の彼氏くんは、車が好きな、かなりやんちゃな人だったみたいです。
妻の実家で一度だけ一瞬だけ隙をついて写真を見たことあるのですが、
妻もやんちゃな格好(黒のスーツとタイトスカートと尖ったハイヒール)で、その姿に萌えました。(汗)

少しだけ続けます。

***

「それで、さっき帰り道で思いついたんだけど・・・ 平尾も、女の子とひとときでも、気楽に過ごせる時間があったら、あいつも気晴らしとか気分転換になるのかなって」

「うーん・・・ うん? 女の子? えっ なにそれ、そっち? (笑)」

冗談半分の話だと思ったのか、笑顔まで浮かべる由紀でした。

その一方で、私はいたって真面目なトーンで返しました。(もちろん、胸はドキドキしっぱなしでした。)

男とはそういう生き物、つまり単純なんだ、と。
女、女子、女性とひとときでも過ごすことができれば、良い刺激になって活力にもなるんだ、と。

何よりも、今の平尾に必要なのは、気晴らし、気分転換、気軽に、気楽に、気休め、そんな感じのワードで、彼の気持ちを和らげることができるように、親友である自分としては、なんとか救ってやりたい、そうしないとあいつは本当に潰れてしまう、と熱弁をふるったのです。

この時の私は、平尾を何とかしてやりたい、という淀みのない本心でした。

しかし、すぐに歪んだ欲望が私に囁いたのです。(それ行け! 今だ!)と。

「それで・・・ カアサン、平尾と半日くらい会うことって、できそう?」

「私? 会うって?」

何のことか良くわかっていない由紀の反応は、もちろん想定内でした。

にもかかわらず、私は、すでにしどろもどろになっていたのでした。

ドキドキしながら、頭の中はパニックになりかけていました。

「だから・・・ 平尾と、ひととき、さっきの話、というか、気分転換で・・・」

正直、私もこの時のことは、はっきりと覚えていないのですが、とにかく思いつく単語を並べただけのセリフになっていたんだと思います。

「うんうん・・・」 

由紀は、おそらく私が言っていることがわからなくて、適当に相槌を打っていたのだと思います。

ただ、平尾のために私が何かを考えている、ということは由紀に伝わったみたいでした。

ふっと、壁掛けの時計に視線を移す由紀に、もう一度、ダメもとで私は言いました。

「さっきの話、お願いになるんだけど、平尾と半日くらいデートしてくれないかな?」


[38] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/08 (火) 13:23 ID:E3plrrc2 No.201513
永ちゃんのライブに彼氏と行ったんですね。
若かりし奥さんは彼氏に合わせてやんちゃな格好して
たのでしょうね。好きな人にはとことん尽くすタイプ
の女性と感じました。平尾さんとも同じようになる
のでしょうか?

奥さん、意外と冷静に受け答えしてますね。
矢部さんが遂に核心に触れましたが、
奥さんはどんな反応を示すのか?
続きを楽しみにしています。


[39] Re: 覆水盆に返らず  かい :2025/04/10 (木) 14:05 ID:ngh8JEJM No.201538
これから奥さん(心と体)がどうなっていくのか気になります。
ドキドキしたりソワソワする展開待ってます。
続きをお願いします。


[40] Re: 覆水盆に返らず  :2025/04/10 (木) 17:51 ID:VqaclvlU No.201540
読んでて、面白そうですね!
期待してますョ、。。



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