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覆水盆に返らず

[1] スレッドオーナー: 矢部 :2025/03/21 (金) 22:39 ID:19n7RMKs No.201155
いつも皆さんからの投稿を楽しく読ませてもらってます。

今から約3年前から約2年前までの間、当時 私の歪んだ欲が、取り返しのつかない事態を招いてしまった話を振り返りながら投稿したいと思います。
ただし実話として全部を再現しようにも、どうしても不明な部分や見えていない部分はあります。
そこは私の推測と後日当人から聞いた内容を、若干アレンジしながら書いていきますので理解をしてください。

現在の私(もちろん仮名ですが矢部正則)は還暦を迎えた会社員です。定年延長になって引退はもう少し先ですが、仕事に取り組む意欲は日々減退しているのが本音です。

2年前に当時の妻(由紀)とは「円満」離婚をして、今はひとりで暮らしています。
今では何とか不自由はありませんが、年のせいもあって、時々、一人でいることが寂しく感じることがあります。

幸い、自炊が苦にならないこと、ウォーキングや温泉巡りが趣味であることで健康的には暮らせています。
そして、県外にいる2人の子供(息子28歳、娘26歳)が交互に家に来てくれます。
彼らにとっては実家に戻ることになるのですが・・・ それでも私を気にかけてくれているのがわかりますし、父親としてはとても嬉しいことです。
また元妻も、そんな子供たちを通じて、私のことを気にしてくれているとのことです。

前置きが長くなりました。

話は今から3年前、コロナもほぼ収束、世間は日常を取り戻し、夜の街にも賑わいが戻ってきた、残暑が厳しい8月の下旬からスタートします。

当時、私は57歳で医療機器メーカーの係長で年収約600万円。
すでに出世コースからは外れ、マイペースで仕事をしていました。
私の身長は166p 中肉中背 大きな病気も経験がなく、そして自分で言うのも変ですが、私は愛妻家を自負しており、浮気はしたことがなかったのです。
ただし、風俗遊びは、デリヘル経験はありますが、それもハマってしまうまでではありませんでした。

そんな愛妻家の私ですが、密かに妻のスリップ姿(30年くらい前の、若いころのイメージ)が好きです、しかしなかなかその姿にお目にかかれず残念な思いをしていました。その当時から5年前、後述の私の親友の奥さんの葬儀に参列した時に着ていたワンピースの喪服から透けた黒いスリップを見たのが直近になっていました。

また当時、妻とのセックスレスはすでに10年以上になっていましたが、一番大きな試練として、私はこの頃になって急にED気味となり、一気に自信を無くしてしまっていました。とても落ち込んだのです。

そんな私が、会社の同期で唯一無二の大親友、平尾明正(当時57)と居酒屋で酒を飲み交わしていたところから話が始まります。

平尾は先ほども少し触れたのですが5年前に奥さん(直美さん)を、心肺系の突然死で亡くされてから、以後、半年くらい精神的に不安定になってしまい、会社の配慮もあって欧州の子会社に財務責任者の補佐役として出向しました。

彼はもともと仕事のできる男でもあり、また環境が変わって心機一転が功を奏したのか、出向先での活躍はめざましく収益の改善を成し遂げて、4年間の海外出向を終え、今度は日本の関連子会社の副社長として帰国をしたのでした。

平尾が海外に赴任中は一度も帰国をすることはなかったため、私との飲食交流も4年ぶりとなっていたことから、居酒屋では積もる話が山ほど交わされ、懐かしみもあって、とても楽しいひと時を過ごしていたのです。


[2] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/21 (金) 22:55 ID:19n7RMKs No.201158
もう少しだけ、私の親友である平尾のことについて紹介をさせてください。

彼と私は会社の同期で、入社以来、いいえ正確には就職活動の採用面接を受けている頃に知り合ってからの仲です。

独身時代はもちろん、お互いが結婚後も家族ぐるみで交流もありました。
車で温泉地を訪ねたり、時には秘境と呼ばれるところまで足を伸ばしたり、一緒に山歩きや史跡巡りをしたことも数知れず、またお互いの家に行っての「家飲み」や、そして今回のような飲食を共にすることも。

現在でも私たち二人の仲は継続していることで、おそらく今後もこの関係は続くものと思われます。

平尾と直美さんの間に子供さんがいないこともあったのか、実は奥さんご在命中は夫婦でBDSMに哲学的・文学的・文化的・学術的な考えをもって真摯に取り組んでいました。
このことは親友である私にだけ話をしてくれたことですが、彼の思い入れは大変深く、伝統的な権威のある西洋文化として語り始めると、こちらが引き込まれるくらいの熱量があり、そこには低俗で暴力的で野蛮な、巷にあふれているようなSMとは全く違う性嗜好、嗜好というよりも学問とか文化であることが、素人の私でもなんとなくわかるくらい伝わってきました。
もちろん他言はしていません。

年収は1000万円くらいと教えてくれた平尾は、当時も今も、高級タワーマンション上層階で一人暮らしをしています。(ちなみに私は郊外の分譲団地に建売の一軒家ですが)
 
彼の性格は明るく、そしてユーモアがあり、よく人を笑わせるギャグを飛ばしまくっています。
天真爛漫で無邪気で無頓着なとこともありますが、人間味、人情味もある本当に良い奴です。

なによりも彼は努力をして仕事をこなす男で、上役からはもちろん部下からの評価も高く信頼も厚い、と聞いています。
若干小太り体形ですが身長172pと私にしてみればとても羨ましい背丈です。
外見は、昔は私と同じで無頓着でしたが、立場上、しっかりとしたコーディネートを意識していることを本人は話していました。
当時の自家用車はアウディのクーペ最上級グレード、そして趣味は、山歩き、史跡巡りやグルメ、ウォーキング。

いかがでしたでしょうか?
 
みなさん 私の親友、平尾がイメージしていただけましたか?

4年ぶりになる平尾との居酒屋でのひと時は、本当に盛り上がりました。

彼も久しぶりのこの場が楽しくて、そして嬉しくて気分がノッテきたのか、とても饒舌で今回ばかりは私はほぼ聞き役に徹していました。

・こういった場ですから仕事の話はトラブル系エピソードが主になりますが、ほかにもコミカルな話やシリアスな話など。

・出向先の欧州での生活や休日にひとり旅をした名所や史跡のこと、もちろん彼の趣味でもあったBDSMに関して、いわれのある古城や洋館も訪問したこと。

・和洋かかわりなく、私たちの好きなお酒に関してのウンチク

・老後、年金のこと

・そして定番の昔話  など

時が経つのも忘れて話に夢中になると、その心地良さから酒もすすみ、おなかが満たされれます。

それでも、盛り上がりが大きければ、反動が出始めて、トークのペースもスローダウンしてくるのは、みなさんもご一緒だと思います。
それぞれがお手洗いに立ち始めるタイミングになると余計にスローダウンしますよね。

私が席に戻ると、先ほどの勢いはどこかに行ってしまったかのように、平尾の表情がどこか寂しそうな感じに見えたのです。

「どうした? 時化た顔して・・・ 飲み足りないか?」と私。

「いや、やっぱ、帰国すると、慣れ親しんだ場所だけに、寂しい気持ちになるんだよな」と平尾がグラスを手に取り、少し目を伏せながら言ったのです。

彼が何を言わんとしているのか、私は察していました。

このあたりから、先ほどの再会を祝したかのような賑やかな雰囲気から一転して、奥さんを亡くした平尾は5年前同様に、寂しい・辛い・面白くない・生きがいもない、と親友だから話せる本音や弱みをみせて、時に彼は涙をこぼしながら語り始めたのでした。

「とにかく生き甲斐がないんだ、もう俺は人生が終わっているんだよ」

そう言って、寂しげな笑顔を浮かべ、まるで自虐する平尾に、

「何を言ってるんだ、お前は金もあるし、仕事だって順調だろ? 俺から見れば羨ましすぎるよ、贅沢な悩みだな」

私は、なんとか彼を慰める話題を探しながらも、自分の現実を振り返っていました。
実際、我が家の住宅ローンの残りはあと3年。リフォームとか外壁塗装もそろそろ考えないといけない状況で、まだまだお金が必要なのは事実です。
そういえば、子供たちの結婚費用あたりも少なからず必要です。

そのことを平尾に伝えると、

「いやいや、ヤベには、家庭がある、家族もある、それで十分だろ」

たしかに平尾が言う通りです。
このままだと平尾の寂しい気持ちが拭えないと思った私は、話題を変えました。

「お前も、たまには、誰かどこかの女の子でも誘って、映画やドライブとか・・・ 楽しいひと時を過ごすとか、気分転換してみたら?」


[3] Re: 覆水盆に返らず  あめ :2025/03/21 (金) 23:12 ID:WrjCdFKQ No.201161
ここから話が展開しそうで楽しみです!
続きが楽しみです!


[4] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/22 (土) 00:41 ID:tfZ3tZvY No.201165
奥さんは、離婚して、BDSMの虜になって、平尾さんのところでしょうか???

[5] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/22 (土) 05:09 ID:CQ8qz/Xc No.201166
良いお友達なんですね!
この先のお話が、聞きたいです。


[6] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/22 (土) 09:16 ID:uUBZOVe2 No.201173
応援コメント、ありがとうございます。励みにします。  少しだけ、更新します。

***

亡妻の辛さはあるとしても、平日は副社長という立場で忙しい日々を送り、本来はリフレッシュをはかるための休日は、ゴルフの誘いに付き合ったり、自己管理としてフィットネスあたりに通うなど、私は これまでの平尾との長い付き合いから、てっきり彼はメリハリのある「華の独身生活」を送っているのかと思っていました。

聞けば、彼の休日は とりあえず近所を散歩したり、パチンコ、昼寝、昼から酒を飲んだり、時には風俗遊びをしたりして、いわゆる不摂生なダラダラと時間を過ごしているよ、と。
さらに、帰国して間もないことや、逆に帰国したことで亡妻直美さんのことが、より近く感じられて、寂しさが募り、ますます気分が低下、落ち込み気味になっている、ということでした。

だから私は平尾が抱える寂しさや空虚感をなんとか紛らわせたくて「気晴らし」や「気分転換」を提案することで、何とか平尾の心を軽くしてあげたいと思ったのです。

「お前の仕事はハードだし、休みの日くらいはしっかりリラックスするのも大事だぞ!」

「気軽に誘えるような女、誰か 宛てはないのか? お前くらい偉い人なら、なんとかなるだろ?」

立て続けに私が、あえて軽いトーンで気晴らしや気分転換に「女性」を提案したのは、直美さんの姿にいつまでも縛られているのは良くないと思ったからです。

今、振り返れば、私も単純すぎますね。
平尾にしてみれば、おせっかいな友人だったのかもしれません。

「あはは、女か・・・ いやいや、もうそんな歳でもないだろ・・・」

平尾は、苦笑いを受かべて、軽すぎる私の提案に、呆れたような、話に付き合うのが疲れたかのような、「ほっといてくれ」とでも言いたげな、そんなトーンで返してきました。

「おいおい!何を言ってるんだ、俺らもまだこれからだ、時間と金はあるんだし・・・ あっ、俺は金がないけどな」

そう言って私は、3杯目のレモンチューハイを飲みながら、平尾を煽っていました。

アルコールの勢いもあったのか、なぜかこの話題を続けたくなっていたのです。

いや、それだけではなく、ED気味の自分自身に対しても、
「まだまだ、これからなんだ」と気持ちを奮い立たせたかったのかもしれません。

続けて私は、

「会社の女の子とか、お前のポジションだったら、なんとかなるんだろ?」

「いや、さすがに無理無理。 今、それをやっちゃうと人生そのものが吹っ飛んじゃうよ」

平尾は、4杯目はハイボールだな、と言いながら、注文用のタブレットに視線を落とし、指で操作しながら、返してきました。

たしかに今の時代、会社の女性を誘う、というか、声を掛けることすら難しい時代、ハラスメント時代ですよね。 
副社長という立場の平尾だと、尚更でしょう。

「飲み屋の女の子や風俗の子もリスクあるし、面倒だしな・・・ 他に宛てはないか?」 たこわさを摘まみながら私が聞けば、

「海外勤務のブランクがあるし、宛てなんてないよ。 まぁ、仕方ない、これも人生だ、簡単ではないよ」 

平尾が諦め口調で返してきた言葉から、私は(平尾はやっぱり奥さんのことが忘れられないんだな・・・)と思いました。

奥さんか・・・ 奥さん?

ふと、頭の中にひらめいたことを、私は何も考えることなく、ごく自然に口に出してしまったのです。

「誰も宛てがないのなら・・・ そうだなー、じゃぁ、とりあえず・・・」


[7] Re: 覆水盆に返らず  ツ創ツ催ャ :2025/03/22 (土) 19:15 ID:AfhbmX/M No.201177
更新ありがとうございます。文章もとても読みやすく、まるでその場にいるかのように感じられます。
引き続き楽しみにさせていただきます。


[8] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/23 (日) 02:48 ID:5guENj6M No.201187
ワクワクしながら、何度も読み返しています。

[9] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/24 (月) 14:39 ID:x2A9BacE No.201227
応援コメント、ありがとうございます。励みにします。

***

「とりあえず?」

私の何気ない言葉に、ほとんど氷しか残っていない3杯目のグラスを口に当てながら平尾は私に視線を向けました。

「たとえば由紀が相手だったらお前も楽だろ、ひと時を過ごしてみては?」

「由紀? 誰だ?」

「ウチのカミさんよ、お前も良く知ってるし、年齢的にも合うだろ?」

実はその時に妻の名を口に出してしまったのか、私は今、振り返っても、何度振り返ってもわからないのです。

なぜ? 
強いて言えば、たまたま「奥さん」という言葉に釣られてひらめいた?
あまりにも親友の平尾がかわいそうで、つい? 
居酒屋のにぎやかな雰囲気に乗せられた?

とにかく、妻である由紀の名を初めて出した時点では、特に思い入れもなく、軽はずみに、と言っていいくらい、弾みで出てしまった、そんな感じでした。

軽はずみは、平尾も同じだったみたいで、

「そりゃありえんだろ・・・ だって縛ることも鞭で打つこともできないし」

これまた、おおげさな否定のしかたでした。
そして幸いだったのは平尾がニッコリと笑顔で返してきたことでした。
それもそのはずですよね、私がまじめに提案をしてきたとは思っていないはずですから。

こんなジョークめいた私の提案と、それを平尾がジョークで返してきたことで、一気にどんよりと曇りかけた二人の会話が活性化したのです。(少なくとも私はそう思っていました。)

それと同時に、私が最初に提案していた、平尾の気晴らしや気分転換のために「女性と過ごす時間」が、どういうわけか「自分の妻(由紀)を他の男(平尾)に任せる時間」という形に変わったことが面白くもあり、またで恥ずかしながら私自身の忘れかけていた欲望を刺激する方向にシフトしてきたのです。

もちろん、さきほどの平尾の反応からすると、私の提案が実現するとは思ってもいません。
それでも、もしも、実現したとして由紀と平尾が二人でデートをしたら、と思うと、私は、態度には出さないものの、どこかゾクゾクとした気分になっていたのは確かでした。

私は「しょんべん、行ってくる」と幾分か明るい表情で席を立った平尾を見送りながら、しばらくはこの話題を続けてみたいと、思ってしまったのです。

平尾が戻ってきた時、案の定、彼の口からは全く違う話題が出たのです。

「今度、久々に温泉、巡りたいな・・・ どこかヤベちゃんのおすすめはないか?」


[10] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/25 (火) 21:59 ID:ozvxv.Jw No.201240
温泉に奥様の「由紀」も、連れて行くのかな、、。
期待外れなのかな(笑)


[11] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/26 (水) 14:15 ID:at9IyrE. No.201255
コメント、ありがとうございます。うれしいです。

***

平尾のその言葉にまともに答えると、先ほどの話題を途絶えさせることになり、せっかく昂っている私の気持ちが冷めてしまうと思いました。

「おお!いいじゃん! お前がその気なら、うちのカミさんと二人で温泉に一緒に行ったらどう? オバサンだけど、気晴らしくらいにはなるだろ?」

「アホか!(笑)まだそんな冗談を言ってるのか・・・ さすがに、そういうのは倫理的にも世間的にもヤバいって・・・ あと、俺の立場的にも」

平尾は不倫や浮気など、ワイドショーネタに結び付けながら、私の提案を冗談としか受け取っていませんでした。

「そうか? 俺が「いいよ」って言ってるんだし、問題ないだろ?」

「いやいや、そうやって心配してくれるだけで、ありがたいよ。 マジでそう思ってるよ、持つべきものは友だよなー!」

ただ、この彼の言葉から気がついたのは、彼は彼で、トイレで用を足しながら、さっきの私の提案を考えてくれてはいたのです。

「そうだよな」と、このあたりで私も引いておけばよかったのですが、自分のもうひとつの歪んだ感情がエスカレートしてしまって、次の言葉を向けたのでした。

「今のお前を見ていると心配なんだ・・・ 無理をしてでも、気分転換や気晴らしが必要だと思うよ」

畳みかけるように私は、真面目な顔をして、平尾がイメージしやすいように、「たとえば午後のひと時・・・」、と前置きのあとに、映画やドライブ、公園散策、史跡巡り、など気軽で気楽な場所とか場面を出しながら、彼の休日と比較をして、自分の言葉を正当化していたのでした。

同時に私の胸は高ぶり、そしてなによりも背中あたりがゾクゾクとする なんとも言えない感覚を抑えるのに必死でした。


[12] Re: 覆水盆に返らず  だいご :2025/03/26 (水) 18:12 ID:6WybEuao No.201256
私は意気地なしのあかんたれなので結末が矢部さんの一人暮らしというのがつらく、この先を想像するだけでモヤモヤしています。そのくせ気になって続きをお聞きしたくうずうずもしております。
これから語られるとは思いますが大切な元奥様をイメージできるような詳細を教えていただけるとありがたいです。


[13] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/03/26 (水) 18:23 ID:xu8Go7Qk No.201258
矢部さん、初コメです。
冒頭で語られていた、取り返しのつかない事態と奥さんとの離婚と
考え合わせると、この時親友の平尾さんへの提案は、
矢部さんの中の闇が矢部さんに語らせたのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[14] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/26 (水) 22:36 ID:5j.NFe2Q No.201262
「寝取られ」ですか?
それで奥様と離婚。
男の人は、本当に馬鹿げていますョ。
1番大切な物を、友人に貸し出したつもりが寝取られて、、
でも興奮するのが止まりませんね!
何故でしょう、、
どんな物語になるのかな?
期待してます。


[15] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/26 (水) 22:37 ID:5j.NFe2Q No.201263
「寝取られ」ですか?
それで奥様と離婚。
男の人は、本当に馬鹿げていますョ。
1番大切な物を、友人に貸し出したつもりが寝取られて、、
でも興奮するのが止まりませんね!
何故でしょう、、
どんな物語になるのかな?
期待してます。😅


[16] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/27 (木) 11:21 ID:ziTb7cCw No.201270
感想やコメント、ありがとうございます。励みにします。

***

平尾は4杯目になるハイボールを一口飲んで、

「まぁ、ヤベちゃん言ってくれるように、気分転換とか気晴らしは必要だよな・・・」

「そうだろ? どう? 俺の提案・・・ 異性と、ほんのひと時、気軽な気持ちで気楽に過ごすだけでも、気分転換になると思うだろ?」

あえて私のセリフに、女、女性、妻、由紀を使わずに異性と言ったのは、平尾に漠然とイメージをさせながら核心に近づける姑息な作戦でした。(浅はかですが・・・)
それでも昂る気持ちが声に移ったのか、私のトーンは高めになっていました。

そんな気持ちを悟られないために、ほど良く回っていた酔いのせいにするように、
私はグラスを傾けて氷を口に入れて頬張り、さらに続けました。

「気軽に気楽に、大丈夫、問題ないよ・・・」

今思えば、何が大丈夫なのか、何が問題ないのか、自分でもよくわかりません。
とにかく、ここまで来たらこの話を一気にまとめたいという気持ちだけでした。

私は曲がりなりにも「妻と他人がデートをする」という、これまで「妻と勃起した男達」サイトを覗くことでしか味わえなかったシーンが、自分が主役になって実現しそうな状況に密かに舞い上がっていたのです。

「いやぁ・・・ あはは・・・」

向かい合っている平尾の表情が緩んできていました。

「ウチのカミさんだって、お前の事情はわかってくれるよ」

再度 私は、暗に「妻に頼む」という具体的な行動を平尾に提案しました。

友人としての親切心とか気遣いを装いながら、その裏には「自分の妻」を他の男に任せることによる興奮や刺激を求める心情を潜ませていたのです。

この時、昂っていた気持ち、ゾクゾク感は、夫である私だけが理解できる刺激であり、ED回復の特効薬にもなる気がしていました。


[17] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/27 (木) 20:33 ID:iLJpUf3A No.201272
自分から妻を、他の男に任せるなんて、
究極の寝取らせですが、戻らなかった?、、、のかな?
これからが楽しみ。


[18] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/03/27 (木) 22:42 ID:e/Ky5SPA No.201285
矢部さん、更新どうもありがとうございます。
サイトで見るしかなかった「寝取られ」を自分で体験したかったのですね。
禁断の劇薬を手にして、興奮に身を委ねてしまったのですね。
まさか奥さんが墜とされるとは思いも寄らなかったのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[19] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/28 (金) 10:44 ID:doJrnX5E No.201290
楽しみにしてくださってありがとうございます。

***

平尾の寂しい気持ちを慰め、気晴らしを提案する、という、親友としての優しさを巧みに利用しながら、自分の欲望を満たすための歪んだ提案を積極的に持ち掛けていた私。

しかし勢いよく飛び込んできた次の言葉に水を差されてしまったのです。

「空いたお皿をお下げしますねー」

店員さんが私たちの席に来て、空いた皿を回収すると、二人の間にちょっとした沈黙が生まれました。
といっても、1分もないくらいの間でしたが・・・

「おっ、もうこんな時間だなー、もう俺はSTOPだけど、ヤベちゃんは?」

沈黙を払うように平尾は腕時計を見て私に問いながら、ハイボールをグビグビと勢いよく飲んでいました。

私には、この彼の何気ない仕草は、まるで、「そろそろ(くだらない)会話を終わらせて、お開きにしようぜ」とでも言いたげな仕草に見えたのです。

「俺も、もう大丈夫。 刺身、旨かったなー」 「うん、旨かった」
「次回もここだな」 「そうだな、ここにしよう」

平尾の仕草や、たわいもない会話とともに、私はこれまで盛り上がった自分の気持ちがスゥーっと、まるで歪んだ気持ちが浄化されるとでも言うのでしょうか、そんな感じになったのです。

冷静に考えてみれば、愛妻家を自称するくらいに妻・由紀のことが大好きなくせに、他の男とデートさせるなんてことを、これ以上プッシュする勇気も気力もありませんでした。
つまり、いわゆる「寝取らせ」は断念したというか、私にはできなかったのです。

それでも平尾と会話を通じて、ヒリヒリするような刺激的な小一時間、「妻と勃起した男達サイト」に、ほんの少しだけ寄せることができたことに、秘めた自分の気持ちを鎮めながらも、自己満足をしていたのです。

結局、私は小心者なんですよね。

「ヤベちゃんの気遣いというか優しさに、本当に感謝するよ。 やっぱり、持つべきものは友だな・・・」

平尾はそう言って、一気にハイボールを飲み干しました。

「まぁ、お前とはホントに長い付き合いだしな」

「いやぁー長いよな・・・就活の時からだよな」

視線を少し上げてしみじみ語る平尾に、私は、先ほどの提案に固執することなく、あっさりと親友としての声掛けをしました。

「お前が苦労をしているのは俺なりにわかっているつもりだし、まぁ、ほかに俺にできることがあったら何でも言ってくれ」

と、言った私は、そろそろお開きとばかりにタブレットに手を伸ばしかけたところで、

「マジでありがとう、気に掛けてもらって本当に嬉しいよ・・・」

しみじみとした平尾のその言葉のトーンに、私は何も言わずニッコリと笑い返して、タブレット画面の精算のボタンを押しました。

(なんだかんだで、結局、いつものように良い時間を過ごしたな・・・)

私が満足感に浸りながら料金が表示されるのを待っていると、平尾が、

「それで・・・さっきのヤベの提案、せっかくだから乗せてもらってもいいか?」

「え?」


[20] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/03/28 (金) 11:31 ID:qSCDxKS2 No.201291
平尾さん、矢部さんからの悪魔の誘いに乗って来ましたね。
平尾さんがトイレに立った時に、矢部さんの奥さんを寝取り
調教することを決めたのでしょうか?
平尾さんは矢部さんの奥さんの顔見知りとありましたから
密かに狙っていたかもですね。
続きを楽しみにしています。


[21] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/28 (金) 15:29 ID:bPd1ymGE No.201294
私も続きを楽しみにしています。

[22] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/03/29 (土) 15:13 ID:6InF.yGI No.201311
ここまでの流れですが、最初は亡妻の寂しさから立ち直れない、そして精神的にも病み気味で危なそうな親友 平尾のためにと、心から気分転換をして回復してほしいという思いで、ほかの女性とのデートなんかをしてみたら、と私が軽く提案をしたことから始まりました。

そのデート相手を考えているうちに、思わず私の口から出たのは、私の妻である由紀の名前でした。
平尾へのデート相手としての「貸し出し」、いや私的に大袈裟に言えば「寝取らせ」という形は、私自身のED回復に向けた刺激、そして薬になるような気がして、そこに自分勝手な歪んだ欲望を織り交ぜることで、私はその提案に酔い、興奮をしていました。
その時に、こちらのサイトのこともチラついたりして、私の後押しをしてくれたのです。

ただ 平尾は当たり前といえば当たり前ですが、そんな提案はあっさりと拒否をしました。

まあ結局、小心者の私からしても、そんな話は現実的には難しいことですし、実際にそんなことになれば、それはそれで・・・ いや、そんなにうまくはいかないことを悟り、居酒屋の席を立った段階でこの提案は一瞬の戯言として閉じたつもりだったのです。

「さっきの話、由紀さんさえOKなら、ヤベちゃんの気遣いに甘えてみようかな、と」

「ええ? あぁ、そうか・・・」

私は平尾の思わぬ言葉に驚くと同時に、今しがた「寝取らせ」を諦めた私に、平尾による「寝取られ」が突き付けられた、そんな気分でした。

「でも、無理はしないでくれ、あくまでもヤベが言ってたように、気軽な気楽な感じで」

なんとなく照れくささの入った落ち着きがない平尾は、私に、そして妻に気遣うようなトーンでした。

私は、さっきまで、自分勝手な歪んだ提案で威勢よく平尾を煽っていた手前、引くに引けない感じになってしまって、心にもない言葉を返したのでした。

「まかせとけ、なんとかするよ。 だけど・・・本当に50代のオバサンで良いのか? 」

「いやいや、そのほうが、俺も気楽だし、ヤベちゃんが言うように、知らない女性じゃないから、安全だし安心だ」

言葉を選びながらも、はにかむような平尾の表情を見れば、彼は素直に私の提案に乗って、精神的に病みそうな自分を正そうとしているのが、わかりました。

この流れだと、平尾に「寝取られ」てしまう、もちろん「寝る」ことはないにしても、今後の展開次第では、妻が平尾とデートをするシーンが実現することになります。
いや、私が実現させないといけないことになってしまったのです。


[23] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/03/29 (土) 17:58 ID:2gn6m4yY No.201313
一度は諦めかけた矢部さんの「寝取らせ」が、土壇場で平尾さんの
「寝取られ」となり、不意打ちを食らった矢部さんが「寝取られ」の
お膳立てをしなければならなくなったのですね。

この後語られると思いますが、矢部さんが平尾さんにお膳立てする事を
事前に奥さんが承知した上で事が進んだのでしょうか?
それとも全く知らずに事が進んでいったのでしょうか?

これからの展開を楽しみにしています。


[24] Re: 覆水盆に返らず  :2025/03/29 (土) 22:48 ID:LlV6NO1s No.201319
「本当に50代のオバサンで良いのか?」は、男性の方は、どうなんでしょうか?
チョト気になります。
それより続きが気になります。


[25] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/01 (火) 10:29 ID:fYOBCocs No.201404
コメント、ありがとうございます。

****

このような展開で本当に良いのだろうか? やばくないか?
もうここまでで幕を引いたほうが良いだろう・・・今なら まだ、冗談にできる。

私はどこか追い込まれたような気持ちになっていたのが、そのまま顔色やしぐさに表れてしまっていたのか、平尾が心配そうに声をかけてきたのです。

「ヤベ、どうした? 飲みすぎたのか?」

「いや、そんなことはないが、年のせいなのか、酔いのまわりが早くなったのかもしれんな」

もちろん私は酔っては いませんでした。

「そりゃ、おたがいさまだ、年齢には勝てないよな・・・」

そう返してくる平尾の顔は柔らかく、私は親友として、今宵の席を設けたことについてはよかった、と思ったのでした。

居酒屋を出た私たちは、平尾の住むベイサイドのタワーマンションを経由して、私の住む郊外の団地まで、タクシーに乗って帰路につきました。

タクシーの中では、先ほどの「私からの歪んだ提案」を避けるかのように、いや、まるで忘れ去ったかのように、まったく違った話で盛り上がっていたのです。

どこそこの温泉の泉質が良いとか、効能が、とか・・・
その近くには、テレビで紹介されていた、うまい店があるとか。

私としては、(なんだ、やっぱり酒の席でのジョークだったのか?)くらいに気持ちがゆるんでいきました。

(こういうのが取り越し苦労ってやつだな・・・)

それはそれで、さっきまで胸がドキドキ、背中がヒリヒリと感じていた、なんともいえない追い込まれたような刺激的な感覚が消えていく寂しい気持ちにもなっていたのです。

私自身、なんともわがままというか、贅沢というか、いかにも小心な男だとあらためて自覚をしていました。

ただ、そういうのが味わえただけでも、今日は楽しかった。
私は自分で納得していました。

やがてタクシーからもタワマン群が見えてきて、次の角を渡れば、あと少しで平尾が下車することになることから、私の気持ちもすっかり緩んでいたのかもしれません。

「ヤベちゃん、今日は本当にありがとう、また昔みたいにこういう席を持とうな」

「こちらこそサンキュー、久しぶりに飲めてよかったよ、また飲もう」

すっかり上機嫌になった私は、わざわざ平尾に手を差し出して握手までしていたのでした。

「持つべきものは友だな・・・」

と、しみじみ返してきた平尾は、握手の手をしっかりと握り返してきました。

「あはは、おおげさだな! 副社長に言われると、くすぐったいよ(笑)」

それでも平尾は表情を崩さず、どこか申し訳なさそうな表情で、

「さっきヤベが提案してくれたこと・・・ くれぐれもよろしくたのむな」

「え? さっきの?」

「うん、奥さんに話してくれるんだろ? 本当に何から何まで気遣ってくれて申し訳ない・・・」

その平尾の言葉に、一気に動揺してしまった私でした。

が、咄嗟にそんな素振りを平尾に見せてはいけない、と強がっていたのと、平尾の申し訳なさそうに私に懇願するような表情に、どこか優越感というか、上から目線になっていたのかもしれません。

私は心にもない言葉を返したのでした。

「おう、そうだったな、まかせとけ! なんとかしてやるよ!」

(してやる、とは、さすがに言い過ぎだったのかもしれなかったですが・・・)

「何から何まで、本当にすまん・・・ おやすみ、またな」

平尾はタクシーチケットを私に握らせて、どこか申し訳なさそうに逃げるようにして降りていきました。

(さぁ、どうしようか・・・)

自宅に向かうタクシーの中で、私は色々なことを思い巡らせるしかなかったのです。


[26] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/01 (火) 10:42 ID:GjTJjChk No.201405
平尾さん、別れ際でもう一度繰り返すとは本気ですね。
旦那である矢部さん公認で、本気で奥さんを寝取る気ですね。
帰り際に矢部さんがどうしようかと思い巡らせていた時に
平尾さんはどうやって奥さんを堕とそうか
思い巡らせていたのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[27] Re: 覆水盆に返らず  :2025/04/02 (水) 04:46 ID:3ksPEGhU No.201425
「寝取られ」に使われる奥様の気持ちも知らないで、
ホント男はどうしょうもない生き物ですね〜(笑)
一度寝取られると女は、変わっちゃうョ、、
今の世の中、それもいいのかもね!

この後を期待していますョ



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