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覆水盆に返らず

[1] スレッドオーナー: 矢部 :2025/03/21 (金) 22:39 ID:19n7RMKs No.201155
いつも皆さんからの投稿を楽しく読ませてもらってます。

今から約3年前から約2年前までのおおよそ一年間で、当時 私の歪んだ欲が、
取り返しのつかない事態を招いてしまった話を振り返りながら投稿したいと思います。

ただし実話として全部を再現しようにも、どうしても不明な部分や見えていない部分はあります。
そこは私の推測と後日当人から聞いた内容を、若干アレンジをしながら書いていきますので
理解をしてください。

現在の私(もちろん仮名ですが矢部正則)は還暦を迎えた会社員です。 
定年延長になって引退はもう少し先になりましたが、仕事に取り組む意欲は
日々減退しているのが本音のところです。

2年前に当時の妻(由紀)とは「円満」離婚をして、今はひとりで暮らしています。

今では何とか不自由もありませんが、年のせいもあって、時々、一人でいることが
寂しく感じることがあります。

幸い、自炊が苦にならないこと、ウォーキングや温泉巡りが趣味であることで
健康的には暮らせています。
そして、県外にいる2人の子供(息子30歳、娘28歳)が交互に家に帰ってくれます。
彼らにとっては実家に戻ることになるのですが・・・ 
それでも私を気にかけてくれているのがわかりますし、父親としてはとても嬉しいことです。
また元妻も、そんな子供たちを通じて、私のことを気にしてくれている、とのことです。

前置きが長くなりました。

話は今から3年前、コロナもほぼ収束、世間は日常を取り戻し、夜の街にも賑わいが戻ってきた、
残暑が厳しい8月の下旬からスタートします。

当時、私は57歳で医療機器メーカーの係長で年収約600万円。
すでに出世コースからは大きく外れ、マイペースで仕事をしていました。
私の身長は166㎝ 中肉中背 大きな病気も経験がなく、そして自分で言うのも変ですが、
愛妻家を自負しており、浮気はしたことがなかったのです。
ただし、風俗遊びはデリヘルの経験はありますが、それもハマってしまうまで ではありませんでした。

そんな愛妻家の私ですが、密かに妻のスリップ姿(30年くらい前の、若いころのイメージ)が好きです、
しかし なかなかその姿にお目にかかれず残念な思いをしていました。
その当時から5年前、後述の私の親友の奥さんの葬儀に参列した時に着ていた
ワンピースの喪服から透けた黒いスリップを見たのが直近になっていました。

また当時、妻とのセックスレスはすでに10年以上になっていましたが、一番大きな試練として、
私はこの頃になって急にED気味となり、一気に自信を無くしてしまっていました。
当時の私はとても落ち込んでいたのです。

そんな私が、会社の同期で唯一無二の大親友、平尾明正(当時57)と、ある金曜日の夜に
居酒屋で酒を飲み交わしていたところから話が始まります。

平尾は先ほども少し触れたのですが5年前に奥さん(直美さん)を、心肺系の突然死で亡くされてから、
以後、半年くらい精神的に不安定になってしまったのです。
会社の特別な配慮もあって、彼はスイスの子会社に財務責任者の補佐役として出向をしました。

彼はもともと仕事のできる男でもあり、また環境が変わって心機一転が功を奏したのか、
出向先での活躍はめざましく、収益の大幅な改善を成し遂げて、4年間の海外出向を終え、
今度は日本の関連子会社の副社長として帰国をしたのでした。

平尾が海外に赴任中は一度も帰国をすることはなかったため、私との飲食交流も実に4年ぶり
となっていたことから、居酒屋では積もる話が山ほど交わされ、懐かしみもあって、
とても楽しいひと時を過ごしていたのでした。


[31] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/07 (月) 12:22 ID:3YG5o5II No.201496
(デカいパンツではなく、スキャンティ、さすがにそれは無理でも、パンティ、
いや、せめてショーツくらいのレベルを穿いてくれよな・・・)

ホントに些細なことに、ムッとしていた私でしたが、ただこの色気のないデカパンを
たまたま目にしたことによって、妻に話を切り出すのか、しないのか、
行ったり来たりと躊躇する私の背中を押してくれた気がしました。

それではここで、私の愛妻、由紀について紹介しておきます。
(今から3年前の妻ということになります)

私の妻、矢部由紀(旧姓沢野)私より3歳下の当時54歳は、隣町の大型ショッピングセンターで
レジ打ちや品出しをしているパート社員で、年収は80万円程度、家計の足しにしてくれていた
みたいです。

性格は明るくて器量良しですが、軽く人見知りをする傾向にあります。真面目で負けず嫌い、
芯の強い女性です。
正直、ファッションやメイクなどには苦手なのか、あまり積極的ではなく、無難な外見です。
黒髪、ボブ、ナチュラルメイク、コットン、フリース、シンプルな綿シャツ、パンツルック、
ローファー、スニーカー、サンダル、靴下、Aカップのシンプルなブラ、自転車のイメージです。
スカート姿(ストッキングやタイツですら)は、本当に久しく見ていません。
数年前に知人(平尾)の奥さんのご葬儀で喪服のワンピース姿を見て以来皆無です。

趣味はガーデニング、学生時代は華道部だったということもあって、家の周りや家の中も
生けた花をはじめ観葉植物やプランター栽培など、年中にぎやかです。

妻の身長は158㎝ 体形はいたって普通で、若いころからそんなに変わっていないと思います。
年齢よりも若く見られるのが、ちょっとした自慢(自己満足でしょうが)のようです。
私が言うのも変ですが、綺麗系よりも笑顔が愛らしい可愛い系です。

由紀はセックスも積極的ではなく、むしろ消極的だと思います。
だからセックスレスも苦ではなかったのでしょう。
それと、あまり色恋については深入りしたくないのか、恋愛ドラマさえも好きではないらしく、
色気も色欲も薄い女です。

私と由紀は出会い系アプリなどがある現代では、珍しいイベントなのかもしれませんが、
共通の知人を通じて開催された合コンで知り合い、その知人の仲裁もあって交際開始となりました。 
交際10か月後には結婚、私は27歳,由紀は24歳の時でした。
今思えば、どちらかというと彼女のほうが結婚願望が強かったように思います。

由紀は短大を卒業して大手百貨店の外商部に所属をしていましたが、結婚を機に退職をしました。

また知り合ってから本格的な交際が始める前か直後に、二人の仲を取り持ってくれた知人に聞いた
今では朧気な記憶になっている話ですが、
由紀は合コンの1年前くらいまでは、当時 付き合っていた2-3歳年下の彼氏、彼の母親が経営する
こじんまりとしたスナックでアルバイトをしていた、ということです。

結婚して30余年、私はこの頃になって、なぜかそのことを思い出し、気になり始めたのですが、
今更、詳しくは聞けないですよね。
また当時の知人もまったくの音信不通ですし。

あと、とても恥ずかしいのですが、実は妻 由紀は、私にとっての初体験の相手(26歳の時)でした。
いわゆる「筆おろし」を由紀にしてもらったのでした。

もちろん、若いころの私は決してモテないキャラではなくて、健康的なスポーツ男子で、
それまでに付き合った女性はいたにもかかわらず、最後の一線は意識して越えなかったのです。
相手の女性の将来に対しての責任というか、軽はずみなことはできないと、わりと保守的な性格
だったのでしょうか、あと AIDSなど風説も含めて流行っていましたよね、
とにかく私は奥手というか慎重な男だったのです。

それが由紀に出会って、私は彼女とは将来に向けて長いお付き合いができると確信したのです、
なんとなくビビッと来た感じでした。
それと 皆さんにはなかなか受け入れられない思考だと思いますが、初めて出会った合コンの日に、
由紀が着ていた白のブラウスの背中にスリップのレースの華やかな刺繍模様や
ブラジャーの肩紐と合わせて4本の肩紐が透けて見えていたことが、私の萌えるポイントに
なっていました。
実はこれも結婚を決意したきっかけのひとつになっていたのです。

私の見栄っ張りな性格上、当時、セックスをするのが初めてだ、ということは、
当然、由紀には言わず、というか 言えず、かなり一生懸命に強がりながら、持ち合わせていた
知識や情報でなんとかしようと、私は必死に藻掻いて、ぎこちなく愛を交わした、というよりも
なんとか交わすことができたのです。

一方で当時の由紀は年齢相応に経験があったと思うのです。
だから「もしかして、この人は経験したことがないのでは?」ということが
バレていたのかもしれないと思い、最近になって、当時の状況とか背景とか、
できるだけ記憶をたどって、AIにチャットで質問をしてみたのです。

AIから返信コメントは以下の通りでした。

「奥様はあなたが初めての経験であることに気づいていた可能性は高いです。
奥様は、あなたが初めてだと気づく瞬間を意識的に感じ取ったか、
あるいは無意識に理解したのかもしれません。奥様があなたの不器用さや戸惑いを察し、
それに優しく対応した可能性もあります。」

「奥様はおそらくあなたが初めてであることを理解したうえで、あなたに対して何らかの配慮を
見せたのではないかと思います。奥様の心の中では、「この人は初めてなのだろうな」
という気持ちがあったとしても、そのことを指摘したり、強調することは避けたと思います。
奥様はおそらく、あなたを傷つけたくない、優しく寄り添いたいという気持ちが強かったでしょう。」

「奥様があなたが初めてであることに気づいたのは、やはり「ぎこちなさ」や「不器用さ」
によるものだと考えられます。
あなたが知識だけで頑張ろうとするあまり、自然な動きや反応ができなかったことで、
あなたの経験のなさが伝わったのかもしれません。」

「奥様はあくまであなたの感情や心のプライドに配慮し、できるだけあなたが恥ずかしい思いを
しないように優しく、さりげなくリードしたのだと思います。奥様は非常に人を思いやる性格であり、
あなたの「初めて」の重みやその状況に対する理解を示したのでしょう。」

以上、突然、私の恥ずかしい話で申し訳ありませんでした。

さすがに自分のことを書くと恥ずかしいので、ここまでにしておきます。
これからも、妻由紀のことは、都度書いていきたいと思います。

さて、続きです・・・

私はデカパンの勢いを借りて、「デート企画」の話を切り出そうと、
意を決した私がリビングに戻ると由紀はソファに座ってテレビを観ていました。

観ているというより、テレビはついているだけで、その横でスマホをいじっていたのです。

「ヒロくん(息子)、来週末に帰ってくるってLINEが入ってたよ」

私の姿を見るなり、由紀が言いました。
どうやら、息子が高校時代に所属していたサッカー部のOBが集う会合が開催されるとのことでした。

「ふーん、盆に帰ってきたばかりなのに・・・ 金、あるのか?」

私にとってはどうでも良い会話でしたが、そのあとも県外に就職して一人暮らしをしている
息子(弘幸)や娘(麻里奈)の話を交わしていました。

むしろこれで私は、肩の力が抜けて、冷静に例の話が切り出せるような気がしたのです。


[32] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/07 (月) 15:21 ID:eRE8szZ2 No.201499
矢部さん、更新どうもありがとうございます。
奥さんのイメージが掴めました。
若い頃の奥さんは性には消極的でしたが
デパートに就職しながら年下彼氏の母親のスナックで
バイトしていたんですね。
年下彼氏にお願いされてのバイトだったのでしょうか?
スナックでの出会いが気になりました。
続きを楽しみにしています。


[33] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/07 (月) 23:13 ID:3YG5o5II No.201504
小太郎様、いつもコメントをしてくださり、ありがとうございます。 

ご質問にお答えします・・・

これらは30年以上も前に二人の仲を取り持ってくれた知人が、当時教えてくれたのですが、
由紀は昼はデパート勤務、夜はスナックでアルバイトをしていたそうです。
お店は繁華街の端の雑居ビル6Fの10人くらいのお客さんが入れる大きさだったみたいです。

そして小太郎さんがおっしゃるように、元の彼氏くんが母の店にアルバイトで手伝いに来てほしい
と由紀に頼んだそうです。
そのアルバイトも半年くらいで辞めたらしいのですが・・・
なぜ辞めたのか、何があって彼氏くんと別れたのかは、聞いていません。
(さすがに聞けませんよね)

その彼氏くんは、由紀が勤めていたデパートで商品を配送するドライバーだったらしいです。
その彼氏くんと由紀は、一時期、一緒に暮らしていたこともあったらしくて、
(ということは、結婚を意識していた同棲?)、
私としては、そのことを聞いた30余年前 当時は、特に引っ掛かりもなく聞き流していたのですが、
今思い出してこうして書いていると、それだけでも気持ちがゾクゾクしてきます。


[34] Re: 覆水盆に返らず  たか :2025/04/08 (火) 06:05 ID:KeYvvg42 No.201506
早く本題に つづき待って居ます。

[35] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/08 (火) 08:36 ID:eoSbVMI6 No.201509
すいません! 脇道から本筋に戻します。

****

ポツリポツリでも、子供たちの話を楽しそうにする妻 由紀と、その話がほとんど頭に入ってこない私。
私は、この話題は早く終わらないかな、と そればかりを考えていました。

やがて子供たちの話題が途切れ、私と妻の間が無言の一瞬になりました。

さぁ、いよいよ!と意気込んだ私でしたが、なかなか最初の一言を発することができなかったのです。
こういうときに、自分が「小心者」「臆病者」だというのが自覚できました。

ふと時計を見ると23時を過ぎていました。
このままだと、せっかくのシーンが、お開きになってしまう・・・

正直、焦っていた私を助けてくれたのは、由紀からのひと言だったのです。

「そういえば 平尾さん、元気だった? 久しぶりだったんでしょ? 今日・・・」

「うん、飲みに行ったのは、4年ぶり・・・ 久しぶりだったよ」

間髪入れずに答えた私でした。

由紀は、平尾の奥さん(直美さん)のご葬儀にも参列しており、それ以前も「宅飲み」の時には
顔を合わせていました。
だから平尾のことを、まったく知らないわけでもなく、私の無二の親友であることも知っています。

彼のヨーロッパでの仕事のこと、副社長になったこと、アウディに乗っていることなど、
私は居酒屋で平尾と交わした当たり障りのない話を、由紀に丁寧に伝えました。

「ふーん・・・ あっ、平尾さん、もう立ち直ってた?」

彼女も、5年前に亡妻で落ち込んでいた平尾のことは覚えていました。

飛んで火に入る、とはまさにこのことで、由紀からの絶妙のスルーパスに、
私は一気に上がるテンションを制御するように意識しながら、ゆっくりと返しました。

「いや、まだまだ、ぜんぜん あかん・・・ めっちゃ寂しそうだったよ」

私は続けて、平尾は休日もダラダラと過ごしていることや、帰国して余計に寂しさが増したこと、
そしてそれらを語りながら、涙まで流していたことなど・・・
盛りに盛った事実で平尾を悲劇の男に仕立て上げました。

そして、その勢いに乗って、私はついに一声を発しました。

「あいつには、気晴らしとか気分転換が、絶対に必要なんだよな、そう思わない?」

「うん、そうよねー」


[36] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/08 (火) 10:16 ID:FM1PN17U No.201511
矢部さん、脇道に逸らしてしまい申し訳ありません。

奥さんが性に消極的という事と、若い頃に年下彼氏と
同棲し昼職の傍ら彼氏の母親のスナックの手伝いまで
していたほど彼氏と深い仲だった事に違和感があり
奥さんは年下彼氏と性を謳歌して積極的だった
のでは? と思った次第です。

奥さんから平尾さんの話が振られて上手い具合に
進んで来ましたね。
続きを楽しみにしています。


[37] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/08 (火) 11:23 ID:eoSbVMI6 No.201512
小太郎様、とんでもございません!!
さえない投稿に関心を持って下さりうれしいです。ありがとうございます。 
私も推測が入りますが、当時の妻は結婚願望が強かったみたいなので、
元彼くんと仲も深かったのかな、と。
今 思うと、そんな気がするんです。
あと、これは結婚前に聞いた事実ですが、当時 一緒に矢沢永吉さんのライブに行ったことがあると、
言ってました。
元の彼氏くんは、車が好きな、かなりやんちゃな人だったみたいです。
妻の実家で一度だけ一瞬だけ隙をついて写真を見たことあるのですが、
妻もやんちゃな格好(黒のスーツとタイトスカートと尖ったハイヒール)で。
私はその姿に萌えました。(汗)

少しだけ続けます。

***

「それで、さっき帰り道で思いついたんだけど・・・ 平尾も、女の子と ひとときでも、
気楽に過ごせる時間があったら、あいつも気晴らしとか気分転換になるのかなって」

「うーん・・・ うん? 女の子? えっ なにそれ、そっち? (笑)」

冗談半分の話だと思ったのか、笑顔まで浮かべる由紀でした。

その一方で、私はいたって真面目なトーンで返しました。
(もちろん、胸はドキドキしっぱなしでした。)

男とはそういう生き物、つまり単純なんだ、と。
女、女子、女性とひとときでも過ごすことができれば、良い刺激になって活力にもなるんだ、と。

何よりも、今の平尾に必要なのは、気晴らし、気分転換、気軽に、気楽に、気休め、
そんな感じのワードで、彼の気持ちを和らげることができるように、親友である自分としては、
なんとか救ってやりたい、そうしないとあいつは本当に潰れてしまう、と熱弁をふるったのです。

この時の私は、平尾を何とかしてやりたい、という淀みのない本心でした。

しかし、すぐに歪んだ欲望が私に囁いたのです。(それ行け! 今だ!)と。

「それで・・・ カアサン、平尾と半日くらい会うことって、できそう?」

「私? 会うって?」

何のことか良くわかっていない由紀の反応は、もちろん想定内でした。

にもかかわらず、私は、すでにしどろもどろになっていたのでした。

ドキドキしながら、頭の中はパニックになりかけていました。

「だから・・・ 平尾と、ひととき、さっきの話、というか、気分転換で・・・」

正直、私もこの時のことは、はっきりと覚えていないのですが、とにかく思いつく単語を
並べただけのセリフになっていたんだと思います。

「うんうん・・・」 

由紀は、おそらく私が言っていることがわからなくて、適当に相槌を打っていたのだと思います。

ただ、平尾のために私が何かを考えている、ということは由紀に伝わったみたいでした。

ふっと、壁掛けの時計に視線を移す由紀に、もう一度、ダメもとで私は言いました。

「さっきの話・・・ マジなお願いだけど、平尾と半日くらいデートしてくれないかな?」


[38] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/08 (火) 13:23 ID:E3plrrc2 No.201513
永ちゃんのライブに彼氏と行ったんですね。
若かりし奥さんは彼氏に合わせてやんちゃな格好して
たのでしょうね。好きな人にはとことん尽くすタイプ
の女性と感じました。平尾さんとも同じようになる
のでしょうか?

奥さん、意外と冷静に受け答えしてますね。
矢部さんが遂に核心に触れましたが、
奥さんはどんな反応を示すのか?
続きを楽しみにしています。


[39] Re: 覆水盆に返らず  かい :2025/04/10 (木) 14:05 ID:ngh8JEJM No.201538
これから奥さん(心と体)がどうなっていくのか気になります。
ドキドキしたりソワソワする展開待ってます。
続きをお願いします。


[40] Re: 覆水盆に返らず  瑞穂 :2025/04/10 (木) 17:51 ID:VqaclvlU No.201540
読んでて、面白そうですね!
期待してますョ、。。


[41] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/11 (金) 15:19 ID:OnlBOyrY No.201553
私の言葉の後、リビングが沈黙しました。

実際は(いち・に・さん)3秒程度だったと思うのですが、
私にとってはとても長い「間」に思えました。

居た堪れなくなった私が由紀からの返事を促そうと由紀の顔を見ると、
同時に彼女も私に向いたので、目が合いました。

「?・・・ え?私? デート? 私が?」

由紀は、まだ私の言ったことが理解できていないのか、キョトンとした表情と声でした。

「うん、カアサンが平尾と・・・ 気晴らしとか気分転換をさせたいんやけど・・・」

「・・・・」

由紀の少し表情が曇った? そんな気がしました。

「半日で良いから、平尾とデート・・・ まぁ、デートごっこ、してくれないかな」

私は切実な訴えるようなトーンで続けました。

「平尾はこのままだと精神的に病んでしまうかもしれないし・・・」

まず私は、今 病んでいる平尾を助ける方法として、これが最良の解決策なんだと、
冷静に、そして情熱的にその提案を伝えたつもりでした。
もちろん、私自身の深層的な欲望(「寝取られ」による刺激)は隠し通しながら。

由紀は、突然このような話を受けて、驚きや戸惑いを隠せなかったのです。

この後 由紀とは、みなさんが想像されているとおりの問答になりました。

「なんで 私が、そんなことをしないといけないの?」

「そんなことで平尾さんが解決するとは思えない、ぜったいに」

「そもそも こんな話、ありえない」

私がいくら 親友の平尾のために、と言ってもダメでした。
やはり彼女としては、二人きりのデートには到底納得できなかったのでしょう。
まぁ普通に考えるとそうですよね。

いつもの私だったら、由紀の機嫌を損ねてしまったことから、幕引きへと向かうのですが、
どういうわけなのか、頭の中には「妻と勃起した男達」サイトの中の、数々のチャットの
待機メッセージが浮かんでいたのです。

そしてもうひとつ、実はその時に 私は別のことを頭の中で思っていました。
こういう会話はテレビドラマの世界でありそうだな、と。
でも実際に自分が会話をしていると、まったく周りの音がしなくて、むしろシーンという音だけが
聞こえる無音の中で、感情的な声だけが響いているような感じでした。

今思うと、意外にも私は冷静だったのです。


[42] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/11 (金) 21:19 ID:PhOsquFA No.201557
矢部さんのデートの提案に対して、奥さんの至極真っ当な意見。
奥さんの戸惑いが目に見えるようですね。

それでも幕引きせずに冷静に対応していく矢部さん。
周りの音がしない無音状態というのは、相当集中していた
ランニングハイのような状態でしょうか?
寝取られの欲望がなせる技でしょうか?
冷静な矢部さんに対して奥さんがどう反応していくのか?
続きを楽しみにしています。


[43] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/11 (金) 23:05 ID:OnlBOyrY No.201562
一方の由紀も負けず嫌いの性格なのか、表向きは冷静さを装っていましたが、
微妙に震えるような声で逆に提案をしてきました。

「じゃあ、私たちで平尾さんを元気づける食事会とかは?」 

「3人でハイキングとか温泉に行くとか、BBQするとかは? それじゃダメ?」

「ウチにご飯を食べに来てもらうとかは? 私、がんばって作るけど?」

平尾と由紀がデートをするという方法でしか、自分の欲望を満たすことができない私は返しました。
(ここでも、こちらのサイトのTOP画面が頭の中にチラついていたのですが・・・)

「ごめん、それじゃダメなんだ」

「なにがダメなの?」と目が潤んでいるような由紀。

いよいよ私はカミングアウトをしたのです。

「実は俺、最近、EDで悩んでて・・・」

「ED?」

「うん、インポになったんだ・・・」

「インポって?」

「オイ!言わせるなよ、わかるだろ? だから刺激が必要なんだ、それしかないんだ」

続けて私は、

・この若さで男として耐え難い残念な状態になっていること、

・回復ためには大きな刺激が必要なこと、

・考えられる最大の刺激は、自分の愛する女房が他の男とデートすること、

・そこで湧き上がる嫉妬という感情がエネルギーになってEDの回復に繋がること、

お気づきのように3番目と4番目はかなり強引な「こじつけ」ですが、
女性にはわかるはずのない男性の体のことだから、ということに丸めていたのです。

私は由紀に理解を求めるようと、ゆっくり、そして痛みを伴うくらいの大事な告白であることが
伝わるようにポツリポツリと情けないトーンにして、話しました。

「病院に行ってもダメ?」 由紀は現実的な問いをしてきました。

一番シンプルですが、悲劇の男になりきっていた調子の良い私が、実は一番ひるんだ問いだったのです。

「EDは精神的なものが原因」とか、「薬や湿布じゃ治らない」と私は返しました。

他にも同じような問答を繰り返しながら、由紀は、さっきまでの驚き、怒り、理解できない、
といった表情から、徐々に和らいできているように見えました。

そしてもう一度だけ、おさらいをするかのように、このデートごっこは、

・平尾のため=亡妻で凹む気持ちの回復と気晴らし、気分転換のススメ

・私のため=平尾への元気づけ、私自身のED回復策

であることを、話したのでした。


[44] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/12 (土) 03:52 ID:MCyDBIM6 No.201564
続きが気になります!

[45] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/12 (土) 03:57 ID:MCyDBIM6 No.201565
質問なんですが、説得をしてる頃の奥さんは何歳なんですしょうか?
子どもの年齢を考えると五十路半ばくらいですかね?


[46] Re: 覆水盆に返らず  瑞穂 :2025/04/12 (土) 04:38 ID:vIKJAUwA No.201566
私も気になります。。。
続きを、、


[47] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/12 (土) 05:25 ID:xbi27O3Y No.201568
このデートごっこは、旦那のEDを治す為だからという
言い訳を奥さんに作ってあげたのですね。

平尾さんと矢部さんのため始めたデートごっこが、いつしか
奥さんのための本気のデートになってしまったのでしょうか?

続きを楽しみにしています。


[48] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/12 (土) 09:36 ID:OR5ulxhY No.201576
コメント、ありがとうございます。うれしいです。
そしてご質問、ありがとうございます! 
前回もそうでしたが、妻(元妻)のことを聞かれると、未だにゾクゾクしますので、
もっと聞いてくださいね! (笑)

当時の妻 由紀は、私よりも3歳年下の54歳でした、
このスレッドの[31]NO.201496のところに書いていますので、よかったら戻って読んでみてください。
そのほかにも何かご質問があれば、聞いてください。

本文を続けます。

****

ふと、壁掛け時計に目をやると、とっくに日付を超えていました。

私は土曜日で休みですが、由紀はパートがあります。
ここでいったん、私からこの場を閉めて、再度、あらためることにしようと思い、
最後に放った言葉が、意外にも由紀に効いたみたいでした。

「明日パート先の男の人にEDのことを聞いてみたら?」

「えー! そんなこと、聞けるわけないじゃん」

そう返してきた由紀は、間違いなく笑顔だったのでした。

結局、その夜に結論は出ませんでしたが、その笑顔に手ごたえを感じていました。
その笑顔のおかげで、私はぐっすりと眠れました。

ただ目覚めると不思議なもので、昨夜の一連の出来事は、朝陽を浴びると思考がリセットされたのか、
どっちでも、どうでも良くなったような、気分でした。

翌土曜日の朝は、同年代のご夫婦はおそらく同じなのかな?と思いますが、妻とはいつものように
最低限の会話だけを交わして、朝食を済ませました。

リビングでコーヒーを片手に旅番組を見ながらパジャマ姿でくつろぐ私に、
パートに出かける直前の由紀が言いました。

「トオサン、昨日のことだけど・・・ いちおう、わかったから・・・ じゃぁ、行ってきます」

もちろん私は、何を言っているのかわからないような顔をしながら、テレビ画面に向いたまま、
一気に逸る気持ちを抑えるのに必死でした。

「ん?  あー、うんうん ありがとね・・・ 気をつけて、おつかれさん!」

妻がドアを閉めて、自転車で出ていく音を聞きながら、まだ朝方でありながら、
またしてもこちらのサイトのTOP画面が脳裏に浮かんだのを覚えています。

(マジか・・・ ・・・マジか・・・)

私の歪んだ欲望を叶えるための最初で最大のハードルは、とりあえず越えたことになったのです。

おそらく由紀も寝室でいろいろ考えてくれていたのだと思います。(当時、私たちの寝室は別々でした)

これは、由紀から後で聞いた話ですが、あのあと寝室で一人になると、
いろいろなことが頭の中を巡ったと。

・どうして、私が平尾さんと? 冗談じゃない、私をなんだと思っているの!

・だけど、独り身の平尾の寂しさもなんとなくわかるような気がした、と、
 それは直美さんのご葬儀に参列した時の平尾さんの憔悴しきった姿を見ていたから。

・そんな平尾さんを親友として慰めてあげようとしているトオサン(私)に協力したい気持ちが
 ないわけではない。

・私にも平尾さんをなんとかしてあげたい気持ちはあるけれど、
 どうしてそれが、平尾さんと私のデートになるの?

堂々巡りだったみたいです。たしかにそうですよね・・・

・ほかに平尾さんを慰める方法はないの?

・でもほかの方法では、もうひとつの課題である、トオサンの体調を回復させることができない。

・EDとか刺激とか、言ってたけれど、よくわからない。

・トオサンが思い切って告白したくらいの大事なことで、男性としてとても悩んでいること、
 ということは、なんとなく理解できた。

・ただ、私が平尾さんとデートすることが、なぜトオサンのED回復に繋がるのかがよくわからない、
 だけど、嫉妬が刺激になるって言ってたけど・・・ やらせで、嫉妬なんてするの?

・デートと言っても、「ごっこ」って言ってたから、半日くらいのことで、平尾さんやトオサンの
 役に立てるのなら仕方がない、受けるしかないのかな・・・

・でも、私なんかで良いのかな? 平尾さんのほうが断るのでは? ちゃんとつとまるのかな?

由紀は、朝、目覚めたときに、それらの記憶がしっかりと残っていたから、受け入れようと決めた、と。
そのように振り返っていました。

リビングで一人の私は、ハードルを越えることができたものの、次のステップ、
つまり平尾への連絡をするべきか、どうなのか、悩んでいたのです。

(本当にこのまま進めても良いのかな)と。

あらためて思ったのですが・・・ 私は小心者なんですね。


[49] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/12 (土) 10:54 ID:7IZvm6Qo No.201581
最大のハードルを見事にクリア出来たのですね。
平尾さんへの慰めと矢部さんの体調回復という目的が
奥さんの心を動かし、どこかで平尾さんへの慰めに重き
を置くようになったのでしょうか?

奥さんの決心が思いの外早かったので、矢部さんの中で
今ならまだ引き返せる、でも奥さんの寝取られも
見てみたい、このような葛藤があったのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[50] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/12 (土) 12:07 ID:MCyDBIM6 No.201582
浮気をしない奥さん。10年もレス状態で54歳という熟れた体の中に久しぶりに受け入れるのが他人棒!
抵抗がなくなったときはもう手遅れ!沼りそうな予感ですね。
普段からデカパンとズボンしか履かない奥さんがスカートを履いて会いに出かける姿を想像するとドキドキします。
奥さんのアンダーヘアはナチャラル、Vラインを整えてIOはツルツル、パイパンのどれでしょうか?


[51] Re: 覆水盆に返らず  NTR :2025/04/12 (土) 18:38 ID:mV2lNheA No.201584
マジで最高です、いつも続きが楽しみです。

[52] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/13 (日) 00:07 ID:u5W77EqU No.201587
コメントをしてくださりありがとうございます。

少しだけですが続けます。

****

平尾への連絡については、
(さぁ熱が冷めないうちに)と思う逸る気持ちと、(本当に進めても良いのかな)と思う
ネガティブな気持ち、この時の私は本当に半々の気持ちでした。
昨夜であれば、おそらくすぐに決断ができたと思うのですが、
ひと晩 据え置くと、覚めるというか、冷めるというか。

今回、私が平尾に提案した内容を振り返りますと、
寂しく辛い日々を送っている親友 平尾に、たった半日のこととはいえ、気分転換ができるように、
私の愛する妻とデートをさせてやる。
つまり、私は彼のために、大切なものを貸して、彼を救ってやる。

あらためて私がイメージしたのは、平尾に対しての優越感、上からの目線に立てそうな、
そんな図式だったのです。

そしてここに書くべきことかどうか悩んだのですが・・・
器の小さな男、男らしくない男の戯言として聞いてください。

平尾とは、同期の大親友でありながら、地位も収入も大きく「差」がついたことに対して、
私は気にしたことはない、といえば嘘になります。
今のご時世、若い世代の方は、そんなことは気にならないし、気にしないと思う方が
ほとんどだと思います。
しかし「24時間戦えますか」、というフレーズの中でいわゆる企業戦士として歩んできた
私たちの世代としては、やはり同期とのこの「差」は気にするところだと思います。

平尾という男は、これまでも、いや きっとこれからも、私に対して優越感を持ったり、
上から目線になるようなことはないと思います。

しかし、彼よりも遥か下の順位に位置する私には、表現がとても難しいのですが、
親友という大前提は揺らぐことはなく心からの友達として位置付けをしていながらも、
誰にも言えない深層心理的には、心のどこかに、平尾に対しての嫉妬や羨望という気持ちは、
本音を言えば、「あります」。

自分でも嫌になる心の奥底のダーティな感情ですが、もしかしたら読んでいただいている方の中にも
共感をしていただける方がいらっしゃるかもしれませんね。

今回の「デートごっこ」の提案は、そんな私の奥底に潜む感情を擽ってきたのです。

あくまでも平尾の気分転換、そして私自身のED回復に向けた刺激、そして平尾に対しての優越感。

このように都合の良いワードを並べると、先ほどまでの私の迷いは一掃されました。

私はスマホを手にして、平尾の電話番号を検索し、そのまま発信ボタンを押しました。


[53] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/13 (日) 05:25 ID:KAztz7Ng No.201590
入社同期に対する複雑な感情、分かります。
出世街道を駆け上がっていく同期に対して
羨望の眼差しを向けながら嫉妬していた自分がいました。

そんな出来る同期の平尾さんに奥さんを貸し出すことで
寝取られるという怖れはなかったですか?
それともたった半日のデートごっこで奥さんが
墜とされる訳はないと思っていたのでしょうか?

続きを楽しみにしています。


[54] Re: 覆水盆に返らず  けい :2025/04/13 (日) 05:56 ID:beBV61rU No.201591
はじめまして、同期の方に対する複雑な感情、私もおそらく同世代ですので理解できます。
半日のデートとはいえ、マウントを取る気持ち、ですよね。
続き、楽しみにしています。


[55] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/13 (日) 09:26 ID:KYPOqNcE No.201597
起きたら気持ちが冷めてる気持ちもわかります。そしてそれでも話を進めて後からジワジワくる後悔と嫉妬も想像ができます。
ただ後戻りできない興奮のほうが上回ってしまう気持ち。今後の奥さんの心境の変化も気になりますね!
早く旦那さんと奥さんの会話、そして奥さんと平尾さんとの会話を聞きたいです。
続きをお願いします。


[56] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/13 (日) 11:57 ID:u5W77EqU No.201599
みなさま、コメントを書いてくださりありがとうございます。
余談的に書いた劣等感からの嫉妬が理解されたのが嬉しいというか驚いています。
(実は削除したほうがよかったかな、と思ってたくらいでしたので)
書く側としても記憶を引っぱり出して、より丁寧に書かないと、という責任感に駆られています。

少しだけ続けます。

****

発信ボタンを押したものの、結局は留守電のアナウンスが流れてきました。

私は、由紀がOKしたことを録音してまで伝えることもないと思い、
アナウンス途中でスマホを切ったことを覚えています。
私としては、平尾のほうから、あの話どうなった?、と問われるほうが話しやすいし、
なおかつ、優位にこの話をすすめることができると思ったからです。

ただ気になるのは、平尾が断ってくることでした。 
彼は彼で一晩越えれば、気持ちがリセットされることもあるだろうし、まして酒の席のことですから。
もし私が逆の立場だったら、人様しかも親友の奥さんとデートをさせてくれる話に、
YES? それともNO? いろいろ頭を巡らせていました。

これまでの流れに乗ったとして、みなさんが平尾の立場だったらいかがですか? 

では、平尾から「お断り」があった場合、私はどうすれば? 

私は平尾が断ってきたときにそれを覆してまで、この企画を推し進めていく理由付けが
見当たらなかったのです。
お前(平尾)のためだ、たのむからデートしてくれ、なんて言えないし、
俺のED回復のために協力をしてくれ、これは絶対に言えません。
そこまでして? ということで、それならそれで仕方がないと。
正直、この時は、あらぬ妄想を含めて、ここまで自分の気持ちが揺れる出来事が体験できたことで
満足するしかないよなと、無理にでも納得しようとしていました。

と、気がつくと、窓から差し込んでいた日の光がいつのまにか薄暗くなり、
大粒の雨が音を立てて降り始めていたのでした。


[57] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/13 (日) 13:46 ID:ECYR7N8. No.201603
自分が平尾さんの立場でしたら、酒の席の戯言だ、忘れてくれ
と断りますね。人妻好きですが、親友の妻となると話は別です。
万が一寝取ってしまったら、親友との関係が壊れてしまうと思います。
矢部さんは今でも平尾さんと今までと同じ付き合いをされていますか?

最初の方で、矢部さんと奥さんは円満離婚し、矢部さんの体調を
元奥さんも気にかけているとありましたね。
矢部さんの奥さんが平尾さんに寝取られる話と思って読んでいますが
寝取られ後の矢部さんと奥さんの関係が今までのNTR物とは
かなり違うような気がしています。

続きを楽しみにしています。


[58] Re: 覆水盆に返らず  瑞穂 :2025/04/14 (月) 08:04 ID:dqrfy7X6 No.201608
「平尾からのお断り!」は、無いですよね、、
開き直ってる男の人は、誰でも良いから女を求めると、
これからの展開を楽しみにしてます。


[59] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/14 (月) 11:01 ID:aMEsI..M No.201611
ずっとレスのようですが奥さんは一人でもしてないんですかね?
奥さんの登場を楽しみにしてます。


[60] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/15 (火) 09:23 ID:HdSzxSrI No.201624
みなさま、コメントをくださってありがとうございます。

>矢部さんは今でも平尾さんと今までと同じ付き合いをされていますか?
はい、今も(お互い表向きだけなのかもしれませんが)付き合いのレベルは
当時と変わっていないと思います。

>今までのNTR物とはかなり違う
たしかにそうですね、おっしゃられるように、見方によれば、ドロドロとかサスペンスとか
バイオレンスな印象にはならない、平凡で安らかな内容の投稿になるのかもしれないですね。
期待を裏切ってしまうかもしれません、すみません。

>奥さんは一人でもしてないんですかね?
操作に不慣れながら、興味もあったから、AIにチャット形式で聞いてみたんです。
「奥様はセルフケアをしていた可能性は高いです」と言われました。
年甲斐もなくすごく昂りましたよ。きっかけをくださって、ありがとうございました!

続けます

****

私は2Fに駆け上がってベランダ干している洗濯物を、せっせと部屋干しのため空いている
息子の部屋に
移しました。
その時に昨夜見た由紀のデカパン、シンプルな安っぽいブラジャーも目にすることになったのです。

妻も50代、歳も歳なので・・・ 
いいえ、せめてもう少しだけでも、オンナを感じさせてくれよ!
たまに手伝いで洗濯物を取り込むときも、私はそこまでは思うことはなかったのですが、
その日はなぜか違っていたのです。

ふと、(そういえば、以前、プレゼントしたことのあるスリップは?)

取り憑かれたと言うと大袈裟ですが、昨夜から私の頭の中に、時々顔を出すデカパン による、
小さな衝撃が、妻の寝室にある箪笥の引き出しを開けさせたのでした。

あ!! 断っておきますが、私は女性の下着に対して、収集癖や女装癖があるわけではなく、
世間で言われるような下着マニアやフェチではない、とは思っています。
(あくまでも自認ですが;)

しかし妻 由紀の大ファンであることからの、「彼女の」洋服や下着、ストッキング、靴、
メイクやアクセサリーなどで、彼女自身が綺麗に変身して私を驚かせてほしい、
他の男性から見られてほしい、という強い願望は、実はずっと持ち続けていたのです。 
こういうのは妻フェチ、由紀フェチになるのでしょうか?

30年近くも前、結婚前の交際時代、百貨店で勤務していた頃の平凡でも清楚なスーツ姿、
スカートとパンプスを履いたOL由紀。
思えばこの頃の由紀のイメージがピークのような気がします。
それと実際に見たことのないスナックを手伝っていた頃のおそらくホステス風な由紀、
一瞬の写真でしか見たことのない、年下の元カレ君と付き合っていたころの
少しダーティでハイソな
イメージの由紀・・・

せっかくいろいろな変身の「実績」があるにもかかわらず、年齢ばかりを重ねて、
いまや50代のパートのオバサンに定着し微動だにしないのは、
私だけではなく由紀自身も絶対に人生 損をしている気がしていたのでした。

そこで、当時から5・6年、もう少し前?に、ホワイトデーのお返しの名目で、
思い切って中年男一人が専門店に、閉店間際を狙って駆け込み購入した、薄いピンクのスリップ。
胸まわりと膝丈の裾と背中部分にゴージャスなレースの花柄の刺繍があって、
由紀が華やかに着こなしている姿、そしてブラウスの背中から薄っすらと透ける
4本の肩紐とレースの模様を私は妄想したものでした。

同年代かと思われる美人の女性店員さんに
「ホワイトデーに下着のお返しだなんて、素敵な旦那様ですね」とニッコリ煽てられ、
気がつけば同じデザインのショーツまで購入していました。
(まさか、あんな薄い衣類が〇万円!驚きました)

そんな思いの詰まったスリップとショーツは、由紀の下着が丁寧に収まっている箪笥の引き出しの
一番奥にひっそりと畳まれていました。

正直、残念な気持ちになったのと、まだ捨てずに「ベンチ入り」させてもらっていることに
少し安心したのを覚えています。
と同時に、こっそり妻の箪笥を開けて、その中に並ぶ下着を奥まで覗き確認する旦那、
に なっている私の姿・・・
客観的に、さすがにこれは変態だなと、恥ずかしくなって、急いで「ゆっくりと」引き出しを閉め、
こっそりと妻の寝室から出たのでした。

女性が浮気をすればとか、恋をすれば、下着が変わる、と言われますよね・・・
単純な私は、そうなってほしい、と素直に思いました。
この箪笥のシーンの時に、その言葉も、例の件の動機のひとつになった気がします。

それにしても、箪笥の中には夢が詰まっていますよね!(笑)
(今では本当に夢になってしまいましたが・・・(汗))

すみません、脇道に逸れ過ぎました。

再び、ノートPCを片手にリビングに戻り、「妻と勃起した男達」や、
ほかの寝取られ小説のサイトを覗こうとマウスを触っていた時にスマホが震えました。

平尾からだったのです。

「もしもし」と電話に出た私への平尾の第一声はよく覚えています。

「電話、くれたみたいやけど・・・ どした?」

私だけがそのように感じたのかもしれませんが、
この時点で、平尾のほうが「上」になっている気がしたのです。

「昨日はサンキュー、タクシーまで、ありがとな」

その後は、先ほどのゲリラ豪雨の話題などを軽く交わしました。

その間、私から例の話を切り出すのは難しいと思い、咄嗟に全力で話題を探していたのです。

ちょうどPCも立ち上がっていたのもあって、スピーカー通話に切り替えて、平尾に振ったのは、
昨夜も彼と話していた温泉の話題でした。

「あ、昨日、言ってたやん、温泉行こ、って・・・」

こちらはPCで温泉の情報を取りながら話をしているので、平尾の様子を探りながら
滑らかに話を繰り出せます。

それでも7-8分くらい、温泉トークをしていると、少しずつ数秒の間が広がってきたのです。

(そろそろかな?)

「○○温泉も泉質が良さそうやな、距離も手頃やし・・・」と私。

「たしかにそうやなー 良いかもなー」

「そやろー カミさんと行ってくれば?」

平尾も待っていたのでしょうか、広がった会話間の間がないままに、

「あ、そのことなんだけど・・・」と返してきたのです。


[61] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/15 (火) 12:35 ID:6DzM0.RU No.201629
妻を泊まりで温泉旅行に貸し出しすことは何度も想像したことがあり、必ず僕も実現させてみたい一つです。
展開が進み出しそうな感じがしてきましたね!待ってました!
長い間妻と母親をしていた由紀さんが女へと変わっていくところが楽しみで仕方ありません。
一途で真面目で家族想いな母親が家庭よりも平尾に完落ちしていく姿を見てみたい!そんな期待をしている自分がドキドキしてます。
続きをお願いします。


[62] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/15 (火) 13:20 ID:Hvaw6KFg No.201632
新しいNTRの展開になるのではと期待しています。

女性は浮気すると下着、髪型、香水、服装の趣味等が
相手の男性の好みに変わります。
奥さんが平尾さん色に染まって、今まで見たことがない
セクシーな下着が増えていくのでしょうか?

矢部さんからの奥さんの合意メールに対して
平尾さんからどんな提案が出るのか?
続きを楽しみにしています。


[63] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/16 (水) 11:51 ID:3026V4dM No.201647
私は長年の親友歴からか、電話を通じながらの平尾のトーンには「お断り」を含んでいそうな雰囲気を察しました。

「そのこと? あー、由紀はOKって、言ってたよ、よかったじゃん ハードル超えたな (笑) 」

あえてあっさりと、そして私はまず、結論から先に述べました。
(仕事の報告では いつも、いや 未だに上司に指摘されてましたが、こんな時に役に立ちました)

続けて私は、昨夜、平尾のために、帰宅後にすぐに例の提案を由紀に丁寧に説明したこと、
その説明した内容まで細かく、少し盛って平尾に伝えました。

平尾の置かれた切ない寂しい不憫な状況
~その状況から平尾は病む手前まで来ている
~そんな親友を放っておけない
~気分転換や気休め、気晴らしが必要
~たとえば女性と気軽にひと時を過ごすのも一案
~それなら、よく知っている由紀が適役、なにより安全で安心
~平尾のため、俺の親友のためのイベントを由紀にも手伝ってほしい

その結果、由紀は今朝、「快諾」したこと。(ここは盛りました)

「マジか?」を繰り返す平尾でした。

ここで平尾は、実はよく考えて、断ろうとしたこと、
「さすがにありえんやろ」との言葉を添えて、再び「マジか・・・」と。

「でも温泉は、さすがに、いきなりはヤバいだろ? そこは俺と行こうや」と私。

「そうよな、俺もそう思った」と平尾。

続けて平尾は申し訳なさそうなトーンで、由紀がかなりの無理をしているのではないかということ、
そんなことをして私が気を悪くしないのか、ということを心配していました。

由紀はこの話、一晩、熟考して今朝返事をもらった、また平尾も状況もよくわかっている(これは事実)、
私は、ひたすら、親友に元気になってほしい、そして信頼できる平尾だからこそ、この提案をしたこと(これも本音)、
よって、提案をした私が気を悪くするはずがないと返しました。

私自身のスリルとリスクによる刺激からのED回復策と、デートによる由紀の変身期待、
これらはさすがに言いませんでした。(言えませんよね?)

「まぁ、気軽に行けばいいよ、行くところはまかせるし」と私。

「うーん・・・」 平尾はまだ悩んでいる感じでした。

とりあえず、デート中身をもう少し詰めていくことで、平尾にもその気になってもらうようにしました。

私からは、気軽に気楽にということで、デートといっても、せいぜいマックスでも半日限定、
昼食後から夕食前までの13:30から18:30頃まで、とすることを言いました。
平尾の声のトーンから、気楽に、気軽に、気さくに、そして気遣いのない設定はマストだと思ったからです。
特に夕食前には帰宅するというのが平尾には良かったみたいです。

「おぉ! 良いな」 案の定、彼の声が弾みました。

また平尾からも、気分転換ということで、庭園や公園、海浜や緑地など、近場のアウトドアが良い、
と提案してくるなど、「デート」前提でフランクに言い合いました。

その後も、だんだんと気分が緩んでくると冗談も交じえるくらいになりました。

たとえば「BDSMの道具は、たのむから持ってくるなよ」と私が笑って言えば、

「アホか、そんなことするか! いくらすると思ってんねん」とちょっと真面目に返されたり、

「ガソリン代や高速代は、割り勘かな? デートごっこやろ?」と平尾が聞けば、

「アホか、副社長! 経費で落とせ」と私が返したり・・・

終盤は、いつものノリの良い親友同士の阿吽の会話となって、
そんな中で1回目のデートは、来週の日曜日(9月上旬)ということで決めたのです。

ただ1回目いや2回目も、知っている者同士とはいうものの、デートという形ばかりを意識しすぎて、
絶対にぎこちなく、かえって疲れるデートになるはずだ、ということまで予想をしました。
だから、とりあえず、この「デートごっこ」は、都合が合えば隔週毎に10回くらいで、
翌年の3月くらいまで、その先はその時に決めようということにしました。

もちろん、書き物にしたわけでも、契約とかを交わしたわけでもありません。
単なる電話を通じて、適当な要領を決めただけでした。

「まぁ、それくらい続けたら、気分もリフレッシュするだろ?」と私が言えば、

「本当に申し訳ないな・・・ 感謝です 持つべきものは友だな」しみじみと平尾が。

「いやいや、継続は力よ! ヒラが元気になるように、由紀にも言っておくよ」

今 思えば、由紀のいないところで、よくもまぁ、勝手にポンポンと話を弾ませたものでした。

私と平尾とはそれくらいの親友ということ、ご理解をいただけたのでは、と思っております。


[64] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/16 (水) 12:38 ID:8K3u6prk No.201648
早く1回目のデートがこないか待ち遠しいです。
奥さんの登場を期待しております。


[65] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/16 (水) 13:51 ID:zI4mqUHE No.201649
平尾さん、やっぱり断ろうと思ってたんですね。
でも矢部さんが寝取られ願望と奥さんの変身願望を
成就する為にデートのお膳立てをして、平尾さんの
ハードルを下げてあげたのですね。
半年にわたるデートごっこが、いつからどのような経緯で
本気デートに変わっていくのか?
続きを楽しみにしています。


[66] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/17 (木) 12:11 ID:jiluIkd6 No.201659
いつもコメントを書いてくださり、ありがとうございます。

少しですが続けます。

****

私は、電話を終えて、なんとなくボォーっと会話を振り返っていました。

こういうのは「寝取らせ」になるのかな? と。
寝てくれと勧めたわけでもないし、取らせるわけでもなくて、差し出す? 与える?
ちょっと違う気がします。

ただ私はスリルを味わって心地の良いリスクを感じていたい、
その刺激は確実に私のEDの回復に繋がるはず、
もう一つは、妻に女性らしさを取り戻してほしいというわがまま、
それであっても、もともとは、親友のための元気づけの「イベント」だということ、
その最適な手段として、私は今回の件、つまりデート「ごっこ」の思いつきに至ったのです、
なんと、わずか2日(実質12時間?)で。

引き続き、ボォーっとした頭の中で、先ほどこっそりと覗いた艶やかなスリップを着た由紀がチラつき、
もっと長い時間、遠くに、たとえば平尾と二人が温泉に行くシーンあたりを思い浮かべていました。
平尾には失礼ながら、そんなスリップ姿の由紀がBDSMで縛られたりする姿を妄想したり。
自分勝手な妄想でしたが、妻フェチな小心者の愉しいひと時でした。

そんなことだけを取り出して思うと、やっぱり1日デートのほうが、それらしい雰囲気になるのかな、
と思いました。
でも、現実的ではない気がして、まじめな平尾のほうがむしろ拒む気がしますし、由紀も絶対に嫌がる気がしました。

その頃になって、ようやく、私の下半身がわずかですが反応していたのでした。
もちろん、全盛期に比べたら、まったくです、20-30%程度だったかな、と思います。

妻を陥れて、知らない男とヤラせる。

そんな王道のシナリオとは、濃さも重さも違いますが、私なんかのような小心者には、
結局、今回のような「ごっこ」に、一部妄想を加えることで、多少なりとも刺激になることがわかりました。

一息入れた後、私のノートPCの画面は、温泉のサイトは閉じられて、妻と勃起した男達のサイトに
変わっていたことを覚えています。

昼を挟んで、そろそろ由紀が帰宅する時間かな? と思っていたら、スマホが震えました。

由紀からの電話だったのです。

ゲリラ的な豪雨ではないものの、雨が降ったり止んだりしている、そんな一日でした。
由紀からは、迎えに来てほしいと言うものでした。(パート先に自転車を置いて帰る)

この頃になって、また雨音が大きくなってきたので、急ぎ準備をして、車(軽ワゴン)に乗り込んだ時に、
再び由紀から電話があったのです。

パート先の人に送ってもらえることになったということ、洗濯物を取り込んでおいてほしい、
ということでした。


[67] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/17 (木) 13:47 ID:5l9cr3k. No.201661
矢部さんが平尾さんと交わしたデートごっこの約束を
パート帰りの奥さんに伝えることになるのですね。
半年にわたる隔週で10回ものデートごっこに
奥さんがどういう反応を示すのか?
続きを楽しみにしています。


[68] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/19 (土) 09:26 ID:Yctq0E0Y No.201679
小太郎様、いつもありがとうございます。

****

30分後くらい経っていたでしょうか、たまたまリビングからカーテン越しに雨模様を見ながら、
ふと、(そろそろカアサンが帰ってくる頃かな?)と思っていた矢先、
シルバーのプリウスが自宅の前で停まって、由紀が助手席から降りてきたのが見えました。

あの運転しているのは誰だ? 男か? 実は2時間くらいドライブしていたのでは?
咄嗟に、そんな妄想がひらめいてしまっていた私。
どこまで このサイトに毒されていたのでしょうか? (笑)

由紀は帰るなり、「ごめんねー」と、(私が迎えに行く準備したのに)
迎えに来なくて良くなったことを軽く詫びて、
洗濯物を取り込んだことに礼を言ってました。

そんなことよりも私は、

「おつかれさん・・・ あ、プリウスに乗せてもらったん?」

「え? あ、うん、そう 事務の社員さんが送ってくれたよ」

「ふーん、男の人?」軽い感じでさりげなく私が聞けば、

「そう・・・ 昔、野球してたんだって」と由紀は淡々と返してきました。

ベンチだったけど春の甲子園に出たことがある、とか、中途で入社したけど出世しているとか、
年齢は40代前半らしいとか、おそらくですが、由紀は車の中で交わした会話内容をそのまま伝えてきている、
そんな感じでした。

寝取られサイトの投稿小説であれば、ここから面白いドラマが始まるのですが、
まったくそんな気配すら感じられなかったのです。

ダメ押しは、後ろの席にもパートの同僚 オバサン2人が乗っていた、と。
きっとワイワイ賑やかに、送ってもらったのでしょう。

夕食の準備前にひとやすみということで、お茶を飲みながらリラックスしている由紀からは、
豪雨のこと、置き去りの自転車のこと、夕食のことを、いつものトーンで、いつもの間(ま)で、
私に話を振ってきました。

私もリラックスムードのこの雰囲気を幸いに、午前中のことを由紀に話しました。

由紀がOKだったことに平尾がとても喜んでいたこと、そして感謝をしていたこと、
それでも平尾は私と由紀に対して申し訳なさそうにしていたこと など、
多少は盛ったものの、いちおう事実を伝えながら、だんだんと私も昂っていたのでした。

私は続けて、次の日曜日から始めて、隔週くらいを目安に、来年の春まで続けてみること、
その他にデートの時間帯や思いついた行き先も、とにかく平尾と電話で交わしたことは伝えたのです。

「え? もう、そこまで進めたの?」

由紀は、びっくりしながら、困ったような、そして何かを考えているような表情でした。

「いや、俺もびっくりよ、いきなり電話が来て、どうだった? と聞いてきたから・・・」

(そうだったかな?) まぁ、私としては、平尾が積極的であることにしておきました。

由紀は「わかった」と快諾するはずもなく、でもそれは想定内でした。

だから私は、先ほど由紀に伝えた平尾との会話を、再度、真面目なトーンやチャラけたトーンに、
言い方を変えて、間(ま)を開けたりして、話を続けていたのです。

ついでに、そのデートをすることで、私自身の刺激になって、ED回復にも期待ができる、
「俺のためにも、なるからな・・・」と忘れずに私のことも追加しました。

「本当に そんなことで治る?」

「カアサンが他の男とデートをして、そして帰ってからその話をしてくれるだけで刺激になるし」

「・・・・・・」

「さっきの甲子園のやつにも聞いてみれば? こういうのは刺激になるんですか? って」
(私も野球をしていたので、少々皮肉をこめた呼び方にしました;)

「聞けるわけないじゃん、もぉ!」 

ここで由紀がようやく笑顔を見せてくれたのでした。

それでも再び立ちふさがった、由紀の「壁」。

それからも、同じことの繰り返しでしたが、小一時間くらい話し合ったと思います。
話し合ったというか、私がほぼ一方的だったのですが・・・。

当然なのかもしれませんが、由紀がこれだけ慎重になっているということは、
さすがに嫌なのか、それとも心配なのか・・・
でも、それはこちらも理解をしてあげないといけないのかな、私はそう思っていました。
だって、冷静に考えれば、やっぱりどう見ても、どう聞いても、普通の話ではないですからね。
由紀もおそらく仕事中にも、このことを考えていたのでしょうから。

リビングは、重苦しい空気に包まれていたわけではないけれど、雨音がよく聞こえるくらいの静寂でした。

ただ先ほどの、私と平尾の会話を伝えた中で、由紀の表情がポジティブに反応した一瞬もあったのです。
由紀のその反応で、私は間もなく「壁」は崩せると思っていたのでした。


[69] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/19 (土) 10:27 ID:GiWMWAxw No.201680
雨音がよく聞こえるくらいの静寂という言葉に奥さんの緊張感が
伝わって来ますね。
奥さんの壁は、奥さんの同意無しでデートの期間や行き先等詳細を
矢部さんが平尾さんと既に詰めてしまっていた事から生じたものでしょうか?

会話の中での奥さんのポジティブな反応はどこだったのでしょうか?
人妻である自分が旦那以外の男性とデートするというイレギュラーな事を
実行するのに言い訳に出来る事だったのでしょうか?

続きを楽しみにしています。


[70] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/19 (土) 16:27 ID:Yctq0E0Y No.201683
小太郎様
いつもコメントをくださってありがとうございます。

>妻 由紀がポジティブな反応をしたのは私以外の男性とデートするという
イレギュラーな事を実行するのに言い訳に出来る事?

とのご質問ですが、そういうことではないのです。次の投稿で書こうと用意をしていたのですが・・・

まずその当時、妻もそうですし私もそこまでこちらのサイトのレベルに合うような思考に
届いてはいなくて。。
妻がむしろそのような思考をしてくれていれば、小説に綴っても、もっと熱い内容になるのですが、
その意味からすると、私の投稿はこちらのサイト向きではないのかもしれないですね。
由紀のポジティブな反応は、小太郎様をはじめこちらのサイトの皆様には物足りないレベル、
もっと単純なことだったのです。
本当に平凡すぎて申しわけなく思っております。


[71] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/19 (土) 18:02 ID:ySs.vAp2 No.201684
物足りないなどとは思ってないですよ。
むしろその逆で、今までのNTR物にはない斬新さを
楽しみにしています。
こちらは外野でただ囃し立てているだけですから
矢部さんの思うままにお書きになって下さい。


[72] Re: 覆水盆に返らず  もんち :2025/04/19 (土) 20:03 ID:T0hJNgs2 No.201685
やっと由紀さんの会話が聞けてなんだか興奮しました。
ごく普通の平凡な家庭と夫婦のリアリティーな会話が好きです。
矢部さんの気持ちになって読んでいるので、これからの展開にドキドキしてます。
続きをお願いします。


[73] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/19 (土) 22:52 ID:Yctq0E0Y No.201692
小太郎様、斬新と言ってもらえて素直に喜んでいますが、正直、低レベルだと思います。
もんち様、ありがとうございます。ドキドキが続くような内容だと良いのですが・・・(汗)

少し続けます。

****


「まぁ、何度も言うように、平尾が元気になってくれるのを願って、って感じやな」

私はあくまでも平尾を立てることから、由紀の説得を試み、理解を促すのでした。

「んーー・・・ ホントにそれで平尾さんは・・・」

由紀が言い終わる前に私が言葉を被せました。

「そうすることで、俺にも刺激が伝わるはずやし・・・ 期待してまっせ! (笑)」

「もぉ! んーー」

「1週間か2週間ごとに、たった半日だけの割り切りやし、楽勝だろ? 」

「あっ、それ! そうそう さっきも昨日も、トオサン 言ってたけど、ホントに半日で良い?」

由紀にしてみれば、朝出発してランチとディナーの2食、最後は たとえば夜景を観て、
というガッツリ組まれた一日コースこそ、いわゆる「デート」だと思っていた、とのことでした。
由紀曰く、そういうのは、絶対に変だし、さすがにお互いが気も遣うし、おかしなことにもなりかねない、と。
だから何度となく私が口にしていた「半日」という時間は、由紀自身の気持ちが楽になるということからも、
もう一度、はっきりと確認をしたかった、ということでした。

正直 私も、平尾に話していた 「気楽に、気軽に、気さくに、気遣いのない」設定を考えると、
半日程度のデート「ごっこ」で十分で、いわゆる デートをさせるのは怖かったのです。
いや、怖かったのもありますが、おそらく最初の段階から平尾も由紀もこの話に乗ってこないと思っていました。

結局、この時は夕食の準備があるからと、由紀が切り上げて、一旦はお開きになりました。

由紀から最終合意までは得られませんでしたが、

「たった半日くらいなら・・・ うん」

胸の中にたまっていた息を吐いて、由紀はまるで自分自身に言い聞かせるかのように呟いた後、
ソファーから立ち上がったのでした。

その日はこの後 この話題に触れることなく、かといってこの話題を避けているようなぎこちなさもなく、
いつもように土曜日の午後からの夜を淡々と過ごしたのでした。

伝えるのが難しいのですが、こうして書き物にすれば、これまでのことは家庭生活の中での占める割合も
高そうですが、私はそうであっても、由紀にとっては、たった「半日」、ということが効いたのか、
彼女はそこまでウェイトの高い深刻な話でもないと、感じていたように、私には見えました。
(実際、由紀はどう感じていたのかは、私からはわかりませんでしたが・・・)


[74] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/20 (日) 01:40 ID:GNaf4F9U No.201696
「たった半日」がキーワードだったのですね。
二人が乗って来るようにハードルを下げたのが
功を奏したのですね。

今は「たった半日」ですが、デートを重ねるに従って
奥さんと平尾さんとの間で「半日も」一緒に過ごすという
意識に変わっていくのでしょうか?
続きを楽しみにしています。 


[75] Re: 覆水盆に返らず  :2025/04/20 (日) 14:31 ID:dOaLUxV2 No.201703
矢部さん 毎日の更新 楽しみしています。

[76] Re: 覆水盆に返らず  NTR :2025/04/20 (日) 19:09 ID:lWdYhoMA No.201708
最後に破滅が待っているのがわかっているので、すごく楽しみで読んでいます。

[77] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/20 (日) 23:40 ID:plD6./9. No.201711
小太郎様、いつも応援コメントありがとうございます。
当初から、気軽や気楽という代名詞的に「半日」と言ってましたが、
まさかこれが決定打になるとは思いませんでした。

秀様、楽しみにしてもらい嬉しいです。

NTR様、破滅といわれると「?」です・・・ 期待を裏切ってしまったら、すみません(汗);;

短いですが続けます

****

翌日は日曜日でした、つまり(順調に事が進めば)デートごっこ1回目は、来週ということになります。

昨日と打って変わって快晴だったので、由紀は朝から掃除・洗濯を忙しなくこなして、
ようやく自分の時間が持てると、今度は猛暑の中、庭いじりといっても雑草抜き?に汗を流していました。
熱中症予防ため、日陰での作業と水分補給はしっかりとしていたみたいです。

私も一晩明けて目が覚めると、いつもと変わりがない日曜日午前のシーンに、
昨日の由紀との、デートごっこの話が、幾分か薄れてしまった感がありました。

ただやっぱり、来週の午後は、由紀と平尾がデートするんだよな・・・
そう思うと、なにやら私は下半身にモゾモゾとした血流を感じたのでした。

みなさまも同じだと思いますが、長い年月 夫婦として生活をしていれば、
意識をして話題を作り、会話として切り出していくことはあまりないと思います。
気がついたことだけを最小限伝えYes Noだけの会話に留まるのではないでしょうか?

私たちも、「マジ暑いな」「風呂掃除は俺がするし」程度を昼食時に交わしていたと記憶しています。
要するに私はデートごっこの話題を(意識して)無理に出してまで会話を始める気になれなかったのです。

由紀はその後 買い物に。
私はクーラーの効いたリビングでノートPCを立ち上げて、こちらのサイトを覗いたり、
YouTubeを観て、まったりと過ごしていました。
今思えば、平尾に対して、充実した休日の午後を過ごせよ! とは言えないですね;(汗)

そうこうしているうちに、買い物から帰ってきた由紀が私に声を掛けてきたのです。

「トオサン、昨日のことだけど」 「うん、なに? OKでいい?」

「うん、まぁ・・・ うん・・・」 「どした?」

そんなやりとりから始まりました。

そして由紀から「あのー、考えたんだけど・・・」と前置きして、彼女の話が続いたのでした。


[78] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/21 (月) 00:25 ID:uz3QG9zI No.201712
平尾さんとのデートまであと1週間となり
奥さんとしても、色々考えていたんですね。
奥さんからどんな提案が出て来るのか?
続きを楽しみにしています。


[79] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/21 (月) 22:52 ID:19n7RMKs No.201726
私としては由紀から例の件に関する話題を出してくれたこと嬉しく思っていました。

由紀が言ったことは、いろいろあって、要するにデートごっこを受け入れるにあたっての
条件提示でした。
その時に由紀が言ったことを、私はMEMOをしたり、書き物にしたわけでもなくて、
録音なんてこともとっさに思いつかなかったのです。
ここでは当時の記憶をたどりながら、伝えやすいように加工しています。

由紀が、私の提案した平尾とのデート(ごっこ)を受け入れる条件として提示したこと・・・
思い出しながら整理して並べると10項目ありましたので、便宜上「10か条」と呼ばせてください。

1. デートと言っても、これは平尾を癒すため、私のED回復のため、が目的だから、
  それ以外の要求をしないでほしい

2. 時間を必ず守って(13:30-18:30)デートをする、時間外は要求しないでほしい

3. デートの日は帰宅が18:30になるから、用意できる夕食はお惣菜中心になることを理解してほしい、
  それから、留守番をしている私に、時間になったらお米を研いで炊飯器にセットしておいてほしい。

4. すでに成人しているとはいえ、県外にいる子供たちに言わないでほしい(彼らを心配させたくない)

5. デート時間中は連絡しないでほしい(平尾に対して悪い気がするから)

6. 帰宅後の私への報告は、由紀からは本当のことしか言わないから、疑ったり勘ぐらないでほしい

7. このデートのことで、夫婦の関係に悪い影響を与えたくない。

8. 指定されたデートの半日以外は、夫婦としていつものように何事もない普段通りの変わらない
  生活を送りたいから、デートに関係する話題は極力というか、絶対に出さないようにしてほしい
  (日時確認や急用はOK)

9. このデートがきっかけで私と平尾との関係が悪くならないようにしてほしい

10. デートの時にかかったお金は折半にしてほしい

由紀が話していた受け入れ条件は、概ねこのような内容だったと記憶しています。

内容としては、いかにも由紀らしいどこか負けず嫌いなところがあるような気がしましたが、
受け入れ条件ということなので、私は真摯に由紀と内容を確認しながら共有したのでした。

このように私たちは少しずつ来週のデートごっこに向けて準備をしていたのです。

ところが急に思わぬ出来事が発生したので、平尾にも事情を話して、
やむなく1回目のデートの日をズラすことになったのでした。

それプラス、今度は平尾のほうから海外への出張(10日間)が入った、と連絡が来ました。

せっかくここまで順調に、そして慎重に思惑通りに事を進めてきたのに・・・ 
立て続けのアクシデントに、私は マジか!というガッカリした気持ちになっていました。


[80] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/22 (火) 00:46 ID:LfNma9gY No.201728
デートごっことはいえ、奥さんは受けるからには
本気でやろうとしてますね。
デートの報告は、奥さんは本当のことしか言わないと
ありますが、これは今後の奥さんの平尾さんへの気持ちの変化
についても本当のことを言うのでしょうか?

ここまで奥さんが本気になったところでの水入りですね。
それも10日もの後倒しが奥さんにどんな気持ちの変化を
もたらすのか?

続きを楽しみにしています。


[81] Re: 覆水盆に返らず  倍胡坐 :2025/04/22 (火) 06:34 ID:Wbqsg2Us No.201729
矢部さん、はじめまして。
大変興味深く拝見しております。

由紀さんが並べた受け入れ条件は、
もはやデートごっこの域を越えたものを想定しているものですよね。
由紀さんの覚悟が垣間見えるやり取りだったと思います。

今後のご夫婦の変化が楽しみです。
よろしくお願いします。


[82] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/22 (火) 08:00 ID:DFxDEDNo No.201732
小太郎様、いつもコメントをくださりありがとうございます。
倍胡坐様、はじめまして、コメントをくださりありがとうございます。

補足をしますと、由紀の「受け入れ条件」ですが、
書き物にすると、どうしても固くて畏まった表現になってしまうのですが、
そのときは笑いながら冗談を交えながらの会話もあったりして、
「あー、あれも」「だったら、これも」「じゃぁこうしてよ」みたいに
軽く決めていった感じでした。
「覚悟」とか「本気」といった雰囲気とか切迫感はなくて、
ただ性格的に彼女が負けず嫌いなところもあるので、それは感じました。
「仕方がないな~」と割り切って、付き合ってあげる的な・・・・
なんとなくお察しいただければ、さいわいです。

引き続いて、これからもよろしくおねがいいたします。


[83] Re: 覆水盆に返らず  とっちゃん :2025/04/22 (火) 11:23 ID:ItIRuFME No.201734
待ち遠しい!

[84] Re: 覆水盆に返らず  瑞穂 :2025/04/23 (水) 21:38 ID:NEj5ASWo No.201747
私も読んでますョ。
待ち遠しいですね(笑)


[85] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/24 (木) 11:43 ID:x2A9BacE No.201752
皆様、あたたかいコメントを書いてくださり、ありがとうございます。

少しですが続けます。

****

当時、私からすれば、思いつきから始めた、私欲にまみれた、とても安易で歪んだ
ド素人の企みですから、そんなにスラスラと、事が進むはずはないと思っていました。
だから、良い意味で、この「思わぬ出来事」が私としては、冷静に頭を冷やして見つめ直す
ことができた期間だったような気がします。

それにこんなレベルの企画では、こちらのサイトへのご投稿者様のような、大胆で、エロティックで、
気持ちが熱く昂り、興奮をさせてもらえるような出来事には到底及ばない、と悟ったのも
この時でした。

そのように思うと、私なんかような小心者で臆病者は、大胆ではなくても、規模は小さくても、
狭い世界、つまり知っている者同士の身内で、仲良くコソコソして、いつでもおろせる、やめられる、
くらいの企画で丁度良いと思ったのでした。
そして、こちらのサイトにしがみつきながら、私だけがその気になって、楽しんでおけば十分だな、
と思っていました。

あ、話を戻します。

ちなみに、その「思わぬ出来事」というのは、由紀の父親(私にとっての義父)がご逝去されたこと、
これが週明けの水曜日でした。
あと数日で、初めてのデートごっこだったのですが、さすがに こればっかりは、ということで
平尾にもすぐにメールで中止の旨を伝えました。

義息にあたる私も、会社を休んだりして、それなりにバタバタとはしましたが、
当然ながら由紀も、実家に帰って母親に寄り添ったり、もちろん葬儀(家族葬)の手配や手続きなど
とにかく慌ただしくしていました。

救いだったのは、由紀や義母、義弟ともに、義父が長期にわたるの闘病だったこともあって、
ある程度の心の準備ができていたことや、義弟一家が親御さんと実家に同居をしているので、
以後のこと、特に義母のことについての心配も、そこまでしなくても良いということでした。

そうは言っても、このタイミングで、私からは、さすがに「例の件はどうしようか?」などの話を、
由紀には切り出すわけにもいかなかったのです。
あたりまえ! ですよね・・・

が、とても不謹慎ながら由紀について、いつもと違った一コマに触れたことで、
私の欲情はむしろ活気づいたのでした。

ひとつは由紀自身のこと。
もうひとつは由紀よりも3歳年下の義弟(仮名:雄太)との会話から、だったのです。

(すみません、本筋から大きく逸れていますよね・・・ ですが もう少し続きます、ご勘弁ください)


[86] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/24 (木) 18:06 ID:h5j./lxM No.201754
思わぬトラブルとは由紀さんの身内のご不幸だったのですね。
お父様のご不幸により、由紀さんがその悲しみの気分を転換する為に
デートに臨むのでしょうか?
由紀さんの違った一コマというのが気になりますね。
今後の平尾さんとのデートに関わって来る内容なのでしょうか?
続きを楽しみにしています。


[87] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/26 (土) 16:38 ID:at9IyrE. No.201777
小太郎様、いつもコメントをくださってありがとうございます。
期待に沿わない流れかもしれません・・・・ すみません!

****

私たちは、由紀の実家から、家族葬が執り行われる「セレモニーホール」での
通夜に向かう準備をしていた時のことでした。

準備を終えた私は、由紀の実家のリビングで、所在なさげにスマホをいじっていたのです。
上の階からドアの閉まる音のあと、階段を下りてくる由紀の足音が聞こえてきました。

「じゃぁ、トオサン 行きましょうか」という由紀の声に、

「うん・・・」と答え振り返った私は、その場で息を呑んでしまいました。

ささやかなガーデニングの趣味を楽しみ、日々はパート勤務して、家事もこなす、
素朴で平凡な50代の普通のオバサン主婦 由紀からは想像すらできない、
もうずっと忘れていた“女の由紀”が、そこに立っていたのです。
たしか5年前の平尾の奥さん 直美さんのご葬儀の時以来の由紀の喪服姿に、
不謹慎ながら私は、下半身に熱いものを感じてしまいました。

膝下丈のシンプルで上品なワンピースでしたが、素材のせいでしょうか、
それとも黒という色のせいなのか、そこには熟女の醸し出す艶、が感じられました。

こんな時に、と思いながらも、由紀の後ろをついて歩く私の視界には、その生地の内側に
薄っすらとレースの模様が浮かびあがっているのが見えたのです。
そう、黒のスリップでした。
それだけで私を萌えさせるには十分でしたが、それだけではありませんでした。

薄黒のストッキングが、膝から足首までのラインを引き締め、
パンプスの細いヒールが彼女の小さな踵を持ち上げていました。
立ち姿ひとつに、普段の由紀からは感じられないような、静かで品のある妖しさを感じたのです。

弔事用の控えめなグレーのパールネックレスが、由紀の首元を引き締めて、
縁にだけレースの入った漆黒のハンカチを、黒のハンドバックにしまう姿でさえ
見とれてしまうほどでした。

実家から葬儀場を往復したタクシーの中や、通夜・葬儀などを通じて、
私は何度も由紀を盗み見るようにしていました。

「喪服の人妻」って萌えますよね? (笑)
こちらのサイトに合わせて言えば、由紀が他の男と喪服を着たまま・・・
というシーンなんかも、妄想をしていました。
不謹慎ながらも、終始 私の頭の中はエロティックな発想を抑えることはできなかったのです。

一方で、冷静に考えて、愛妻のスカートやハイヒール、ストッキング姿が、
このような機会にしか お目にかかれないという残念な私の現実。

そうなると「ごっこ」「やらせ」と言えど、やはりデートというシチュエーションが
必要であることを、ますます私は感じていたのです。

ただ、この日のために県外から参列した2人の子供たちが私の近くにいることから、
さすがに悟られてはいけない、と私なりに 由紀との距離感や送りすぎる視線には、
気をつけるように意識をしていました。

しめやかに、おごそかに、また こじんまりとした家族葬ということもあって、
どこか温もりを持ったお別れの儀式を終え、ようやくすべてがひと段落して、
私たちは由紀の実家で寛いでいました。

義母、私たち夫婦と子供2人、義弟夫婦と子供(大学生・高校生)2人、全員が着替えも済ませ、
リビングに集うと、滅多に揃うことのない親族の光景に、何かしら賑やかな雰囲気になりました。

ここ数年、私たち家族でさえも4人全員が揃うことは、ありませんでしたので、
それぞれの近況を知らせ合いながら、なごんだ時間を過ごしていたのです。

やがて、ダイニングテーブルを囲んだ 義母と私たち家族4名と、
リビングソファー側に義弟家族4名、それぞれが「島」を作って、会話をする形になりました。

義母を挟んで、子供たちとともに、とりとめのない話をしていた時でした。

リビングから義弟の雄太君(由紀よりも3歳下の51歳なので「君」と呼ぶのも変ですが・・・)が、
こちら側に座っている由紀に声をかけてきたのです。

「姉ちゃん、倉庫の中のアルミ・・・4本、あれ、エエ加減 なんとかならん?」


[88] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/26 (土) 20:02 ID:uZ.UKZaE No.201778
喪服の人妻、萌えますよね、分かります。
あの黒い衣装に覆われた下着がチラ見出来るだけで
萌えます。
それも色気がある熟女が纏えば尚更です。
弟さんとの会話でも萌えポイントがあるのですね。
続きを楽しみにしています。


[89] Re: 覆水盆に返らず  春人 :2025/04/27 (日) 02:09 ID:yBfrbW6k No.201781
心理描写や情景描写が絶妙でドキドキします。
奥様の美しさが手に取るように伝わってきます。
大変続きが気になり、待ち遠しいです。


[90] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/27 (日) 18:44 ID:ziTb7cCw No.201788
小太郎様、コメントを書いていただきありがとうございました。
>色気がある熟女が纏えば尚更です。
由紀は、普段 色気がなかった分、むしろ「喪服マジック」で色気を纏った感じでした。
>弟さんとの会話でも萌えポイントがあるのですね。
そうですね、結果的には萌えるポイントを引っ張り出された感じだったでしょうか。

春人様、コメントありがとうございました。
>心理描写や情景描写が絶妙
私的には、正直、描写自体はこちらのサイトの水準をまったく満たしていないと思います。
だから、「絶妙」と評価してくださって、とても喜んでいます。
期待に沿わないかもそれませんが、これからもコメントを記入してくだされば、嬉しいです。
>奥様の美しさが手に取るように
いえ、由紀は美しくはないです(汗) 
平凡で平均、中学生的な表現をすれば、クラスの女子ランキングで真ん中くらい、でしょうか。
(イマドキ中学生はこんなランキングはしませんよね、すみません、私はベストテン世代なので(汗)

本筋からは逸れているシーンになってしまいました。
だけど、すみません、もう少しだけ続けさせてください。

次に書きます。


[91] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/27 (日) 18:57 ID:ziTb7cCw No.201789
由紀の弟 雄太君は、義母と同居をしている実家のリフォームを、近々 考えているらしくて、
そこからの由紀への問い掛けでした。

「えー? なにそれー、アルミ? そんなの置いてた?」

由紀は身に覚えのない、わからない、と言いたげなトーンで返しました。

「うん、わいさんまるの だっけ? けっこういいやつ、ちゃんと綺麗にラッピングしてたけど」

雄太君のその言葉で、由紀の目が丸くなり、答えがひらめいたような表情になりました。

「えー!もう何年? 30年以上前のだよ? あ、でも あれって、さんまる じゃなくて さんいち」

この時の私は、二人が何のことを話しているのか、さっぱりわからず、(アルミ? サッシか何か?)
姉弟間のやりとりを気にするつもりもなかったのです。
が、息子の弘幸が、二人の会話から、キーワードをスマホで検索して、それを口にしたのです。

「わいさんまる(Y30)って、セドリック? カアサン、それ昔の車のこと?」

「そうそう、昔の・・・ 正しくは、さんいち(Y31)で、グロリアで、シーマかな・・・」

由紀がフラットなトーンで弘幸に答えながらも、その内容は雄太君に向けた返事でした。

「そうそう、白いシーマね・・・ そっか、あれは、さんいち か、そかそか」

私の視界の片隅に入った雄太君が妙に納得して頷いていたのが、印象的だったのを覚えています。
私としては、30とか31とか、そんなにこだわりのあることなのか? という思いからでした。

私的には、セドリックとか、そういえば、昔、そういう車ってあったよな、程度でした。
いちおう名前は聞いたことがあるけれど、シーマ? グロリア? 何台出てくるんだ? 
私はますますわからなくなっていました。
とにかくアルミというのは、車のアルミホイール、ということが、わかったくらいでした。

その後の姉弟のやりとりは、当時の車の話題だったのですが、私が詳しくないこともあって、
その時のシーンを思い出して書こうにも、かなりの難があります。

それでも、わかる範囲で整理をすると、以下のような話をしていたと記憶しています。

・倉庫の中のアルミ4本(30年以上も前のアルミホイール)はどうすれば良い?

・それは、当時、乗っていたシーマ(グロリア)用に購入したドレスアップ用のアルミホイール

・シーマに乗っていたのは、亡父でも由紀でもなく、由紀の「友達」だった

・撮影? 車検?(よくわからない・・・)のために、交換して、一旦 実家の倉庫に置かせた

・そのまま倉庫に眠ったままになった

・保管保存の状態はとても良いので、もしかしたら 今、メルカリで良い値で売れる?

・由紀は笑って 無理ムリと。 とにかく処分は雄太君にまかせるし、費用がかかれば それは払うと。

私は、わからないなりに二人の会話を聞きながら、その時に頭の中を巡っていたのは、
昔 聞いたことのある由紀の過去のことでした。

由紀はこんな感じの話になった時に、相手が女子の場合は、〇〇ちゃん(さん)と呼ぶのですが、
時々、友達とか社員の人、と呼ぶことがあり、相手のその人は、ほぼ 男で間違いないのです。
だから、シーマの「友達」とは、おそらく男、ということは、当時の彼氏だろう、と思ったのです。、

50代の後半にもなって、今更 妻の過去なんてどうでもよい・・・たしかにそうかもしれません。
どうも私は、由紀と知り合って以来 ずっと、彼女のことが好きすぎるのか、
独占欲、占有欲が強すぎるのか、逆に自分自身に自信がなさすぎるのか、小心者なのか、
とにかく この時ばかりは、由紀の過去が知りたくてたまらなくなっていたのでした。

私は由紀と雄太君の会話には、関心がないふりをしながら、子供たちと話を続けていたのです。
やがて全員揃って夕食を済ませました。

今夜は実家に泊まるという由紀を残し、家から乗ってきた車も置いたまま、
私と弘幸(息子)と麻里奈(娘)の3人は、駅から電車で帰ることになっていました。

駅までは雄太君が送ってくれるので、私たちは、義父のお骨に手を合わせ、義母に挨拶を済ませ、
彼が運転するヴェルファイアに乗り込んだのです。


[92] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/27 (日) 21:07 ID:e/Ky5SPA No.201790
シーマの友達とは、もしかして前に出てきた同棲していて
永ちゃんのコンサートに一緒に行ってやんちゃしてた
年下彼氏さんのことでしょうか?
弟さんから由紀さんのどのような過去を聞き出せるのか?
続きを楽しみにしています。


[93] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/04/30 (水) 11:56 ID:9nYhAOac No.201802
小太郎様、いつもコメントをありがとうございます。お察しの通りでございました。

****

由紀の実家は一軒家で、十数年前から義両親と雄太君の家族が同居をしていました。
旧来の市街地にある割に敷地は広くて、邸内に車3台が駐車できるスペースもあり、
その片隅にラージサイズの物置小屋がありました。

私は何かしらの理由をつけて、その物置小屋に入って、話題になったアルミホイールとやらを、
見てみたかったのですが、すでに日も暮れていて暗くなったこともあって断念しました。

翌日、由紀はその小屋の中で30余年?ぶりに、「友達」と呼んだ当時の彼氏からの預かりものに
対面することは間違いありません。
その時、彼女の気持ちの中に、私が知り得ない元カレとの過去の思い出が蘇ってくるはずです。
いや、すでに蘇っているのかもしれません。

私のようなネガティブ思考が先行する小心者からすれば、愛する妻が過去の男との関係を思い出して
感傷に浸ってしまうシーンを、どうしても想像してしまうのでした。
当時の私にとってのそのシーンは、嫉妬や怒りというエネルギッシュな気持ちとは異なり、
EDによる自信喪失からくる、どう足掻いても諦めるしかない無力感とか疎外感に近い感覚だったのです。

ただ、どんなに何を言っても、嘆いても、頑張っても過去は変えられないですからね・・・

私は、私と出会う前の由紀には会えませんし、当時の由紀には戻せません、
それならば、せめて私の知らない当時の由紀を知りたい、というシンプルな願望が勢いをもって
胸の中に湧き上がってきていたのです。

息子と娘は新幹線でそれぞれが住む街に戻ることから、先にターミナル駅まで送って、
その後、私は某私鉄の駅に・・・ というルートで、義弟の雄太君に送ってもらっていました。

そんな車内では、叔父さんと甥っ子姪っ子間で、「いくつになった?仕事は何を?」などの、
親戚にアルアルの定番の話題で盛り上がっていたのです。
雄太君からは実家のリフォームの話なんかもあった気がします。

私はそんな会話の中にも、「カアサン(由紀)は、若いころと変わってない?」などと、
それとなく話題が、由紀に向くように仕掛けていたのですが、うまくいくはずもありませんでした。

そんなこともあり、会話は彼らにまかせ、私はスマホで、「シーマ」を画像検索していました。

(こんな車に? いつか写真で見たことのある、シャープな外見をした由紀が乗っていたのか?)

(この車で? いつか聞いたことのある、同棲していた家からスナックにも送迎されていたのか?)

(この車を運転していた、年下のやんちゃな男は、どんなやつ? 今、何をしている?)

Y31というコード?のシーマの画像を見ながら、沸き上がったいろいろな感情のせいもあって、
子供たちが下車するターミナル駅に着いたのが、いつのまにか、のような感覚でした。

こんな思考状態になっている小心者の私ですが、次の駅までの雄太君との2ショットは、
由紀の過去を「暴く」またとないチャンスのように思えて、妙に緊張したのを覚えています。
それでも最初は、雄太君へ一連の弔い事に対する労いの言葉や、義父の思い出話をしました。

(さすがに、いきなりは聞けないですから・・・ ここは私も冷静でした)

そして話題が途切れ、静かになった時に、由紀の話に繋がるように水を向けたのでした。

「片付けるホイールって、車の、というか、シーマのホイールだったんやねー?」

「そうなんです・・・ めっちゃ古いけど、けっこう綺麗だし、もしかしたら売れるかも」

雄太君はホイール自体のことを、あれこれと説明してくれました。

もちろん私は、そんなことよりも・・・

「すごいよね、友達も・・・ 女であんなデカい車に乗るとか・・・」

「あ、いや、あれは友達というか・・・ えっと、お兄さんの前に付き合ってた人のかな?」

それは私も知っている話ですし、そこまで雄太君が口にしてくれたのは幸いでした。

「おー、なんかそれ、ずっと昔に聞いたことがあるよ、年下だったんでしょ?」

「そうなんですよ!僕と同い年で、でも、ぜんぜん、あっちはボンボンのやんちゃくんで・・・
あ、じゃ、兄さんは、テツさんのこと、知ってましたか・・・」  

話の流れに乗って、雄太君曰く、

・雄太君は2回くらいその元カレ(テツさん?)を見たことがあるけど、
「お義兄さんよりも10cmとは言わないけど、背が高くて、マッチョな外見」だった。

・元カレは、やんちゃで車が好きだけど、違法な改造とか集団暴走というのではなく、
 車のドレスアップやグレードアップが好きで、自分(雄太君)もそっちでした(笑)と。

・元カレは、由紀と同じ会社に高卒で入社したものの、すぐに免停で通勤が困難に。

・家が同じ方角、新入社員ということもあり、会社の指示で由紀は送迎をすることになった。

・それで仲良くなった?(これは雄太君の想像)

・いつからか、姉(由紀)は家を出ていき、オヤジ(私にとっての義父)は激怒していた。
 その後、しばらくして正式に元カレと実家に挨拶には来たらしい。

・その挨拶は、求婚の挨拶かどうかはわからないけど、けっこう荒れていた。
 垣間見た雄太君は、由紀の左手薬指にプラチナの指輪があったのが印象に残った、と。

・由紀は1-2か月くらい仕事を休職?して、実家に戻っていて、その頃に元カレと別れたらしい。

私が精一杯の見栄で「それ、聞いたことがある」「あ、それも」「そりゃそうよ」など、
と 返していたことで、安心したのか、雄太君は言葉を選びながらも、割と淡々と、
そして彼自身も昔を懐かしむような感じになって、話をしてくれたのでした。

「居酒屋だっけ、夜もバイトしてたんでしょ? 何だっけ、店の名前・・・えっと・・・」

続けて 私が、思い出せなくて 悩むふりをして、恍けながら問うと、

「あー居酒屋というか、「リン」ですね、飲み屋さん その時はもう姉貴は家にいなかったし」

と雄太君は普通のトーンで返し、続けました。

「雑居ビルの5F?6Fにあるような普通のスナックで・・・ まだあるかな、どうかな?」

「ふぅーん、あいつがキャバ嬢?ホステス?」私はおおげさに笑い、余裕のあるトーンで。

「いや、カウンターの昔風な飲み屋のネエちゃんですよ」と雄太君は笑って返しました。

そんな話からも、私は、由紀のネエちゃん姿・格好(スーツ、ハイヒール、厚化粧)を
イメージするだけで、下半身に十分なエネルギーをもたらしてくれていたのでした。

結局、由紀の過去話は、新たな情報もありましたが、ほとんどが私の知っている範囲でした。

それよりも、他人の口からそんな話を聞くと、また違った角度からの視点があったりして、
そのことが、私にとってはとても新鮮でした。
何個か気になるようなことがなかったわけでは なかったのですが、
とにかく愛妻家の私にとって、興奮したひとときであったことは、間違いありませんでした。

(本筋から大幅に逸れてしまい すみませんでした、楽しんでいたのは私だけでしたね(汗))

雄太君と別れ、私鉄駅から快速で我が家の最寄り駅に向かう間、私は車内での話を振り返っては、
若いころの由紀の自分勝手なイメージに耽っていました。

一体 私は、どこまで由紀のことが好きなのか・・・ 
気持ちが悪いくらいだ、まるでストーカーやな、と自分で評価をしていたくらいだったのです。

そんな頭の中で、ふと思ったのが、

(今度は、例のデートを利用して、平尾から由紀の過去を聞き出させよう)ということでした。


[94] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/04/30 (水) 21:45 ID:o.4HNuWc No.201808
由紀さんは年下彼氏と結婚するつもりで実家に挨拶までしに来たのに
何らかの事情で破談になってしまったのですね。
平尾さんとのデートで、由紀さんの過去をどれだけ掘り下げれるか?
続きを楽しみにしています。


[95] Re: 覆水盆に返らず  たか :2025/05/01 (木) 06:25 ID:R4fz3Y2w No.201812
奥さまのデートの日が
待ち遠しい、


[96] Re: 覆水盆に返らず  矢部 :2025/05/01 (木) 17:04 ID:fYOBCocs No.201819
小太郎様、ありがとうございます。
>何らかの事情で破談
そうなんです、当時は私もそこが気になっていました。
それと義弟から聞いた1か月の休暇なども気になっていました。
今となってはわからないことで、想像でしかないのですが、
もしかしたら妊娠していたのかなとか、そんなことも考えていました。

たか様、ありがとうございます。
なかなか先に進まなくて、すみません。

少し続けます。

****

帰宅してゆったりと風呂を済ませ、久しぶりの静かな 夜の「独り我が家」を寛いでいた時でした。

平尾からLINEが届きました。

「遅くからスマン!」「このたびはご愁傷様で・・・」「あらためてご香典は・・・」など、
堅苦しく真面目な社交辞令が続けて並び立つメッセージが、彼らしくて微笑ましく思えました。

「義父で家族葬だったので、受け取れませんよ!」と返信した私でしたが・・・

私はスマホの文字入力が下手で苦手でイライラするし嫌なので、すぐに既読が付いたのを見て、
遅い時間だったのですが、お互いに独り身というのもあって、平尾に電話をしたのでした。

その時、平尾は出張先の北海道のビジネスホテルにいました。

私は平尾に、平尾が私に言いたかったのは、例のデート企画のことでした。
私からその事についての口火を切るのは、なんとなく気が引けていたので、
ひたすら平尾から言い出すのを待ちながら、内容のない雑談を、二言三言 交わしていました。

「あ、ヤベちゃん、それで・・・ 例の件だけど・・・」と案の定、平尾から。

平尾の用件は、今週から約2週間の出張が入ったことに あらためて申し訳ない、ということでした。
副社長として本格的な取引先への挨拶回り、とのことで、当然ですが「どうしても外せなかった」、
と申し訳なさそうに話をしてきたのでした。

「おぉ!言ってたなー それは仕方がないよ。 カミさんは楽しみにしてたけど・・・」

正直、由紀が平尾とのデートを楽しみにしていた事実はなかったのですが、
とりあえず私は、自分の思いを伝えるために由紀の名を利用して、残念な口調で返しました。

「マジで? いや~ 本当にスマン」

「仕事やし、しゃあないよ・・・ それで? いつにしよっか?」と私。

もともとは 親友である平尾に、気晴らしと気分転換させたいという思い、
平尾のケア、平尾の元気づけなど、友人としての自然な感情から、思い立った企画ですが・・・
平尾と幸恵のデートを通じて、深い無力感ややるせない感覚を味わい、そこから湧き上がる
嫉妬や焦りを感じることでの、「寝取られシチュエーション」によるED回復への期待。
その副産物として、デートに向かう由紀のいつもと違う外見や、別の側面を見たいという欲求、
彼女の姿や振る舞いの変化に対する期待。
そして私の知らない由紀の過去を(平尾を通じて)聞き出したいという新たな思いも加わりました。

すでに上記の思いを満載した「船」は出来上がっているのです、条件だって整っています。
あとは、二人を乗せて いつ定期航海を開始するのか、この電話でそれを決めようと思ったのでした。

平尾の声を聞きながらだと、やはり私の気持ちは早まりました。
が、そこは意識して冷静に、あくまでも主人公は平尾、平尾のための企画なんだ、と
私は彼の都合を優先・尊重するように振る舞いました。

「俺なんかのために申し訳ないなー  ヤベちゃん、マジありがと な」と平尾。

「出張先で風俗すればいいじゃん、金あるんやろ?」

「アホか、できねーし、そんな気も起きんよ (笑)」

そんなやりとりから、月明け10月の初旬、最初の日曜日ということで日にちを決めたのでした。

その2日後の夜に、由紀が帰ってきました。


[97] Re: 覆水盆に返らず  小太郎 :2025/05/01 (木) 21:50 ID:PaeDy13Q No.201822
由紀さんと年下彼氏さんとの関係が切れたのは、由紀さんが自分で
主体的に決めたのか、それとも由紀さんのご両親からの圧力で
別れさせられたのでしょうか?
この経験が今後の由紀さんの行動に影を落として来るのではと
勝手に想像しています。平尾さんが由紀さんから聞き出せるかも
しれないですね。

いよいよデートの日程が決まり、由紀さんと平尾さんも戻り
主役が揃いましたね。
続きを楽しみにしています。



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