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淳子

[1] スレッドオーナー: ライター :2020/10/03 (土) 09:50 ID:vFFQhCcM No.27825
得意先の接待、と言っても居酒屋だが、クライアントの吉田さんと飲みの席での話だった。互いの奥さんの話になり、僕も淳子のことを話していた。

「佐藤さん、結婚して何年?」
「3年になります」
僕は素直に答えた。僕は45歳、一度結婚に失敗している。そして40歳を幾つか過ぎて、淳子と再婚した。結婚した時、淳子は28歳で初婚だった。今は31歳、会社員として働き子供はいない。

「えー、そうなの?若い奥さんじゃん、羨ましい!」
吉田さんは見るからに50を超えていている。フリーのライターで生計を立てる、僕の新しいお得意さんだ。初めて吉田さんと飲むことになり、互いに自己紹介をしていた。

「いや、そんなことないですよ」
「いや、羨ましいよ。うちなんて、嫁さんもうすぐ50だからね」
最初はそんなたわいない話だったが、酔いも手伝っていつしか際どい話になった。

「奥さん、美人?」
「いや、ぜんぜん。普通か少しブスですよ」
「ホントに?じゃあ、これうちの」
スマホを出して、吉田さんが奥さんの写真を見せた。細身で上品な感じの奥さんが、自然な感じで笑っていた。

「いやあ、ぜんぜん美人じゃないですか」
「そう?でももう、50だよ。佐藤さんちみたいに若くないもん」
「でも美人ですよ、絶対若い頃はモテモテでしょう?」
吉田さん、まんざらでもなさそうに笑ってた。結構飲んで、吉田さんは上機嫌だった。接待は上手くいっていた。

「そうかあ、じゃあ…佐藤さん、内緒だよ!」
吉田さんはスマホを弄って見せた。それは奥さんのヌードだった。

「吉田さん…」
僕が無言になるとさらに違う写真を見せてくれた。奥さんと吉田さんの営みが写っていた。

「佐藤さん、奥さん見せてよ!」
「いや、こんな写真ないですよ」
「うそ、絶対あるよね?」
吉田さんが疑わしそうに言ったが、実際に持っていなかった。素直にそう答えると、それ以上何も言わなかった。

「ごめんね、変なもの見せて」
「いえ、結構なものを」
すこしふざけて答えると、吉田さんも笑ってくれた。そして話題は移り、いつしか接待はお開きになった。


[2] Re: 淳子  ライター :2020/10/03 (土) 10:49 ID:vFFQhCcM No.27826
吉田さんを駅で見送り、タクシーで家に帰った。もう0時を過ぎて淳子は休んでいたが、僕が寝室に入ると目を覚ました。おかえり、そう言って灯を点け起き出そうとした。

「いいよ、寝てて」
「うん…遅かったね。接待、上手くいった?」
「上手くいった!」
淳子は寝るとき、パジャマを着ている。もうすぐ夏になる6月末の夜は、すでに蒸し暑かった。汗を掻いた淳子の白いパジャマに、身体の線が浮かんでいた。僕は不意に、吉田さんの奥さんが頭に浮かんだ。そしてムクムクと股間が大きくなり、淳子を抱きたくなった。

「なに?したいの?」
「したい!しよっ!」
「えー、明日仕事なのに!」
淳子は拒むふりをしたが、すぐに僕を受け入れた。久しぶりの営みに、翌日はふたりとも寝不足になった。

淳子とは飲み屋で知り合い、いつしか付き合うようになった。チェーン店のパブでたまたま隣になり、なぜか話をした。その時、淳子は女友達とふたりで来ていて、友達に電話が掛った。長い通話の間、隣にいた僕と目が合い、苦笑いで話が始まった。そして数週間後、偶然に再会した。淳子はひとりで店に来ていた。淳子は中小企業で営業事務をしていた。好きな映画や小説の話が合い、年が離れたふたりはいつしかパブで定期的に飲むようになった。

出会って半年後にセックス、そしてその一年後に結婚した。バツイチでフリーライターの僕との結婚は、淳子の家族にはリスクだと思っていた。しかし、家族はあっさり結婚を承諾した。淳子は父がおらず、母親と二人暮らしだった。結婚式はせず、入籍と僕の両親、淳子の母と食事会だけで済ませた。

淳子は決して好色ではないが、それなりにセックスを楽しむタイプだ。新婚当初はほぼ毎日セックスしていたが、それは月に数回となった。子供はいらない、淳子は最初からそう言っていた。そして今、セックスはたまの行事になった。しかし二人の関係は、決して悪くなかった。

吉田さんから電話があり、さらに新しい仕事をもらった。そして久しぶりに、吉田さんと飲んだ。吉田さんとはなぜか馬が合い、その日も楽しく飲んでいた。

「最近、奥さんどう?」
「なんですか、急に!」
「いや、佐藤さんの奥さん、若くて羨ましいから」
仕事の話から始まり、映画や音楽の話で盛り上がった。そして二人とも少し酔った頃、以前の話がまた始まった。

「見ますか、うちの嫁?」
「え、見せて見せて!」
「…奥さんみたいな写真、ないですよ!」
僕は笑いながら、少し興奮していた。そしてスマホにある、淳子の写真を見せた。付き合い始めた頃パブで撮った写真、淳子は少し赤い顔でビールを飲んでいた。

「キレイじゃん!さすが若い!!いいな、佐藤さん!」
「いやいや、吉田さんの奥さんの若い頃に、ぜんぜん負けます!」
「そうかな?じゃあ、見る?」
吉田さんがにやついた顔で、スマホを差し出した。そこに奥さんの、あられない姿があった。そして僕の脳裏に、不意に淳子の顔が浮かんだ。フェラをしている奥さんの顔が、いつの間にか淳子に変わっていた。


[3] Re: 淳子  ライター :2020/10/03 (土) 17:43 ID:vFFQhCcM No.27829
「本当は佐藤さん、こんな写真撮ってるでしょ?」
吉田さんの声に我に返った。本当に持ってないことを、何度も吉田さんに説明した。

「逆に、奥さん抵抗ないですか?」
「うん、ないよ。どっちかと言うと、ノリノリかな」
吉田さんの答えに、また淳子を想像した。そんなことをしたこともないし、想像したこともなかった。実際に言えば、淳子はどんな反応をするだろう。

「酔ったついでに、これも見る?」
「なんですか、もっと過激な奥さんですか?」
「いや、嫁の若い頃。ぜんぜんソフト!」
スマホに奥さんの若い頃、今の淳子くらいの歳の写真があった。裸の奥さんの写真、若くてきれいだった。昔の写真をわざわざスマホに入れ、見せたい気持ちもわからなくない。

「確かに奥さん、美人ですね」
僕は本心からそう思った。そして、吉田さんの奥さんを見たいと思った。

「うん、若い頃はね」
「うちより全然、美人じゃないですか!」
「いやいや。佐藤さんの奥さん、オレのタイプだよ」
吉田さん、そう言いながら僕の顔を見た。そして急に真面目な顔になった。

「今度、嫁さん連れで飲む?」
「えー、うちのブスですよ。へこみますよ、うちの妻!」
「いやいや、ぜんぜん美人!」
そしてなぜか、話は進んでしまった。吉田さんが有名寿司屋の予約を取って、僕たちを招待することになった。あまり社交的でない淳子が嫌がるかと思ったが、話すと予想外に乗って来た。

「銀座のお寿司、食べてみたい!」
もちろん経緯は教えられないから、得意先から招待を受けた、とだけ伝えた。そして話はトントンと進み、吉田さん夫妻と金曜の夜に待ち合わせた。


[4] Re: 淳子  ライター :2020/10/03 (土) 22:53 ID:vFFQhCcM No.27833
「美味しいです、本当に!」
銀座の寿司屋で、淳子が声を上げた。ちょっと恥ずかしいくらい、淳子は寿司を喜んでいた。それを見て、吉田さんが満足げに微笑んだ。

「佐藤さんにはお世話になってますから」
「こちらこそお仕事をありがとうございます」
僕は吉田さんと奥さんに、大げさに頭を下げた。しかし奥さんはかぶりを振って、僕に声をかけた。

「佐藤さんの文章、いつも読ませてもらってます」
美佳さんは吉田さん奥さんであり、仕事上のパートナーでもあった。そして僕と同じ大学で、ほんの少しだけ先輩だった。

「じゃあ、学校でお会いしてたかも知れませんね」
二軒目のホテルのバーで、僕と美佳さんが話し込んでいた。内緒ですよ、と教えてもらった年齢は48歳、僕より三つ年上だった。しかし浪人して入学した僕と、入れ替わりで卒業していた。

「あら、残念!主人から同じ学校と聞いたので、ちょっと期待してたのに」
美佳さんは確かに、美魔女と呼んでもおかしくない整った顔立ちだった。そして立ち振る舞いも上品で、かつフレンドリーだ。人見知り気味の淳子が、寿司屋でいつの間にか美佳さんと話し込んでいたほどだ。僕はそんな女性のあられもない姿を知っている…そう思うと会話をしながら、僕は股間が熱くなるのを感じていた。

淳子は隣で吉田さんと話し込んでいた。ちょっと小太りで髪の薄い吉田さんは、親しみやすい容貌をしている。そして博学で話も面白いので、僕だけでなく淳子も吉田さんと話すのは楽しかった。

「ちょっとうるさくなりましたね」
21時を過ぎ、バーも混んできた。近くに外国人の団体が陣取り、結構騒いでいた。そして美佳さんが吉田さんになにかを囁いた。

「よかったら3次会、いかがですか?」
吉田さんの誘いに、僕は淳子の顔を見た。少し酔って赤い頬をした淳子が、コクンと頷いた。


[5] Re: 淳子  ライター :2020/10/03 (土) 22:57 ID:vFFQhCcM No.27834
「実は今夜、このホテルに部屋をとってあるんです」
吉田さんがそう言うと美佳さんが妖艶な顔で微笑んだ。淳子が思わず、いいなぁと呟いた。

「たまには贅沢して、ハッスルしないとね!」
オヤジギャグを交え、吉田さんが淳子にウインクした。そして淳子も、吉田さんにウインクを返した。ふたりは顔を見合わせ笑っていた。

「部屋で飲みましょう!スイートルームですから、ゆっくりできますよ!!」
「スイート!」
淳子がまた声を上げた。それを聞いて美佳さんが優しく訂正した。

「ううん、セミスイート。そんなに豪華じゃありません」
「実はここのカードを持ってて、安く泊まれるんです」
吉田さんがさらに説明してくれた。僕は吉田さんと二人で話した、以前の飲み会の場を思い出していた。

「本当にいいんですか?せっかくのお楽しみに」
僕の言葉に吉田夫妻は頷いた。そしてバーを出ると、4人でエレベーターに乗った。15階に着くと吉田さんが先頭を歩き、淳子をエスコートしていた。その後ろに僕、美佳さんが続いた。カードキーでドアを開けると、吉田さんが淳子と僕を招き入れた。エントランスの向こうに、三枚の扉があった。最後に入った美佳さんが、リビングに続く扉を開けた。

「ひろーい!あっ、夜景もキレイ!!」
部屋に入ると淳子が声を上げた。僕も思わず、すごいと声が漏れた。15畳ほどのスペースに、豪華なソファーがあった。その向こうに大きな窓があり、都心のビル群の明かりが煌めいていた。

「さあ、飲みましょうか?」
バーから持って来たワインを抱えて、美佳さんが言った。その声に淳子が反応し、サイドボードを探し始めた。そしてワイングラスを見つけると、ソファに囲まれたテーブルに置いた。僕は吉田さんに手招きされ、部屋を探検していた。リビングを挟んで、ベッドルームがふたつあった。ひとつはツイン、もうひとつはダブルの部屋だった。

「淳子さん、ちょっと来て!」
吉田さんに呼ばれて淳子がやってきた。そしてうっとりした顔で、吉田さんと部屋を見て回った。

「よかったら泊まっていきませんか?」
「えー、いいんですか?」
淳子はびっくりした顔で僕を見た。僕も驚いたが、断る理由はない。それどころか美佳さんが嫌がるんじゃないかと、そっちが心配だった。

「奥さん、大丈夫ですか?」
「全然!部屋が二つもあるから、もったいないですよね?」
僕の問いに美佳さんは妖艶に答えた。淳子は僕を見て頷いた。

「淳子さん、どっちがいい?選んで!」
「じゃあ、こっちをお借りしていいですか?」
僕の顔をチラッと見て、淳子が吉田さんにお願いした。淳子はバスタブのない、シャワールームが付いたダブルを選んだ。

「淳子さん、お風呂ないけどいいの?」
「全然!こんな立派なシャワールーム、初めて!!」
淳子は明らかに興奮していた。いつの間にか、言葉遣いがラフになっていた。ふと美佳さんを見ると、淳子の様子に微笑んでいた。


[6] Re: 淳子  ライター :2020/10/04 (日) 00:42 ID:HNxFW/pU No.27837
「さあ、飲みますか?」
吉田さんが声をかけると、美佳さんが冷蔵庫から、チーズやサラミなどおつまみを出した。淳子が慌ててそれを手伝った。テーブルの上にワインやビール、そしてシャンパンまで用意された。思いがけない豪華な飲み会に、僕と淳子は興奮していた。

「おいしい、このワイン!」
「ワインの味、わかるの?」
「わかるよ、馬鹿にしないで!」
僕の意地悪に淳子は無邪気にはしゃいでいた。その姿に、吉田夫妻は優しく微笑んでいた。僕たちはすこしずつ酔いが回り、会話が夫婦生活に移っていた。

「淳子さん、そろそろお子さん?」
「…実は、あんまり欲しくないんです」
美佳さんと淳子が子供の話をしていた。そう言えば吉田さんから、お子さんの話は全く聞いていなかった。

「吉田さん、お子さんいらっしゃいましたっけ?」
「うん、もう大きいけど男の子」
「来年、大学を卒業します」
美佳さんが微笑みながら、ちょっと酔った吉田さんをフォローしていた。美佳さんも結構飲んでいるが、ほとんど乱れていない。

「奥さん、お酒強いですね!」
「うん、彼女はなんでも強いよ!」
吉田さんが茶々を入れ、笑っていた。

「この人、ある程度酔うと寝ちゃうんです」
美佳さんもちょっと困ったように笑った。

「今夜は帰らなくていいから、楽だよね」
「でも寝る前に、ちゃんとシャワーしてね」
美佳さんの言葉に吉田さんが反応した。

「そうだ、先にシャワーしてくる!」
そう言うと、吉田さんは自分の寝室に向かった。その後ろを、少し困った顔の美佳さんが続いた。

「ごめんなさい、ちょっと酔ってるみたい」
「全然!ゆっくりシャワーして下さい」
僕が美佳さんに声を掛けると、横に座っていた淳子も頷きながら微笑んだ。

「おもしろいね、吉田さん」
「うん。でも淳子、今日は楽しそうだね」
顔をほぼ赤くして淳子が囁いた。

「あなたも楽しそうだよ。吉田さんの奥さん、きれいだもんね!」
図星を言い当てられ、すこし狼狽した。それを悟られぬように言い返した。

「淳子も吉田さんと、結構楽しそうにしてたじゃん!」
「うん。だってあたし、オジサン好きだもん!」
淳子のセリフに急に心臓がドクッと波を打った。何かが、自分の中で弾けた気がした。

「あたしもシャワー、してこようかな」
自分のセリフに少し動揺したのか、淳子がソファーを立った。その時、美佳さんが戻った。

「ごめんなさいね、自分で誘っておきながら」
「いえ、全然!あたし、こんな部屋初めてで嬉しいです!!」
淳子は素直に喜んでいた。

「淳子さん、シャワー?」
「はい、行ってもいいですか?」
「うん、じゃあクローゼットとか案内するね!」
美佳さんと淳子が連れ立って、僕たちの寝室に向かった。僕はひとり寂しくお酒を飲んだ。

「ごめんね、佐藤さん」
すぐに美佳さんが戻ってきて、僕の前に座った。そしてテーブルのワイングラスを持つと、ソファに深く座った。

「主人、強引でしょ?」
「いえいえ!でも強引くらいじゃなきゃ、業界で生きていけませんよね」
「うん、それは言える!」
美佳さんは頷きながら、ワインを飲んだ。そして脚を組むと、一瞬スカートの奥が見えた。しかし薄暗いリビングの明かりでは、何もわからなかった。

「こちらこそ、せっかくのご夫婦水入らずをお邪魔して」
「ううん、逆!ご一緒いただいて、嬉しいの!」
美佳さんのセリフの意味が、よくわからなかった。しかし僕は目の前の美しい女性の、裸を知っている。そして二人きりで今、話をしている。淫靡なシチュエーションに、僕はさらに酔い始めていた。

「さあ、酔いは覚めたよ!」
吉田さんがシャワーを終え、リビングに戻ってきた。バスローブを纏って、頭にタオルを巻いていた。淫靡な空気が一瞬で、和やかな雰囲気に変わった。

「佐藤さん、今夜はごめんね!」
「とんでもない!妻もすごく喜んでますよ」
「そう、じゃあよかった!あれ、奥さんは?」
美佳さんが説明すると吉田さんが大きく頷いた。そして僕にワインを注ぐと、吉田さんもワインを口に含んだ。そのままゆっくり美佳さんを抱き寄せると、ワインを口移しで飲ませた。僕の目の前で夫妻は平然と抱き合い、キスを交わした。部屋の空気がまた、一変した。

「じゃあ、あたしもシャワーしてくるね」
恥ずかしがる素振りもなく、美佳さんが僕に会釈した。そして自然な足取りで、寝室に消えて行った。


[7] Re: 淳子  ライター :2020/10/04 (日) 01:30 ID:HNxFW/pU No.27838
「美佳、どう?」
吉田さんが、僕を試すように聞いた。

「魅力的です」
「抱きたい?」
「抱きたいです」
自分でも驚くほど、とっさに答えていた。吉田さんが満足げに頷いていた。

「奥さん…淳子さん、抱かせてくれる?」
「…いいですよ、彼女がよかったら」
「じゃあ、決まり!」
吉田さんがグラスを持ち上げた。僕もグラスを掲げ吉田さんと乾杯した。もちろん、話は冗談だと思っていた。

「美佳!」
僕の座っている場所から吉田さんの寝室が見えた。死角になった奥から、裸の美佳さんが出てきた。そして、僕の目の前に立った。

「佐藤さん、一緒にシャワーしましょ!」
美佳さんが手を伸ばしていた。もちろん僕は驚き、そして淳子の顔が目に浮かんだ。

「淳子さん、しばらく出てこないわよ」
僕の頭の中を見透かすように、美佳さんが言った。

「みんなでパジャマパーティ、しましょ!」
美佳さんに手を引かれ、ダブルルームに入った。当然、シャワーブースに淳子の姿はなかった。僕は美佳さんに裸にされた。

「ちょっとしたマジックね」
シャワーを出しながら美佳さんが笑った。吉田さんが気を遣い、ダブルルームのシャワーを使っていた。そして淳子は美佳さんに、ツインルームのバスタブを案内されていた。その答えは簡単で、部屋全体が回廊になっていた。淳子は奥の扉から吉田さんの寝室に入り、ゆったりバスタブに浸かっていた。僕はすこし安心して、美佳さんに身体を委ねた。

「お湯、熱くないですか?」
美佳さんは僕のすぐ前に立ち、お湯をかけていた。僕は夢の中にいる感覚と現実の間で混乱していた。しかし目の前に、裸の美魔女が立っている。僕はまじまじと美佳さんを見つめていた。

「淳子さんと、比べてる?」
また図星だった。背が高いと思っていた美佳さんは、僕の肩程度しかなかった。しかし胸は大きく、そして少し垂れていた。妊娠線のないお腹はすこしポッコリしていたが、全体的に十分スリムだった。こんもり盛り上がった陰毛が、熟女の貫録を感じさせた。

「美香さんの方が、ずっとグラマーです」
「それってデブってこと?」
美香さんが笑いながら、僕の陰部を洗っていた。その指先の動きに、僕は少しずつ固くなっていた。

「淳子は胸がないですから」
「主人、おっぱいはあんまり興味ないみたい」
淳子はまだ、少女のような身体をしている。胸はBカップあるかないか。そして腹筋に余念がない薄いお腹に、まばらな陰毛が続いている。その隙間から、少し前付きの性器が見え隠れしている。しかしその姿は、以前見せてもらった若い頃の美佳さんに似ていた。あと十数年すると淳子も貫録が付くのだろう。

「まだ、ダメよ!」
僕がお返しに手を伸ばすと、美佳さんがそれを制した。そして僕の身体をシャワーで流すと、用意してあったバスローブを着せてくれた。

「わたしもシャワーするから、主人と一緒に待っててね!」
ガラスで仕切られたブースを追い出され、僕は美佳さんを見てリビングに向かった。身長は160センチ足らずで体重は50キロくらい。淳子が年をとれば、胸以外はこんな身体になるのだろう。僕は勃起したままリビングに戻った。吉田さんがひとり、グラスを傾けていた。僕の姿を見ると微笑み、グラスを勧めてくれた。二人とも興奮を隠しながら、妻を静かに待っていた。


[8] Re: 淳子  ライター :2020/10/05 (月) 00:12 ID:6bv79wZs No.27847
「お待たせ!」
背後から声が聞こえ、美香さんと淳子がリビングに戻ってきた。もう、23時を過ぎていた。

「待ったよ、1時間くらい」
大げさに吉田さんが嘆いてみせた。結構な時間、ふたりだけで飲んでいた。

「ごめんね、佐藤さん」
「そんな、謝る必要ないですよ!」
シャワーブースを思い出し、僕は声が上ずっていた。美佳さんは優しく、僕の肩をたたいた。

「佐藤さん、待った甲斐があると思わない?!」
そう言って男たちの前に現れたふたりは、ナイトガウンを纏っていた。足元は色鮮やかなパンプスを履いていた。シルクらしい生地の、お揃いの丈の短いガウン。色違いの裾から二人の太腿が覗いていた。

美佳さんに促され、少し緊張した淳子が僕の目の前に立った。薄暗い間接照明の下でも、きれいに化粧しているのがわかった。ナイトガウンがドレスに見え、いつもと全く違う淳子に僕は見とれていた。

「わたしのガウンとパンプス、淳子さんとサイズが一緒なの!」
「それって、自分も淳子さんみたいにスリムって言いたいの?」
吉田さんの軽口に、美佳さんが口を尖らせていた。ふざけて殴るふりをした美佳さんの姿を見て、淳子が小さく笑った。

「でも淳子さん、本当におキレイですよ!」
吉田さんの感嘆の声に、また淳子は恥ずかしがった。そして下を向いたまま、僕の隣に腰を下ろした。ムスク系の香水の匂いが、僕の身体に纏わりついた。

「さあ、乾杯しましょう」
淳子と色違いの美佳さんが、僕たちに言った。全員のグラスにシャンパンが注がれ、淳子と僕は緊張を酔いで紛らわした。それでも4人だけのパーティは、いつしか和やかな雰囲気になった。吉田さんの話術と美佳さんの気遣い、そしてお酒の力で僕と淳子の緊張も解れていった。

「じゃあ、背比べする?」
立ち上がった美佳さんに手を引かれ、淳子は素直にソファから立ち上がった。ふたりはどちらが背が高いか冗談で言い合っていた。淳子はもう、この場の雰囲気を十分に楽しんでいた。

「美佳さんより、あたしの方が背が高いですよ」
「それを男たちに、確認してもらいましょ!」
ふたりの楽しそうな雰囲気に、僕はこのシチュエーションを忘れかけていた。僕たちの目の前で、ふたりは背筋を伸ばしていた。

「そこじゃわかんないよ。窓際にいったら?」
吉田さんの言葉でふたりは大きな窓の前に立った。カーテンを開け放した窓から、目の前の高層ビルの明かりが差し込んでいた。ソファに座る僕たちから、ふたりは淫靡なシルエットになっていた。

「淳子さんの方が背が高いな!」
「やったー!美佳さん、ごめんさいね!!」
はしゃいだ淳子はガッツポーズをしていた。その姿に、僕は声を出して笑っていた。

「わたし、背が縮んじゃったかな?」
「もう50だし?」
ソファに戻った美佳さんは吉田さんの隣に座った。そして吉田さんの軽口に、その股間をギュッと握り締めた。

「もう、意地悪!」
そう言うと吉田さんに抱きついた。そしてふたりは、僕らの目の前でキスを始めた。僕の横に座った淳子は、ふたりの姿を見つめていた。

淳子が唾をのみ込む音が聞こえた。そして僕の横で、淳子が身体を固くした。僕はその肩を抱くと胸に引き寄せた。淳子は目を瞑り顔を上げた。僕と淳子も吉田夫妻の目の前でキスを始めた。

「いやン」
僕が胸を触ると淳子は小さな声を漏らした。そして僕の目の前で、吉田さんがバスローブを脱ぎ始めた。しっかりと勃起した性器を露わにして、美佳さんも脱がし始めた。ナイトガウンの下に美佳さんは何も着けていなかった。手の届くところで、ふたりは全裸で絡み始めた。

僕はまだ迷っていた。しかし次の瞬間、美佳さんと目があった。背中を向けた吉田さんが、美佳さんのおっぱいを愛撫していた。そして愛撫は徐々に下半身に移っていた。その間、美佳さんは僕の顔を見つめていた。

思わず僕は視線を逸らした。そして目を瞑ったままの、淳子のガウンに手を伸ばした。紐を解き、重ねてある前を開いた。淳子もまた、何も着けていなかった。淳子を裸にすると、僕もバスローブを脱いだ。二組のカップルが、同じリビングで絡み合った。


[9] Re: 淳子  :2020/10/05 (月) 07:17 ID:YAMELttQ No.27849
ご主人、興奮して一気に読ませて戴きました!実話ですか…続きお待ちしています。

[10] Re: 淳子  ライター :2020/10/06 (火) 23:22 ID:hTwEVhNw No.27858
「あなた…ベッド、行きましょ」
キスやペッティングの音と吐息が響くリビングで、美佳さんの囁きが聞こえた。その時、淳子は僕を口で愛撫していた。淳子はその裸体を小さく丸め、ふたりの視線から大事なところを隠していた。

美佳さんの囁きに吉田さんが動いた。僕は淳子の愛撫を受けながら、ふたりを見ていた。吉田さん夫妻は、僕たちを見ながら寝室に消えていった。そして真っ暗な寝室が、パッと明るくなった。その光は、扉のないリビングの僕たちも照らしていた。ふかふかのカーペットに座りこむ、淳子の白い背中が浮かび上がった。それでも淳子は、一身にフェラチオを続けていた。ソファに座る僕は淳子の胸に手を伸ばした。

「…ねえ」
口を離した淳子が、鼻にかかった声を出した。ふと寝室をみると、吉田夫妻はシックスナインの姿になっていた。ベッドの上で仰向けになる吉田さんに、美佳さんが膝を立て覆い被さっていた。吉田さんを咥えた美佳さんが、頭を上下しながら僕たちを見た。僕は視線をそらすと淳子を抱え、もう一つの寝室に向かった。

「あんっ、できちゃうよ」
ベッドに淳子を寝かせ、脚を開いた。そしてそのまま、淳子に挿入した。言葉と裏腹に、淳子は十分に濡れていた。

隣の寝室からベッドのきしむ音と、女性の喘ぎ声が聞こえてきた。僕はその声に興奮し、腰を強く動かした。そして美佳さんに合わせるように、淳子が喘ぎ声を出し始めた。いつもよりずっと早く、僕たちは絶頂を迎えていた。

「あっイクっ、イッちゃう!」
声を抑えていた淳子が、我慢できず大きく口を開いた。そして競うように、隣室からも大きな喘ぎ声が聞こえていた。その声に僕も我慢できなくなった。

「淳子、イキそう!出していい?」
「あっ、ダメっ!できちゃうっ…あっ、あたしもっ、イクっ!」
僕の下で淳子が喘ぎ、強く腰を打ち付けていた。僕も淳子の身体を抱きしめ、腰を動かし続けた。

「イックぅ…」
淳子が身体を震わせた瞬間、僕はあそこを抜いた。そして淳子のあそこに、僕のあそこを擦りつけた。いつものように素股で射精した。淳子が脚を僕の腰に絡めていた。

「エッチだね…」
しばらくして息が整うと、僕の耳元で淳子が小さく囁いた。もうひとつの寝室からベッドが激しくきしむ音と、美佳さんの大きな喘ぎ声が聞こえていた。

「もっと、する?」
「…うん、したい」
僕は身体を離し、ベッドサイドの明かりを点けた。まぶしさに一瞬、淳子は目を瞑った。そのとき隣の寝室から、ひときわ大きな女性の叫びが聞こえた。

「美佳さん…す、ご、い」
目を開いた淳子が、声を出さず口の形だけで囁いた。僕も無言で頷くと、淳子がいやらしい笑みを浮かべた。


[11] Re: 淳子  :2020/10/07 (水) 07:05 ID:eBU.JhX6 No.27859
ライターさん、情景が浮かぶ描写に勃起しています。どのような変遷をたどるのか引き続き拝読させて下さい。

[12] Re: 淳子  ライター :2020/10/09 (金) 21:30 ID:oTVK.00Y No.27881
隣の寝室が静かになりリビングにふたたび人の気配があった。淳子はシーツを引き寄せると、その裸体を隠した。

「佐藤さん…?」
吉田さんの呼ぶ声が聞こえた。僕ははい、と返事をした。

「…もう、寝る?」
その声に思わず淳子と目を合わせた。僕たちは興奮してとても眠れそうになかった。

「興奮して寝られません!」
僕は正直に話した。すこし笑いを含んだ、吉田さんからの返事があった。

「じゃあ、もう少し飲む?」
「はい、そっちに行きますね」
返事をすると、僕は裸のままリビングに向かった。淳子は少し不安そうに、ベッドの上から僕を見ていた。

「奥さん、もう寝ちゃった?」
吉田さんはリビングでソファに座っていた。僕と同じく裸だった。

「いえ起きてます。美佳さんは?」
「美佳も起きてるよ。呼ぼうか?」
返事を待たず美香さんが顔を出した。ウェーブがかかった髪を少し乱して、吉田さんの隣に立った。薄い白いベビードールを着ていたが、裸体がすべて透けて見えていた。そしてセックスの後の匂いを、その身体に纏っていた。

「淳子さんは?」
美佳さんが僕に訊ねた。そしてまた返事を待たず、僕たちの寝室に向かった。何か小さく話す声が聞こえ、淳子がベッドから下りる気配がした。

「やあ、淳子さん…裸もキレイですね」
吉田さんの言葉に、淳子は俯いてはにかんだ。美佳さんにエスコートされた姿は、お揃いのベビードールを纏っていた。しかし淳子は美佳さんと違い、パンティを履いていた。僕の見たことのない、黒い小さな紐パン…小さなおっぱいを丸出しにして、淳子は僕たちの前に立っていた。


[13] Re: 淳子  7番アイアン :2020/10/09 (金) 23:02 ID:AO0M1F.U No.27882
2219文庫ってあまり読みにこなかったけど こんな素晴らしいお話があったなんて。
一気に読んでライターさんのファンになりましたよ。これから奥さんがどうなっていくのか
ゾクゾクしながら読んでます。


[14] Re: 淳子  ライター :2020/10/09 (金) 23:52 ID:oTVK.00Y No.27884
「今日の主役は淳子さんよ」
美佳さんはそう言うと、淳子を一番窓際のソファに座らせた。そしてすぐ横のスタンドランプを点けた。その柔らかな光がスポットライトのように、淳子の全身を照らした。

「いやん、ダメ…」
小さく声を漏らすと、淳子はその腕で胸を隠した。そして俯きながら僕を上目で見た。思わず僕は、隣に座る吉田さんを見ていた。吉田さんのあそこは、大きくかたくなっていた。僕は吉田さんとの約束を思い出した。僕もまた、あそこが固くなった。

美佳さんが吉田さんの隣に腰をかけた。僕は入れ替わるように、淳子の横に立った。僕たちを吉田夫妻が見ていた。

「やだ…恥ずかしいよ」
僕の顔を見て、淳子が呟いた。しかしその顔は上気して、決して嫌がっていなかった。僕は手にもったシャンパンを口に含んだ。そして口移しで淳子に飲ませた。

「うんっ、あっ…」
小さく声を漏らしながら、淳子は素直に全部飲み干した。そしてそのままキスをせがんだ。僕はベビードールを脱がしながらキスをした。淳子はもう、なにも隠そうとしなかった。

黒い紐パンティ一枚になった淳子に、僕は耳元で囁いた。すこし迷ったあと、淳子は立ち上がった。そして僕の顔を見ると、意を決したように頷いた。陰毛を隠すだけの小さな布が股間を隠していた。小さなおっぱいとツンと尖った乳首が、丸見えになっていた。

淳子は窓際に向かい背中を見せた。その後姿を、スタンドライトが照らしていた。肩までのストレートの黒髪が、白い背中に掛っていた。細い腰から大きめのお尻にTバックの黒い紐だけが、白い肌とコントラストをなしていた。一瞬、吉田さんの小さなため息が聞こえた。

美佳さんはソファに座る吉田さんに寄り添っていた。その手は吉田さんの股間にあった。それはゆっくり、リズムを取って動いていた。僕も吉田さんの隣に戻りソファに座った。一瞬、僕の股間に美佳さんの視線があった。僕ももう、痛い程勃起していた。

淳子が手を伸ばしTバックを下ろした。カーテンが全開されたリビングの大きな窓の前で、淳子は全裸になった。ライトに照らされた淳子のシルエットが窓に映っていた。

「淳子…」
僕の声に少しだけ躊躇した後、淳子が前を向いた。そして今日会ったばかりの男に、淳子は全裸を晒した。

「…美佳」
吉田さんの言葉に美佳さんが立ち上がり、僕の顔を見た。そしてベビードールを脱いで淳子の隣に立った。全裸の美佳さんと淳子が、並んで僕たちに向かい合った。

「淳子さん、顔を上げてね…そしてポーズ!」
美佳さんに促され、俯き加減の淳子が僕たちを見た。その顔は羞恥とともに好奇心も溢れていた。淳子は妖しく笑うと、その薄い腰を突き出した。小さくまとまった陰毛が、濡れたように黒く光っていた。

吉田さんと僕は、ポーズを取るふたりを眺めていた。ふと目に入った吉田さんのあそこは、長くて太い。僕もそれなりに一人前と思っていたが、とても比較にならない。敗北感を感じながら、僕は淳子を見つめていた。これから起きることを考えると、僕は大きな興奮とすこしの後悔を感じていた。

「ブラボー!淳子さん!」
吉田さんの声に、淳子がまたはにかんだ。そしてモデルのように、クルッと全身を一回転すると美佳さんを見た。その顔は酔っているような、妖しい笑みを浮かべていた。美佳さんも笑顔で応えると、ふたりは軽く抱き合った。そして美佳さんが唇を近づけた。唇が重なると、淳子は小さく声を漏らした。

「んふう、あんっ」
力が抜けたように、淳子が美佳さんに身体を預けた。それを見て吉田さんが腰をあげた。僕より背が低い吉田さんは、小太りではあるが筋肉質な身体をしていた。エネルギッシュな仕事ぶりと同じく、その裸体はバイタリティに溢れていた。すっかり上を向いたあそこを見せつけながら、ふたりに近づいた。そして僕に振り向くと、無言で視線を合わせた。僕はもう、頷くしかなかった。

美佳さんから淳子を受け取ると、そのスリムな身体を吉田さんがヒョイッと抱え上げた。美佳さんにキスして何か囁くと、淳子をツインの寝室に連れ込んだ。淳子は寝室に消える一瞬、僕を見た。そして寝室からベッドが弾む音が聞こえた。

少しの間、寝室から物音が聞こえなくなった。そして小さく、唇が重なる音が聞こえ始めた。淳子が吉田さんとセックスを始めていた。


[15] Re: 淳子  ライター :2020/10/10 (土) 22:41 ID:bmMm8yVw No.27894
「佐藤さん、しよっ!」
美佳さんが僕の手を取り、ベッドに誘った。淳子のことが気になったが、それ以上に美佳さんの身体に魅せられていた。僕より年上であるが、その裸体は十分魅力的だった。若い頃は十分スリムだったと思わせる、華奢な肩をしていた。続く乳房は十分なボリュームを持ち、乳首は小さく勃起していた。なによりも白い、しっとりと弾力のある肌が魅力だった。

「美佳さん、きれいです…」
「また淳子さんと比べてる?」
妖艶な顔で微笑むと僕にキスした。濡れた熱い舌が、僕の口の中を愛撫していた。美佳さんの柔らかい身体を抱き上げ、さっきまで淳子を抱いていたベッドに連れ込んだ。

美佳さんの裸体のあちこちから、吉田さんとのセックスの痕跡が匂った。しかしそれは不快ではなく、初めて経験する興奮をより盛り上げるものだった。

「シャワーする?」
「美佳さんがよければ、このままで」
僕の胸の中でゆっくり頷くと、美佳さんが腕を伸ばした。僕たちは抱き合い、キスをしながらお互いの身体を弄り合った。

「あんっ、ちょっとだけ…待ってね」
お互いの愛撫で十分に準備ができたとき、美佳さんが身体を離した。いつの間にかコンドームを取り出し、それを僕に被せた。

「あの人もコンドームしてるから…安心してね」
考えを見透かすように、美佳さんが囁いた。そして遠くから、淳子の喘ぎ声が聞こえていた。熱く濡れた美佳さんのあそこに、僕は一気に挿入した。あうっ、と美佳さんが鋭く声を上げた。ベッドの上で、ふたりはお互いを貪りあった。

僕が美佳さんの中で果てる同時に、大きな叫び声が聞こえた。いつもよりずっと大きな、淳子の果てる声だった。しかしまだ、隣室のベッドから大きくきしむ音が聞こえていた。吉田さんの動きに、淳子はずっと声を上げ続けていた。

「佐藤さん…気持ちよかった」
「僕も…素敵でした」
美佳さんの化粧が崩れ、マスカラが取れ始めていた。素顔の目元は年齢を感じさせるものではなく、僕にはむしろ幼さを感じさせた。思わず僕は、力を込めて美佳さんを抱きしめた。

「あんっ、どうしたの?」
優しく微笑みながら、美佳さんが耳元で囁いた。股間がまた熱くなるのを感じていた。

「美佳さん、可愛い」
「いやん、からかわないで!」
美佳さんの手を取り、少し固くなったあそこを触らせた。美佳さんの指が淫靡に動き始めた。

「ヌルヌルしてる…まだ興奮してるの?」
「興奮してます」
「淳子さんも楽しんでるみたい…」
その言葉に僕は完全に勃起していた。そしてまた美佳さんを抱きたくなった。

「いいですか?」
「挿れたいの?うん、いいわよ…」
コンドームを着けていないにもかかわらず、美佳さんは脚を開いた。僕が入り口にあそこをあてがうとスルッと入った。美佳さんの中は熱くヌルヌルしていた。美佳さんもまた、興奮していた。


美佳さんと二度のセックスの後、僕はそのまま眠ってしまった。目を覚ますと、もう夜が明けていた。一瞬で昨夜の出来事を思い出し、僕は淳子の姿を探した。しかし僕の隣には、裸の美佳さんが寝息を立てていた。僕はベッドから下りるとリビングに向かった。夏の終わりの空は、すでに青くなりかけていた。

リビングは昨夜の宴の跡が残っていた。ワインボトルやビール、おつまみの皿が散乱していた。そして大きな窓の下に小さな布が落ちていた。白いシースルーのベビードールと、すぐ側に小さな黒いTバック。淳子の痴態を思い出し股間が熱くなった。僕はそのまま隣の寝室を覗いた。ベッドの上で淳子は吉田さんの胸に抱かれていた。寝息を立てる表情は、微笑んでいるように見えた。ふたりとも全裸でその足元に朝の光が射していた。


[16] Re: 淳子  ライター :2020/10/11 (日) 00:41 ID:0KmObtBU No.27895
ふと気配がして振り返ると、美佳さんが立っていた。バスローブを羽織りベッドの上を見つめていた。そして僕の手を引くと、静かにシャワールーム連れて行った。ふたりでシャワーを浴びる間も、僕は吉田さんに抱かれる淳子の姿が頭から離れなかった。小さくなった僕の股間を美佳さんが口で愛撫した。しかしあそこは、大きくならなかった。

「淳子さんが心配?」
いつのもように図星だった。僕が素直に頷くと、美佳さんが慰めるように囁いた。

「大丈夫。主人は遊びは遊び、割り切ってるから」
「美佳さんはいいんですか?」
さも当然と言うように、美佳さんが頷いた。僕はそれ以上なにも言わず、美佳さんにキスした。

「あん、じゃあもう少し遊びましょ…」
唇を離すと美佳さんが耳元で囁いた。そして僕の耳を甘噛みし熱い息を吹きかけた。僕の股間がまた、大きくなった。

「後ろから、する?」
シャワーブースの手すりに手を掛け、美佳さんはお尻を突き出した。僕は美佳さんの白い腰を持ち、そのまま挿入した。美佳さんの白いもち肌が赤く熱を帯びていた。

「いいっ、佐藤さん…わたしたち、相性がいいかも!」
僕の動きに合わせ、美佳さんも腰を振っていた。確かに美佳さんの中は具合がいい。吸い取られるように動く美佳さんの襞に、僕はもう我慢できなくなった。

「ごめんなさい、出ます!」
「あんっ、抜かないで…出していいからっ!」
美佳さんの動きが激しくなり、熱い粘膜が僕のあそこに纏わりついた。僕は初めて美佳さんの中に射精した。美佳さんのあそこに何度も僕は快感を打ち付けた。

「あんっ、佐藤さん、汗びっしょり」
「美佳さんも!」
僕たちは見つめ合って笑っていた。目の前の美佳さんは、スッピンになっていた。僕は美佳さんに少し恋をしていた。そしてまた少しだけ淳子のことを思い出した。

僕たちはもう一度、シャワーを浴びた。美佳さんが丁寧に僕のあそこを洗ってくれた。お返しに僕も美佳さんの身体を洗ってあげた。美佳さんのあそこから、僕の精液が流れ出していた。

「出しちゃったけど、大丈夫ですか?」
「できたら、責任取ってね!」
美佳さんが笑いながら、ウインクした。僕は一瞬、本気になった。その顔を見て、美佳さんが優しく微笑んだ。

「まだ生理はあるけど、今日は安全日…心配しないで」
僕はまた、美佳さんを抱きしめた。美佳さんはキスすると、僕の頭を乾かしてくれた。

「先に行ってて…女はすることが沢山あるの」
バスローブを着せてくれた美佳さんに手を振って、僕はリビングに戻った。吉田さんがバスローブを着て、ワインの残りを飲んでいた。吉田さんが、淳子はお風呂に入っていると教えてくれた。

「淳子さん、よかったよ」
「美佳さんも素敵でした」
僕も座り、ワインの相伴にあずかった。吉田さんの顔に、淳子の口紅の跡が残っていた。

「きれいな若い身体、素晴らしいね」
「胸はないですけど」
「いやいや。すごい美乳だよ、淳子さんは」
淳子を褒められるのを、微妙な気持ちで聞いていた。しかし決して不快ではなかった。

初めて飲んだとき、僕は吉田さんに淳子の容姿を謙遜して答えた。しかし、淳子の容姿は人並みか少しマシだ。最初に会ったとき、可愛い子だなと思ったが、結婚して長い付き合いになると自宅での地味な姿ばかり見ることになる。しかし昨夜の淳子は、たしかにきれいだった。僕の中で、もっときれいな淳子を見たい…普通ではない欲望が生まれていた。

「いつもこんなこと、してるんですか?」
僕は率直に吉田さんに訊ねた。

「うん、時々ね…でも、信頼できる人だけだよ」
「じゃあ、僕は信頼されてるんですね?」
「もちろん!」
吉田さんはそう断言した。そして僕に美佳さんの感想を聞いた。

「素晴らしい女性です、全てが」
「全て?セックス以外も?」
僕の答えに、吉田さんは満足そうな表情で手を叩いた。そしてまじめな顔で僕を見つめた。

「でも、美佳はあげないよ」
「淳子もあげませんよ」
吉田さんは表情を崩した。そして握手を求めると、ワインを注ぎ足した。僕たちはまた乾杯をしていた。

「男同士で楽しそうね」
美佳さんと淳子が、リビングに戻ってきた。昨夜と同じ、シルクのガウンを着ていた。朝の光で見るふたりのガウンに、尖った胸の形が見えていた。同じ色のパンプスを履いたふたりは、しっかり化粧をしていた。リビングの時計は7時を回っていた。


[17] Re: 淳子  7番アイアン :2020/10/11 (日) 22:20 ID:t3wIhSCE No.27903
リアル感があってたまりませんね。部屋の中で見ているような錯覚になりました。
才能あるライターさんです。まだまだ続きを楽しみにしています。


[18] Re: 淳子  ライター :2020/10/12 (月) 21:57 ID:fgia0Jl2 No.27906
「おはよう…」
淳子が僕の目を見ず隣に座った。その姿を吉田さんが目で追っていた。

「おはよう、よく眠れた?」
「…うん」
僕は吉田夫妻の目を気にすることなく、淳子を抱き寄せた。一瞬戸惑った様子を見せたが、淳子は僕に身を任せた。そして僕のキスに積極的に応えていた。

「佐藤さん、もうすぐ朝食が来るよ」
夢中でキスする僕たちを見て、笑いながら吉田さんが声を掛けた。その声に僕は我に返った。美佳さんが中腰になり、テーブルを片づけ始めた。

美佳さんの姿を見て淳子が身体を離した。吉田さんをチラッと見て、美佳さんの手伝いを始めた。美佳さんが淳子に優しく微笑んでいた。

「それ、サイドボードに置けばいいわよ」
「はい、美佳さん!」
淳子は素直に美佳さんの言うとおりに動いた。仲良く後片付けする姿は少し歳の離れた姉妹に見えた。

「美人姉妹だね」
「母娘じゃなくて?」
吉田さんの軽口に応える美香さんに、淳子も微笑んだ。昨夜からの淫靡な世界が少しだけ爽やかな朝になった。

「淳子さん、今日はお休み?」
「はい、土曜日ですから」
吉田さんの問いかけに、テーブルに最後まで残ったワインを片付けながら淳子が答えた。

「じゃあ、まだゆっくり出来るかな?」
「お邪魔じゃなければ、全然大丈夫です…」
淳子の答えに吉田さんが満足そうに頷いた。

「淳子さんだけ?」
わざと口を尖らせながら美佳さんが聞いた瞬間、淳子が手を止め僕を見た。その顔は何かを期待していた。

「フリーですから暇です!」
「うちの締切り、まだだっけ?」
吉田さんが冗談で混ぜ返すと場が和んだ。そして美佳さんが淳子の手を取った。

「口紅、取れてるわ。さっきのキスね」
淳子は少し恥ずかしそうに俯いたが、すぐ顔を上げた。

「夕べのメイク、また教えてください」
「うん、いいわよ」
美佳さんが淳子をパウダールームに連れて行った後、部屋の電話が鳴った。吉田さんが取り返事をした。ルームサービスの準備ができていた。


[19] Re: 淳子  :2020/10/13 (火) 06:37 ID:U0MuZ85c No.27908
ライターさん、愛読して興奮させて貰っています。展開に引き込まれ続きが待ちどおしいです。

[20] Re: 淳子  ライター :2020/10/13 (火) 08:08 ID:UfqeihTo No.27909
義之さん、ご愛読ありがとうございます。 

淳子と美佳さん、どちらがお好みでしょうか?


[21] Re: 淳子  :2020/10/13 (火) 19:04 ID:fki1yR12 No.27911
ご返信ありがとうございます。熟好きなので美佳さんですね。続き待ち遠しいです。ライターさん、引き続き執筆宜しくお願いします。

[22] Re: 淳子  ライター :2020/10/16 (金) 02:52 ID:xtYH3xMg No.27924
10分程すると部屋のチャイムが鳴った。吉田さんを制して僕がエントランスに向かった。そしてドアを開けると、若いボーイがふたり立っていた。その傍らに食事を乗せた、大きなワゴンがあった。

挨拶の後、ふたりがリビングに入った。テキパキと昨夜の名残を片付けると、テーブルに白いクロスを掛けた。たくさんのグラスと食器が並び、コーヒーと紅茶、パン籠とフレッシュジュースのボトルがセットされた。そして最後に、冷やされたシャンパンがテーブルの脇に置かれた。

その間に、美佳さんと淳子がリビングに戻って来た。淳子は昨夜と同じ目元と唇を強調した、華やかなメイクに直していた。美佳さんも同じメイクをして本当に姉妹に見えた。

「乾杯!」
朝食はシャンパンから始まった。僕は人生でめったにない贅沢と、淫靡な世界に酔っていた。淳子もシャンパンを飲み干し、桜色のチーク以上にその頬を染めていた。

「おいしい、このシャンパン」
「淳子さん、夕べも言ってたよ」
「そうでした?でも、本当においしいです!」
向い合せに座った吉田さんと淳子がグラスを交わしていた。その姿を僕は複雑な気持ちで眺めていた。

「佐藤さん!ここのパン、おいしいでしょ?」
僕を慰めるように美佳さんが目を合わせた。僕は頷いて美佳さんの顔を見た。ふと視線を下げると、美佳さんのガウンの胸元から白く透き通る乳房が覗いていた。

「やだ、佐藤さん。どこ見てるの?」
視線に気が付き美香さんが妖艶に笑った。僕はまた、股間が疼くのを感じた。

「確かにパン、おいしい」
淳子が僕と美佳さんの会話に入って来た。淳子もまた、悪戯な微笑みを浮かべていた。

「パン、うまいでしょう。淳子さん、もうひとつどう?」
今度は吉田さんも会話に加わると、パン籠を勧めた。淳子は遠慮なく手を伸ばすと、小さく割って口に運んだ。

「淳子さん、いい食べっぷりだね!」
吉田さんの言葉に、朝食を食べ終えた淳子が満足そうに微笑んだ。テーブルには空いた皿とコーヒーとオレンジジュース、そしてシャンパンが並んでいた。淳子はまだ、吉田さんとシャンパンを飲んでいた。

「はい、お腹空いてたから…」
「朝から食欲あるって、やっぱり若いね!」
「はい!それにハッスルしましたから!」
淳子のセリフに吉田さんの表情が変わった。人のよさそうな優しい笑顔から、中年男の好色が顔を出していた。

「ハッスル?」
「はい、夕べのベッドで!」
淳子はシャンパングラスを口に運び、残りを一気に飲み干した。そしてソファに深く座り直し、脚を組み換えた。緩んだガウンの裾から淳子の陰毛が覗いた。淳子はガウンの下に何も履いていなかった。

朝食が終わっても、リビングにまだ飲み足りない雰囲気が残った。吉田さんはルームサービスに電話をかけ、追加のシャンパンと食事の片づけを頼んだ。そしてボトルに残ったシャンパンを吉田さんは口に含んだ。テーブル越しに吉田さんが手を引くと、淳子は顔を近づけた。

「あんっ、おいしい…」
僕の目の前で、淳子は口移しのシャンパンを飲み干した。

「淳子さん、飲みっぷりもいいね」
「はい!吉田さんのシャンパン、大好き!」
淳子の言葉に吉田さんは相好を崩した。そして僕に了承を得るように視線を送ると、そのまま淳子を隣に座らせた。


[23] Re: 淳子  ライター :2020/10/16 (金) 04:57 ID:xtYH3xMg No.27925
「じゃあ、わたしは佐藤さんと…」
淳子と入れ替わるように、美佳さんが横に座った。目の前で吉田さんは淳子を抱き寄せ、長いキスを交わしていた。淳子は吉田さんの首に手を回し、その身を委ねていた。

「もう、こっち見て!」
美佳さんが鼻にかかった声で、僕の首に手を回した。そして僕たちも長い、熱いキスを交わした。静かなリビングには、二組のカップルの衣擦れと吐息が聞こえていた。淳子は僕を忘れ、夢中で吉田さんにしがみ付いていた。僕も淳子を忘れ美佳さんを裸にした。

ソファのきしむ音と唇で愛撫する音が、吐息とともに響いていた。いつの間にか4人とも、裸になっていた。そしてお互いの性器を口で愛撫していた。見るともなしに視線に入る淳子の痴態は、いつもよりずっと僕を固く勃起させていた。

愛撫に夢中になっていたそのとき、部屋のチャイムが鳴った。僕と吉田さんは我に返ったが、ふたりの女性はフェラチオを続けていた。僕は美佳さんの舌を感じながら、横目で淳子を見ていた。吉田さんから白いお尻を優しく叩かれ、淳子はその唇を離した。

「…いいかな?」
耳元で何かを囁かれ淳子は小さく頷いた。吉田さんは足元に落ちていたナイトガウンを手に取ると、淳子に羽織らせた。淳子は袖を通しガウンの前を手で合わせると、玄関に向かった。ソファの上に淳子のガウンの紐が残っていた。

美佳さんも口を離し僕の横に座りなおした。そして僕にバスローブを着せると、自分もガウンを羽織った。いつの間にか吉田さんもバスローブを着てソファに座っていた。

失礼しますと声がして、先ほどの若いボーイがひとり、淳子と一緒にリビングに入ってきた。押してきたワゴンの上に注文したシャンパンがあった。ボーイは淳子の指示でシャンパンをテーブルに置き、食べ終わった食器を片付け始めた。そして美佳さんと淳子も片づけを手伝い始めた。吉田さんがその姿を目を細めて見つめていた。

ボーイはふたりの手伝いに礼を言って頭を下げた。しかし手伝うふたりの姿を直視して、一瞬動きを止めた。ふたりのガウンは前がはだけ、胸の谷間や白いお腹、陰毛までが見えていた。そして動きに合わせ美佳さんの豊満だが少し垂れたおっぱいと、淳子の小さいが張りのあるおっぱいがその乳首も合わせ全てを晒していた。

ボーイが動揺を隠せず退室した瞬間、吉田さんが淳子を捕まえた。そして淳子を全裸に剥くとあそこに手を差し入れた。淳子が小さく声を上げ、吉田さんにしがみ付いた。僕はその姿を固く勃起しながら、呆然と見ていた。そして美佳さんが僕のあそこを咥えた。美佳さんの熱く濡れた舌を感じながら、淳子の痴態を凝視していた。

「あんっ、そこ…吉田さんっ!」
淳子の漏らす声に吉田さんも興奮していた。バスローブを脱いだあそこは、大きくそそり立っていた。淳子は吉田さんに片手で軽く抱えられ、その裸体を窓際に連れて行かれた。吉田さんの片手に新しいシャンパンが握られていた。

「飲む?」
「うん、飲む!」
ボトルからそのまま、淳子はシャンパンを口に含んだ。淳子は一気に飲み干すと、もう一度ボトルを咥えた。今度は飲み干さず、吉田さんを抱きしめると口移しに飲ませた。カーテンが全開になった大きな窓の前で、ふたりは全裸で絡み合った。そして満足するまで抱き合いキスをした。美佳さんがいつの間にか僕を抱きしめていた。

「淳子さん、きれいね…」
美佳さんが耳元で囁いた。その愛撫と同じ吐息に、僕は全身が震えた。淳子は窓に手を付き、脚を広げていた。その後ろから吉田さんが覆い被さった。コンドームを着ける姿は僕には見えなかった。


[24] Re: 淳子  :2020/10/19 (月) 18:06 ID:WGb/gt4s No.27945
ライターさん、ゾクゾクします。続きお待ちしています。

[25] Re: 淳子  ライター :2020/10/20 (火) 03:29 ID:f.waQuAw No.27960
義之さん
いつもコメント、ありがとうございます。励みになります!


[26] Re: 淳子  ライター :2020/10/20 (火) 22:54 ID:OEEhHACc No.27961
「本当にきれい…佐藤さん、ちょっと待ってて」
美佳さんが立ち上がり、僕のおでこにキスした。そしてガウンを羽織ったまま寝室に消えた。僕はひとりリビングに残され、吉田さんと淳子のセックスを見つめていた。

「お願いして、いいかしら?」
戻ってきた美佳さんの手に、小さなビデオカメラが握られていた。そしてスイッチを入れると、無言で僕に持たせた。淳子はずっと吉田さんにバックで責められていた。吉田さんの腰のリズムに合わせ、淳子の喘ぎ声が高く低く、リビングに響いていた。

「手塚理美って、覚えてる?」
僕がレンズを淳子に向けると、後ろから美佳さんが呟いた。窓際でふたりの裸体がぶつかり、乾いた音を立てていた。美佳さんが身体を密着させ後ろから僕のあそこをゆっくり愛撫した。

「…女優さん?」
やっと声を絞り出した僕に、美佳さんが返事の代わりに耳を甘噛みした。僕のカメラは一瞬ブレた。それでもずっと僕は淳子の姿を捉えていた。

「わたしより、10歳くらい上かな?今もきれいな女優さんだけど」
背中にあたる胸の感触とやさしく動くしなやかな指先に、僕は爆発しそうになっていた。しかしなぜか興奮に反し、あそこが柔らかくなっていた。

「あら、どうしたの?淳子さん、イキそうよ…」
僕は我慢できず立ち上がり、窓際に向かった。美佳さんは僕の後ろを愛撫しながら付いてきた。吉田さんがチラッと僕たちを横目で見ていた。

「ほら、淳子さん…旦那さんが撮影してる!」
吉田さんの声に、下を向いて喘いでいた淳子が頭を上げた。チラリと僕を見た顔は快感に歪んでいた。そして吉田さんが強く腰を打ち付けると、大きな声で叫んだ。

「イクっ、イッちゃう!あん、吉田さん!」
「淳子さん、カメラを見て!」
腰を動かしながら、吉田さんが淳子の胸を揉みしだいた。淳子は大きく喘いだ反動で、背中を反らした。そしてカメラを見ると、喘ぎながら小さく笑って見せた。

「吉田さん、気持いいっ!もっと!!」
初めて見る淳子の顔だった。僕のあそこは瞬間的に大きく勃起した。僕の後ろで美佳さんが指を前後に動かした。

「あんっ、イっクぅ!」
淳子が身体を震わせ、絶頂に達した。その身体を、吉田さんが支えていた。しかし淳子が果てた後も吉田さんは動き続けた。

「あっ、出る!」
僕は思わず声に出し窓を向いた。ピカピカの磨かれたガラスに、白い液体が飛び散った。それでもカメラは淳子の姿を追っていた。僕は腰が砕けそうになりながら、淳子のガクガクと震える肢体を映し続けた。吉田さんもまた、淳子を犯し続けていた。

「あっ、また…また、気持ちいいっ!やだ、また…」
「淳子さん、またイキそう?」
「うんっ、イっちゃう…吉田さん、いいッ!」
淳子の喘ぎは次第に大きくなり、何度目かの絶頂を迎えていた。僕は目の前で喘ぐ淳子が、遠い存在になるのを感じていた。


[27] Re: 淳子  :2020/10/21 (水) 06:52 ID:GcJ7jgu6 No.27962
ライターさん、読み進めながら勃起しました!
陰茎の途中の萎えから淳子さんのイキ顔に暴発する描写、リアルです。たまりません。


[28] Re: 淳子  ゆひろ :2020/10/21 (水) 17:14 ID:clCvQo3c No.27963

毎回拝見しています。

夫の目の前で、危ない日に生挿入を許す淳子さん。
昨晩、吉田氏とどんなセックスをしたのでしょうか。
今後の展開はわかりませんが、
これまでを拝見すると、佐藤夫妻は、吉田夫妻の術中にはまっているようにも見えます。

次回の更新を楽しみにしています。


[29] Re: 淳子  ライター :2020/10/21 (水) 23:21 ID:LmJSnDNc No.27964
「吉田さん、すごいですね…」
ツインルームのもうひとつのベッドで僕は美佳さんに語りかけた。隣のベッドで吉田さんと淳子が眠っていた。時間はもう、10時前になっていた。リビングからさらにベッドに移り、吉田さんが淳子を責め続ける姿を僕はカメラに収めていた。そして淳子は僕に背を向け、吉田さんの胸に抱かれていた。身も心も吉田さんに委ね、その裸身とすっぴんを晒していた。

「でしょ。もう、60近いのにね…」
美佳さんが少しあきれた口ぶりで、僕を見つめた。しかしその表情からは、たくましい夫に対する尊敬が感じられた。僕はまた劣等感が湧き上がった。

「ねえ…」
慰めるように美佳さんが僕を愛撫した。僕たちもまた、裸になっていた。

「もう勃たないですよ…」
昨夜から5回も射精し、僕はもう無理だと思った。事実、美佳さんの舌技にもあそこは反応しなかった。美佳さんはあきらめると、僕を優しく抱きしめてくれた。美佳さんの甘い匂いが僕を包み込んだ。

「じゃあ、お話ししましょ」
軽いキスをすると、美佳さんが僕の右腕を取った。そして枕にすると僕に寄り添った。美佳さんのしっとりした白い肌が、温かく心地よかった。

「そうだ…手塚理美って、どういう意味ですか?」
「淳子さんの裸、よく似てるの」
「手塚理美の裸に?」
おおきく頷き、美佳さんがスマホを手に取った。そして何かを操作すると、僕に画面を見せた。そこに少女のような裸の写真があった。ずっと昔、女優が10代の頃の写真だった。

「似てるでしょ?」
確かに細身の小ぶりなおっぱいは似ていた。小さいがしっかり存在を主張する、張りのある乳房の形は、確かに淳子だった。思わず僕はスマホと目の前の淳子の裸体を比べていた。

「ね、似てるでしょ?」
「確かに…」
「主人、彼女のファンなの」
目の前の美佳さんは、スレンダーだが豊満な胸をしている。僕は思わず美佳さんのおっぱいを見つめていた。

「言ったでしょ、主人はおっぱいに興味ないって」
僕の視線に気付き、美佳さんが笑った。

「正確に言えば、大きなおっぱいに興味ないの」
「僕は美佳さんの胸、好きですよ」
「ありがとう。でも主人は淳子さんのおっぱいが好みね」
吉田さんが、淳子を愛撫する姿を思い出した。強弱をつけ巧みに全身を愛撫し、淳子を夢中にさせていた。そう言えば吉田さんの舌が、執拗に淳子の乳房を舐めていた。僕はまた、股間が疼き始めた。

「本当に淳子さんのこと、愛してるのね」
すこし拗ねたような表情で、美佳さんが僕を見た。その手は僕のあそこを愛撫していた。僕は淳子の裸体を横目で見ながら、まだ勃起することに自分でも驚いた…。


[30] Re: 淳子  ライター :2020/11/11 (水) 01:41 ID:0KmObtBU No.28053
吉田さん夫妻は昼過ぎにホテルを後にした。僕たちは夕方まで部屋で休み、その後タクシーで家に帰った。すべて吉田さんが手配してくれていた。淫靡な時間は過ぎ、淳子は無言でタクシーに座っていた。僕にもたれかかった淳子の身体から、痴態の残り香がしていた。


あの日の出来事は、淳子と僕の秘密になった。その秘密は、僕と淳子を少しずつ変えていた。

秋になったある日、吉田さんからメールが来た。あの日からもう、ひと月以上が過ぎていた。しかし久しぶりのメールは、純粋に仕事の依頼だった。もちろん断る理由はなく、僕は仕事をもらった。そして同じ日のうちに何度かメールをやり取りして、仕事の準備ができた。

「吉田さんから、仕事の依頼があったよ」
「…そう、どんなお仕事?」
夕食の際、僕は努めて自然に話した。淳子も一見いつものように応えていた。しかし、僕たちは明らかに動揺していた。

僕たちは以前より、セックスの回数が増えていた。その夜、僕たちは当然のようにセックスをした。いつも以上に興奮し激しい行為になった。口には出さないが、淳子もあの日のことをずっと引きずっていた。

深夜、吉田さんからメールの着信があった。仕事用のアドレスではない、SNS宛てだった。そのとき淳子はセックスが終わり、シャワーに行っていた。僕はベッドの中でアプリを開いた。文面に「奥さん」とだけ書かれていた。しかしその下にアドレスが添えてあった。僕はまた、一瞬であの日を思い出した。

アドレスをクリックすると、ブラウザが立ち上がった。そして見覚えのある裸体が、スマホに浮かんだ。小ぶりなおっぱいと薄い陰毛を晒した、淳子の裸だった。アダルト掲示板の中で、淳子のスレッドが立っていた。

胸がバクバクし、僕は手に汗を掻いていた。しかし、嫌な気持ちはなくすぐにあそこが熱くなった。スレッドには「美乳…」とタイトルが付いていた。もちろん吉田さんの仕業だった。写真は一枚だけ、顔にはしっかりモザイクが掛っていた。吉田さんは写真に、アラサーの美人妻とキャプションを付けていた。そして希望があれば、と煽る言葉も付け加えていた。いくつかレスがつき、一糸纏わぬ淳子がスレッドの一番上に晒されていた。

既読を見たのかその瞬間、またメッセージが届いた。「合言葉」と一言、吉田さんと僕だけがわかる言葉が記されていた。僕は吉田さんの意図を理解した。そして一瞬の迷いの後、スマホをタップした。吉田さんは僕のレスを待っていた。5分もしないうちに新たな写真がアップされた。黒い目線が入った、淳子の顔が見えた。僕ではないレスがいくつか付いた。僕はさらに興奮しスマホの中の淳子を凝視していた。淳子の裸に対するレスに興奮はどんどん増していき、同時に僕はなぜか歯がゆさを感じていた。


[31] Re: 淳子  :2020/11/12 (木) 06:15 ID:XD94n3F6 No.28058
ライターさん、お久しぶりです。更新が途絶えたので心配していました。続きお待ちしています。

[32] Re: 淳子  ライター :2021/03/25 (木) 22:04 ID:frdhaITw No.28569
義之さん、ありがとうございます。

かなり間が空きましたが、少しずつ再開します。


[33] Re: 淳子  :2021/03/25 (木) 22:42 ID:8tJ4UO5w No.28570
ライターさん、ほんとご無沙汰です。続き期待しています!

[34] Re: 淳子  ライター :2021/03/27 (土) 18:36 ID:zSq1QbFU No.28577
僕はさらにスレッド上にレスを返した。そして数分後、スマホに着信があった。そこに目を瞑って喘ぐ淳子が現れた。朝の光が射す白いシーツの上で、淳子が身を捩っていた。乱れた髪が汗で顔に絡みつき、半開きの口は声にならない快感を上げていた。両腕は頭上に掲げられ、男の太い腕で押さえられていた。脇から薄いお腹までさらけ出し、淳子が吉田さんに身を委ねていた。小ぶりなおっぱいは乳首が立ち、乳房には揉みしだかれた跡が赤く残っていた。あの日の淳子が僕の目の前に再現されていた。

「いいかな?」
そうメッセージが付けられていた。僕は短く返信するとベッドを下り、仕事場にしている小部屋に向かった。PCを起動しブラウザを立ち上げたが、完全に立ち上がるほんの数分が長く感じられた。スマホで見ていたサイトを検索し、淳子が晒されたスレッドを探した。僕は興奮のあまり、検索の際に何度もミスタッチをしていた。吉田さんに返信してから、既に5分が経っていた。

スマホとは比較にならない大きな画面いっぱいに、喘ぐ淳子が映っていた。画像は何も加工されておらず、目は閉じているが淳子の顔もはっきりわかった。美佳さんに施された妖艶な化粧は、汗と唾液でほとんど落ちていた。ほとんど素顔になった淳子の痴態が、剃り跡の残る両脇やツンと尖った乳首と共に、ネットの向こう側のたくさんの男たちに晒されていた。僕のあそこはもう、痛い程勃起していた。淳子はまだ戻らず、浴室からドライヤーの音がしていた。

僕がスレッドに返信すると、吉田さんは待ち構えていたようにもう一枚、淳子をネットに晒した。それは大きな窓に手を付いて、後ろから男に突かれている淳子の画像だった。朝の光を浴びた淳子の裸身が、真横から映されていた。脚を開きお尻を突き出した淳子の腰を、吉田さんが腕で抱えている。そして淳子の顔はカメラを向いて、快感に歪んだ笑みを見せていた。もちろん、目線は隠されていなかった。

すぐにいくつかのレスがついた。僕は興奮して続きを待っていたが、すぐにスレッド自体が削除された。浴室のドライヤーの音が止み、僕はブラウザを落とした。その時、おやすみと一言だけのメッセージが届いた。いつの間にかパジャマを着た淳子が、鼻歌を歌いながら僕の小部屋にやって来た。仕事?そう無邪気に聞く淳子を、僕はまた裸にした。淳子は一瞬文句を言ったが、後ろから挿入されるとすぐに声を上げ始めた。PCのモニターの明かりだけの小部屋で、淳子は窓に手をかけて喘いでいた。そして一瞬振り向くと、僕の顔を見た。僕が頷くと淳子は何も言わず、ゆっくりとカーテンを開いた。向かいのマンションの明かりが、窓の外に広がっていた。

「ねえ…また、会えるかな?」
窓ガラスに反射する僕たちの姿を見ながら、淳子が禁断の一言を漏らした。その瞬間、僕はあそこが膨らみ射精が近いことを感じていた。そして淳子も強く腰を動かし、声を上げた。

「あたし…また、抱かれたいっ!」
「…誰に?」
「吉田さんっ!あんっ、イクっ!!」
僕はあの日のことを鮮明に思い出しながら、淳子の腰を強く打ち付けた。コンドームを着けていないが、構わず淳子の中にたくさんの精液を注ぎ込んだ。淳子は一瞬、熱い!と声を上げると、僕と一緒に果てた。ガクッと脱力した淳子を、僕は快感とともに抱え込んだ。

朝の光が射しこみ、僕は目を覚ました。窓際でのセックスの後、僕たちはそのままベッドに戻り眠りに落ちていた。僕の横で淳子はまだ眠っていた。僕はベッドからおり、トイレに入った。そして台所でコーヒーを沸かし少し落ち着くと、昨夜の吉田さんとのやり取りを思い出した。

「おはよう…」
コーヒーを持ち寝室に戻ると、淳子が目を覚ましていた。乱れた髪を掻き上げ、シーツを巻いて上半身だけを起こしていた。

「おはよう。もう、起きる時間?」
その日は平日で、淳子は仕事だった。僕の言葉が終わるか否や淳子が僕に抱きつき、ベッドに引きずり込んだ。

「今日…休む!」
淳子は真面目な性格で、ずる休みをするタイプではない。僕は心配になり、大丈夫?と淳子に聞きかえした。

「有給が溜まってて…休めって言われてるから、今日は休む!」
スッピンで幼い顔になった淳子が、可愛らしい笑顔で答えた。僕が頷いてキスで返すと、淳子は僕に抱きつき、耳を甘噛みした。

「ねえ、夕べあたし…何か言っちゃった?」
僕の耳元で淳子が囁いた。その一瞬で、僕は勃起した。

「…何を?」
僕はとぼけて身体を入れ換えると、淳子の顔を見た。しかし淳子は真顔で僕を見ていた。そして勃起した僕のあそこを、優しく扱き始めた。

「吉田さん…」
「…吉田さん?」
「うん…」
僕は手を伸ばすとスマホを掴かみ、淳子に向けた。淳子は黙って、カメラを見つめていた。そして画面の中で、淳子は妖艶な笑みを浮かべた。その朝、たくさんの淳子の痴態が、僕のスマホに収められた。



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