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続々 せ・ふ・れ

[1] スレッドオーナー: 洋祐 :2024/03/24 (日) 22:34 ID:QdMo9hHE No.190627

図らずも、三つ目のスレになりました。
前スレでレスをくださった皆様、ありがとうございました。
よろしければ、引き続きご覧いただければ幸いです。



綾夏には、随分酷いことをしてしまったが、
あの後、俺がしたことで、綾夏から何かを言われることはなかった。

翌週の水曜の夜、俺が仕事から帰宅すると、
俺の部屋で待っていた綾夏は、何事も無かったかのように、俺を迎えてくれたし、
金曜のこの夜、俺が綾夏の部屋を訪れると、いつものように迎えてくれた。

「今日は、好きにしていいよ。」

二人でベッドに入ったとき、綾夏がそう言った。
水曜の夜もそうだったが、この日の夜も、俺は、綾夏を愛しむように優しく抱いた。
そして、この夜は、最後に綾夏の中で射精した。

「ふふふ。そんなに遠慮しなくてもいいのに…」

二人で余韻に浸っているとき、綾夏がそう話しかけてきた。

「私、怒ってもいないし、お互い様かなって思っているから…」

綾夏は、俺がしたことを仕返しだと気がついているようだ。

「あまり気にしないで…、
 だけど…、洋祐を見ていると、私、いろいろ言いたくなっちゃうんだよね。」
「・・・・・・」
「ごめんね。」
「・・・・・・」
「でも、また言わせてね。」
「ああ」
「私が言ったことの意味も考えてくれると、ありがたいな。」
「いつも考えているけど、まったく分からない。意味なんかあるのかよ。」
「さあね。それと、仕返しも、もう少し優しくしてくれると、嬉しいんだけど…、
 でも、それじゃ、仕返しにならないよね。」
「・・・・・・」
「洋祐がしたいようにすればいいから…。ね。」

俺は、綾夏の言葉を聞いて、彼女をギュッと抱き締めた。


翌週の水曜、綾夏はこの日も食事を作って待っていてくれた。
3日後の土曜には、綾夏と一緒に美穂と会う約束だが、
まだ綾夏から会う時間や場所を聞かされていない。

「土曜のことだけど…」

二人で食事をしているときに、綾夏が美穂と会う日のことを切り出した。

「適当な場所が思いつかなくて、中々決まらなかったけど、
 結局、美穂がJ駅まで来てくれることになったの。」
「そうなんだ。」
「会ってお礼してお終い、というわけにもいかないでしょう?」
「それは、そうだな。」
「それで、三人で食事でもしようと言うことになったんだけど、
 場所が難しくて…」
「・・・・・・」
「初めはIB駅も考えたんだけど、お店をよく知らないし、
 繁華街だと混雑して、ゆっくり話もできないような気がしたから…」
「彼女の家からだと少し遠いけど、何て言っているの?」
「こちらの方に遊びに来たことがないから、一度行ってみたいって…
 でも、遊びに来るようなところでもないけどね。」
「・・・・・・」
「それで、土曜は、午後1時にJ駅に待ち合わせに決めたわ。
 昼時をずらした方が、店も空いているから…」
「わかった。」

俺としても、遠くまで足を運ばなくて済むから、ありがたかった。

「当日、洋祐はどうする?」
「どうするって?」
「金曜に泊まりに来るなら、一緒に行けるけど、私、生理が近いから…」
「ああ、そういうことか。」
「もしそうなったら、直接J駅に行く?」
「うん、そうだな。そうする。」
「美穂は洋祐の顔を知らないけど、洋祐は美穂の顔を知っているから、
 洋祐と美穂が先に着いても大丈夫でしょ?」
「いや、それが…、送って行ったとき、終始俯いていたし、
 顔のことは気にもしていなかったから、全く覚えていない。」
「そうなんだ…」
「ああ」
「わかった。J駅までは私が一番近いから、少し早めに行くね。」

待ち合わせが1時と言っても、俺は電車で向かうから、
結局、1時より前に行かなきゃいけないだろう。

「同期でもう一人、彼氏いない歴=年齢の子がいて、その子は男性に免疫がないんだけど、
 美穂は、そんなこともないから、気を遣わなくても大丈夫よ。」
「・・・・・・」
「ねえ、もし洋祐が美穂のことを気に入ったら、彼女として考えてみる?
 もちろん、美穂が洋祐のことを気に入ってくれたらの話だけど…」
「その可能性は低いと思うけど、そうだったとしても遠慮しておくよ。」
「えー、何で?」
「だって、綾夏の友達だろ。もし付き合ったとしたら、
 綾夏に全部筒抜けになりそうで…、嫌だな。」
「ははは、確かに、それはあり得るわね。
 あの娘なら、私が聞かなくても、自分から全部話してくれそう…、ははは。」

何かその話しが綾夏の壺に嵌まったのか、
綾夏はその後も、度々思い出しては笑いを堪えていた。

食事を終えると、いつものように二人で風呂に入り、
湯船に浸かっていた。

「美穂は、未だに洋祐のことを彼氏さんって言うのよ。」
「・・・・・・」
「その都度、違うって言っているんだけど…」
「・・・・・・」
「完全に彼氏認定されているみたい。」
「・・・・・・」
「周りの人に話しを聞かれたら、それこそ大変よ。」
「・・・・・・」
「また変な噂が広まっても困るしね。」
「・・・・・・」
「でも、洋祐に会ったら、呼び方を考えるって言っていたから、
 やっと、これで彼氏さんって呼ぶことも無くなるわ。」

綾夏は俺に背を向けているので、彼女がどんな顔をして話しているのか、
俺にはわからなかった。

「綾夏。」
「何?」
「入れてもいい?」
「いいよ。」

二人で一旦立ち上がり、対面座位の姿勢で湯船に浸かった。
暫くキスをした後、互いに抱き締め合っていたら、
綾夏が話し始めた。

「美穂に、彼氏じゃないって言っておきながら、
 洋祐とこんなことしているって美穂が知ったら、
 彼女はどう思うかな。」
「・・・・・・」
「彼氏じゃなくても、セックスしたいと思う人がいるなんて、
 普通じゃ、絶対理解されないよね。」
「・・・・・・」
「もしも洋祐が美穂と付き合い始めたら、
 私たちのこと、美穂には隠し続けなくちゃいけないんだね。」
「・・・・・・」
「それは…、結構辛いな。」
「・・・・・・」
「美穂の顔、真面に見られないかもしれない…」
「・・・・・・」
「そう考えると、洋祐と美穂が付き合うのは、
 私にとっても、やっぱり無理なことかな…」
「俺は、別に付き合うつもりはないから…」

俺がそう言うと、綾夏は腰を上下にゆっくりと動かし始め、
顔をやや上に向けながら喘ぎ始めた。


[64] Re: 続々 せ・ふ・れ  洋祐 :2025/02/24 (月) 23:57 ID:QdMo9hHE No.198733

ジーンさん、レスありがとうございます。



綾夏と、避妊のルールを決めてから、すでに1か月以上が経ち、
今年も早くも3月を迎えた。
この間、2月の終わりから3月初めにかけて、ゴムを着ける期間があった。
ゴムを着けてセックスをするのは久々ではあったが、
毎回、ゴムを外すことなく射精することができた。

「洋祐のことを考えれば、こんなものを着けない方がいいし、
 私もそう思うんだけど…、ごめんね。」

最初にゴムを着けたときに、綾夏がそう言ってくれた。
その言葉だけで、俺は少し救われたような気がして、ルールを必ず守る気にもなった。
それにしても、綾夏がゴムを「こんなもの」と言うとは…、
俺は心の中で苦笑した。

『言葉で気持ちを伝えられないなら、さっさと私を孕ませればよかったじゃない。
 あの頃なら、そんなチャンスがいくらでもあったでしょ!』

これは、後年、綾夏が俺に言った言葉だ。
ただ、このときの綾夏は少し興奮していたので、興奮して出た本音の言葉なのか、
それとも、興奮するあまり、思ってもいないことを口に出してしまった言葉なのか、
俺にはわからない。

このとき、綾夏は「あの頃」について何も言っていなかったが、
多分、Bと別れてからの3〜4か月のことだろう。
そうとすると、綾夏にとってこの期間は、Bと別れた後のリハビリ期間ではあったが、
俺との関係についても、何か思うところがあったのかもしれない。

3月最初の金曜、綾夏は女子の飲み会に行くということで、
俺は、綾夏の部屋で彼女の帰りを待つことになった。

当日は、午後7時半頃に綾夏の部屋に到着した。
綾夏の飲み会が終わるまでにまだ時間があったので、
俺は、久しぶりに綾夏の部屋の中を調べてみた。

特に怪しいもの、要するに男の気配を感じさせるようなものは何もない。
洋服類、下着類も調べてみたが、見慣れたもの、見覚えがあるものばかりで、
例えば派手な下着とか大胆な下着とかは、全く見当たらなかった。

綾夏の部屋を調べ終わった頃には、午後8時半近くになっていた。
もう綾夏から連絡が来てもよい頃なので、俺はキッチンの椅子に座って、
彼女からの連絡を待っていた。

だが、9時を回り、9時半になっても、一向に綾夏から連絡がなかった。
10時になって、何時頃終わりそうかとメールを送ってみたが、
綾夏から返信は送られてこなかった。
さすがに何かあったのだろうかと不安になったが、
10時半近くになって漸く綾夏から電話があった。

「遅くなって、ごめんね。
 今終わって、これから帰るところだから…」
「どうした?大丈夫なのか。」
「うん、大丈夫。少し盛り上がっちゃって…
 メールも返信できなくて、ごめんね。」

それから暫くして、AB駅に着いたと綾夏からメールがあり、
俺はJ駅に綾夏を迎えに行った。
J駅で綾夏に会ったとき、彼女の顔は何やら妙に楽しげに見えた。

「随分気分が良いみたいだね。」
「そう見える?そうかもしれないわね。」

綾夏はそう言って微笑んでいたが、その理由は答えなかった。
飲み会で盛り上がったと綾夏は言っていたので、そのせいかなと俺は思った。
飲み会で何が盛り上がったか気にはなったが、
女子同士の話しに、男の俺が首を突っ込んで興味を示すのも何だかなと思い、
今日の飲み会のことを、綾夏に尋ねようとはしなかった。

今日は、久しぶりに俺の好きにしていい日だった。
避妊のルールを決めてから、俺はこの日が来るのが待ち遠しくなり、
それが、俺の励みや刺激にもなった。

この日は、綾夏も気分が良いからなのか、感度が上がっていた。
結局、金曜から日曜までに、綾夏と5回セックスし、
いずれも綾夏の中に射精して終えた。

翌週の木曜、綾夏から、今日生理が始まったとメールが届いた。
俺は、今週中にメールが届くだろうなと思っていたので、
残念ではあったが、落ち込むことはなかった。
俺は、綾夏に了解とだけ返信した。

翌日の金曜、美穂から電話があった。
急で申し訳ないが、明日の土曜に会えないかということだった。
実は2月にも美穂に会っており、彼女と会うのもこれで4カ月連続となる。

まあ、1月に会ったとき、5月まで毎月よろしくと言われていたので、
今月も美穂が電話してきたことに驚きはない。
ただ、美穂から連絡があるのは、いつも綾夏の生理が始まった後だった。
美穂は綾夏に相談して、俺と会う日を決めているのかもしれないと思った。

俺は快くOKの返事をすると、美穂は殊の外喜んでいた。
急な頼みで俺に99%断られると思っていたらしく、駄目もとで電話をしたらしい。
美穂からこれ程喜んでもらえるならば、俺も嬉しく感じた。

翌日、午後1時にJ駅で美穂と待ち合わせ、いつもの店に二人で入った。
美穂が自分の話しを終えて、コーヒーを飲みながら、暫く二人で雑談していたとき、
そういえば、美穂はこの前の飲み会に参加したのかどうかが気になった。

「先週の女子の飲み会には、美穂も行ったの?」
「ええ、行ったわ。女子の飲み会があるときは大抵参加している。」
「綾夏から聞いたけど、随分盛り上がったらしいね。」
「えっ…、ああ、そうね、盛り上がったって言うか…」

美穂はそう言って、そのときのことを話してくれた。
その日の女子の飲み会は、居酒屋の座敷で行われたそうだが、
その席の隣では、男性グループの飲み会が行われていたらしい。

初めは、いつもと同じように、女子だけで和気藹藹と飲み会だったが、
飲み会が始まってから1時間ほど経った頃、
飲み会に参加した女性の一人が、男性グループの男性数人と顔見知りであることわかった。
それからは、男性も女性も双方の席に行ったり来たりとなり、
結局、男女が合流した形で飲み会が進んだ、ということらしい。

「男性グループの人達が、皆太っ腹だったみたいで、
 楽しい時間を過ごさせてもらったお礼にと言って、
 女子の飲み代も全部払ってくれたわ。」

美穂はそう言って、舌を出して笑った。

「それで盛り上がったということか。それじゃあ、帰るのも遅くなったんだろうね?」
「ううん、いつもの時間より多少伸びたかもしれないけど、
 遅くなったというほどでもないわ。
 参加した人たちの中には、遠くから通勤している人もいるし…
 伸びたと言っても10分か15分ぐらいじゃないかしら。」

10分か15分伸びただけって、それはおかしい。
俺に綾夏から連絡があったのは、いつもより2時間ほど遅かったはずだ。
俺は心の中でそう思った。
もしそうなら、綾夏はその2時間、一体何をしていたのだろう。

「でも、この前の飲み会は金曜だったから、まだ飲みたい人達だけで、
 別の店に行ったのかもしれない。今までも、金曜に飲み会があったときには、
 そういうことがあったようだから…。男性グループの飲み会も一緒に終わったから、
 ひょっとしたら、男性グループの人達と一緒に行ったのかもしれないわ。
 私は、いつも終わって直ぐに帰るから、よくわからないけど。」

ということは、綾夏も飲み会が終わった後、別の店に行ったのだろうか。
ただ、その日、綾夏をJ駅に迎えに行ったとき、気分は良さそうだったが、
それ程酒を飲んでいるようには見えなかった。
酒を飲むつもりもないのに、酒を飲みたい人達と一緒に別の店に行くというのも、
俺には、少し解せない。
もしそうなら、綾夏はその時間、何処で何をしていたのか。

「洋くん、どうしたの。ぼうっとしちゃって。」
「うん?ああ、何でもないよ。」
「年度末で、仕事が忙しくて疲れているのかな。もしそうだったら、ごめんなさい。」
「ううん、大丈夫、そんなことないから…」

俺はそう言って、残ったコーヒーを飲み干した。


[65] Re: 続々 せ・ふ・れ  ジーン :2025/02/28 (金) 23:36 ID:1QmCrSMc No.198846
綾夏ちゃんの謎の時間が気になります。

[66] Re: 続々 せ・ふ・れ  洋祐 :2025/03/02 (日) 22:42 ID:lmC20nlA No.198879

ジーンさん、レスありがとうございます。



今年も4月になり、新年度を迎えた。
俺と綾夏が社会人になって3年、俺達にとって4回目の新年度だ。
大学3年から始まった俺と綾夏との関係は、今月の終わりには5年が経つことになる。

2年前、綾夏との関係がもうすぐ3年になろうとする頃、
この関係があと3年続けられれば、ひょっとしたら…、と俺は期待をしていた。
そして、この2年の間、綾夏に彼氏ができたり別れたりと、いろいろなことがあったが、
綾夏との関係はまだ続いている。

今の状況としては2年前と然程変わらず、2年前の期待からすれば、
あと1年関係を続けられれば、ということになる。
だが、今の俺は、2年前のような期待は全く抱いていなかった。

2年前は、綾夏に3年近く彼氏がいなかったので、
あと3年彼氏ができなければと思っていた。
だが、その後、綾夏に彼氏ができ、1年半ほど交際した後に彼氏と別れた。
彼氏と別れて半年が経った今、何か吹っ切れたような表情の綾夏を見れば、
直ぐに彼氏ができてもおかしくないし、きっとそうなるだろうと、俺は思っている。

もちろん、俺がこれからの人生を綾夏と共に歩みたいと願っていることは、
2年前と何ら変わっていない。
ただ、願うことと期待することとは似て非なるもののようで、
この2年間で、俺の心境も大きく変化していた。
数か月前までは、綾夏を妊娠させて俺のものにしたいという考えもあったが、
今の俺は、そんな欲望も消え、期待せずに見守るといったところだろうか。

4月の第2水曜、俺が帰宅すると、綾夏が夕食の支度をして待っていてくれた。
綾夏が俺の部屋に来るときも、俺が綾夏の部屋に行くときも、
最近では、いつも綾夏が夕食の支度をして待っていてくれる。
この場面だけ見れば、俺と綾夏は恋人同士どころか、まるで夫婦のようだ。
こんな関係がいつまでも続けばと、俺はいつも思う。

この日は、綾夏の生理が近く、避妊のルールでは、俺の好きにしていい日だった。
夕食を終え、シャワーを浴びた後、直ぐに二人で布団に入った。
生理が始まれば、暫く綾夏に会えないので、ゆっくりと時間をかけて綾夏を抱き、
最後は綾夏と抱き合いながら、彼女の中に射精した。
そして、二人で抱き合いながら、いつものように余韻を楽しんでいるときだった。

「ねえ、洋祐…、言っておきたいことがあるんだけど…」
「何?」
「私ね…、彼氏ができたの。」

その瞬間、俺の胸がギューンとなったが、直ぐに治まった。

「そうか…」
「だから何だって、洋祐は思うかもしれないけど…、
 洋祐と逢う機会も減ってしまうと思うから…」
「わかった。」

俺は綾夏を抱き締めたまま、そう答えた。
俺にとってショックであることに違いはないが、
Bと交際を始めたと聞いたときほど、大きな衝撃はなかった。
来るべき時が来たかと、そういった感じだろうか。

それに、Bのときには、俺は綾夏にはもう逢えないと思ってしまったが、
今の綾夏の口振りだと、俺との関係は続けるつもりのようで、
その点では、俺は少し安堵した。

最近では、水曜は、翌日の仕事のことを考えて1回で終えることが多い。
だが、今日は、もう一度綾夏とセックスし、綾夏の中で射精して終えた。

「ごめんね…」

二人で余韻を楽しんでいるときに、小さな声で綾夏がそう囁いた。
俺は、「ごめんね」の意味を自分なりに解釈したが、返す言葉が見つからず、
結局、何も答えずに気づかぬふりをした。

翌日の午後、綾夏から今日生理が始まったとメールが届いた。
すると、その日の夜に、美穂から明後日の土曜に会えないかと電話があった。
俺は、随分早いなと思いつつも、美穂から連絡が来るのを予想はしていたので、
二つ返事でOKした。

土曜の午後、いつもの店で、俺は美穂の話しを聞いていた。
俺は話しを聞きながら、美穂なら、綾夏から彼氏のことを聞いているんだろうなと思った。
綾夏は、俺には彼氏ができたとだけ伝え、彼氏がどんな男なのかは話さなかったが、
美穂なら何か知っているのではないかと、俺はそう思った。

「そう言えば、綾夏に彼氏ができたみたいだね。」

俺は、美穂の話しが終った後、何気なく美穂に尋ねた。

「えっ…、ああ、綾夏から聞いたのね。うん、そうみたい。
 私は、ずっと洋くんが彼氏だと思っていたんだけど…」

美穂はそう言って笑った。

「でも綾夏の彼氏、見た目は、綾夏が選びそうな人なんだけどね。」
「美穂は、綾夏の彼氏と顔見知りなの?」
「ううん、そういうわけじゃなくて、実は…」

美穂はそう言って、綾夏の彼氏のことを話し始めた。
綾夏の彼氏は4歳年上のCといい、先月、綾夏の会社の女子で飲み会を行ったとき、
途中から男性グループが合流したが、Cはその男性グループの中の一人だったらしい。

美穂自身は、そのときCと直接話しをしたわけではないが、
綾夏が、Cを含む数人の男達と会話しているのを見かけ、
その中で、Cは背が高くてハンサムな顔立ちだったので、
美穂の印象に残っていたそうだ。

飲み会が終わった後、綾夏はCから二人でお茶でもどうかと誘われ、
2時間ほど話しをした後、最後に連絡先を交換したらしい。
そして、二人で何度か会った後、最後にCから交際を申し込まれ、綾夏は承諾したそうだ。

美穂の話しでは、先月、俺と美穂が会った日には、綾夏はCと会っていたそうだ。
そう言えば、その翌週の土曜、昼前に出掛けるから夜にまた部屋に来てと綾夏から言われ、
俺はその朝、一旦自分の部屋に帰ったが、そのときも、綾夏はCに会っていたのだろう。

「綾夏は、飲み会の後にCさんと話したとき、何でお酒でなくてお茶なのって尋ねたら、
 飲み会のときに綾夏があまりお酒を口にしていなかったから、
 お茶の方が誘いやすいかなって思ったって言われたらしくて、
 それで、Cさんに好感を持ったって言っていたけど…」
「・・・・・・」
「でも、Cさん、背は高いし、顔立ちは綾夏にとってはど真ん中のストライクだから、
 綾夏にそんなことを言われてもね…、あまり信用してないわ。
 私が、やっぱり綾夏は面食いだねって言ったら、綾夏は否定していたけど…
 私だったら…、洋くんの顔立ちの方が好みなんだけどね。」

美穂はそう言って、微笑みながら俺の顔を見つめた。

「そう言えば、綾夏とCさんが飲み会の後、店を探しに歩いているときに、
 目の前に、ラブホテルがあったんだって。
 それで、綾夏は、『えっ』って思ったらしいけど、
 Cさんが見向きもせずに通り過ぎていくから、『なんだぁ』って思ったって…」

美穂は、可笑しそうに笑いながら話しているが、
俺は美穂の話しを少しドキドキしながら聞いていた。

「綾夏の『なんだぁ』っていうのは、残念という意味も含まれているのかしら?
 もしもそうなら、綾夏もそういうつもりが少しはあったということだよね?
 やっぱり、飲み会でCさんと話したときに、綾夏は興味をもったんだろうな。」
「・・・・・・」
「あっ、私がこんなこと言っていたなんて、綾夏には内緒にしていてね。」

美穂はそう言って、人差し指を口に当てた。

美穂から話しを聞いて、綾夏が彼氏と付き合うまでの大体の経過はわかった。
先月の女子の飲み会後の空白の時間という謎も、これで解けたわけだし、
J駅に迎えに行ったとき、綾夏の気分が良かった訳も理解できたわけだが…

美穂の話しを聞く限りでは、きっと綾夏も一目惚れしたんだろうなと、俺は思った。
そうでなければ、俺が綾夏の部屋で待っている中、
綾夏が飲み会の後にお茶を誘われて応じるなんて、とても考えられない。
それも、俺に予め連絡することも、俺からのメールに返信することもなく…

出会った瞬間から付き合うことが決まっていた、そんな出会いだったのだろうか。
美穂の話しを聞いて、何かそういう印象すら俺は受けてしまう。
だが、それでも綾夏が俺との関係を続けるつもりでいることに、
俺は、一縷の望みを繋いだ。


[67] Re: 続々 せ・ふ・れ  ジーン :2025/03/06 (木) 20:01 ID:tUZhxSqw No.198983
うわあ、ショックです

[68] Re: 続々 せ・ふ・れ  洋祐 :2025/03/09 (日) 23:37 ID:2RUX0nCA No.199061

ジーンさん、レスありがとうございます。



綾夏がCと交際を始めた後も、水曜に綾夏が俺の部屋に泊まりに来て、
金曜に俺が綾夏の部屋に泊まりに行くことに、何も変わることはなかった。
避妊のルールも変わることなく、そのまま実行していた。
変わったのは、綾夏がBと交際していたときと同じように、
土曜の朝には俺が自分の部屋に帰り、日曜に綾夏に逢えなくなったことだ。

綾夏がCと付き合い始めてから、まだ数週間しか経っていないが、
今、二人の関係はどの程度進んでいるのだろうか。
Bのときは、付き合い始めてから身体の関係に進展するのに3カ月ほど要したようだが、
これは相手の男によると考えられるので、あまり参考にはならないかもしれない。

綾夏が彼氏より先にアプローチをするとは、俺には考えられないから、
相手の男が慎重であれば、身体の関係を結ぶまでに時間が掛かるだろうし、
相手の男性が積極的であれば、然程時間は掛からないかもしれない。

そして、今年のゴールデンウィークを迎えた。
俺は5月1日から6日までの6連休だが、綾夏は5月3日から6日までの4連休だった。
ただ、4月29日の昭和の日については、俺は出勤だったが、綾夏は休日だった。

3月までは、今年のゴールデンウィークは綾夏と過ごせると、俺は期待していたが、
綾夏に彼氏ができたと聞いたときから、この連休を綾夏は彼氏と過ごすだろうと、
俺は諦めた。

だが、彼氏のCは、綾夏と付き合う以前に、5月1日から6日までの間、
友人と旅行に出掛けることが決まっていたらしく、
連休中に彼氏と会うことはないと綾夏は言った。

ただ、残念なことに、綾夏も連休に実家に用事があるため、5月3日に帰省し、
戻ってくるのは6日ということなので、結局、俺が綾夏と過ごすこともない。
どちらにしろ、連休中に俺が綾夏と過ごすことはなかったわけだが、
綾夏が彼氏と過ごすこともないので、気が楽ではあった。

連休前の金曜の夕方に、綾夏から今仕事から帰ったとメールが届き、
俺は綾夏の部屋に向かった。
綾夏の部屋に着くと、彼女は夕食の支度をしていた。

「綾夏、今日風呂はどうする?」
「えっと…、入ろうかな。」
「わかった。」

俺は風呂の掃除を始めた。
綾夏に彼氏ができた後も、こんな状況が続いていた。
綾夏に逢うときは、彼女はいつも夕食を用意してくれていたし、
俺は、風呂やトイレの掃除を手伝っていた。
風呂の掃除を終えると、ちょうど夕食の支度が終わり、二人で夕食を楽しんでいた。

「洋祐の誕生日って、今月だよね?」
「ああ、そうだけど…」
「彼氏がいなかったら、私が誕生日のプレゼントをあげてもよかったんだけど…」
「・・・・・・」
「洋祐も彼女を見つけて、誕生日にプレゼントを貰えるようになるといいね。」

そう言えば、去年の俺の誕生日のときも、綾夏には前の彼氏がいたわけだが、
もう随分昔のことのように感じる。
ただ、綾夏の最後の言葉は、俺にとっては余計なお世話だ。
そもそも、綾夏とこんな関係を続けている限り、彼女が欲しいとも思わない。
ただ、もしも俺に彼女ができたら…、そのときは綾夏との関係が終わるような気がした。

綾夏に彼氏ができて以降も変わらずに、俺は綾夏と一緒に風呂に入っていた。
今日も、湯船の中で、俺の前に綾夏が座っている。
ただ、何となくだが、以前に比べて綾夏の口数が少なくなったように感じた。

俺は、いつものように、綾夏の背後から手を回し、彼女の胸を弄りながら、
去年の今頃のことを思い出していた。
去年のゴールデンウィーク、綾夏は当時の彼氏と旅行に出掛けていた。

そう言えば、去年のゴールデンウィークが終わる前日、綾夏が俺の部屋に来たとき、
綾夏から一緒に旅行に行こうと誘われていたんだっけ…
結局、それは実現しないまま1年が経ってしまったわけだが、
今後、実現する可能性はほぼゼロに近いだろう。

「綾夏は、連休中に彼氏と過ごせなくて寂しくないのか?」
「うーん、残念だなとは思うけど、寂しいとは思わないわ。
 そういう機会はこれからいくらでもあると思うし…」

機会はこれからいくらでもあるか…
綾夏の何気ない言葉が俺の胸に刺さった。

俺が黙っていると、綾夏は、俺の方に身体の向きを変えて立ち上がった。
俺は綾夏の裸体を眺めながら、この身体を彼氏はすでに味わったのだろうか、
もしそうなら、綾夏は俺を含めて4人の男を知ったことになる、
そんなことを考えていた。

それから、いつものように対面座位の姿勢になり、
綾夏が、上下に身体をゆっくりと動かし始めると、
次第に身体の動きが激しくなっていった。
このときの綾夏は、本当に彼氏がいるのかと疑ってしまうほど激しく動き、
力尽きるまで身体を動かし続けた。

そして、風呂から上がると、直ぐに二人でベッドに入った。
避妊のルールでは、好きにしていい日だった。
この夜、俺は綾夏の中に二度射精し、眠りについた。


翌朝、目を覚ますと雨音が聞こえた。
大型連休初日だが、外は生憎の雨のようだ。
晴でも雨でも、俺にとっては大差のないことではあるが…

綾夏は、午後に実家へ出発すると言っていたので、
いつもと違い、午前中はゆっくりできると思っていたのだが、
綾夏から買い物があるから付き合って欲しいと言われたので、
午前10時頃、二人で部屋を出てJ駅まで歩いた。

電車に乗ってターミナル駅まで行き、駅前の商業施設に入った。
綾夏は、実家への手土産を購入した後、シューズ店に入り、
俺にスニーカーを買ってくれた。

「洋祐の誕生日の…、前祝いよ。」

綾夏はそう言って、靴の入った袋を俺に手渡した。

「それに今履いている靴、ボロボロでしょ。」
「・・・・・」
「そんなものを履いていたら、いつまで経っても彼女なんかできやしないわ。」

綾夏はそう言って笑った。

「それと…、お返しとかはいらないから。」
「どうして?」
「彼氏がいるから…、貰っても扱いに困るでしょ。」

俺とセックスはしても、俺からのプレゼントは受け取らないということだろうか。
綾夏には綾夏なりの判断基準があるのかも知れない。
もしそうなら、俺のプレゼントを受け取ることよりも、
俺とセックスする方が駄目だろと思うのだが…
もちろん、綾夏にはそんなことは言えない。

その後は、二人で昼食をして帰りの電車に乗った。

「私は、部屋に戻ったら直ぐに出発する準備をしなければならないし、
 雨も結構降っているから、ここでお別れね。」

J駅で降りたときに、綾夏はそう言って、一人で改札に向かった。
俺は綾夏を見送った後、電車に乗り自分の部屋に戻った。

部屋に戻ってから、綾夏に貰ったスニーカーを取り出した。
綾夏との関係が始まってから5年以上が経つが、
プレゼントらしいプレゼントを貰ったのは、これが初めてだった。

これが綾夏からの最初で最後のプレゼントになるかもしれない。
そう思うと、履かずに大事にしまっておこうとも思った。
だが、俺がこのスニーカーを履かなかったら、『せっかく買ってあげたのに』と、
綾夏はきっと怒るに違いない。

ならば、このゴールデンウィーク中だけでもと俺はそう思い、
本棚の空きスペースに、スニーカーを飾った。


[69] Re: 続々 せ・ふ・れ  けい :2025/03/10 (月) 21:27 ID:ZQvXqlzE No.199078
続きお願いします

[70] Re: 続々 せ・ふ・れ  洋祐 :2025/03/17 (月) 00:13 ID:tIwVpYtc No.199195
けいさん、レスありがとうございます。


ゴールデンウィークが終わって2週間以上が経った5月の下旬、俺は美穂に会った。
美穂とは、去年の12月から毎月会っているので、この5月でもう6回目だ。
ただ、4月までは、美穂と会う日は、いずれも綾夏が生理の日で、
綾夏の生理以外の日に美穂と会うのは、これが初めてだった。

前日の金曜、俺はいつものように綾夏の部屋に泊まりに行ったが、
部屋に向かう途中、綾夏は明日俺が美穂と会うことを知っているのだろうかと思った。
だが、金曜の夜に綾夏に逢ってから土曜の午前10時頃に別れるまで、
綾夏から美穂のことを言われることはなかった。

綾夏なら、知っていればきっと俺を茶化すに違いないから、
やはり俺が美穂と会うことを知らないのだろうか。
それとも知っていて敢えて何も言わないのだろうか。

綾夏の部屋を出てからそんなことを気にしながら、一旦自分の部屋に戻り、
午後0時40分ぐらいに待ち合わせのJ駅に着いた。
J駅に着いたとき、ひょっとして綾夏と鉢合わせするのではと思い、
辺りをキョロキョロしていると、美穂が駅から出てくるのが見えた。

「今日で暫く洋くんとも会えないね。」

美穂は、俺に会うなりそう言った。
そう言えば、以前、6月から試験勉強の追い込みに入ると、
美穂が言っていたことを、俺は思い出した。
少しほっとした気分になる一方、少し残念な気分もした。

この日も美穂の話しを2時間ほど聞いていたが、
話しが終った後、美穂が俺に質問をしてきた。

「もしも洋くんが結婚するとしたら、自分が一番好きな人と、
 自分のことを一番好きでいてくれる人と、どちらを選ぶのかな?」

あまりに唐突な質問だったので、俺は答えあぐねたが、
何故か、俺の頭の中に綾夏の顔と由美の顔が浮かんだ。
綾夏はともかく、由美は俺の思い込みに過ぎないのだが…
だが、そう考えると、俺の答えは心の中で直ぐに決まったが、
それを口に出せずにいた。
何故そういう結論なのか、その理由は自分でもよくわからない。

美穂は、暫く俺を見つめていたが、俺が黙ったままでいると、
彼女自身の答えを話し出した。

「私だったら、自分のことを一番好きでいてくれる人を選ぶけどね。」
「どうして?」
「その方が、きっと自分が幸せになれると思うから。
 こんな私のことを一番に好きになってくれて愛情を注いでくれるなんて、
 とても素敵なことでしょ。」
「・・・・・・・」
「それに、彼氏がいる人の話しを聞いていると、幸せそうには見えるけど、
 それって、ただ相手に振り回されているだけじゃないって感じることもあるしね。」
「・・・・・・・」
「結婚して、相手にずっと振り回され続けるのもね。」
「・・・・・・・」
「もちろん、自分が相手を振り回すつもりはないけれど、
 私は性格的に、振り回されるのは嫌だなって思うわ。」

美穂の答えを聞いて、そういう考え方もあるのかと俺は思った。
綾夏に振り回されっぱなしだった俺とは、全く違う。

「洋くんは、自分が一番好きな人を選ぶんでしょ。そんな気がする。
 綾夏も、きっとそうなんだろうな。」

美穂は何気なくそう言ったが、その言葉が俺の胸に突き刺さった。
もしそうなら、綾夏が俺を選ぶことは決してない。
分かり切ったことではあるが、改めて現実を突き付けられたような気がした。

「でも、一番好きな人を選ぼうとする人の方が多いんでしょうね。
 私は恋愛感情が薄いし、一緒にいるだけで幸せっていう気持ちが沸かないから…
 もしそんな気持ちが沸いたら、答えも変わるかもしれないわ。」

一緒にいるだけで幸せか…
きっと俺も綾夏に対してそうなんだろうなと思う。
綾夏に彼氏ができようとも、綾夏が結婚しようとも、
綾夏と一緒に過ごす時間さえあれば、俺はそれでいいのかもしれない。

だが、これまでの綾夏の言動を考えると、
綾夏が他の誰かと結婚すれば、俺と一緒に過ごすことはないだろう。
俺が一番恐れているのは、それに違いない。

「今度会うのは、8月の終わりか9月ごろになるかな。
 まだ、その頃は試験の結果はわからないけど、
 洋くんに試験の感触だけでもよかったと言えるようにしたいな。」

別れ際、美穂は笑いながらそう言った。

「じゃあ、身体に気をつけて試験勉強頑張って」

俺はそう言って美穂と別れた。
今度美穂と会う頃には、俺と綾夏はどうなっているのだろうか、
そんなことを考えながら、俺は部屋に帰った。

それから1カ月半が経ち、7月に入った。
この間、俺は、綾夏と彼氏の関係を気にしながらも、
水曜と金曜の夜に綾夏と逢うことを、ルーティーンのように繰り返す生活を送っていた。

綾夏に逢う度に彼女の様子を伺ってはいたが、特に変わったところは見られず、
また、綾夏も彼氏の話しをすることもなかったので、
二人の関係がどの程度進展しているのか、俺には全く分からない。

7月中旬の金曜、この日綾夏は、会社の女子との飲み会があるので、
俺は、綾夏の部屋で彼女の帰りを待っていた。
振り返れば、今年の3月の飲み会で、綾夏は彼氏と知り合い、
翌月から付き合い始めたんだっけ…
そう考えると、時間が経つのがもの凄く早く感じた。

綾夏の帰りを待っている間、彼女の部屋の中を見回していたら、
本棚の隅に、見慣れぬバッグが置かれているのが目に入った。
今、ここにあるということは通勤用のバッグではないということか。
俺は、バッグを取り出して中味を覗いた。

バッグの中には、化粧品、化粧道具、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、
生理用品などが入っていた。
ぱっと見たところ、特に変わったものはなかったが、
バッグの内ポケットに小さな箱が入っているのが見えた。

その箱をバッグから取り出して見たとき、俺の心臓に衝撃が走った。
それは俺が使ったことがないメーカーのゴムだったからだ。

綾夏が彼氏と付き合ってからすでに3か月半になる。
二人がそういう関係になっていても、何ら不思議なことではないが、
実際にその証拠を見てしまうと、やはり動揺してしまう。

それに何故綾夏がゴムを所持しているのだろうか。
普通は、男が所持するものではないのか。
俺は、そんなことを思いつつ、胸の鼓動を抑えながらゴムの箱を見つめた。

「Lサイズか…」

俺は、ゴムの箱を見ながらそう呟いた。
俺はMサイズなので、綾夏の彼氏は俺より大きいということか。
別に巨根神話を信じているわけではないし、
大きければ大きいほどよいと思っているわけでもない。

ペニスのサイズに個人差がるように、ヴァギナのサイズにも個人差があるはずで、
要はサイズの適合性の問題だと、俺は思っている。
ただ、綾夏はどうなのか、大きい方がいいのかどうか、俺にはわからない。
挿入好きの綾夏にとっては、ペニスとヴァギナの適合性は、
セックスにおいて大事な要素かもしれない。

箱を開けてみると、すでに三分の二の数が使われていた。
綾夏と彼氏は、一体いつから肉体関係に発展したのだろうか。
この3か月半の間、俺は全く気付かず、
今振り返ってみても、思い当たる節はなかった。

奇しくも明日の土曜から三連休だった。
きっと、この三日間、このゴムがたくさん消費されるのだろうな。
そんなことを思いながら、俺は、ゴムの箱をバッグの内ポケットに入れた後、
そのバッグを本棚の隅に戻した。


[71] Re: 続々 せ・ふ・れ  けい :2025/03/19 (水) 22:38 ID:poO5oCpc No.199251
2人の行方が気になります

[72] Re: 続々 せ・ふ・れ  洋祐 :2025/03/24 (月) 00:08 ID:QdMo9hHE No.199316

けいさん、レスありがとうございます。



この年は、7月の中旬から連日30℃を超え、この暑さは8月に入って更に続き、
8月の第2金曜の今日、35℃を超える猛暑日となった。
この日の俺は、日曜の晩に、綾夏から生理が始まったとメールがあったので、
仕事を終えて帰宅した後、自分の部屋で一人で過ごしていた。

来週からお盆休みに入るが、俺の予定は何も決まっていない。
去年のお盆休みは、帰省するまで綾夏と二人で過ごしたが、
今年のお盆休みについて、これまで綾夏と話しをすることはなかった。

そう言えば、綾夏のバッグの中にゴムを発見してから、すでに3週間が経つ。
あの日、綾夏が帰宅してから二人でシャワーを浴びているときだった。
俺は、綾夏に「入れてもいい?」と尋ねた。

綾夏は少し驚いたような顔で俺を見たが、「いいよ」と答えてくれた。
俺は、浴室の壁に両手を突いた綾夏の後ろから、立ちバックの姿勢で綾夏に挿入した後、
綾夏の後ろから手を回して両胸を掴みながら、腰を動かし始めた。

「出したら…、だめだよ…、あぁぁ…、出したら…」

綾夏は喘ぎながら、そう呟いていた。
先日の日曜が綾夏の生理が始まった日だから、それから計算すると、
あの日の二日後が綾夏の排卵日だったことになる。
不妊治療では、最も妊娠しやすいのは排卵日の1〜2日前と言われているので、
あの日はまさにその日だった。

もちろん俺はそこまでのことを知っていたわけではないが、
俺は綾夏の言葉を無視して、このまま出すつもりで腰を激しく動かした。
このまま綾夏の中に出して妊娠すれば、綾夏を彼氏から取り戻せる、
そんな気持ちで、俺は腰を動かし続けた。

結局、俺が射精する前に、綾夏の身体が崩れ落ち、
床にしゃがみ込んでしまったわけが…

あのまま射精していたら、綾夏はどんな反応を示しただろうか。
そして、もしも妊娠していたら…
綾夏ならきっと中絶を選択することはないだろうから、
綾夏は彼氏と別れなければならず、そのことで俺のことを恨んだだろうか。
もしそうなら、妊娠しても俺と結婚せずに一人で子どもを育てるかもしれない。

そんなことを考えていたら、午後11時を過ぎた頃、綾夏からメールが届いた。
俺は、生理が終わったから部屋に来ないかというメールかと期待したが、
メールを開くと、全く違った内容だった。

『お盆休みのことだけど
 今年は時間を取れそうもないの
 ごめんね』

お盆休み中、俺とは逢えないということか…
理由は書かれていないが、帰省するまでは彼氏と過ごすということだろう。
考えてみれば、去年が幸運だっただけで、当たり前と言えば当たり前のことだ。
ただ、俺は、綾夏と過ごす時間が奪われていくような気がして、少し寂しかった。
俺は、冷蔵庫からビールを取り出して飲み始めた。

思い返せば、今年の1月頃までは、綾夏に手が届くように感じていた。
あの頃がつい最近のようにも、遠い昔のようにも思える。
僅か半年ほどで、こんなにも状況が変わってしまうとは…
結局、綾夏とはそういう縁なのかもしれない。

『私だったら、自分のことを一番好きでいてくれる人を選ぶけどね。』

ふと美穂の言葉が頭に浮かんだ。
俺もそういう考えに改めなければならないのだろうか。
俺は、そんなことを思いながら、床に就いた。

結局、お盆休みは、月曜に帰省して金曜に部屋に戻り、
土曜、日曜は自分の部屋で過ごした。
ひょっとしたら、土曜の夕方に綾夏が俺の部屋に来るのではと思ったが、
ただの期待外れに終わった。


8月最後の金曜、俺が綾夏の部屋に行ったとき、
部屋の隅にテニスのラケットが置かれているのを見つけた。

「ああ、それね。」

俺がそのラケットをまじまじと見ていると、
それに気づいた綾夏がラケットを持っている理由を話し出した。

綾夏の話しによれば、彼氏のCは、中学生のころからテニスをしていたらしく、
綾夏が週末にCと会ったとき、よくテニスをしていたそうだ。
ただ、綾夏はこれまでテニスの経験がなく、週末だけでは中々上達しないので、
火曜に、スイミングの代わりにテニスクラブに通うことにしたため、
ラケットを購入したとのことだった。

この話しを聞いたとき、俺は、負けず嫌いの綾夏らしいなと思った。
きっと、綾夏は、テニスが上達した姿を彼氏に見せたいのだろうと、
その程度の認識だった。
実際は、俺の推測とはかなり違っていたのだが…

その翌週の月曜から9月に入った。
実は、俺には9月以降の記憶があまりない。
記憶がないというよりは、記憶に残る印象的な事が殆どないと言った方が正しいだろう。

綾夏がBと交際していたときには、記憶に残ることがいろいろあった。
デートで映画を観に行けば、そのパンフレットが綾夏の部屋に置かれていたし、
テーマパークに行けば、そのグッズが置かれていた。
連休のときには、二人で何度か旅行に行っていたし、
彼氏とセックスすれば、その痕跡が綾夏の身体に残されていた。

だが、綾夏がCと交際してから、そのような形跡は何も認められなかった。
毎週金曜に綾夏の部屋に行ったとき、部屋の様子などを伺っていたが、
正直なところ、綾夏は本当にCと交際しているのかと疑ってしまうほど何もなかった。

この頃、綾夏のことで印象に残っていることと言えば、
10月の中旬に、綾夏が大学時代のサークルの先輩女子の結婚式に出席したことぐらいだ。
結婚式があった日の後、最初に綾夏に逢ったときに、
先輩がすごく幸せそうだったと、綾夏がとても感動していたことを覚えている。
そのとき、俺は、綾夏が結婚を意識しているように思えた。

綾夏以外のことで俺の記憶に残っていることと言えば、
9月からまた美穂に会うようになったことだ。
美穂とは、これまで月に一度のペースで会い、彼女の話しを聞くということだったが、
10月に会ったときに、美穂からクラッシックのコンサートに行かないかと誘われた。
俺は、急にどうしたのかと少し驚いた。

「前から洋くんを誘ってみようと思っていたんだけど、なかなかね。
 でも、今はもう綾夏に気を遣う必要もないし…。
 それでどう?一緒に行ってみない?」

美穂は楽しそうにそう言った。
美穂の口振りでは、これまで綾夏に気を遣って誘わなかったということだ。
俺が綾夏の彼氏だと思っていたが、綾夏には別に彼氏ができたから、
気を遣わなくていいと思ったということだろうか。

後に、美穂が教えてくれたことだが、美穂は、俺をコンサートに誘う少し前に、
当時俺が知らない事実を綾夏から聞かされており、
それに対して、綾夏に『ずるい女』と言って非難したことがあったそうだ。

何がずるいのかと言えば、綾夏は一番の彼氏がいるのに、
俺を二番目としてキープしていて、しかも、それだけではなく、
単なる二番目ならば、一番との関係が終わったとき、一番に昇格するはずだが、
綾夏は一番を空席のままにして、俺をそのまま二番目としてキープしている、
それは結婚するまで保険をかけているに等しいと、美穂にはそのように映ったらしい。

これに対して綾夏は、『そういうつもりはないし、そんなことを考えたこともない。』
と答えたという。
美穂は、『そのつもりがあろうとなかろうと、結果としてそうなっているじゃない。』
と詰め寄ったが、綾夏は、『これまで洋祐から好きだと言われたことも、
付き合って欲しいと言われたことも一度もないから、私にはどうしようもない。』
と答えたという。

俺の態度がはっきりしなければ、付き合うことも振ることもできないということだろうか。
ただ、美穂は、自らけじめをつけようとしない綾夏の言い分に納得がいかず、
更に問い詰めようとしたが、そのとき綾夏が少し辛そうな表情をしていたので、
『わかった。もういいわ。』と言って、話しを打ち切ったそうだ。

俺は、綾夏と美穂の間にそんなことがあったことも知らないまま、
結局、美穂の誘いに応じることにした。


[73] Re: 続々 せ・ふ・れ  けい :2025/03/25 (火) 22:02 ID:LRyDjd/g No.199341
綾夏さんとの関係が気になります

[74] Re: 続々 せ・ふ・れ  さる :2025/04/03 (木) 19:54 ID:YB5T17zk No.199567
続きお願いします。


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