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満員御礼 m(__)m 超スゴイです!超感激です!超サプライズです!
爆発的大人気でこのスレッドは、なんとレス数が200を突破して満杯となってしまいました。
申し訳ありませんが新しいレスは書き込めませんので、続きは新しいスレッドでお願い致します。

絆のあとさき 4

[1] スレッドオーナー: 小田 :2024/01/07 (日) 23:07 ID:LKPNupfo No.188184



先にも書きましたが、昨年後半から投稿ペースが失速しています。
理由は多岐に亘りますから、ここでは取り上げませんが、時間に余裕が出来れば、
引き続き投稿していきます。

終わりのない旅路のような日常ですから、確かな目標を決めて投稿を開始した
のですが、一つの出来事に捉われ過ぎ、展開が非常に遅くなっています。

今投稿している出来事の後に待っている出来事など、多くはありません。
年末に向けて、少し大きな出来事が明るみに出ます。
その前後をどのように書き表すか、悩みは尽きません。

数年来コメントを頂いている皆様、読んで頂いていると思われる読者の皆様、
時間が取れる時としか今は言えませんが、できる限り投稿を続けていきます。

では、今後も読んで頂けることを願って、進めていきたいと思います。


[191] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/09/28 (土) 17:10 ID:oCUlTrYE No.195027



「アイスね?あれ?状況説明が必要でしょ?」
「はははっ、愉快な情景が見れそうだね?」
「面白がってるでしょ?何だか馬鹿にされそうだから止めようかな?」
「お任せだよ、はははっ」
「笑うんだもの、うふっ。隠し事がないいずみをお見せしますわ。ほんとに笑わないでね?」

先程よりも強く抱き付いてきます。

「あなたって、どうしてそうなの?恥ずかしい事ばかり聞くんだもの」
「僕を介して興奮を手に入れるんだろ?第三者でも同じだろうけど。そうだろ?」
「一人エッチって好きじゃないって知ってるでしょ?人肌の温もりが必要なの」
「だからか?密着も密着だろ?」
「あなただけ・・・ほんとよ、うふっ」
「白々しい言い訳だね?はははっ」
「うふふっ、”信じる?”ってこういう時に使うのね?」

いずみの話術も磨きが掛かっているようです。
ひとえに、楊社長、木下さん達とのピロートークで磨き上げられたと言っても間違っているとは
思えません。
当然、私との関わりの中から会話のノウハウを会得したとも言えますが、それ以上に私が教え
られることも多々あるのですから、侮れない存在だと再確認させられた思いです。

「自由自在だね?それは分かったから・・・」
「うふふっ、早く聞きたいんでしょ?興奮してる?」
「じらす作戦なら僕には・・・」
「無意味なんでしょ?ではでは、その時のことね、オーナーとJさん、一人だけね。
三人でおトイレに入ったの」
「三人はきついんじゃないか?」
「狭いってこと?」
「だろ?」
「そうだけど、三人だったの。彼ね、”いずみ”って言うのよ。驚くでしょ?」
「Jは何処に行ったんだ?はははっ」
「名前ってホント読めないのが多いと思わない?昔が懐かしいわね?」
「感慨にふけってないで、説明しろよ。それにしても、”いずみ”とは恐れ入ったね」
「でしょ?親近感が湧くってこのことね?えっ?・・・説明でしょ?名前に”ジュン”って
純粋の”純”ね?イタリアって、国の事ね?漢字一文字が”純”の前なの。分かるかしら?」
「ん?・・・イタリアの”伊”と純粋の”純”?これで”いずみ”と読む?読めないことはないが
当て字っぽいね?」
「そうでしょ?先に”いずみ”があって漢字を当て嵌めてると思うでしょ?そうだとしても、
男性に”いずみ”っておかしくない?」
「本名なのか?源氏名かもしれないね」
「本名よ。運転免許証を見せてくれたから、間違いないわ」
「写真付きだから、間違いようがないか。それにしても、ん?ダブルミー?」
「違うでしょ?同じテーブルに載せて欲しくないモノ。親友とセフレは相交わらないの」
「はははっ、それを言うのなら、相容れないだろ?一歩譲ったとしても、相交えないだろ?」
「あれ?お話しがお話しだから、それが意識されたのかしら?意識過剰ないずみでした、うふっ」
「交わりたい気持ちは理解出来るとしてもだよ、話の途中では心に仕舞ってくれないか?
はははっ」
「やっぱり!笑われることばかりだわ。どう説明したら、スムーズにお話しできるのかしら?」
「自然体でいいんじゃないか?天然の境域でも構わないよ。何も足さない何も引かない・・・」
「そこまで!分かったから。あなたがいけないのよ、あなただからかな?意識させるんだもの。
ほんと難しいの、あなたに話すのって・・・」
「誰ならいいんだ?」
「あっ?先に言われてしまったわ。続けて話そうとしたのに、あなたって人の気持ちが分からない
あまのじゃくでしょ?うふっ」
「ジャックしたかな?はははっ」
「うふふっ、もういいわ。そこまでね?だからね、彼の名前は本名だし、私と同じなの。
ここまででご質問は?」
「”純”から"J"を連想、それでいいんだね?」
「ご明察!あのね、JINさんを見習ってなのよ、可愛いでしょ?」
「ん?同じ事務所?」
「そうよ。彼は、”いずみ君”でいい?」
「遅れたJさん?それとも・・・」
「そう、今夜初めて会ったの。さっきも話したけど、JINさんと同じ事務所なの。分かるでしょ?
リスペクトなのよ」

予約の取れない程の人気のJINさんですから、分からないではありません。


[192] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/09/29 (日) 12:06 ID:D5JiWbII No.195043



「駆け出しかい?」
「そうかな?でもね、精力は馬並みかな?うふっ」
「底なしいずみとはお似合いかな?」
「相性の事?タクマさんとは比べられないけど、それなりに楽しめるかな?」
「良かったじゃないか?いずみのことだから性格も含めての判断だろ?」
「そうよ、精力だけなんて悲し過ぎるもの。そんな人はお断りだもの」
「話せる?」
「うん・・・会ったばかりだからまだ見えないことも多いのよ。でもね、ラルフと同じ大学なの」
「学生?」
「4年生だって・・・あっ?思い出したわ。医学部以外なら楽勝って誰かさんが言ってたあの大学
なの」
「はははっ、昔の事を持ち出すなよ。僕が言ったんじゃないからね。そこには行かなかっただろ?」
「信じられないわ、あの地味な大学を選ぶなんて。いくら事情があったと言ってもよ」
「だから、中退したじゃないか?」
「うふふっ、だから部長待遇止まりでしょ?私だけじゃないわよ、事情が分からない部員は、
マスターって思っていたんだから」
「前にもこんな話をした事があったね。過去には拘らないんだろ?情けないバチェラーの僕を
選んだこと、後悔してるのかい?」
「ちっとも。大学を出ていなくても、あなたとならどこまでも歩んで行けるもの。学歴なんて
・・・あれ?少しは必要かな?うふっ」
「はははっ、学歴だけで出世する時代はとっくに終わったからね。今はいずみのような変な発想が
受け入れられる時代じゃないか?」
「変は止めて下さいな、うふっ。時代の先取りと思ってるんだもの。次のアイデアも・・・あれ?
色々とね、目に見えるようになったらお話しするから、待っててね?」

資金力に問題はあるとはいえ、幾多のアイデアには目を見張るものがあります。
翌年からが起業元年だとしたら、幼児教育から始まった事業も、他業種へと広がっていきます。

「待たせ過ぎだろ?アイスが解けて流れ出しそうだね、はははっ」
「ほんとだ!潮も噴いたんだから、流れ過ぎね?」

話を合わせるタイミングも堂に入ったものです。

「ここで止めてくれないか?」
「うん・・・おトイレでのことね、いずみ君が便器の蓋に座ったの。あれ?その前の事を話さ
ないと。レストランには11時頃ね、オーナーは待っていたって感じで、リザーブ席、タクマさん
との、これからはJJさんと待ち合わせ場所になるその席で、あれ?二人でしょ?椅子が足りないし、
三人のスペースもないのよ。どうするんだろ?」
「はははっ、その心配?論点がズレてないかい?」
「でもね、立ったまま待つなんて、そうか!カウンターにもたれればいいんだわ。そうでしょ?」
「その時だよ。気にすることもないだろ?」
「そうね・・・今夜、初めて会った時ね、いずみ君はテーブルの奧のカウンターの中に隠れて
いたんだわ。恥ずかしかったのかな?」
「いずみが気付く前に、もう一人のJさんの後ろに立っていた、そうだね?」
「うん、素早い身のこなしでしょ?ベッドでも先を読んで行動できる人って感じだったわ」
「有難いね、タクマさんの人選に間違いはなかった。じゃ、もう一人のJさんは?」
「可笑しいのよ、Jは名前じゃないのね。分かるかしら?」
「問題かい?名前じゃないのなら、広すぎて探すのは難しい。言い換えれば、探せない、だね?」
「こねくり回すんだから。あれ?・・・それって物理的なら嬉しいかな?うふっ」
「なるほど・・・あれか、Jさんは少ししつこいタイプ?」
「うん、ネチネチじゃなくてね、どう言えばいいの、探求心が旺盛かな?未知との遭遇を楽しむ
って感じかな?」
「何となく分かるが、いずみ君の感想はないのかい?」


[193] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/09/29 (日) 18:12 ID:D5JiWbII No.195045



「あるわよ、大ありよ。二人共同じような体格なのね、とても鍛えられているって感じなの。
マッスルって昔は好きじゃなかったのに、ほんと可笑しいわ。JINさん筆頭にタクマさん、
JJさんでしょ?行き過ぎていない、程よい感触かな?あの弾力がとても気持ちいいの」
「どこの?はははっ」
「もう!アレのこと?・・・アレはね、選ばれたペニスって感じなの。分かる?」
「そこだとは聞いていないだろ?まぁ、そこに目が行くのは致し方ないが、そのためのセフレ
なんだからね」
「うん・・・容認してくれるんでしょ?だから、ほんとの事を話さないといけないもの」
「そうだね。まぁ、気になる事があれば遠慮なく、はははっ」
「うん・・・それでね、いずみ君の方がマッチしてるかも?今夜が初めてでしょ?
それなのに、フィットする感覚なの。体だけじゃなく、雰囲気とか、空気感がとても気持ちいい
のね」
「3Pだろ?見極めが出来るとは恐れ入ったね」
「だから言ったでしょ?空気感なの。お話しする時の距離感とか、もう一人のJさんとはどこか
違うの。見た目なんかほとんど同じなのよ、それでも、印象ってあるでしょ?」
「心に訴えかける?上手く訴えかけられたんじゃないのかい?」
「そうならそれでもいいでしょ?私の判断が試されると思えばいいんだもの。後になって正解
だったって言えるか心配だけど、そうならセフレを解消すればいいんだもの」
「まぁそうだね。ところで・・・」
「あっ?問題が途中だったわ。あなたがいけないのよ、いずみ君を持ち出すから」
「はははっ、流れを変えるのも止めるのも厄介なモノだね」
「ほんとだ!・・・難しいのね?降参する?」
「まさか、ジャックじゃないだろうね?」
「乗っ取り?あなたがさっき話したでしょ?・・・あっ?乗られたから、ある意味乗っ取りね?」
「分かったぞ!ジャックマンのJだろ?」
「あれ?乗っ取り男のつもり?それならhijackerでしょ?」
「ん?・・・そうか・・・で、正解は?」
「見当違いも甚だしいわ、うふっ。というか、とても単純なの。いい?JapanのJなの、おかしいと
思わない?」
「ん?・・・ジャパン?日本の代表のつもりかい?」
「そうじゃない?私とはズレてると思わない?」
「バカにしてる?」
「違うわ、思考回路よ、お話ししても小さな違和感があるの。これって、積み重ねると疲れる
原因に、会えば会う程、距離感を意識するようになると思うの」
「ところが、だろ?」
「いずみ君は真逆だって思えるの。時間が経てば、その答えも自ずと見えてくると思わない?」
「なるほど。当面は、といっても何カ月もないんだからね、選り好みは出来ないだろ?」
「JJだから?」
「タクマさんの意向だからね。戸田としても現状維持を維持してもらわないと、はははっ」
「そうね・・・あなた、もしね、仮定のお話しだけど、来年もって考えるのって不謹慎かしら?」
「戸田として?小田かな?」
「あなたとして・・・もう少し様子を見て、その時にお話しするでもいいかしら?」
「いいよ、若いセフレも必要かもね。まぁ、その時に彼が了承すればってことにしようか?」
「うん、ありがとう!あなたってほんと優しいんだもの、”チュッ!”」

タクマさんに代わる人物かは、これから見極める必要がありそうです。
タクマさんと同じように、顔を合わせて話せる機会があるかは、全く見当もつきません。
少なくとも、いずみにはセフレが必要だと理解していますし、私の意向も踏まえて本人の希望でも
あるのですから、ある意味、私達の思惑は一致していると言えます。

「終わりのキス?それとも・・・」
「どっちがいいの?」
「始まりは・・・まぁ、次回としようか?」
「寂しいな。あなたってホント独りよがりじゃない?うふっ」
「いずみと差して変わらないだろ?いつも思惑が一致するとは限らない、そうだろ?」
「うふふっ、言えてるわ。あれ?JJさん個人のお話はこれでお終いなのね、だから終わりのキス
でしょ?」
「ところが、だろ?」


[194] Re: 絆のあとさき 4  :2024/10/02 (水) 18:51 ID:ICqOb2pM No.195111
小田さん、こんばんは。
雨が降って少し涼しくなりました。
「ダブルミー」懐かしいですね。
年末が近づき来年度のことが気になり始めました。
楊とはビジネスパートナー兼愛人、木下とも春先までは
打ち合わせ兼SEXパートナー、セフレと(オーナーはないですね。)
年末で東京編が終わりそうにないですね。
ついつい気になるのが時間がいい加減になっていることです。
それとタクマさんを遠ざける代わりに小田さんに代わりを。
楊は木下とのエロ小説のことも知ってて知らないふりです。
さすが大企業のCEOです。抜け目がない。これは会長もですね。
まだまだワクワクドキドキさせてください。
お体に気をつけて、投稿楽しみにしています。


[195] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/06 (日) 10:47 ID:9RWvaVJA No.195246


シンさん、コメントをありがとうございます。

涼しくなりましたね。
朝夕はほんとに凌ぎやすくなりました。
酷暑とお話ししたことが、嘘の様ですね。

投稿はその年の年末までの予定ですから、翌年の投稿は全く未定です。
善処したい気持ちはあるのですが、今現在では前向きな返答は難しいです。

水の流れのように、途切れることもなく脈々と続いていますが、
下流のように、流れの穏やかな時ばかりではありません。
それでも、年を追うごとに穏やかになってはいると思います。

今のペースでは、年末までの展開は、年を越すかも分かりません。
予定を遥かに超えるのですから、ほんとに予定は未定だと言われる所以ですね。
(他人事みたいで、申し訳ありません)

今の展開が続きますが、のんびりとお付き合い下さい。


[196] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/06 (日) 16:07 ID:9RWvaVJA No.195257



「待ってたの?」
「それが終わらないと始まらないだろ?はははっ」
「はい、キスができる様にお話しを続けます。早く終わらせないと睡眠を削ることになるもの」
「話も削って、はははっ、要約は難しいか?」
「少しは上達したって話さなかった?今夜はそれをお見せするわね、できるかな?うふっ」
「何も思わないで自然体で、いいかい?」
「うん・・・閉店でしょ?ユカさんは後片付けで忙しそうに動き回ってるのに、オーナーは
リザーブ席に座っていたと思うの。私達の姿が見えてから、入口まで出てきたって感じだったわ。
ハグとは言えないかな?強く抱きしめられて、”チュッ!”って、お店の中に。
用心深いと思っていたのに、お客さんもお店の外にも誰もいないんだもの、本性が出るのね。
でもね、余裕がないって感じなの。今までのオーナーとは違った側面が見れたかな?」
「二面性?多面性?」
「そう大袈裟なことじゃなくて、今までとは少し違うかなって感じなの。
えっ?私が広げ過ぎたの?」
「その後だろ?広げたのは?はははっ」
「もう!急がないの。あなたってせっかちだった?」
「核心までは特急でお願いしようかな?」

少し躊躇するような表情を見せて、

「事実を事実のままになのは分かるのよ。でも、あなたはそんなの知りたくもないんでしょ?」
「性行為に大きな差異はないと思ってる、それは事実だよ。ただね、見えない事実が存在するの
なら、それだけ分かればいずみの真実が見えるだろ?」
「それでしょ?あのね、ベッドじゃないところって本意じゃないの。だから、私の真実って
見えないと思うのね。それは考慮して欲しいし、淫靡な空気感に合わせてるとも思って欲しいし、
でも、それは演技でも何でもないの。その時の私は真実じゃないのに真実なの。分かるかしら?」
「難しいね。望まない真実?そう聞こえるね」
「そう!それなの。そう言えばいいのね?」
「ところが、興奮は一向に収まらないどころか、増幅される。それを考慮かい?」
「うん、事実が真実ではないの。少なくも、私には。避けられない興奮かな?」
「分かるとしようか、まぁ、どの情景でも全ては真実だろ?望まないとしてもだよ。
そこからいずみの真実を汲み取って欲しいかい?」
「難しい?」
「かなりね。この場合は事実と真実が同じテーブルに載る前提だからね」
「うん・・・すべて真実かな?避けたいと思ったけど、回り回って元に戻ったって感じだわ」
「はははっ、話せないことはないんだろ?だったら、素直になれよ」
「うん・・・話さないんじゃなくて・・・聴いてくれる?」
「ん?話しを聞くだろ?」
「だから・・・聴いて欲しいの。私の口なら手加減するかもしれないでしょ?」
「ん?・・・録音?」
「タクマさんのは・・・それは終わったことだから、オーナーとの情景が見えると思うの」

私の額にそっと唇を触れさせてから、先程と同じようにベッドの端から降りて、隣のベッドに
置いていたバッグからレコーダーを持って来ます。

「そのつもりだったのなら、戻すこともなかったね」
「難しいでしょ?私の気持ちもそうだけど、あなたがその気にならないと意味がないもの」
「それはそうだが、要約なら時間短縮になる・・・が、さじ加減?まぁ、分からないでもないね」
「でしょ?何となく逸れそうになるかもしれないもの。事実を事実のままね?」
「ん?オーナーの了解は?」
「余計な感情が入るでしょ?それなら真実が見えないもの。だから、隠し録り。
ちょこっと大変だったかな?」
「じゃ、スパイ術を聞かせてもらおうか?はははっ」
「笑う?・・・うふふっ、咄嗟ってホント咄嗟なのよ。反射神経と脊髄の関係みたいな、
あれ?あなたみたいだわ」
「僕はスパイじゃないよ、はははっ」
「違うの、難しいってことなの。あれ?そうじゃないの?」
「スパイには必要じゃないか?」
「えっ?訳分かんないでしょ?スパイの定義付けはまた今度ね?うふっ」
「いいよ。じゃイントロから・・・ん?イントロは済んだね?」
「木下さんは出てきません、悪しからず。あのね、レコーダーを再生する前にイントロを、
あれ?うふふっ、状況説明から入ります。いいよね?」


[197] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/06 (日) 21:44 ID:9RWvaVJA No.195268



先程、レコーダーを操作していたのは、この展開を聴かせる用意だったと思えてきます。
元々、タクマさんとのウエットなシーンは聴かれたくない筈です。
ですから、それにとって代わるシーンを用意することで、私に対するいずみ自身の気持ちの
緩和を狙ったと言えるかもしれません。
録音ミスがないとは言えないのですから、いずみの心情を察すれば、それに焦点を当てるのは
甚だ不謹慎ではあります。
そっとやり過ごした私に感謝していると思うのは、いずみフリークのなせる技かもしれません。
数時間前の温もりが色濃く残っているシーンへと誘ったいずみの心情は、理解しなければなり
ません。

「レストランに着いたところから?」
「うん・・・あのね、Jさん二人ってこんがらがるでしょ?だからね、いずみ君は、”コイズミ君”
とするわね。だって私と同じ名前ってイヤだもの。分かるでしょ?」
「いずみより若いから?」
「そうなの。ガタイからなら”大泉”でしょ?でも、彼の雰囲気ならどうしても”小泉”だもの」
「どちらかな?」
「話さなかった?話さなかったかな?あのね、レジ袋を持っていたのがコイズミ君、もう一人が
ジャパン君、分かるでしょ?」
「会ったとはいえ、一瞬だったからね。優しそうな感じだったかな?まぁ、名前には拘らないよ」

レコーダーを操作するでもなく、仰向けに寝ていたいずみが、上半身を起こします。

「分かっていたんでしょ?」
「ん?ナニかな?」
「いいわ。あなたってどうしてそうなの?」

私の返事は必要ないと言わんばかりに、唇を重ねてきます。
いずみの常套手段なのかと、可笑ししくなるのですが、いずみ主導で進めさせます。

「チュッ!・・・ウグググッ・・・うふふっ、やっとキスできたわ。前戯のキスなんていつだった
のか、思い出せないもの」
「レコーダーを聴くのに?興奮を呼び覚ましてるのかい?」
「そうなればって。忘れるほど時間は経っていないでしょ?」
「おっ!これは失礼しました、はははっ。呼び起こすでいいかい?」
「おかしな人ね?でも、変わらないって大事なことだもの。ブレない人って大好きよ、チュッ!」

そっと唇に触れてから、体を密着させたまま私の胸の上で、レコーダーを操作します。

「じゃ、スタートね?」


靴音らしき音が聞こえて、直ぐその後に、

『お帰り!楽しめたかな?あはははっ』
『そうね・・・チュッ!』


直ぐに止めて、

「スパイの事、話さないと分からないわ。ごめんね?」
「レコーダーの在り処だね?」


[198] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/12 (土) 13:21 ID:XkAga69A No.195389



「うん、先にジャパン君が入って行ったの、何だか嬉しそうに見えたわ。どういうことか
分らなかったけど、それが良かったのね。私達は少し遅れて・・・その時にバッグからレコーダー
を取り出して、コイズミ君のジャケットの内ポケットに、入れる時にスイッチオンね。
驚いた表情が可愛かったわ」
「余裕だね?」
「うん、彼ね、私の事が気に入ったようなの。これって使えるでしょ?でも、咄嗟でしょ?
彼の了解も何も取れないもの。満面笑顔で彼の目を覗き込んだのね、理由は分からなくても
勢いに押されてOKすることってあるでしょ?」
「いずみだからじゃないか?」
「そうかな?でも、オトコの人って弱いのね、横乳の圧力は捨てたものじゃないわね、うふっ」
「はははっ、やっぱり!よく使う手だってことは分かったよ」
「うふふっ、意識してかな?オンナ慣れしててもその上を行くことが出来るの。流石でしょ?」
「百戦錬磨?はははっ」
「笑わないでね?でもね、ほんの少し前は全裸で絡み合ってたのよ。だからね、彼の腕に
オッパイを擦りつけてもどうってことはないでしょ?」
「なるほど、これが答えだね?」
「うん、彼の優しさかな?私の意向を優先させてくれるのね。これって、気に入られた証拠
でしょ?」
「理由は聞かない、ただただいずみを信じるかな?」
「それだけじゃ弱いもの。”聞きたいことは分かるわ。でも、少しの間、私の我儘を聞いてね?”
って、返答できない様な雰囲気で優しく攻めるの。これって、何となく納得させられてしまうのね。
きっと、見返りを思い描いていると思ったから、耳元で、”時間が取れたら二人で会おうか?”
って。もうこれ以上も以下もないでしょ?彼の頭の中はお花畑ね、何も言わすに頷いてくれたん
だもの。上手くいったら、近い内に会おうってほんとに思ったの。助けてくれたお礼はしないと
信義則に反するでしょ?」
「物は言いようだね?約束は?」
「明日のお昼休みに、彼の都合も聞いて決めようかって思ってるの」
「金曜日だろ?」
「うん・・・ひろ子ちゃんを迎えに行く前に。直ぐに決められなかったら、空港から掛け直して
もいいもの。でも、私主導って分からせたいから、彼からは掛けさせないって決めてるの」
「なるほど、大事なことだね。まぁ、無理のない時間割で、いいかい?」
「うふふっ、お勉強みたいね?・・・あれ?人生の、男女のお勉強?講師は私かしら?」
「はははっ、年上というだけでは語れないだろ?中身が問題だね」

余裕を見せるいずみですが、見える事実は事実としても、軽い展開だったと知らしめる様な話し方
です。

「二人共ジャケットだったでしょ?大人を演出したんじゃない?あなたが言うように中身を
見られない様に・・・あれ?裸のお付き合いでしょ?そうか!お洋服の中身じゃないのね?
人間性ってことなら、そうかな?でもあれね、ジャケットって申し合わせたみたいで、
可笑しかったわ」
「はははっ、恍け過ぎだろ?天然を通り過ぎて開いた口が塞がらないね。
あれだね、大人の演出だとしたら、初めてのベッドインだから気を遣った?いずみと同じ考え方
かな?」
「うふふっ、少し?恍けてみました、ごめんね?ジャケットの事は分からないけど、少しはあった
のかもしれないわね」
「それが功を奏した?」
「うん、内ポケットって秘密のポケットと同じ効力を持っていると思わない?」
「はははっ、考え過ぎだろ?レコーダーとローターの目的と意義が同じだと?」
「だって、ローターって物理的な刺激でしょ?それから派生する淫靡な空気感を閉じ込めるのが
レコーダーだもの。目的も意義も繋がってると思わない?」
「強姦かい?まぁ、そういう見解もないとは言えないね」
「うふふっ、あなたらしくて素敵だわ。それでね、先程のオーナーとのご挨拶までが分かった
でしょ?」
「ジャパン君・・・君付けでいいかな?」
「ジャパン君、コイズミ君でOKよ」
「二人共納得?ジャパン君はいいとしても・・・」
「笑顔が可愛いんだもの。即答よ、”いずみさんに任せます”なの、素直でしょ?」
「いずみフリークの予備軍じゃないだろうね?」
「かもね?彼なら大歓迎だわ。だって、中年の殿方ばかりじゃ息が詰まりそうだもの。
あれ?ちょこっと言い過ぎね?」


[199] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/12 (土) 17:03 ID:XkAga69A No.195393



「彼は性欲のベントかい?それなら、大いに開放すればいいからね」
「ベントって言う?知らない人が聞いたら疑問符が飛び交うでしょ?これって、”排出”で
いいんでしょ?」
「安全弁ともリンクするからね。溜まった欲望を一気に放出する、そのための安全弁だよ」
「彼が安全弁?そうか!安心してプレイできる安全な人ってことね?」
「それはいずみが判断する、いずみの領域だろ?」
「うん、ファーストインプレッションは合格ね。次回が非常に大事なのね、彼も分っていると
思うけど」
「少なくとも、セラピストを生業としているのなら、間違ったことにはならないだろ?
まぁ、見極めは大事だけどね」
「うん・・・決まったら連絡するからね。事後報告になるけど、プレー内容もお話しします」
「はははっ、まぁ、その時だよ」
「うん・・・では、続きを聴いて下さい」


『君はいいから、ここからは僕の領域だからね』
『えっ?・・・いずみさん?』
『私と仲良しになったの。一緒でもいいでしょ?』
『約束があるだろ?』
『二人とは言ってないでしょ?彼が居たら困る事でもあるの?』
『責めるね、困らせて楽しいのかい?』
『あっ?あれよ、オーナーの希望が叶いそうよ』
『ナニかな?』
『それは、あ・と・で・・・”チュッ!”、いいでしょ?』
『とっかかりだけでも、ダメかな?それならOKするから』
『交換条件ってオーナーらしくないでしょ?そんな人だったの?太っ腹だって思っていたのに、
何だか寂しいわ』
『責め過ぎだろ?いずみちゃんには敵わないよ。後の楽しみに取っておくか?あはははっ』
『それがオーナーでしょ?大好きよ・・・ねぇ、するんでしょ?・・・』

何の音も拾っていない一瞬が過ぎて、

『・・・はい!これね、オーナーのアレなんでしょ?』
『これ!これ!これがないと今夜のプレイは終わらないだろ?僕の責めに堪えらるかな?』
『いいわよ、何処で?・・・やはりおトイレね?』


「分かった?」
「ローターのリモコンだろ?いずみが?」
「うん・・・レストランに着くまでに、ジャパン君から受け取っていたの」
「彼が渡してもいいようなものだろ?凝り過ぎじゃないか?」
「それなの、それが嬉しいのよ。オトコの人って、今から責める女性から渡されたいの。
”これでお願いします”って言わせたいのよ。あなたもオトコでしょ?分からない?」
「まぁ、分からないでもないが。僕の立ち位置はオトコの末席だからね、ど真ん中の人とは
少し違うかな?はははっ」
「ひねくれてるんだから。それがあなただって分っているのに、ちょこっと不安になる事も
あるのよ、分かってる?」
「まぁ、それはその時に。続けてくれないか?」
「認めるでしょ?・・・うふふっ、はい!続きね」


[200] Re: 絆のあとさき 4  小田 :2024/10/13 (日) 11:40 ID:DKB63IC2 No.195422



『三人で?無理だろ?』
『さっきも言ったけど、困る事って何なの?』
『狭いだろ?だから・・・』
『三人はダメ?さっきまで3Pだったのよ。その時の興奮のままって言ったのは誰なの?』
『分かって聞くなよ』
『そうでしょ?三人じゃないとおかしいでしょ?』
『分かったよ。だけど、どういう体勢でするんだ?』
『良かった!体位じゃなくて体勢って。嬉しいわ、オーナーって私の気持ちが分かるのね?』
『はははっ、本番をご所望かな?』
『鑑賞じゃなかった?』
『それだよ・・・これか?』
『早くしないと解け出すかもよ、うふっ』
『だね、行くか?』


「コイズミ君がレジ袋をオーナーの前に差し出したの。注釈は要らないかな?」
「十二分に理解できるよ。それにしても押しの強さには頭が下がるね」
「あなたの前では借りてきた猫なのよ。もしかしたら、これがほんとの私かもしれないわ。
どう思う?」
「母親と友達、それに愛人と娼婦もこなせるんだから、何も言うことはない。類まれな女性が
僕の妻、有難いことだよ」
「達観してるの?・・・あれ?それって、昼は淑女、夜は娼婦っていう通説をもじったの?
差し詰め私なら朝は淑女、昼は才女、夜は娼婦かしら?うふっ。でも母親でもあるから、あなたの
言うことも一理あるわね」
「有難いね、同意してくれるのは。才女が抜けていたことは痛恨の極みだね、はははっ」
「うふふっ、難しく言って取り繕うのね?」
「まぁ、逃げ込む穴を持っていないからね、はははっ」
「わたし?・・・オンナってそれを武器にできるんだもの、使い方次第だけど、いいお仕事を
してると思わない?」
「途中だからね、”終わりよければ”になるように頑張ろうか?」
「うん・・・ではでは、頑張ってる私を見て下さい。あれ?聴いて下さいだわ、うふっ」


『・・・』

話し声は聞こえないのですが、小さくほんの少し靴音らしき音が聞こえます。
会話を聴いていなければ、三人とは判別できない程です。

『・・・カチッ!』

微かに聞こえた音から、トイレのドアを開けたと理解できます。

『どうするの?』
『まずは・・・体勢だろ?体位かな?はははっ』

その後、ドアの閉まる音が聞こえます。

『私が決めても?』
『ご開帳の方法は任せるよ』
『そうね・・・便座に座ってくれる?・・・いいわ、脚を大きく開いて・・・いいわよ、私を
支えてね?』








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