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妻の変貌

[1] スレッドオーナー: 謙治 :2024/03/06 (水) 11:37 ID:15hdOC.Q No.190080
私の名は謙治といい46歳、小さい工務店を営んでいる。
妻の名は静香で44歳、工務店の事務をする傍ら、
学生時代から親しくしている友人に懇願されて彼女が営んでいる居酒屋を手伝ってもいる。

営んでいる工務店はそれほど儲からない。
しかし普通の生活を過ごす程度の利益があるのは妻も承知しているから、
居酒屋の手伝いは妻の趣味といえるかもしれない。
それに、居酒屋の女将の香子さんには息子の就職などで世話になったし、
もう昔のことだが、同じ大学の学生だった私は彼女と妻を天秤にかけていた時期があったので、
今となっても彼女の恨みを買っているような気がして始末が悪い。

家庭生活は若い頃のような情熱は溢れていないが、
かといって倦怠感が充満しているのでもなく、今でも良い雰囲気と思っている。
そして、そうした雰囲気を保っていられるのは、
居酒屋を手伝っている妻のお陰なのは間違いないところだろう。

若い頃の妻はタレントの橋本マ〇ミ似で、
小顔で色白、手足が長く胸も豊かだった。
30代半ば過ぎになって無駄肉がつき始め自然劣化が始まったが、
逆に熟した熟れた無花果のような妙に艶っぽさが生まれ、
居酒屋に集まる酔客の人気を得ているという。

月に何度か訪ねてくる女将の香子さんは、妻がキッチンに立って離れているとき、
「静香を放っておくと盗まれちゃうかもよ」
などと言い、私を悪戯っぽく睨みつけてくる。
「そんなこと言ってた? だけど40過ぎのおばさんなんて、どうなの?」
呆れてそう返すと、彼女は含み笑いしたまま、
「だから、い・い・ん・だよ」
と言った。
そして、続けて、
「わたしはバツイチだから誰と遊んでも文句言われないけど、静香は違うしね。
どうする? 盗まれちゃったら?」
そう言う彼女の心の底には、過去の恨み辛みが今も鮮やかに残っているようにしか思えない。
口をへの字にして押し黙っていると、
「ははぁん…、もしかしたら寝取られたいとか? 違う? うわぁ、イヤらしい」
と言って、クスクスと笑う。

妻がキッチンからリビングに戻ってきて、
「楽しそうね、なに話してたの?」
と屈託ない調子で言う。
「いや、特に何も」
私が話を繕うと、
「静香が寝取られないか心配なんだって、旦那が」
彼女はあからさまにそう言った。
「はぁ? おかしくない?」
目を丸くして妻が言う。
「でしょう? 旦那って寝取られなの?」
「どうかなぁ、聞いたことないよ」
「まぁ、普通そんなこと言わないしね、男は」
彼女がもっともらしく言うと、妻は私をチラリと見てから視線を戻し、
「でも、ほんとに寝取られっているの?」
と、彼女にきいている。

「いるらしいよ、この前、ほら、いつも来てくれるあの人、そう言ってたよ」
「あの人って…?」
「茶町で不動産してる○○さん」
「そうなの?」
「寝取られじゃないよ、〇〇さんは。寝取りの方」
「まぁ! そうなの? ほんとに?」
チラリと窺うと、妻は本当に驚いたような表情をしていた。
「○○さん、もう齢でしょ?」
「剥げてるでしょ、ああいう人って強いって言うじゃない、昔から」
「いやだぁ、ほんとに?」
「静香、いつも相手してるでしょ、聞いたこことない?」
「ないない」
「ははぁ、投網掛けられてるかも」
「投網? わたしが?」
「たぶんね」
「どうしてそう思うの?」
チラリと私を見てから、妻は彼女に顔を近づけていた。
「わたしも口説かれたもの」
「まぁ! そうなの?」

四十路の女同士のエロ話に呆れつつ、私はその場を離れてリビングのソファに移った。
彼女ならまだしも、そんなエロ話に無縁と思っていた妻が興味津々というふうに身を乗り出している。
しかしながら既述したように、家庭内における妻と私が良い関係を保っていられるのは、
口に出せない趣味を持っている私に刺激を与えてくれる妻のお陰なのは間違いない。

妻は穏やかで人見知りもしない社交的な性格だから、
工務店に出入りする業者や手伝いの従業員からも好感を持たれているし、
居酒屋の女将の香子さんに至っては、
「静香に手伝いを止めろなんて言ったら、昔のこと、バラしちゃうからね」
などと脅かされるほどだった。
妻を尊重するのは夫婦関係を維持するためにも必要だから、
居酒屋の手伝いを止めろなどと言うつもりは毛頭ない。
実際、そうして我家を訪れる香子さんと妻の会話から、
居酒屋での様子を垣間見た気になって、内心、私は心を躍らせていた。


[2] Re: 妻の変貌  dog :2024/03/06 (水) 18:08 ID:a0RWa97w No.190087
楽しみな展開ですね。
続きを期待しています。


[3] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/08 (金) 11:30 ID:f89UBzfU No.190123
dogさん、ご感想、ありがとうございます。
細々ゆっくり書き続けたいと思っています。


居酒屋の手伝いを始めた当初は週3日の約束だったが、
1カ月も経たぬ間に、月曜日の店休日を覗いてほぼ皆勤状態になっていた。
居酒屋は基本11時までだが、客の入りによってはシャッターを閉じて営業を続けているという。
そうした時は妻の帰宅も遅くなるし、時には店を出て鮨屋などに行くこともあるという。

遅い時間に帰宅した妻がシャワーを浴びて寝室に入ってくると、
ほんのり紅色に染めた顔を見ながら、
「アフター?」
と、私はきいた。
「キャバレーやクラブじゃないのにね」
そう言いはするものの、妻は満更でもなさそうな表情で、
「人気者なんだって、わたし」
と言う。
「タッチされたり?」
冗談口調で言うと、
「お店じゃないよ」
妻はそう答えた。

居酒屋内ではない、というのは、それ以外ではある?

それとなく聞き出すと、
「だからアフターでは、少し、かな…?」
やや酔った表情で言う妻に私はクラリと欲情し勃起する。
「ほんとに、少し?」
「そうだよ。腰に手を回されたり」
「腰に手を回されたら尻も撫でられるだろ?」
「う〜ん…、ときどき?」
「イヤじゃない?」
「イヤな人とは行かないし」
「ま、それはそうだろうな」
「大丈夫よ、変なことしないから」
核心に迫りそうな話をしながら、妻は衣服を脱ぎ始める。
「変なこと?」
「そう、変なこと」
「…どういうこと?」
バスタオルを取った全裸の身体にパジャマを被りながら、
「ね、あなた、寝取られ?」
と、妻は大胆に問い掛けてきた。

そう言う妻はこれまで見たことがない表情だった。
アルコールを提供して訪れた客に少しの希望と媚を売る居酒屋を手伝って得た表情だろうか。
労働に耐えることだけが生き甲斐のように思っている男とは異なり、
女は全ての環境に順応できる適応性を有している。
若い女性であれば差異はあるだろうが、四十路の女は受け入れるのだろう。

家を訪れた香子さんと話していたエロ話を思い浮かべた私は動悸が高鳴った。
「寝取られっていうか…、気にはなる」
「…そうなのね」
言いながら、ベッドに滑り込んできた妻は私の隣に横臥した。
それから私に顔を向けて見据えながら、
「ね、どんなこと期待するの?」
と問い掛けてきた。
「期待?」
「香子から聞いたけど、期待するんでしょ?」
「ああ、期待ね」
「言ってよ」
「その期待については聞かなかったの? 彼女から」
「あなたにきいてるの」
「う〜ん…、そう…、そうだな…」
「……」
「僕の場合は、たとえば静香が僕以外の誰かとエッチしたら、
どんなふうになるのかなとか想像すると…」
「興奮するんだ?」
「…だね」
「嫉妬しないの? イヤじゃないの?}
「そりゃ嫉妬もするし、イヤだとも思うよ」
「なのに興奮?」
「……うん」
「ほんとに、あなた以外の男に抱かれちゃったら、どうする?」
「抱かれたの?」
「うぅん、抱かれてないよ」
「抱かれそう、とか?」
「それは、わたし次第? っていうか、あなた次第かな」

もちろん、こんな会話を交わすのは初めてだった。
朧気な願望が形作られたのは、妻が居酒屋の手伝いに出てからのことだったように思う。
平常を保とうとしつつも鼓動は早鐘のように打っていたし、
答えようとする唇の端がわずかに震えもした。

答えを待っているかのように見据えていた妻だったが、
その時、すっと動いた右手が私の股間を探ってきた。
不意に勃起を握った妻はクスリと笑い、
「やっぱり…、ほんもの?」
と囁いた。
答えを知られてやや気まずくもほっとしたが、妻の問い掛けは続いた。

「寝取りの方は、ないの?」
その問い掛けには即座に答えた。
「寝取り? それはないよ」
「ふ〜ん…、そう?」
「そうだね」
「そっかぁ〜。香子とエッチしたのは学生の頃だものね」
驚き、狼狽しつつも、
「……彼女から聞いたの?」
とだけ言った。
「うん、つい最近ね」
「怒った?」
「わたし? うぅん、もう20年以上前のことでしょ。
それに、わたしはあなたの妻だから、ぜんぜんだよ」
少し安堵したが、彼女が妻に昔のそんな関係を話した理由を考えれば、
彼女はまだ根に持っている証拠といえる。
同じように、気にしていないと言った妻だって全面的に許したかはわからない…。

「でもね…」
と、妻は意味深に言って、言葉を区切った。
「もし、わたしがあなたに協力して寝取られても、あなたの寝取りはダメだよ」
私の寝取りは現実味が非常に薄いから良いとして、
妻が私に協力してという言い草はどうなのだろうと思った。
こんな場合の私の趣味や願望に協力するという言葉は特別用語みたいなもので、
誰かに教えられなければ言葉にできないだろう。
妻に教えたのは居酒屋の女将の香子さんなのか、
それとも既に妻を寝取りかけている居酒屋の馴染みの客なのだろうか…。
気が昂るばかりで思考が回らない頭にクラクラしていると、
「ね、わかった?」
と、妻が要求してきた。
「もちろんだよ。静香がどれだけ艶っぽくなるかどうしても見たいだけだよ」
私が答えると、股間を握っていた手を緩々と動かしながら、
「ほんとに、もぉ…。知らないからね」
と呟き、起こした身体を私の下半身に被せてきた。
そして、すぐ漲った勃起が熱い口腔粘膜に包まれた。


[4] Re: 妻の変貌  dog :2024/03/08 (金) 22:43 ID:67HWYW7I No.190136
奥さん怖いですね、自分の興味なのかご主人の願望にこたえようとしているのか欲望に逆らえないのかいろんな気持ちを持っていそうですね。
細々でもゆっくりでもいいので続けて下さいね。


[5] Re: 妻の変貌  こうちゃん :2024/03/08 (金) 23:02 ID:ujEUZaos No.190138
うらやましい!うちの妻もそれくらいになってほしい

[6] Re: 妻の変貌  :2024/03/09 (土) 02:44 ID:AO0M1F.U No.190141
とても読みやすくリアルな会話に引き込まれました。いい夫婦ですねえ。
続きがとても楽しみです。


[7] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/09 (土) 12:02 ID:6QKzGpc2 No.190152
dogさん、おっしゃる通りですね。妻の言葉や態度に感じるのは、秘めた思いに逆らえないのか、
はたまた私の願望に応えてあげても良いと思っているのか…。
妻は社交的ですから、その態度を間違えて受け入れる男も多いと思うし、
逆に考えれば妻もそれを楽しく利用しているのかもしれません。
しかし、そうした妻を観察してのぼせている私がいるのも事実なのですが…。

こうちゃんさん、ご感想、ありがとうございます。
私たち夫婦は仲が良い(つもり)のですが、
一番は互いの時間を束縛しない基本的約束があります。
その延長がこんなことになったのかと思ったりもしますが、
それが良いかどうかは,それぞれでないかと思います。

玄さん、お褒めいただきありがとうございます。
文才がないので、実際の会話を実況のようにそのまま記しています。
この後、徐々に妻の思惑が明確になっていくのですが、読んでいただけたらと思います。


[8] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/09 (土) 13:50 ID:6QKzGpc2 No.190156
それから1カ月ほどが経って6月になったが、妻から確定の報せはなかった。
しかし、以前よりアフターの頻度は増えていたし、
そうした夜の帰宅はたいてい午前1時過ぎだった。
頬から首すじを酔いで紅色に染めた妻に、
「その…、どんな調子なの?」
ときくと、妻は頭を振って、
「まだよ」
と艶っぽい笑みを浮かべるだけだった。
「なんだか、気を揉ませるね」
本心を言うと、
「あの人も、途中経過を楽しんでるみたい」
と言う。
途中経過を楽しみながら他人の妻を寝取るとすれば、
相手の男は経験の浅い若者でなく、所謂老獪な壮年と想像はつく。
「あのさ、その相手って、この前女将が言ってた不動産屋?」
私は踏み込んで尋ねた。
すると、意外なことに妻は頭を横に振って、
「違うわよ。趣味じゃないもの」
と言った。
「え? そうなの? じゃあ…?」

香子さんと妻の話しに登場した市内茶町の不動産会社は○○不動産しかない。
工務店を営んでいれば不動産会社とは何かと縁もあるし、
実際私は○○不動産の経営者を以前から見知っていた。
香子さんが話していたように頭髪がすっかり後退した容貌は、
見様によっては確かに好き者に見える。
それが逆に私の嗜好の想像にもなったし、期待もしていた。
しかし、妻がお気に入りの相手は○○不動産の経営者でないという…。

「知りたい? 怒らない?」
「知りたいし、怒るわけないだろ」
「どうしようかな〜」
「教えろよ。勿体ぶってないでさ」
詰るように言うと、妻は擽ったそうな表情を見せた。
そんな表情をするときの妻は機嫌が良く、嬉しいのだ。
妻をそんなに喜ばせる存在の男にムラムラと嫉妬が湧く。
そして、妻も私のそんな感情を読み取っているのだろう。
擽ったそうな表情のまま妻は言った。
「○○土木、知ってる?」

○○土木は関東から中部地方全域では名が知れている。
工務店は建築だから土木とは似て非なる業種だが、良く知っていた。
「そこの部長さんだよ」
と、妻は言った。
詳しくきくと、○○土木の横浜支店から北島という名の部長が、
こちらの仕事で来年5月まで単身赴任してきたという。
その北島部長が地元の業者に案内されて、
妻が手伝っている居酒屋にやって来たのは2カ月前だったらしい。

「へぇ…、そうなんだ…。で、何歳くらい? どんな人?}
一般的な思いだが、土木会社というと品が悪い印象がある。
名の知れた土木会社の部長ともなればそうではないだろうが、
私は変な胸騒ぎを覚えた。

「齢は56歳だって。でも、その齢に見えないよ」
「ふうん、若く見えるわけ?」
「っていうか、背が180センチ以上あって肩幅も胸板もマッチョで、
色黒だけど歯が真っ白なのね。ほらほら、えぇと…、渡辺〇之似てるよ」
「渡辺〇之って俳優の?」
「そうそう。よく似てる」
そう言って、妻は顔を上向けた。
その目は天井を見ているのではなく焦点が定まらず、彷徨っているようだった。
確かに俳優の渡辺〇之似の渋い好男子に口説かれたら、たいていの女は傾くのだろう…。

「それで?」
「それでって?」
「いや、それで、口説かれてるんだろ?」
「最初に下請けらしい業者の人と来た帰りに、気に入ったって言ってくれて、
次からは一人で来るようになったの」
「うん、それで?」
「北島さんが来ると香子がわたしに目で合図してきて相手するようになったのね。
4回目くらいに来たとき閉店までいて、これから飲みに行こうって誘われたわ」
「そこで、口説かれた?」
「言葉で口説かれたんじゃないの」
「え? じゃ、もうその日に?」
「違う違う。パブに行ってダンスを踊ったの」
「………」
「背が高いから、わたしの目の前に彼の胸がある感じで踊ってたのね。
そしたらわたしのお腹にゴツゴツ当たるものがあって…」
「ゴツゴツ?」
「うん、ゴツゴツって感じだった」
「なに、それ?」
「バカねぇ、わかるでしょ、それくらい」
頬を染めた妻は拗ねるように言いながら、私の股間を探ってきた。

「はぁ? そうなの? ゴツゴツ?」
衣服を通してゴツゴツという感じはどうなのだろう…?
「そんなに?」
「うん、ほんとに」
「で、どうしたの?」
「ゴツゴツしないで、なんて言えないでしょ」
そう言って、妻は可笑しそうに笑った。
まぁ、それはそうだろうと思う。
「それは、そうだろうな」
「困ってたら、北島さんが耳元で謝ってきたわ」
「なんて?」
「もう2週間も奥さんと会ってないから、綺麗な女性を見ると…、って」
「それ、口説きじゃないの?」
「そうかなぁ。でも直接的じゃないでしょ」

妻の腹部にゴツゴツするほどの勃起を押しつけてくるのは口説きじゃない?
「いやいや、口説きより直接行為じゃないか?」
「そうかなぁ…」
「で、どうなったの?」
「ううん、それだけだよ」
「う〜ん…、ほんとか?」
「パブの帰り際にね、今度いつ来てくれますって、わたしからきいたの」
「そしたら?」
「毎日でもって。でも、仕事の都合もあると思うし、
木曜とか休み前の日曜は割合空いてますって、わたしから話したの」
「静香から誘ったの?」
「あら、誘ったのとは違うでしょ。営業だよ ふふ」
妖しい笑みを浮かべながら言う妻が愛しくて堪らなくなり、
私は圧し掛かった。


[9] Re: 妻の変貌  子犬 :2024/03/09 (土) 19:23 ID:LjIrMRAI No.190170
良いですね。
じわじわ引き込まれてしまいました。
しばしチェックしておりますので
期待させて下さい。楽しみです。


[10] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/10 (日) 13:15 ID:bRObxEiM No.190180
子犬さん、ご感想を頂き、感謝します。
ご期待に適えば良いと思いますが、時折でもチェックしていただけますか、
お願いします。


素朴な疑問だが、40代半ばの男はどれほどの頻度で性生活をしているのだろう。
ネットか何かの雑誌で読んだのか覚えてないが、男性に限れば世界で一番淡白なのは
日本人だという。
淡白というのがどの程度かわからないが、私の場合、月に2度ほどだろうか。
小さな工務店だが仕事が集中する場合もあれば、たまには県外の仕事を請け負うこともあり、
宿泊出張もある。
そうした場合、2カ月以上ご無沙汰してしまうが、それでも平均すれば月に2度ほどか?
それをベッドの中で妻に話したところ、
「過剰申告でしょ。それとも見栄っ張りとか?」
と詰られた。
20年以上も夫婦をしていると、なにかの刺激がなければその気にならないのは事実だし
30代の頃のように、ベッドの中で睦言を交わしていると中折れしてしまうこともある。

しかし、妻が友人の香子さんの居酒屋の手伝いを始めてから、
深層にあった願望を刺激したようで、見栄を張った過剰申告以上の夜が多くなったし、
睦言を交わしながら昂る快感を夫婦ともども再確認したように思う。

「ゴツゴツって、ほんとにゴツゴツ?」
手の平の中で形を変える軟らかい乳房を愛撫しながら妻にきく。
「うん、ほんとほんと。なに、これって感じ?」
「固いんだ?」
「固いのもそうだけど、尖ってる感じ?」
「カリが?」
「知らないよ、それは、見てないもの」
「ゴツゴツ固くて尖ってるんだから、デカいんだろうなぁ」
私が言うと、妻はクスクス笑い、
「そうなのかな?」
と言った。
「デカい方が良いだろ?」
「そういうイメージがあるみたいけど、どうなのかな、関係ないでしょ?」
「そう?」
「問題は、たとえば時間とか、回復力とか?」
俺のことか、と思いつつ、う〜んと唸ってしまった。
「だけどさ、デカいの挿れたいと思うだろ?」
「興味はある、かな」
「北島さんのは…」
「北島さんのはどうかわからないけど、いろんなところに当たりそうじゃない」
「たとえば?」
「上側とか、奥の方とか…、思いがけないところ?」
なんだ、興味あるじゃないか、と内心思う。

乳房を愛撫しながら押しつけた唇を鳩尾から腹部に移し、
妻自ら広げた股間に舌を這わせた。
慣れ親しんだ妻の膣が、しばらくしたら私以外の男に愛撫されるかもしれない…、
そう想像すると、他愛なく興奮した。
妻はどんな表情と仕草で他人を受け入れるのだろう…。
受入れて、どんな声を上げるのだろう…。
経験を積んでいるだろう妻は、初めての相手でも自ら達するための技法を知っているはずだ。
となれば、持ち前のサービス精神で官能する表情や仕草を見せて悶えるだろう…。
他人の妻を絶頂に追い込んだ男の歓びは、私にもわかる。
そうなれば1度だけの関係で終わってしまうのは勿体ないし、
妻を引き留めるたためになにかと思惑を凝らすだろう。
○○土木の部長ともなれば金銭的な余裕はあるだろうし、
単身赴任なのだから時間の制限もほとんどない。
そうして関係を続けるうちに妻はどんな変貌を遂げるのだろう…。

しかし、寝取られて変貌を遂げる妻を見たいと念願する一方で、
妻を奪われてしまうことに私は強烈な不安を覚えた。
不安と期待の交錯する複雑な感情の中で、私は妻に挿入した。
妻は、いつにない歓喜の声を上げ、そして糸を引くような嬌声を上げ続けた。
私の挿入を受けながら、妻は北島さんの挿入を重ねているのか…。
ソフトにハードに妻の締めつけを感じる。
妻の膣内がこんなにも良かったか、と戸惑いすら覚えた。
そして、おそらく20分も経たぬ間に堪えきれない射精感で下半身を震わせた。

気怠い事後の快感を楽しんだ後、身体をずらして妻から離れた。
気だる気に身体を起こした妻がティッシュをつまんで始末を始めた。
「うわぁ、すごい量! 妊娠しちゃおうかも」
そんなことを言って微笑んでいる。
「ヤバい?」
ときくと、
「大丈夫だよ、たぶん」
私の下腹部の始末を始めながら、
「現金なんだ、この子は」
と言って私を覗き込んだ。
「ゲンキン?」
「でしょ? あなた、わたしが北島さんに抱かれるのを想像してたでしょ」
「う〜ん、そうかな? 静香も?」
「固くて尖って大きいのに掻き回されて、アンアン悶えちゃった」
「ほんとに?」
身体を起こしてきくと、目を細めた妻は妖しく笑いながら、
「バカね。どうなるか、そんなのわからないよ」
とだけ言った。


[11] Re: 妻の変貌  :2024/03/10 (日) 19:18 ID:dYepKBpU No.190194
続きが楽しみで毎日チェックしています。奥さんが変貌する題名のようにこれから
どうなるのか・・・ よろしくお願いします。


[12] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/11 (月) 04:43 ID:TDxSXNLs No.190206
7月最初の日曜日、古い付き合いの友人が自宅のリフォームをしたい旨の相談を受けて出掛けた。
彼の自宅は昭和の終り頃に建てた家というから30年余が経過している。
約束の午後2時に家に着き、友人夫婦と久方ぶりに会った挨拶をしてから早速、本題に入った。
リフォームは奥さん主導の案件のようで、ダイニングキッチンとリビングを開放的にしたいという。
1時間半ほど打ち合わせをして調べを終え、1週間以内に図面を持参する約束をして話を終えた。

休みの事務所に着いたのは4時半前後だったと思う。
机の前に座って打ち合わせをした内容と撮った写真を交互に見ながら
頭の中で概況を整理していると、内線電話が鳴った。
「お疲れさまでした。仕事する?」
「いや、しないよ。ちょっと整理だけ」
「そう。5時半頃出掛けるよ」
「それは良いけど、早くない?」
「そう? いつもとおなじだけど」
「わかった。そっちへ行くよ」

打ち合わせたノートを机に置いて、照明を消し、裏手の自宅へ戻ったが妻の姿が見えない。
どこにいるのかと窺う間に浴室に続くドアの隙間からシャワーの音が微かに聞こえた。
居酒屋は月曜日が休みだから、この日は週最後の手伝いになる。
親友の香子に頼まれたとはいえ、週末の夕方から出掛けるのは大変だろうし、
私としてもやや淋しい気もする。
それでも手伝いをしに出掛けるのだから、妻としては何かの甲斐があるのだろう。
その詮索をしても仕方ないし、夫婦それぞれの時間の詮索や束縛をしない約束だから、
今さら愚痴を言っても始まらない。

止めようと思ってはいる悪癖の煙草だが、中々止められない。
それでもと思って紙巻から電子タバコに替えたが、
妻からは意志薄弱と言われたりしている。
リビングでその電子タバコをふかしていると、シャワーを終えた妻が出てきた。
まだ明るい夕暮れ時なのにバスタオルだけを巻いた姿で、
「あなたもシャワーする?」
と声をかけてきた。
「あとからゆっくりね」
「そう」
とだけ言った妻は寝室に入っていった。
自然に腰を浮かせて、私も寝室に歩いた。

バスタオル姿のまま、妻はドレッサーの前に腰掛けて化粧を始めた。
私は寝室の入り口に立って、その様子を眺めた。
手慣れた手の動きに感心する間に化粧は済み、髪のセットも終えた。
時々、鏡の中から妻の視線が私を窺ってきた。
特に言葉もなく鏡の中で重なる視線を感じたとき、
思えば妻が化粧をする姿をこんなに見ていたのは初めてかもしれない、と思った。
20年以上も一緒に生活しているのに、もしかしたら私が見ていない、
或いは気づかない妻がいるのかもしれないと、ふと思った。
すると、手慣れた手つきで終えた化粧が、いつもより少し濃い目に見えた。
割合整っている容貌だから、例えば眉の描き方や紅の入れ方で見栄えの違いがわかる。
なにかあるのだろうかと考える間に、妻は下着を着けると用意してあったワンピースを被った。
それは私もお気に入りのハーブ色のワンピースで、
V字の襟に白い肌の鎖骨が少し見えるのが悩ましい。

「今日はそれを着ていくんだ」
初めて声を掛けると、
「こういうの、男の人って好きでしょ」
と、まるで用意していた言葉のように答えた。
「そうだね。今日は、なにかあるとか?」
「特にないけど。でも、ほら北島さんが来るかもでしょ」
いつだったかアフターでパブへ行った時、
妻は北島さんに、木曜日と日曜日が割合空いていると伝えたと聞いたのを思い出した。
それを聞けば、いつもより少し早めなのも、化粧が少し濃い目なのも、
男が好むワンピースを選んできたのも頷ける。
「ははぁ、なるほど」
と言ったが、妻がそこまで考えているのを知ったのは大きいと思った。
のらりくらりと受け流してはいるものの、案外妻は本気かもしれないと感じたし、
天秤が嫉妬方向へ大きく傾きもした。

いったいこの嫉妬という感情はどれほどのものだろう。
私が置かれた立場で言えるのは、愛する妻を失うかもしれないことへの怖れや懸念、
また不安、妬み、怒りなどの感情なのだろう。

その一方で羨望という相反する言葉もある。
私にないものを他人が持っている。
そのことへの渇望や他人がそれを失うことを望む感情をいうらしい。

嫉妬と羨望の目…。
哲学的は全く苦手でわからないが、
このときの私はどうやらこの二つの感情が錯綜していたようだし、
さらにはその成就を期待していたし、成就することで震え立つ興奮もあったから始末が悪い…。

そんなことをぼんやり考える間に、妻は首すじと手首にコロンを振りかけ、
小さいバッグを手にして、
「じゃ、行くわ」
と、こともなげに言った。
玄関に立ったとき、予約していたらしいタクシーが到着した。
「なにかあればメールするね」
そう言った妻はウインクをしてドアを出ていった。


[13] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/11 (月) 10:56 ID:joIZZQfI No.190215
玄さん、ありがとうございます。
なにせ、昨年5月あたりから現在も続いている妻の行状を
記憶の引き出しから引きずり出しながら書いています。

その時々の言葉や感情をなるべく正確に記したいと思っているので、
あっちへ行ったりこっちへ行ったりとなかなか展開しませんが、
やがて妻の変貌の一端が見えと思います。
申し訳ありませんが、どうか気長にチェック願います。


[14] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/12 (火) 20:42 ID:FWK2aV.U No.190243
昨年五月から始まり、7月第一週まで来ました。この先どのような進展があるのでしょうか。続きをお願いします!

[15] Re: 妻の変貌  :2024/03/13 (水) 07:52 ID:nr8SpAHQ No.190251
これは間違いなく今年の名作になりますね。
感想を書かないまでも楽しみにしている読者は多いと思います。
ぜひ最後まで続けてくださることを願っています。


[16] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/13 (水) 10:05 ID:yUi9MWbk No.190256
JTさん、玄さん、感想や励まし、ありがとうございます。
前にも伝えましたが、細々ながら地道に伝えていきたいと思います。
できましたら、応援よろしくお願いします。




私が誰かを口説こうと思ったら、どうするだろう。
間を置かずに次の手を打ったり、行動にも出るだろう。
それは北島さんも同じだろうし、余裕を見せつつも、そのあたりは抜かりないと思う。

妻をパブに連れ出してから既に1ケ月ほどが過ぎている。
日曜日は割合空いていると妻が伝えた話を聞いてから、
その後、彼の話しは聞いていない。
妻もご無沙汰気味で焦れているらしいのは、化粧の仕方や着た衣服からも明らかだ。
妻の様子を窺っているはずの彼だから、
今日あたり、彼は行動してくるかもしれないと私は思った。

そうなれば妻の帰宅は深夜、いやもっと遅い時間になるかもしれない。
彼はあらかじめどこかのシティホテルに部屋を予約しているかもしれないし、
そうであれば朝帰りになるだろう。
普段メールをするなどとは言わない妻なのに、そんな場合のことを考えて、
なにかあればメールをすると言ったのかもしれない…。

既述したような嫉妬と羨望ではないが、
妻の姿が見えなくなってから私は急に落ち着きを失った。
妻が朝帰宅したら、どう出迎えれば良いのだろう、と考えたりもした。
いや、それ以前に妻が無事に帰宅してくれなければ困る…。

妻が用意してくれていた夕食をレンジでチンしたが、食欲がわかない。
ビールを飲もうとしたが、その前に汗を流したいと思ったり、支離滅裂な状態だった。
結局シャワーを先に浴びて、少し落ち着きを取り戻したところで冷えた缶ビールを飲んだ。
オカズをつまみにして立て続けに缶ビールを2本空けたが、いつもより苦く感じたし、
爽快感もなく酔いの予兆も感じられなかった。
つけ放しのTVはいつもの芸人が自分たちだけが笑うだけの面白くもない話を続けている。
TVを止めて溜息をつき、静けさに耐えかねてまたTVをつける。
そんな繰り返しをするうちに時間が過ぎ、
そして思いもしなかった妻の帰宅に驚いて、手にしていた電子タバコを床に落としてしまった。
反射的に壁の時計を見ると、10時半を回ったところだった。

「ただいま〜」
玄関から予想外に明るい妻の声が聞こえた。
立ち上がって廊下を覗くと、大きい紙袋を抱えてこちらへ歩いてくる。
「どうしたの? 早くないか?」
思わず問い掛けると、
「世の中不景気だよね〜。お客が3人だけだったの。
だから、香子がもう今日は店閉めようって」
「じゃあ、北島さんは?」
「だから、その3人のうちの一人が北島さんだよ」
「アフターは?」
「っていうか…、言わなかったけど、今日は同伴だったの」
「同伴?」
「うん」
「なに、それ?」
「だから同伴出勤」
「え? 聞いてなかったな」
「だから、ごめんね。でもアフターだって言わないでしょ」
「あぁ、そうだね」
確かにその通りだが、同伴出勤といえばキャバクラなどのシステムと同じじゃないか、と思ったりもした。

リビングに入った妻は持っていた大きな紙袋をテーブルに置いた。
その時になって、私は妻が着ていた衣服が出勤したときのワンピースと違うことに気づいた。
「あれ? どうしたの、そのワンピース?」
着ていたのはミッドナイトブルーの膝丈が短いワンピースだった。
ニットのそれは底の深いU字型の襟ぐりで左右の鎖骨がすっかり露わだったし、
胸の谷間が覗けるだけでなく、妻の体形が浮き出るほどフィットしていた。
口に出さなかったが、私にはキャバドレスのように見えた。

「お店に入る前に北島さんがプレゼントしてくれたの」
妻はこともなげに言った。
「はぁ?」
「君にはこういうのが似合うからって。どう、似合う?」
「そ、そりゃ似合ってるけど」
「良かった。気に入ってくれて」
「それで、それを買ってから一緒に店に行った?」
「そうよ」
「じゃ、香子さんもそれ、見たんだ?」
「もぉ、決まってるでしょ、そんなの」
「まさか、彼に買ってもらったって話したの?」
「言わないよ、そんなこと。でも、う〜ん…、あの子、勘が鋭いから…」
「彼女、なにも言わなかった?」
「お客の前で言わないでしょ、そんなこと」
「でも勘づいてるふうだった?」
「う〜ん、どうかな…、たぶんね」

女将の香子さんは、妻が客の北島さんにプレゼントされたワンピースをどう思っただろう。
北島さんが来店するようになってから、彼の相手を妻に任せたのも彼女だという。
我家を訪れた際に『寝取られ』の話しを始めたのだって彼女だった。
なにかの作為があるのだろうか、と勘繰ってしまうような出来事ばかりだった。

妻はプレゼントされたワンピース姿のまま冷蔵庫から缶ビールを出して私の正面に座った。
座るとき、前傾姿勢になった妻の胸元が覗けた。
軟らかい乳房の谷間が露わに見えた。
この姿を彼も見たのだろう、と思う。
すると、萎えていた股間が漲り始めた。

ビールを注いだグラスを紅がやや剥げた唇に運んだ妻は、
私の視線を追うように自ら胸元を覗いた。
そして微妙な笑みを浮かべて、
「見える?」
と言い、それから故意に胸を反らせて見せた。
その胸の膨らみを見て、私は息を呑んだ。
初めはニットだからと思ったが、そうではなかった。
明らかにノーブラだった。
乳首の膨らみが生地に浮いて見える。
驚いた私の表情を楽しそうな目で見つめた妻は、
「見える?」
と、重ねて言った。

「もしかして、ノーブラ?」
「もしかしなくても、そうだよ」
「……なぜ?」
そう問うと、妻はビールを一口飲んでから、衝撃的な言葉を告げた。


[17] Re: 妻の変貌  dog :2024/03/13 (水) 12:25 ID:8bhyARW. No.190259
しばらく見ていなかったら奥さんすごいですね、好奇心から変わっていく自分やご主人を楽しんでいるようですね。

[18] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/13 (水) 13:04 ID:MibhoBlI No.190261
大胆になってきましたね。
奥様の変貌が楽しみです


[19] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/13 (水) 14:14 ID:HiUTg.6A No.190263
「彼、この前も言ってたけど、横浜に帰ってないのね。だから、淋しいって。
お店に来るのもお酒を飲みたいからじゃなくて、わたしに会いに来るのが目的なんだって」
そう言った妻は、続けてゆっくり話した。
「それでね、このワンピースと交換にわたしの下着を欲しいって言うの。
でも、はいそうですかって言えないし、ぐずってたのね」
話す合間にビールを口に含む。

私は気が気でないのと、その先をすぐにでも聞きたい気持ちが複雑に入り混じっていた。
「そ、それで?」
「わたし、ダメって断ったけど、一緒に帰ってきたタクシーの中でまたお願いされて、
もう断れないって思って、ブラだけならって…」
「タクシーの中でブラ脱いだんだ?」
「肩紐、肩から抜けば服脱がなくても外せるし」
「…………」
「彼、静香のブラをどうするつもりなの?」
混乱した私は、そんなことをきいた。
「あの人、単身赴任でほんとに困ってるみたい」
「それは、うん、わかったよ」
「ほんとはパンツも欲しかったみたいだけど…、わたしの匂いのついたブラでね、
自分でするんだって、ヤラシイよね〜」
意外過ぎるほど明るい声で妻は言った。

「そ、そんなことを静香、きいたの?」
「きいたんじゃないよ。彼がそう言ったの」
「静香さ、北島さんが静香のブラの匂い嗅ぎながらセンズリするのってイヤじゃないのか?」
自制心の箍が外れそうになり、抗議口調で言ってしまった。
しかし、妻は落ち着いたもので、
「仕方ないでしょ。ガマンできないって言うし。それに」
と、首をかしげて言った。

「それに?」
「それに、すごいじゃない56歳で、そんなに元気なんて」
妻はそう言って、今度は私を見据えた。
気のせいかもしれないが、その目が上から目線に感じられて私は変な敗北感を感じたし、
また不思議な被虐的快感すら覚えた。

鼓動が高鳴って止まなかった。
この日、北島さんと同伴出勤したという妻が彼とホテルに行った事実はなかったが、
彼の好みだろう露出的なワンピースをプレゼントされたことといい、
妻と離れて暮らすことで処理できない欲求を満たすためのグッズとして、
肌に着けていたブラジャーを手渡したことといい、
ホテルに入ったのと遜色ない折衝をしたのだから、
妻が彼と関係するのは時間の問題でしかないように思えてならなかった。

それに、彼との会話や為したことを告げる妻の態度と表情に、
被虐に悶える私を見て楽しみたい心情が垣間見えたのも新しい発見だった。
(もっとも、私自身が寝取られを念願したことで被虐的な官能に目覚めたのかもしれないが…。)

寝室に入り、ベッドに滑り込んだのは12時前だった。
妻はいつものパジャマではなく、ネイビーブルーのナイトウェアを着ていた。
それは寝具としての役はまるでなく、私の目を楽しませるためだけのウェアだった。
薄い生地は妻の白い肌が透けていたし、下着を着けていない女の部分も明け透けだった。
仰向けになった私の上に妻が重なってきた。
化粧を落とした素顔は私の目に可愛く映る。
しかしこの時の妻は可愛い女の目ではなく、私の欲望を見透かしているようだった。

「彼、今頃わたしのブラ使ってるかな?」
妻が言った。
「そう、匂いを嗅ぎまくってるかも」
「わたしの身体も嗅ぎまくられちゃうかな?」
「静香…。されたい?」
怖々と、私はきいた。
しかし、妻はすぐには答えず、
「ね、わたし、イチャイチャエッチ好きでしょ。
ベタベタしながらあちこち舐めたり撫でたり」
と、言った。

確かに妻は昔からそうだった。
それを知りながら、最近の私は妻にそうしていない。

「エッチしなくても、彼にそうされたらどうなっちゃうかな?」
その言葉から、文句は言わないまでも至らない私に物足りなさを感じていたのかもしれない、
と思った。

私の寝取られを知った妻は、それを巧みに操作して既成の事実を作ろうとしている…?
これまでのところの様子や態度、会話にしてもそう感じられる。
妻の目論見と私の願望がマッチしているのだから、文句は言えないのだが…。

下から伸ばした手でたわわに垂れた乳房を掴み揉む。
小指の先ほどに膨らんだ乳首を軽く捻じりながら引っ張る。
見据えた妻の目に官能が走り、私の顔に熱い息が吹き掛かる。
「ね、どうなっちゃうと思う?」
再び妻は言った。
「静香は、どうなりたい?」
私は、逆にきき返した。
「彼、ゴツゴツ触ってって言うかも」
「どうする?」
「あなたは、どうして欲しい?」
禅問答のような不思議な会話だが、妻の誘導の方が巧みだった。
「触るより、しゃぶる?」
私が言うと、妻は蕩けたような目をして、
「しゃぶらせたいんだ、あなたは?」
掠れた声で言った。
「じゃあ、あなたが言うんだったら、しゃぶってあげようかなぁ、ふふ」
「しゃぶるんだ?」
「うん。しゃぶるのもイチャイチャって感じだし、それに好きだもの」
私を興奮させようとするより、彼と交わすオーラルセックスを口にすることで
妻自らが興奮しようとしているように思えた。

妻は起こした身体を私の下腹部に移して覆い被さった。
片手で根元を押さえ片手で扱いたペニスの先端に唇を被せると、
いつにない情熱的な調子で舌を使い始めた。
急激に強烈な快感が渦巻いて、殿筋から爪先まで疼くような痺れが走った。
頭を起こして妻を見ると、口内に留めて舌を使ったり、
顔を上下させてきつく窄めた唇で亀頭冠を扱き吸っている。
乱れた髪が妖艶で、その姿を見ているとたちまち射精感が襲ってきた。
「静香、出るよっ!」
そう伝えたが、被せた唇を妻は離さなかった。
うんうんと頷きながら、なおも執拗に舌を動かし続けた。
私は妻の名を叫びながら口内に思いの丈を放ったが、それでも妻は離さない。
重く強烈な快感の後から続く擽ったさを訴えると、ようやく妻はペニスから口を離した。
唇の周りに粘液がヌラヌラと纏わりついている。
妻が精液を嚥下までするフェラチオをしたのは久し振りだった。
唇の端を薬指で拭う仕草をしながら、
「彼のも、飲んじゃうかも」
妖しくも艶っぽい表情で囁いた妻が愛しくてたまらず、腕を引いて仰向けにした。
そして、根限り抱きしめて妻の名を呼んだ。


[20] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/13 (水) 14:34 ID:HiUTg.6A No.190264
dogさん、おてつさん、ご感想を聞かせていただいて、ありがとうございます。

この頃(昨年初夏)の妻は、冒険への期待を持ちながらも一方で躊躇するという状況でした。
しかし、私の願望を知った妻は躊躇する自らの苛立たしさを私に向けていたような節がありました。
四十路も半ばになる妻ですから、踏ん切るには彼女なりの覚悟も必要でしょうし、
気持は急いても私は待つことに集中した時期でした。

まだこんな状態が続きますが、女は豹変するものですね。
あまり当てになさらず、でも期待してください。
ありがとうございます。


[21] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/13 (水) 21:33 ID:YBQkOKxg No.190278
北島さんは、ブラタグを見て奥様のおっぱいの大きさを知りましたね。奥様のおっぱいは何カップですか?よろしければスリーサイズも知りたいです。

[22] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/14 (木) 10:53 ID:E.DAFTfA No.190289
JTさん こんにちは
北島さんが妻のサイズをどうして知ったのかは確認していません。
しかしながら、居酒屋の手伝いに行く妻は部屋着よりも幾分お洒落をしますし、
それらは胸に目が向くデザインだったりします。

ここまで投稿してきたのに、妻の身体のサイズを記していませんでした。
特に必要ないと考えたからでしょうが、昨夜妻から聞いたのでお知らせします。

身長164、体重不明、B 88、W 62、H 89 とのことで、
バスト88はトップのサイズらしくカップはDが多いようですが、
Eの方が楽だと言っていました。
私が思うに、ヒップが89というのは誤魔化してるかも。
大きい尻を恥ずかしがっている節がありますから。

取り敢えず、お知らせまで。 


[23] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/14 (木) 13:19 ID:E.DAFTfA No.190293
建築業に携わっている者にとって梅雨の時期は辛い。
梅雨明け後の夏の強烈な暑さも、これまたなかなか辛い。
「梅雨は鬱陶しいし、夏は暑いし、冬は寒いし…、でしょう?」
と妻は愉快そうに言う。
もちろんどんな業種であっても辛いに違いないだろう。
旧友の自宅のリフォームを請け負ったので、
およそ3週間、旧友の自宅を往復した。
旧友は地元の電力会社員で設備の保守をしているので変電所に週単位で出張している。
リフォーム施工をしている間も1週間は不在だったので、
当然ながら奥さんと話す時間も多くなった。

彼の奥さんはまだ若くて30過ぎだった。
私も含めた悪友たちは、一回り以上も若い奥さんと一緒になった友人を、
「この淫行野郎」
などと罵っていたが、今になって客観的に考えてもその思いに変化はない。
可憐なタイプの奥さんだから、武骨な旧友がそう罵られてもそれは仕方がない、と思う。

ブルーシートで養生をした部屋の中で大量の汗を掻きながら作業をしていると、
奥さんはほぼ1時間おきくらいに冷えた麦茶を運んできてくれた。
「休みながらにしてくださいね。熱中症、気をつけないと」
こうした気遣いは有難く、私はしばし休憩しながら彼女と話を交わした。
「彼はほぼ1週間置きに家を留守にしてるの?」
「ええ、そうなんですよ」
「そりゃ、淋しいでしょ」
「もう慣れましたね。それに毎日顔を合わせていれば口喧嘩もするでしょ。
ちょうどいい具合じゃないのかしら」
なるほど、と思う。

恋焦がれて結婚しても、ある年月を経るとそう感じるのはどこの家庭も同じなのだろう。
そんなことを思いながら彼女を見ると、邪な思いが浮かばないでもない。
実際、旧友の妻はノースリーブのシャツとかタンクトップ姿で、
白い肌の肩も腕も晒していたし、自然に胸の膨らみに目が移ってしまう。
1週間毎に別居生活をしている旧友とその妻の夫婦生活は如何なものなのだろう、とも思う。
電気設備の保守点検は細かな作業があるものの肉体労働だから、
鍛えられた体力で旧友は奥さんを満足させているだろうか?
実に邪なことを思っていると、奥さんが笑いながら話し始めた。

「子供がいないし、時間も余ってるでしょ。だからカルチャスクールに通ってるの」
「はぁ、そうですか。なにを習ってるの?」
「スイミングとお茶を」
「ほぉ、静と動ですね」
「そう言えばそうですね」
そう言って口元を抑える仕草をしながら愛くるしく笑う。
「うちの家内も一時スイミングに通ってた時期があったけど、言ってましたよ」
「え、なにをです?」
「イケメンのメンバーやインストラクターがいるときは楽しいって」
「まぁ! ほんとですか?」
「そんな日はニコニコしてましたよ」
実際に妻が言っていたことを話すと、彼女は少しうつ向いて頬を染め、
「そうですよね、そういうこともあるかな」
と呟くように言った。

旧友の妻のそんな表情を見て、
(ああ、この夫婦も…)
お節介極まるが、私はそう思わざるを得なかった。


梅雨明け報道があったのは7月20日頃だっただろうか。
相変わらず妻は香子さんの居酒屋に皆勤していたが、
北島さんとの関係に新たな展開はないようだった。

そんな中、8月初旬に香子さんの高齢の父が亡くなり、
居酒屋も1週間休むことになった。
当然妻も休むことになったが、その3日目の夕食後、
「ね、あなた。ちょっと話が…」
とあらたまった口調で話しかけてきた。


[24] Re: 妻の変貌  ryoma :2024/03/14 (木) 13:27 ID:qjHerVK2 No.190294
謙治さんのゆったりとした流れの投稿。
そして文章のお上手さ…感服しています。

徐々に核心に迫ってきましたね。
続きの投稿、首を長くしてお待ちしていますね。


[25] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/14 (木) 15:48 ID:8dQ6cn8Y No.190297
あらたまった口調でって.......
こっちがドキドキしちゃいますw


[26] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/14 (木) 22:10 ID:fSegHNXc No.190305
謙治様。奥様のスリーサイズのご連絡ありがとうございます。奥様の88Eの美乳を北島さんに初公開する日はいつになるのでしょうか。

[27] Re: 妻の変貌  :2024/03/14 (木) 22:24 ID:Bu4mOtcc No.190306
謙治 さん、こんばんは。
素敵な奥様ですね。
ひとつ質問させてください。
子どもさんはいますか?
話しの中で全然出てきていないので
おられないのかと思いました。
夫婦の絆は弱いものです。
所詮他人の繋がりでしか有りません。
でも、子どもは二人の鎹です。
教えてください。


[28] Re: 妻の変貌  通りすがり :2024/03/15 (金) 16:21 ID:tpPtWQBo No.190331
↑そこ聞いてどうするの?
居ても居なくても読み手には関係ない
スレ主にお詮索しても・・・・・・


[29] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/15 (金) 17:22 ID:lXU3mzMc No.190334
ryomaさん、おてつさん、JTさん、ご感想有難うございます。

シンさんのご質問にお答えします。
息子が一人います。
子供のことは投稿冒頭に一行のみ記述しましたが、
既に成人で、関東の企業に勤めています。
妻と私の物語に息子は全く無縁なので記していませんが、
妻は一人暮らしの息子が気になるようで、時折連絡しているようです。

夫婦の絆についてですが、私はそう弱いものとは思っていません。
その理由を記してしまうと、ネタバレになるので今は書けませんが、
一つ言えるのは、妻は全ての試練に於いて夫よりも強い、ということでしょうか?
それは我家だけとは思えませんが?


[30] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/16 (土) 15:30 ID:nyGm2tJQ No.190361
「話? なに?」
「夕方、北島さんから電話があったの」
「夕方? だって、事務所にいたよな?」
「うん、だから、ほら、スマホで話してたでしょ」
そういえば夕方4時半頃、パソコンに向かっていた妻がスマホで話していたのを思い出した。
「あれ、北島さんだったの?」
「うん、そう」
「番号、教えてたんだ?」
「うん。そうじゃなきゃ、掛かってこないでしょ」
妻は開き直ったように言う。
「なるほど、それで?」
「明日の夜、食事を誘われたの」
「店が休みだから、会いたいって?」
「そうね。ね、どうしたら良い?」
私の目を真っすぐ見て、妻は返答を求めてきた。
「どうしたら良いって…、返事しなかったの?」
「まだよ。あなたに話してからの方が良いでしょ?」
「そう、ありがとう。そうだね、静香がイヤじゃなければ僕は良いよ」
「そういう言い方ってズルいでしょ」
意思を示さないのは、確かに妻が言う通りズルいだろう…。
「う〜ん、そうだね。楽しんでくれば良いと思うよ」
今度は妻の目を見ながら、そう応じた後、
「で、いつ返事するの?」
と、きいた。
「今日のうちに返事するって」
妻は大胆にもそう答えた。
「僕がいる前で?」
やや焦りながらきくと、
「あら、もしかしたら聞きたいとか?」
妻は悪戯っぽく挑戦するような表情で言った。

「なんだか、急にゾワゾワしてきたな」
「もぉ…」
「聞かせてくれるんだ、彼と話してるところ」
「でも、気づかれないかなぁ?」
「口をタオルで縛っておこうか?」
「…ほんとに変態」
「静かにしてれば、隣に誰かがいるなんて、わからないさ」
「……わかったわ。夕方もそうだったものね。じゃあ…」
「じゃあ?」
「寝る前に、電話するわ」
「よっしゃっ!」
「なにが、よっしゃよ」

香子さんのご家族には申し訳ないが、居酒屋が休業になったことで
妻と彼との新たな展開が求められたのは幸運だった。

10時半過ぎ、早々とベッドに滑り込んだ私は妻を待った。
入浴後、火の始末と戸締りを確認して寝室に入ってきた妻の手にスマホがあった。
「ニヤニヤしちゃって、イヤな人」
私を睨んだ妻はそう言いながら、ベッドの端に腰を降ろした。
「覗き見してる感じが刺激的だし」
「バカね」
そう言う妻も、私の前で北島さんの誘いにOKの連絡を入れることに興奮気味だった。
「イヤだ、違う番号押しちゃった」
などと言い、それからまたプッシュし直していた。
「絶対声出しちゃダメだよ!」
私にそう念を押した次の瞬間、
「あ、わたしです。遅い時間にごめんなさい」
妻はよそ行きの声で話を始めた。

そんなに早く応答したのは、彼も妻の連絡を手ぐすね引いて待っていたのだろう。
「あの、お誘いいただいた返事ですけど、
特に用事がないので…、ええ、はい、行けます」

そう答えた妻は北島さんの話を聞いていたが、

「え? 旦那ですか? 今、お風呂に入ってますけど…。
今からですか? それは無理ですよ。疑われちゃうでしょ…。
もぉ…、そんなことばかり言ってぇ……」

と甘える口調で話していた。
それからは妻の言葉は多くなく、頷いたり、擽ったそうな返事を続けていた。

ヘッドボードに背中を預けた姿勢でその様子を見ていた私は、
妻の不倫を目撃したかのような臨場感に高鳴る鼓動が鎮まらなかった。
それにしても私が承諾したとはいえ、
夫の前で不倫相手とのデートを承諾する電話を入れる妻の大胆な行為はどうだろう…。
それどころか、スマホを耳に当てたまま私に視線を寄こした妻は唇を突き出したり、
ウインクして見せた。
楽しんでいると感じると強烈な嫉妬がわき上がり、
パジャマの股間が漲った。

20分ほども話した頃、
「あ、ごめんなさい。旦那がお風呂出たみたい。
明日、はい… わかりました。おやすみなさい」
あたかも慌てた口調で言い、通話を終えた。

スマホを置いた妻はふぅと息を吐いた。
「名演技だったね。興奮したよ」
空かさず言うと、ベッドに滑り込んできた妻は、
「ここ見れば、わかるよ」
と言って、股間に伸ばした手でペニスを握りしめ、
「こんなに固くしちゃって」
罵るような口調で言った。
「あのさ、スピーカー機能使えば彼の話も聞けたのに…、残念」
「イヤらしい人…。ドキドキだったよ、わたしは」
「そう? ウインクしたり余裕しゃくしゃくだっただろ」
「どうかな? ね、彼、なにを言ったか知りたい?」
ペニスを緩々と撫でながら、妻は悪戯っぽく言った。
「そりゃ、聞きたいよ。教えろよ」
「どうしようかな〜?」
「静香だって、もっと嫉妬させたいだろ?」
「嫉妬すると、ここ、大きくしてくれるしね」
「北島さん、今から出られないかって言った?」
「うん、言われた。でも無理よね、それは」
「なんて言ったの?」
「30分あれば僕の気持ちは治まるって」
「なんだかずいぶん具体的だなぁ」
「でも、どっちにしても無理でしょ。30分じゃぁ」
「僕はかまわないけどな」
「わたしがイヤよ、たった30分じゃ」
なるほど、と思う。

「他には?」
「この前、ブラをプレゼントしたでしょ。今度はパンツが欲しいって」
「う〜ん…、やっぱり具体的だな」
「その代り、下着を買ってくれるって」
「彼が好みのブラとパンツを着けるのかぁ…、ちょっと刺激的だなぁ」
「もし買ってもらうとしたら、どんなタイプが良い?」

妻は冗談口調で話しているが、本心は彼に下着をプレゼントして欲しいように感じたし、
それを着けた姿を私に見せたいのかもしれない、などと思った。

「超ハイレグとかティバック?」
「スケスケの?」
「良いねぇ! それを僕に見せるんだ?」
「どうかな? 彼には見てもらうけど ふふ」
笑いながら、妻は言う。
「僕には?」
「う〜ん。そうねぇ…。彼に悪戯された使用済みのブラとか?」
そう言って、妻はまたクスクスと笑った。
「バリバリになったやつ? いらねぇよ」
悪態をつきながら言うと、笑っていた妻が、
「わたしはちょっと見たいかも。どんな悪戯されてるか、ちょっと興味ある」
「そうなの?」
「わたしも変態?」
「変態夫婦だな、こりゃ」

そんな冗談を言いながら笑い合ったが、
「明日ね、夕方時5時に表通りのコンビニの駐車場に迎えに来てくれるって」
と妻が言うと、現実に引き戻された。
「5時に会って、どこかで食事して、それからホテル、かな?」
「どうかな…。でも、明日はほんとに抱かれちゃうかもよ」
「………」
「良いのね?」
「前も行ったけど、約束を守れるなら僕はかまわないよ」
「気持ち良くなっちゃって、北島さんを忘れられなくなっちゃうかもよ」
「約束守れるだろ?」
「愛してるのはあなただけ。それは絶対変わりない」
「冒険嫌い?」
「冒険は好き。でも危険は嫌い」
「危険と思う?」
「わからない…。でも、約束は絶対守れる」
そう言った妻に私は覆い被さった。
キスをする。啄むようなキスではなく、舌を絡めると妻も応じてきた。
そのまま手探りで互いにパジャマを脱いでいく。
妻も私も荒い息のまま挿入した。
前戯もないのに、妻はひどく潤っていた。
北島さんとの会話、それを私に聞かせたことが妻の官能を刺激したのだろう。
妻も北島さんとの交合を期待している…、と思えてならなかった。
すると、堪らなくなって、私はそのまま達してしまった。


[31] Re: 妻の変貌  :2024/03/16 (土) 23:11 ID:pfGUt4M. No.190372
いよいよ佳境ですね。リアルな会話の読んでいて久しぶりに
ズキズキと興奮しました。

似たような経験があるだけにたまりません。
続きが楽しみです。


[32] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/17 (日) 11:35 ID:wUdE.aVE No.190381
玄さん、いつもご感想、感謝します。

そろそろ最初の佳境に入りますが、約7カ月前のことを詳細に書き出すことに苦慮しています。
日常会話を参考にリアルな会話を心掛けていますが、
それを感じていただいて嬉しく思います。

前にも記しましたが、現在もまだ妻の交際は続いています。
最初の佳境に入るまで妻と彼は3カ月を要しました。
それから7カ月がたった現在のことを記すまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
気長にお付き合いいただければと思います。

それから、似たような経験がおありのようですね。
興味あります。


[33] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/17 (日) 14:52 ID:wUdE.aVE No.190389
翌日、午後3時の休憩を取っていると、
「わたし、今日はこれで終いにするね」
と言って、事務所の裏口を出て行こうとした。
「約束の時間は5時だろ? 早くない?」
妻の背中に声を掛けると、
「お風呂に入りたいの」
と言って出て行った。

私はそれから役場に提出する書類や幾つかの見積書の作成を続けた。
妻が家に入ったので遠慮なく電子タバコをふかし続ける。
ははぁ、なるほど、風呂へ入る意味は…、と思いつく。
昨夜、その気になって、いつになく2度もセックスをしていた。
二人ともそのまま寝てしまったから、妻はその痕跡を消そうとしているのだろう。
私は妻との絆を感じたし、妻の冒険を後押しするのだから、
北島さんに一時的に貸し与えると思えば不安も少し和らぐような気がした。

とはいえ、4時半を過ぎると妻の外出が気になり、
定時を待たずに仕事を打ち切ることにした。

自宅に入ったがリビングに妻の姿はなかった。
入浴を済ませて出掛ける支度をしているのだろうと思い寝室に足を運ぶ。
ドレッサーの前に座った妻はすでに化粧を終えて衣服を着ていた。
3時まで仕事をしていた時と打って変わって、濃いめの化粧をした妻に見惚れた。
衣服は、北島さんにプレゼントされた濃いブルーのニットワンピースで、
襟のカットが大きい襟から見える肌が艶めかしかった。
気の利いた冗談でも言おうかと思ったが思いつかず、
「ブラは着けた?」
ふと思いついたことを言ってしまった。
コロンを吹きつけていた妻は横目で私を見据え、
「着けてないと楽しみが減るでしょ、北島さんの」
と言い、笑った。

この日のデートが夕食だけで済むとは思っていなかったが、
期待しているような言葉を妻の口から聞くと、
重い不安と、それより重い嫉妬が入り乱れ、そして得体のしれない興奮に変化した。
そんな私の表情を妻は無言で見ていた。
これまでの経験で、心が複雑に揺らいでいる私の心情を妻は感じ取っていたのだろう。

「大丈夫よ。冒険するだけだから。好きなのはあなただけよ」
そう言って、今度は明るい笑顔を見せた。
妻の愛しさにその場で抱こうとしたが、しかし妻は許さなかった。
「今から帰ってくるまで、わたし、彼の女よ」
と言い、そして、
「寝取られさんは、寝取りしちゃダメでしょ」
妻は私の唇に人差し指で塞ぎ、悩ましい笑みを湛えて、
カーディガンとバッグを手にして玄関へ向かった。
「表通りのコンビニまで5分くらいでしょ、ちょうど良い時間ね」
「そうだな」
「じゃ、行ってくる」
「楽しんでおいで。あ、それから、できればメールくれると嬉しいな」
そう伝えると妻は頷き、馴染みのウィンクをして玄関ドアを出て行った。

妻が出掛け、一人になった家に漂った喪失感をどう表現すれば良いのだろう。
物音がしない静けさの中、耳の奥で金属音に似た妙に甲高い唸りを感じたり、
首の付け根に重い疲労感を感じた。

しかし、7月初旬の妻と北島さんのデートの経験のせいか、
ゆっくり入浴していると気持ちは少しずつ落ち着いてきた。
心の動揺はそう簡単には治まらなかったが、
妻と私の約束の上に成り立った北島さんとのデートだったし、
一時的に妻を貸し出しているのだから、と強いて考えようとした。

妻が用意してくれた食事をつまみにビールを飲みつつプライムビデオを見ている間に8時過ぎになっていた。
自然に、妻たちはもう食事は済んだだろうと思い、
これから、二人はどこへ行くのかと考えていたところにメールの着信音が響いた。

『食事した? 状況報告よ。
食事を終えて、これから飲みに行くって。またメールします』

簡単な内容だった。
どこへ飲みに行くのだろう?
バーか、スナックか、それとも静かな部屋で飲むのか…?

いやにゆったりと過ぎる時間がひどくもどかしい夜になりそうだと感じた。

妻から次にメールが入ったのは30分ほど経ってからだった。

『ホテルのバーに来たわ。夜景が見える高層階のバーよ』

高層階のバーというから、どこかのシティホテルだろう。
この日のデートで妻を抱くために北島さんはいろいろとプランを練っていたのだろう。
それが高層階ホテルのバーであれば、恐らく部屋だって予約しているかもしれない。

『北島さんは?』
慌ててメールを送る。

『彼はトイレ。すぐ戻るわ』
『いよいよ、かな?』
返信すると、
『わからない。またメールする』
すぐ、メールが返ってきた。

他にも聞きたいことがあったが、席を外した北島さんが戻ってくれば、
いくら妻でももうメールを返すことはできないだろう、と思う。

自然に壁の時計に目がゆく。
やがて9時になろうとしていた。
時間の配分としては申し分ない、と北島さんも思っているだろう。
3カ月かけて口説いてきた人妻の砦を押し開くには、
最適なシチュエーションに違いない。

彼は、本気だ、と私は感じた。
これまでは居酒屋でそれとなく口説き、
アフターや同伴出勤などでその気を惹いたり、
それに自身の好みのワンピースを買い与える代わりに妻のブラを手に入れて、
妻の意識に彼の存在感を作ってきた。
そして、3か月目のこの夜、これまでの仕掛けの成果を得ようとしているのは間違いない…。

そして、このプランの成功の可否は妻の意思以外しかない。
妻は冒険は好きだが危険は嫌だと言った。
現実問題として、北島さんが用意したこのプランを妻は危険と思うだろうか?
妻が危険と思う条件は、私が求めている約束を順守できるかどうかだろう。
しかし、約束は守ると妻は何度も言っている。
そうであれば、妻の出掛けに、
「楽しんでおいで」
と言った私が、妻が求める行為を本当に受け入れられるかどうかが問題かもしれない…。

私は、実際どうなのだろう、と思った。
今までと同じ思いを持って妻と接することができるだろうか…?
そして、なぜそんなことをもっと早く考えなかったのか、と狼狽えた。

再び響いたメールの着信音に驚き、慌ててすぐ確認する。

『部屋に誘われたわ。ほんとに良いのね』

『今、どこ?』
覚束ない指先を動かしてでメールを送る。

『手洗い。もうメールできないと思う』

メールを返そうと思ったが、文面が思い浮かばない。
『わかった』
としか、返せなかった。


[34] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/17 (日) 16:16 ID:IJr8rGoo No.190391
下着をくれ言い、間違えれば変態さが出てしまう。
でも最後はきっちり紳士を押し出してきましたね。

そして前夜の痕跡を消して彼のもとへ。
確かに女性は冒険好きかもしれません。

私は妻の冒険をセフレから聞きましたが....


[35] Re: 妻の変貌  :2024/03/18 (月) 10:32 ID:BaWnFCjE No.190431
『部屋に誘われたわ。ほんとに良いのね』
いよいよご主人以外の他人棒を受け入れる覚悟ができた奥さんの
最後の確認の言葉。

でも夫婦の絆は固いだけにお互いが楽しむ関係にますます興奮します。


[36] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/18 (月) 12:09 ID:nWF6cHyQ No.190433
夢うつつの中、車のドアが閉まる音が聞こえる…。
ベッドで飛び起きた私は脇の小机に置いた時計を見た。
11時半過ぎまで起きていたが、寝室で横になっているうちに寝てしまったようだった。
時間は午前2時半過ぎ…。
すぐ玄関ドアが空き、そして閉じる音が聞こえた。
飛び起きた私は部屋から廊下に出た。
間接照明の廊下に、いつかと同じような大きい紙袋を提げた妻が
案外しっかりした足取りでこちらへ歩いてくる。

「おかえり」
明るい口調で声を掛けた。
「遅くなっちゃたね」
やや気怠そうな口調で言った。
妻がリビングに入ったとき、我家とは違うボディシャンプーの匂いが匂った。
出掛けたときのやや濃い化粧はなくほぼスッピンで、
ワンピースの背中ファスナがわずかに開いていた。
「時間は良いけど、どう、楽しかった?」
急いた問い掛けと思ったが、先に口に出ていた。

「うん、まぁまぁかな…」
振り向いた妻は、そんなふうに答えた。
「食事は、どこで食べたの?」
「三〇亭よ。スキ焼きご馳走になったわ」
「そこから、どこへ?」
「食事の後、ブティックへ行って秋物の服を買ってもらったの」
妻はテーブルに置いた紙袋に目を向けた。
「またプレゼントされたんだ」
「うん。服と、これも」
そう言って、妻は首に掛けていたネックレスを指さした。
二重にした金の細いチェーンが胸の盛り上がりあたりまでぶら下がっていた。

正直なところ、北島さんが妻に買い与える行為自体、素直に受け入れられなかった。
しかし、妻は頓弱ないようだった。
私の穿った見方かもしれないが、彼にプレゼントされるのが嬉しいように見えた。

「それからホテルのバーへ?」
私は妻を促してソファに腰掛けながらきいた。
「そうね。バーっていうから盛り場のバーって思ったけど、
タクシーに乗って着いたのがホテル前だったから驚いた」
妻は言い、それから息を吐いた。
「ホテルに着く前にメールくれたんだ」
「彼がレジにいる間に外へ出てね」
「で、バーに入って、彼がトイレに行った隙と、ね」
「うん」
「今日は良く晴れたから、夜景、綺麗だったろう?」
「そうね。でも夜景どころじゃなかった」
「どうして?」
私が問い掛けると、妻は少し考えてから、
「仄暗い店内の窓際の席でね、お客が少なかったせいもあるけど並んで座って…」
「……それで?」
「口説かれたの」
「そりゃ、彼にしてみればそのためのデートだろうしね」
「うん。そうだけど…、そこで触られたし…」
「ん? どこを?」
「脚とか、胸とか」
「それで、どうしたの?」
「どうしてもわたしが欲しいって、何度も言われたわ」
「………」
「盆に帰るのを止めたのはわたしと一緒にいたいからって」
「なるほど…、それから?」
「口説かれながら、脚の奥の方を撫でられて…」
「バーだろ? 気づかれなかった?」
「カウンターの中にバーテンがいたけど、背を向けてたし、仄暗いし、
見えなかったと思うけど…」

そうした状況であることを彼は前以って知っていたのだろう。
この夜のデートプランは練り上げられていたに違いない。

「触られて…、どうだった?」
「だから……」
「だから?」
「どうしても欲しいって言われながら触られたのよ」
「気持ちが揺れた?」
「うん…、もうユラユラ…」
妻はそう言って、今度は溜息をついた。
高層ホテルの夜景を望める仄暗いバーで口説く彼と妻の姿を、私は想像した。
客は少ないようだったが、そんなバーを訪れるのはカップルくらいなものだろう。
その客たちも寄り添って囁き合い、身体の触れ合いをしていたかもしれない。
他の客たちのそんな姿を、妻も見ただろう。

女の特性として、他人を見たときも、自分たちを見られたときも、
そのビジュアルを気にする傾向があると思う。
私の知っている限り、妻もその例に漏れない。
「あの人たち、お似合いね」
とか、
「う〜ん、パスかな…。大きなお世話だけど」
そんな言葉を時々聞く。

北島さんは壮年ながら高身長で体格が良いばかりでなく、社会的地位もあり、
俳優の誰某に似ている好男子という。
落ち着いていて物腰も紳士然としているだろう。
一方妻も並みよりは上と思うし、容姿も齢にしては魅力的だから、
北島さんと並んで座る印象は悪くないはずだ。
妻はそのあたりも気にしていたと思うし、
必要以上に他人の目を意識すればするほど、
彼の下半身への愛撫は功を奏したのではないか…?

「トイレからメール寄こしたんだよな」
「うん。彼がね、部屋を取ってあるから、そこで飲み直そうって」
「………」
「部屋に入ったら、もうメールできないでしょ、だから」
「部屋に、行ったんだね?」
「……仕方ないでしょ」
仕方ないかどうかはわからないが、もうそれしか選択肢はなかっただろう。

「ベッドに行こう」
そう促すと、妻は頷いたものの、
「シャワー浴びたい」
と言った。
「ホテルで入ってきたんじゃないの?」
「入ったよ。でも…」
「良いからさ、ベッドに行こう」
「……良いの?}
「なにが?」
「え? もぉ…」
拗ねたように妻は言い、しかし私の腕に腕を絡ませて立ち上がった。


[37] Re: 妻の変貌  ryoma :2024/03/18 (月) 12:28 ID:QLxawMtw No.190434
早く…続きを。

[38] Re: 妻の変貌  銀次郎 :2024/03/18 (月) 15:42 ID:l/OsZ2ps No.190437
お初です!
私も、早く続きを!


[39] Re: 妻の変貌  :2024/03/19 (火) 08:58 ID:.RVCrjkA No.190453
ゆっくり思い出して書き続けてください。
興奮させられます。名作!!


[40] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/20 (水) 10:54 ID:poestqlQ No.190484
寝室に向かうと、妻は部屋に入るなり点灯していた照明を間接照明に切り替えた。
もう一度シャワーを浴びたいと言った身体を明るい照明の下に晒したくなかったのだろう。

再度灯そうと思ったが、妻の気持ちを慮って私は仄暗い中で衣服を脱いでベッドに滑り込んだ。
私に背を見せた妻はドレッサーの前でワンピースの背に腕を回していた。
仄暗い静かな空間にファスナーを引く音が官能的だった。

今夜の妻はブラもショーツも着けていた。
彼がそれを所望しなかったのは、妻自身をものにしたからなのだろう、と思う。
ブラジャーの型の名称は知らないが、
カットが深いカップの間からこぼれ出そうな乳房に目が向いたし、
股間に食い込んだTバックショーツがいつもよりずっと艶めかしく見えた。
北島さんは、こんなに魅力的な妻の身体をどんな思いで鑑賞したのだろう…。

ベッドに上って仰向けになった妻を見ながら、
「じゃあ、バーで触られたときから感じてたんだ?」
意識して明るい口調で話し掛けた。

妻はチラリと視線を寄こし、そして目を閉じて頷き、
「バーを出てエレベータに乗っていきなりキスされて…、
22階で降りて部屋まで歩く間もずっとしてたわ」
と、囁くように言った。

「すごいな…。どんなキス?」
「すごいキス、濃厚な…」
「そう…。それで?」
「部屋に入ってドアをロックして…、壁に押しつけられて…、
立ったままずっとずっとキスされて…」
「……キスだけ?」
「ううん、キスしながらワンピ脱がされて、ブラ取られて…」
「パンツは?」
「……必死に押さえた」
「……どうして?」
そう問うと、妻は両手で顔を隠して、
「だって…」
「だって?」
「困るくらい濡れてたから…」
「そんなに?」
「バーで誰かに見られたかもしれないし、そんなところで長い時間撫でられたから…」
「見られると、静香、興奮するんだ?」
「そ、そんなことない! でも、あんなこと経験なかったし」

妻にそんな嗜好があったことを、私は初めて気づいた。

妻に露出の気があったと知って、私は急激に昂った。
いつもは被虐的興奮に募る快感が、この時は嗜虐的な興奮が色めいた。

「全部話してくれるんだろ?」
昂りながら言うと、
「話すけど…、恥ずかしいよ」
「恥ずかしいのも感じるって、今言ったばかりだろ」
「そうだけどぉ…」
「じゃあ、パンツはどこで脱がされた?」
内容を変えて質問すると、妻は再び羞恥に染まって、
「脱がされたんじゃないの。脱いだの、見られないように」
「濡れたパンツを彼に見られないように?」
「……うん」
「そのパンツ、どうしたの?」
「バッグに入れてあるよ」
「じゃ、今穿いてるパンツは?」
「だからぁ…、着替えを持ってったの!」
「ってことは、静香は最初からそうなると思ってたし、そうなって嬉しかったんだ」
「そんなことないけど…、そうなのかなぁ」

揺れ動く思いの中でも妻は案外楽しんでいたと感じることで救われた思いだった。

「それで、壁に押しつけられてキスをして、それから?」
「それから、彼が先にベッドに行ったから、見られない間にパンツ脱いで…」
「彼も裸だった?」
「うぅん、ズボン姿」
「静香だけ素っ裸? へぇ…」
「なによ、へぇって!」
「彼に静香のおっぱいやオマンコを見せたくて仕方なかった?」
「違うよ! だから、汚したパンツが恥ずかしいから」
「まぁまぁ、落ち着いて。それで?」
「それで…、ベッドでまた長いキスをして…、首筋から肩から足の指まで舐められて…」
「時間掛けて?」
「うん、もうずっとずっとネチネチって感じで」
あらぬ方を見てそう言う妻の表情は燃えたように紅く、トロンと蕩けていた。
そんな妻の乳房を、私は不意に握りしめた。
「あんっ!」
思わぬ嬌声を上げた妻は胸を両腕で隠そうとしたが、
それを許さずブラジャー毟り取った。
押さえられていた乳房がこぼれ出て、胸の上で左右に垂れ動いた。
乳輪の縁が粟立って乳首は尖り立っていた。
まだ彼に抱かれた快感の余韻が引いてないのだろう。
しかし乳房を見入ったのは見てそのせいではなかった。
仄暗い間接照明の中で見えたのは左右の乳房についていた赤紫色の痣だった。
それは乳首の周辺に集中していて、少なくても5、6か所残っていた。
「静香、これって…」
「キスマーク付けたらダメって言ったのに、あの人…」
「ダメって言ったのに、付けられたんだ?」
そう問うと、妻はまた目を閉じ、それから妙な笑みを浮かべて、
「旦那とは仲は良いけど…、没交渉って言っちゃったの…」
「彼にそう話したの?」
「……うん」

没交渉だからこんなに濡れるし、期待しているという思いを伝えたかったのだろうし、
彼の気を惹きたかったのだろう。

「そりゃ拒否じゃないだろ? 誘ってるんじゃないか?」
「そう?」
妻は、しまったというような顔をしつつも、サラリと言った。
「ってことは、おっぱいだけじゃないだろ?」
私は上半身を起こして、股間に辛うじて留まっているといった風情のTバックショーツに手を掛けた。
私の意図を察したらしい妻は、
「あ、ダメッ!」
と叫んでショーツを押さえて脚を窄めた。
しかし、動いたためにかえって下半身はほぼ丸見えになった。
そして、くぼんだ臍の周辺、腰骨のあたり、それに両太腿の付け根が露わになり、
その肌に乳房のそれよりも濃い赤紫色の痣が無数に残されているのが見えた。
驚愕したのは内腿の付け根に残ったキスマークの痕だった。
そこはもう陰唇の間際で、指1本ほどの間隔しかなかった。
もちろん私も妻にキスマークを残したことはあるが、
そんな部分につけたことはなかったし、どれほど強く吸引すれば残るのかもわからなかった。

加虐と被虐の興奮に駆られて、私は力任せにショーツを剥ぎ取った。

すると、妻は仰向けの姿勢からうつ伏せになった。
うつ伏せになれば彼が残したキスマークの痕を見られないとでも思ったのだろうか。
しかし、妻自身が恥じらう豊かな尻の膨らみと深い狭間にも同じようにキスマークは残されていた。
尻にキスマークをつけられたことを妻が知らないはずがない…。
ということは、身体を反転させた妻はそれを私に見せつけようとしたのだろうか…?

翻弄されている思いにクラクラしながら妻の豊かな尻を撫で、
それから彼が残したキスマークを拭い取ろうとでもするように唇を押し当てた。
押し当てるだけでなく強く吸い、舌で舐め続けた。

すると尻肌がピクピクと波打ち、うねり、吐息が漏らしはじめた。
彼と行為を思い浮かべて悶えているのだろうか…。
そう思うと嗜虐的な思いは霧散し、反転して被虐的な興奮が渦巻いてきた…。


[41] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/20 (水) 17:45 ID:laFiNYmA No.190500
奥様は旦那様との会話の中でとぼけたり、話をはぐらかしたリしてますが実は奥様はみずから全裸になり北島さんを誘っていてそれは奥様にとっては想定内の行動ではないでしょうか。続きをお願いします!

[42] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/20 (水) 18:37 ID:7ZInn6mg No.190502
キスマーク攻撃とは完璧なマーキング
うつぶせ......本当の理由はなんでしょう


[43] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/21 (木) 13:29 ID:PkVS0MVA No.190512
JTさん、おてつさん、ご感想、ありがとうございます。
引き続き、お読みいただければ私のモチベーションも維持できると思います。
よろしくお願いします。


[44] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/21 (木) 13:30 ID:PkVS0MVA No.190513
「こんなにキスマークつけられて…、喘いだんだ」
私は妻の尻に唇を押しつけながら、呻くように言った。
「うん、たくさん吸われたし舐められたわ…。
クリもね、乳首みたいにチュルチュル吸われたし、それに…」
妻はそう言い、言葉を止めて身体をブルッと震わせた。
「どうした?」
ときくと、妻はシーツに押しつけた顔を左右に振り、
「なにをされても…、すごく感じちゃって…」
「今、イッた?」
「…うん」
「ほかになにされた?」
「北島さんの指、長くて 関節がゴツゴツしてるのね。
その指を3本も挿れられて掻き回されて…」
「3本も!? それでイッた?」
「だって、そんなにされたら…。
まだエッチもしてないのに、何度もイカされて…」
言いながら、妻はまたブルッと身体を震わせた。
「また、イッたの?」
「………」
「そんなにイッてから挿れられたんだ」
「違うの…。指で何度もイカされて、もう我慢できなくなって、
わたしからお願いしたの…」
熱い息を交えながら言う妻の言葉に後頭部を殴られたような衝撃を感じながら、
「お願いって…」
「もう挿れてって…」
「……それで?」
「そしたら、なにをって?」
「………」
「だから、もう我慢できないから、北島さんのチンボ挿れてってっ!」

夫婦生活の中で睦言を話したりもする。
しかし、妻の話を聞いた私はそれだけで射精しそうなほど気が昂った。
それは妻も同じようで、うつ伏せの下半身に両手を差し込んで自ら愛撫を始めた。
尻の狭間で妖しい動きをする妻の指先が見え、グチュグチュと淫靡な音が鳴った。
そして、わずか何秒のうちに尻の狭間がギュッと引き締まるのに合わせて、
「あぁぁぁぁ…!」
と、妻は喘ぎ声を発した。
クラクラしながら私は、
「お願いして、挿れてもらったんだ」
と言った。
すると、妻はゆっくり首を左右に振り、
「ううん、違うの」
と言った。
「違う?」
「僕のをしゃぶってからだって…」
「………」
「寝た彼の腰に重なったんだけど…、初めて見たわ、あんなの」
「あんなの? 初めて?」
「うん。前に言ったでしょ、ゴツゴツしたアレって。
すごく固いの、それに太くて長くて両手で握っても余ってるの…」
「そ、そんなに…?」
「先っぽもすごいの。ほんとに大きい蛇の頭みたいに…」
「あのさ…」
「ほんとよ。だから口に入れ辛かったし、息苦しかったし…」
「そんなに!」
私は何度も感嘆した。
ネットで見る海外のポルノビデオでは特に黒人のペニスは実に巨大なのは見知っている。
妻の口振りでは、彼のペニスはそれに匹敵するような大きさのようだった。
「わたし、欲しくて仕方ないから一生懸命しゃぶったわ。10分かそれ以上よ。
でも、あの人、気持ち良いよって言ってくれたけど出さなかった…」
「………」
「わたしがフェラしてるとき指でアソコを弄られて、
気持ちよくてフェラできなくなったのね。
それで、身体を起こした彼が脚の間に入ってきて…」
「挿れられた?」
「うん……」
「そんなに大きいのを…、大丈夫だった?」
「北島さん、先っぽをわたしに押し当てて、何回も揉むようして…」
妻の言葉から、私はその場の光景を思い浮かべた。

不思議なことだが、その光景を思い浮かべているときは嫉妬も怒りもなかった。
むしろ、私好みのAV女優が前戯から挿入に至るまでの映像を思い浮かべているような感じだった。
挿入されたら、この女優はどれほどの歓喜を披露してくれるのだろう、という思いにも似ていた。

「先っぽでね、クリを何度も何度も擦られて…、それで何度もイッちゃったけど、
そしたら突然重苦しい鈍痛を感じて…、でもそれもすぐ慣れて、今度は……」
「今度は、どうしたの?」
「奥の方がすごく窮屈になって、でもそれがすごく良くて…」
「………」
「身体がフワッて浮いた感じがして…、彼が覆い被さってきて…、
キスされて…、舌を吸われるのが気持ちよくて…」
「………」
「挿れられて何分も経たない間に…、狂ったみたいに叫んだみたい…」
「イッたの?」
「……うん」
「何度くらい?」
「はじめの4回くらいは覚えてるけど、あとは…」
「何度も?」
「あのね…、彼に言われて脚をピンと真っすぐ伸ばしたの。
彼はアレを挿れたままわたしを跨ぐような格好になって…・」
その体位の名を何と呼ぶのか知らないが、想像はできた。
「伸ばした脚に力入れると、アソコがすごく敏感っていうか、すごく感じやすくなって…」
「………」
「彼、動かないのにアレの先っぽが奥の良いところでビクビク動いたし、
彼の、恥骨っていうの? あれの根元がクリを押し潰してきて…」
「………」
「その態勢になって1回イクと、数分置きに何度も何度もイッちゃって…、
だから何度イッたかなんて覚えてないし、わからない…」

私とのセックスで妻は立て続けに達することはほとんどない。
というより、それは私の持続時間の問題なのだろうが…。

「そ、それで…」
彼に挿入されて、これまで経験がない絶頂を繰り返した妻が最終的にどうなったかを私はきいた。
「北島さんもイッたの?」
「……うん」
「静香がイキ続けてるときに?」
「うん……」
「じゃあ…、まさか中出し?」
恐る恐るきいた私だったが、妻は悪びれた様子もなく、
「そうよ…。だって、仕方ないでしょ」
と言った。


[45] Re: 妻の変貌  庶民 :2024/03/21 (木) 14:10 ID:nr48sO5E No.190514
はじめまして、毎日楽しみにしています。
ますます引き込まれています。

[46] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/21 (木) 17:05 ID:PkVS0MVA No.190521
庶民さま、ありがとうございます。
なかなか先に進みませんが、気長にお付き合い願います。


[47] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/21 (木) 17:07 ID:CUnq0wr2 No.190522
そうよって・・・・笑

女性は怖いですよね


[48] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/21 (木) 17:13 ID:PkVS0MVA No.190523
最初の激しいセックスは妻が覚えていないほど達し、
それから北島さんが生出して終えた。という。

フラフラした足取りで浴室に入った妻はしゃがみ込み、
シャワーのノズルを直流に変えて膣内を気が済むまで洗浄したらしい。
そう聞いた私は北島さんの子を身籠る不安に怯えてのことだと感じたのだが…。

後日談(昨年12月頃に妻から聞かされたと記憶している)になるが、
昨年4月から香子さんの居酒屋を手伝い始めた妻は思っていたより口説かれる場面が多かったらしい。
そして6月になって店を訪れた北島さんの意中になった妻も彼が満更ではなく、
アフターや同伴出勤に応じるようになった。
そして、衣服をプレゼントしてもらった代わりに着けていたブラを手渡した頃から、
いずれ彼とはただならない関係になるかもしれないと思い始めたという。
そうした関係になった場合、万一を考慮して妻は婦人科へ行き理由付けをして経口避妊薬の処方を
受けたと言った。
それを聞かされたとき、私は多少の憤りを感じたものの、
冒険するにあたって妻は配慮していたのだと思い、多くは咎めなかった。


そんなことを知らない私は、その夜、妻から事の詳細を聞いて愕然としたのも当たり前だし、
妻がいくら冒険好きでも行き過ぎではないかと憤ったものだった。

「シャワーで綺麗に洗って、それで帰ってきた?」
生出しされた衝撃を重く感じながら、それでも私は妻に言った。
ピルを飲んでいるのだから妊娠はないと知っている妻は、私を見る目に余裕があった。
「うぅん、違うわよ。だって、その時、まだ11時頃だったし」
「じゃ、それからまた?」
「わたしが一番愛してる人と違って、北島さん、1度出しただけじゃ済まないでしょ」
詰るような、言い聞かせるような口調で妻は話しを続けた。

「浴室から出ていったら、ソファに座った彼に手招きされたの。
手を引かれて彼の脚の上に乗せられて、対面座位っていうの? それになって…」
仰向けの体勢になっていた妻はそう言ってうっとりした表情を見せた。
「だって、出して時間経ってないだろ?」
「うん、そう思ったよ。でも彼、そんな柔じゃなかった」

確かに固くなければ挿入できないが、私の反応を見てからか、
急に上から目線的になった妻はいちいち気障りな言葉を使った。

「ねぇ、対面座位ってあなたとしたことあった?」
「どうかな、あったんじゃないか?」
曖昧に答えると、妻は笑みを浮かべながら、
「そうかなぁ…、じゃあ記憶に上書きされちゃったのかな、彼のが強烈過ぎて」
そう言い、私を見据えた。

ソファに座った北島さんの脚の上に跨った妻は棍棒を突き込まれるような衝撃を覚えたという。
しかし、初めの挿入で馴染んだ膣にその衝撃は刺激的で、
軽い鈍痛を感じつつも拡張される心地良さがたちまち絶頂に直結していったらしい…。

妻の話を聞きながら私は指先で妻の股間を弄っていたが、
そこは軟体動物のようにほぐれていたし、先日までより陰唇のはみ出しているような気がした。

妻と彼は対面座位で粘膜の歓びを交歓すると、
次はソファの背凭れに手をついてた妻の背から彼が覆い被さってきたという。
音のないホテルの部屋に彼が妻の尻に腰を打ち据える肉音が響き、
対面座位に続き立ち姿勢の後背位で肉の歓びを交歓した。

「それでね…」
妻はうっとりとした表情のまま話を続けた。
「北島さんが耳元で、出るって叫んだの。
これ以上、中で出されたらほんとに妊娠しちゃうって思って、
なんとか離れようって暴れたけど…」
「離れられたの?!」
焦った私は鸚鵡返しにきいた。
しかし、妻は静香に首を振って、しかも、目元に微かな笑みを浮かべ、
「ううん…。北島さん、すごい力で腰を掴んでいたし、
わたしの力じゃ全然動かなくて…」
「……じゃあ、また」
「………」
無言で妻は頷いた。
「し、静香……」
「奥の方で北島さんのがビクビク跳ねたのを感じたの」
「………」
「そしたら…、彼のがお腹の奥に入ってるって思ったら…、
わたし、急に全身が震えて、また何度も続けてイッっちゃったの」

叫びたい思いを必死に堪えながら、私は妻の脚を広げて潤みきっているそこへ舌を差し込んだ。
妻の匂いが鼻腔に広がり、潤みを口中に必死に吸い込む。
瞬間喘ぎを上げた妻だったが、両肘を立てて上体を起こした体勢で、
「北島さんの大きいのが入ったのに、舐めてくれるんだ」
と、挑発するような口調で言った。
「こうしないと、いられないんだよっ!」
「そこの奥に、北島さん、精液を出したんだよ」
「わかってるよっ! だけど…、だけど…」
「良いよ、もっと舐めてっ! 北島さんに嵌められちゃったオマンコッ!」

普段の夫婦交渉の中で妻は猥語をあまり言わない。
私が誘導して言わせることはあるが、それも滅多にない。
そんな妻が自ら猥語を叫んだのは、北島さんとの交わりが最高だった証に感じられた。
そして、寝取られの私の心情を巧みに突いて燃え上がらせるためだったのかもしれない。

妻の思惑通り、私は狂ったように妻の股間に舌を使い、押し込み、吸い、舐め、啄んだ。
肘をついた左右の手で妻は自ら乳房を愛撫しながら、私の行為を見おろしていた。
そして時々、下腹部をブルブルと震わせたり、押し殺した歓喜の悲鳴を上げた。
私の口技で何度か達したことで幾分救われた思いもしたが、
しばらくすると妻は私の髪を掴んで引き起こし、見据えてくると再び話し始めた。

「ほんとにね、わたし、ずっとイキ放しだった。
北島さんさんがやっとイッてくれたから良かったけど、
彼がイクまで何度もイッて気が遠くなって、また目覚めてまたイカされての連続…」
そう言う妻の目は完全に蕩け切っていた。
「そんなに…」
「あなたとはクリでイクのが多いのね…。
北島さんは違うの。奥の方から怖いくらいの快感がわき上がるの、何度も…」
「奥の方…?」
「子宮イキよ。あなとでも子宮イキするけど、北島さんみたいに続けてイケないもの」
「………」
「ねぇ、わたし…、北島さんを忘れられなくなるかも…」
妻が私と北島さんとを比較しているのは明らかだった。
その上で、子宮イキを何度も何度も繰り返し与えてくれた彼を忘れられないと言っている…。
「そ、それは…、静香…」

それだけで充分過ぎるほど強烈な嫉妬と激しい悔しさを感じて身悶えたが、
妻は私を見据える目に微かな妖しい笑みを浮かべて、さらに話しを続けた…。


[49] Re: 妻の変貌  :2024/03/21 (木) 17:38 ID:NYtn5mm. No.190526
初めまして。

面白いです、楽しみにお待ちしております。


[50] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/23 (土) 08:20 ID:UzbuWWyM No.190551
奥様はピルを止めて北島さんの子を身籠りたいと言う日は来るのでしょうか。続きをお願いします。

[51] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/23 (土) 11:24 ID:AZy2uQXA No.190556
絢さん、JTさん、感想をありがとうございます。
今日は朝から雨、仕事も休みです。
そして、昨夜外出した妻はまだ戻っていません。

ネタバレにならない程度に近況を申し上げますと、
昨年に始まった妻の冒険はまだ続いています。
昨年初冬頃から妻は彼の好みに合わせてヘアスタイルや化粧を変えたりしています。
また彼にプレゼントされた衣服を着てもいます。
そうして変化していく妻を見ているのは楽しくもあり、
嫉妬や憤りなど複雑な思いに揺れもします。
変わりないのは、愛している妻を信じていることでしょうか。
その思いが揺らがないといえば、嘘にはなりますが…。

これからもよろしくお願いします。


[52] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/23 (土) 11:30 ID:AZy2uQXA No.190557
「シャワーの後で時計を見ると1時半過ぎで驚いて、もう帰りますって、言ったの」
妻はそう言ったようだが、北島さんは、
「泊まっていってもかまわないよ。僕はそのつもりだから」
と妻の宿泊を促してきたらしい。
「ううん、帰るって言って出てきたから…。それに、疑われても困るし」
「わかった。じゃあ、そうしなさい」
妻は突き放したように言う彼の言葉に詰まったらしいが、
それを察したらしい彼は、
「また、デートしよう」
と、誘ってきたらしい。
「わたしは良いけど…、家に帰って相談っていうか、様子を見てからの返事ではいけませんか?」
妻が言うと、彼は頷き、
「かまわないよ、それで。期待してるよ」

妻はそれから帰り支度を始めたらしいが、挨拶をしてドアを出掛けに、
「部屋に引き戻されて…、部屋に入ったときみたいに壁に押しつけられて…」
と、言った。
「また、したの?」
「…うん」
「立った状態で?」
「……うん。でも、中には出されなかったよ」
「中にはって…、え? どこに?」
目を見開いてきくと、妻は窄めて尖らせた唇の隙間から舌を見せ、
「ここに」
と言った。
「口に!? え? 飲んだの?」
「そうしないと帰してくれそうになかったもの。それに…」
「それに?」
「え? うん…、イヤじゃなかったかな?」
本気なのか、演技なのか、妻はうっとりした表情で言った。

頭に血が昇った。
妻が私の精液を飲まないことはない。
しかし、好んで嚥下することはなかった。
嚥下を躊躇する気持ちは理解できる。
だが、妻は北島さんの精液を飲むことを嫌でないと言ったし、
そして言葉の裏に、意識して飲んだとも感じられた。

「静香、飲むのがイヤじゃないのか?」
「そうかなぁ、けっこう好きかも」
「………」
「それは、彼のだから?」
「それはあるよね。だって、あんなにイカせてくれたし…」
「………」
嫉妬に悶えている私の表情を妻は楽しむかのように、
「妬けちゃった?」
と言って、笑った。
「するね、もちろん!」
そう言うと、妻は待ってましたとばかりに、
「それじゃ、もう、やめた方がいい?」
と、誘導質問のように言った。

「それは…」
私は言い淀んだ。
「それは、なに?」
すぐ妻がきき返してきた。
「それは、静香次第じゃない?」
「いつかも言ったけど、そういうのズルいでしょ」
「だから、僕との約束を守れれば」
「それは変わりないよ。愛してるのはあなただけ」
「じゃあ、止めなくても…」
私は弾みでそう言った。
言ってしまった後、そう言わせるのがたくらみ?と思ったが、
妻は私を見つめたまま、なにも言わなかった。

「静香、北島さんと…、またしたい?」
迂闊にも、そう言って私はまた後悔した。

妻は少し視線を外して、そして再び私を見つめてから、
「いつだったか香子が家に来て、あの子があなたをからかって、
それであなたが寝取られって知ったんだよね」

それは彼女の居酒屋を手伝い始めてしばらくしてからだから
5月中旬頃だろうか…。

「わたし、あなたが寝取られでも全然かまわなかった。
でもね、お店に来るお客さんに口説かれたりするうちに、
これを材料にあなたを嫉妬させたら面白そうって…」

そんな話をするのは初めてだったから、私は返事もしないまま聞き入った。

「それに、あなた、ほんとうに嫉妬して、可愛いって思ったよ。
でもね、その後、北島さんが現れて口説かれるなんて考えてなかったわ」

それは私もそう思う。
あの頃は、街の不動産屋の禿げ親父だけしか想像していなかったのだから。

「北島さんのこと話したら、すごく期待したでしょ、あなた」
「あぁ、まぁ、そうだね、うん…」
「だから冒険心が出ちゃって…。
それに、あなたの嫉妬する顔見ると、なんていうのかなぁ…、
あなたに愛されてるってほんとに感じて…」
「それは…、そう、ありがとう」
「今晩のデートまでいろいろあったけど、わたしの思い通りに妬いてくれてたし、
わたしも調子に乗り過ぎたと思うけど…、
あなたとわたしが幸せなら、こういうのもありかなって」
「そう思うよ、僕も…、うん、確かに」
「でもね、今晩デートして、北島さんに抱かれて…」
そう言って、妻はまた黙った。
私は固唾をのんで、妻の話の続きを待った。

「だからね、あなたをもっと楽しませたいって気持ちはあるけど…、
今度会ったとき、また今日みたいにされたら…」
「…されたら?」
「あなたとじゃ、満足できなくなっちゃうかも…」
「そ…、それは…」
「それに、今度会って同じようにされたら…、
わたし、言いなりになっちゃうかも…」
「それは…」
「だからね、あなたの気持ちはわたしもわかるし、
わたしも冒険はしたいけど…、もう止めた方が良いって思う」

そう話す真顔の妻を私は窺っていた。
これまでの夫婦の会話で、妻は私の願望を巧妙に擽ってきたが、
この会話にはそうした意図が見え隠れしなかった。

ならば妻が言う通り、これ以上彼に踏み込むのは危険だった。
私は自らの願望を刺激する妻の行動に強い期待感を持ってはいたが、
妻に無理強いを求めたくなかった。
それならば、もう北島さんとの関係はこれで終わりにしなければならない…。

「そうだね。静香がそこまで言うんだから、よくわかったよ」
私は、ゆっくりとそう応じた。
「そう…、ありがとう」
妻も穏やかな笑顔を見せて答えた。

それからわずかの間、言葉がなかったが、
「でもさ…、店に彼が来るだろ? そしたらまた合図してくるんじゃないの?」
と、思いついたように言った。
「うん、そうだよね…、どうしよう…」
「店で大声出されるなんてことはないと思うけど…」
「それはないと思うけど…。ほんとは会わない方が良いけど…」
「店辞めたら、香子さん、困るだろうし、不審に思うよな」
「どうしよう…。今度また会って、今日と同じようなことになったら…」
視線を落とした妻は事実困惑しているように見えた。

妻がそこまで言う彼の性技と魅力とは、いったいどんなものなのだろう…、と思った。
そして、そんな北島さんと関係を続けたとしたら、妻はどんな変貌を遂げるのだろう…。
妻が言うように、私との夫婦生活で満足できなくなる事態を避けたいのは当然だ。
しかし、想像は留まることを知らないばかりか、どんどん膨らんでいく。
彼に馴染んで、彼の意のままに変貌していく妻を見たらどれほど興奮するだろう。

私は思いつめた表情をしていたのかもしれない。
「ね、まだ北島さんと付き合わせたいみたいね」
突然、妻が言った。
「いや、そうじゃないよ。そんなことはない」
「そう? 今日の話しだけじゃ満足してないんでしょ」
「いや、だから…」
「あのね…、次に会ったら言いなりになっちゃうかもしれないよ。
それでも良い?」
「いや、だからさ…」
「またそうやって返事しないんだから…」
「それは…」
と言って、私は口籠り、
「あのさ…、北島さん、そんなに良かったんだ?」
と、あらためてきいた。
「うん、そうね。わたしが知ってるエッチで…、最高だったと思う」
妻は溜息をつくように言った。
「僕との約束、守れないと思う?」
「ううん、私が愛してるのはあなただけ、それは変わらない」
「じゃあ…、もし居酒屋でも会っても平気?」
「お店は仕事だから…」
「そう…」
「そうって、なに?」
「いや、良いよ。静香の言うことはわかったし、無理強いはしないよ」

そう言って引き下がったのは、期待があったからだった。
おそらく今後も北島さんは居酒屋へ来るだろう。
居酒屋で再開することで妻と彼の関係はなし崩し的に再燃するに違いない…。

口にしなかったが、この夜、私が納得できる会話の終りはそれしかなった。


[53] Re: 妻の変貌  :2024/03/23 (土) 13:42 ID:YhZ/jPm6 No.190562
こんにちは。

私は寝取られ好きでは、ありませんが奥様に嫉妬と興奮してしまいます。

謙治さんには、たまらないでしょうね^^

まだ続いてるとのこと、奥様は身も心も彼のものなのかな!


[54] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/23 (土) 19:02 ID:KH0./U6g No.190575
絢さん、こんばんは
ご感想、感謝します。

実は私自身も寝取られではないと思っていました。
この投稿をしている現在も、ある意味、そう思っています。

意識したのは、この投稿の冒頭に記したように、
居酒屋の女将に詰られたり、女将と妻のそうした会話を頻繁に聞いてからでしょうか。

もし妻が居酒屋の酔客に口説かれて浮気をしただけなら、
それは別の展開になっていたような気がします。

その後、妻が彼と出会い、それを私に話したことで状況が一変しました。
なんて言うのでしょうか、文中にも既述したと思いますが、
たとえば好みの女優が美しく変貌していくその理由を盗み見たい、とでもいうのでしょうか。
実際私は、彼と交際することで魅力的になっていく妻を間近で見て、ひどく魅せられました。

それが寝取られといえばその通りなのでしょうが、
表現方法がわからないけれど、変身する妻が愛しくて仕方ないのです。
心の奥深くの心情が異常なのかもしれませんね。

今現在、妻と彼の交際は続いています。
妻が身も心も彼に奪われているか、それは正直なところ妻の心次第でしょうが、
言葉としては、変わらず私を愛してるし信頼しているようです。

引き続き、この展開をご覧いただければと思います。


[55] Re: 妻の変貌  ゆきじ :2024/03/23 (土) 21:53 ID:jJFrY/82 No.190583
はじめまして。
いきなり失礼ですが、奥様が話されたことついて、疑問に感じることが多々あります。
奥様の話では、彼とは只ならぬ関係になる虞があり、万一を考慮してピルを飲み始めたとのことですが、
40歳以上のピルの服用は、血栓症等のリスクがあるため、推奨されておらず、
訴訟リスクを回避するため、産婦人科によっては、処方しないところもあり、処方するにしても、
問診や血液検査を行って、リスクの要因が認められないことを確認することが一般的です。
奥様がそこまでしてピルを処方してもらったと考えると、それは万一を考慮してではなく、
必ずそうすると決意されたのではないかと感じます。
また、奥様の話では、北島は、奥様の同意を得ずに中出したことになり、もしもそれが本当なら、
北島は、奥様が妊娠しても構わないと考えているわけですが、それなりの地位にある方が、
たかが女遊びで、そんな下衆なことをするのかかなり疑問です。
奥様がピルを服用していることを事前に北島に伝えたか、北島からピルを服用するように言われたか、
と考える方が自然のような気がします。
そう考えてみると、奥様は、初めから北島に中出してもらうためにピルを飲み、
予定通りに行為に及んだと考えられますが、いかがでしょうか。


[56] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/23 (土) 22:47 ID:onV6ARCw No.190586
ゆきじさま、ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通り、経口避妊薬服用は40代女性にはそれなりの副作用(?)があるようですね。
妻はそれを承知で服用したと、私に告げました。
私が憤ったのはそのことでした。
そしてピルを服用していたのは2か月間で、その後は別の避妊手段を施しています。

また北島さんが妻の同意なしで中出ししたのか、
妻が承諾したのかどうかは、実のところわかりません。
ただ結局のところ、私たちはそのことについては承諾し合っています。

そして、お言葉を返すようですが、たかが女遊びとは言うものの、
そうした男は実際に存在しますし、北島さん以外にもそうした輩を私は知っています。

また、妻がピルを服用したのは彼に中出しされても良いと考えたのは、その通りです。
それが予測した通りに展開した、というのが事実です。

なお、まだこの先がありますのでそのあたりの詳細を記すとネタバレになりますし、
そのあたりも含めて最終的に詳細を記すつもりなので、
今回、説明はこれまでにさせてください。


[57] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/24 (日) 07:07 ID:CGU6UOok No.190592
8月盆前に北島さんと夕食デート(食事だけではなかったが)をしたその後、
月末まではこれという変化のない毎日だった。
盆に関東で一人暮らしをしている息子が帰省した折は妻が甲斐々々しく世話をしていたが、
息子が戻っていくとまた夫婦二人の長い毎日が始まった。
実家の父の葬式を終えた香子さんは盆明けから居酒屋の営業を始めた。
それに合わせて妻も手伝いを始めた。
妻の話しでは盆明けの居酒屋の客は近所の顔見知りがほとんどのようで、
同伴出勤やらアフターの時間外勤務もなく、
また妻が懸念していた北島さんは来店しなかったようだった。

月末近くになった夜、寝室に入ってきた妻に、
「北島さん、来ないようだね」
と言うと、
「今のところね」
と言い、ベッドに滑り込んで横向きになり、
「気になる?」
と問い返してきた。
「うん、正直、ちょっとね」
「お盆明けで仕事も忙しいでしょうし…、どうかな」
「どうかなって?」
「うん、だから、落ち着いたらまた顔を出すかも、でしょ」
「彼は諦めてないよな、きっと」
「どうかな。あなたは、北島さん、諦めてないと思う?」
「静香みたいな美人を簡単に諦めないだろ、普通」
「………」
「だって、静香を欲しくて仕方ないって口説いてきたんだよ、彼は」
「う〜ん…。そうだよね…、諦めてないよね」
「と思うよ」
そう頷くと、妻は私の股間に手を伸ばしてペニスを掴み、
「あなたも諦めてないみたい…」
と言った。
そして続けて、
「ねぇ、他の男に抱かれるわたしのなにが良いの?」
真っすぐ私を見つめてきいてきた。
「なにがって言われてもな…」
「北島さんにアンアン言わされてるんだよ。
ほんとはあなたしか抱けないわたしを抱かれてるんだよ」
そう言いながら、ペニスを扱く妻の手に力が入ってきた。
「それは…、だからわからないよ」
としか、言いようがない。
「寝取られだから?」
妻は妙にしつこかった。
「それがキーワードだな」
「だから、あなたも諦めてないんだ」
妻は詰るように言い、そして、
「ほんとに、知らないからね」
と意味不明に言い、身体を起こすと私のパジャマのズボンを引き下げ、
「こんなにして…、バカみたい…」
と言った。
なんという巧みな誘導だろう、と思う間もなく亀頭に温かい口内粘膜が被さってきた。


9月3週の金曜日、居酒屋から帰宅した妻はリビングに入ってくるなり、
「来たわ、今日」
と言った。
当然、北島さんが来店したという話だから、
「それで?」
と、私はきき返した。
「帰り際、いつも店の外まで見送るのね。それで…」
「え? なにかあったの?」
「店の横に路地があるでしょ、手を引いてかれて…」
「手を引かれた?」
「表の街灯も当たらないから暗いのね、その路地」
「………」

香子さんの居酒屋の前の情景を、私は思い浮かべた。
店自体が表通りから入った裏筋にあるし、店の横手の細い小路に入れば姿は見えないだろう。
「見られたら困るからダメですって言ったのに」
「どうしたの?」
「……キスされた」
「どんな?」
「どんなって…、もぉ…、言わなきゃいけないの?!」
ちょっとした剣幕だったが、
「すごいキスよ」
妻は、目を落としていった。

「わかった。そりゃ困ったな。それで、なにか言われた?」
「来週の月曜日、会おうって」
顔を上げた妻は私を見つめて、言った。
すごいキスをしたと聞かされたよりも鼓動を高鳴らせて、
「な、なんて返事したの?!」
と、食い掛るようにきいた。
「わからないって…」
「わからないって、どういう意味?」
「その場しのぎに言ったの」
それで彼が納得すれば、店に戻れると思ったことは私も納得できた。
「で、どうするの?」
「だから、あなたに話そうと思って」
「……そう」
と答え、仰向けのまま思考を巡らせた。

その場しのぎで、わからない、と答えた妻…。
その訳は、取り敢えず私に相談してから、という…。

大きく息を吸いながら、私は盆前のデートから帰宅した妻との会話を思い返していた。
妻は「これきりにした方が良いと思う」と言った。
ただ、それは、
「あなたの気持ちはわたしもわかるけど」
に続けた言葉だった…。

この夜、北島さんの帰り際、見送った妻を細い小路に引っ張り込んでキスをし、
また会おうと彼が誘ってきたというが、
本当に断る気があればその場で伝えれば良い…。

それなのに断りの言葉を告げなかったのは、
彼の誘いに心が揺らいだから、としか思えない…。
さらに憶測すれば、
そう言った妻の表情に真の困惑が見られない、というか感じられなかった。

「あなたの気持ちはわかるけど」
というのは、私の寝取られを指しているのは言うまでもない。
妻の心が揺らいだのは、再度彼とデートをしたいし、
その結果というか、副作用として私を嫉妬させたいと思っているから…?

「どうだろう、静香」
「どうだろうって?」
「僕を愛してる気持ちは変わらないだろ?」
「何度も言ってるでしょ」
「だったらさ、もう一度だけ北島さんと会ってみれば?」
「だから、どうなるかわからないって言ってるでしょ」
「どうなるかは想像できるだろ? 
それに僕がどう反応するかだってわかるよな?」
「…それはそうだけど」
「静香がほんとに嫌なら無理強いしない。でも、案外嫌じゃないだろ?」
開き直ったように、しかし恐る恐るきいてみた。

すると、妻はやや早い口調で、
「だから、わたしはかまわないの。
でも、またあんなにされたら、あの人を忘れられなくなっちゃうって言ってるの」
「忘れられなくても、僕を愛する気持ちは変わらないんだろ?」
私は問い詰めるように、或いは確認するように言った。

「そうよ」
「だったら、僕も静香を信じるよ。
っていうか、静香が魅力的になるのを見たいんだ」
私が言うと、妻は一旦目を逸らしてから顔を上げて、
「そう…。でも、ほんとに、知らないよ。それを忘れないでね」

その夜、そのまま寝入った私二人だったが、未明、私は夢を見た。
夢の中に現われた女性が誰か定かではなかったが、
テーブルに両手をついて立った女性の背後から大男が激しい腰遣いをしていた。
セミロングの髪が揺れ動き、顔が仰け反り、乳房がそれぞれあらぬ方向に揺れていた。
そして、女性が嬌声を上げ、大男が吠えるような声を上げた瞬間に目覚めた…。

もう朝で、妻はすでに起床したらしく隣にいなかった…。


[58] Re: 妻の変貌  :2024/03/24 (日) 07:39 ID:w..IQ1NM No.190593
おはようございます。

投稿ありがとうございます、この回もドキドキ感満載で読ませてもらいました。
謙治さん冒険されますね 私ならもう辞めさすと思います。
ある程度の結果は教えて貰ってますがこの先が楽しみです。


[59] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/24 (日) 08:03 ID:4frFiK.A No.190595
日々の投稿ありがとうございます。
大変でしょうが、毎日楽しみにしています。

髪型や洋服が彼好み変わっていき.....
下着は今までと変わっていったのでしょうか?
またそれはプレゼントでなく奥様自身が選んでいるのでしょうk?


[60] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/24 (日) 11:12 ID:VCkga43o No.190600
絢さん、おてつさん、いつも感想を語っていただき感謝します。
お二人にそれぞれお答えいたします。

絢さん、そうですね、おっしゃる通りです。
この時点で彼との関係を止めさせれば、当然ながらまた展開も変わったでしょうし、
迎える結果も変わったでしょう。
それは私も理解していました。
ところが、現実にそれができなかった…。
他人事のように聞こえるかもしれませんが、それが寝取られと指摘される由縁なんでしょうね。
しかし、そこも含めて妻とは合意し合っていますから、多少は救われています。


おてつさん

ヘアスタイルと髪の色を変えたのは彼の好みに合わせた結果です。
衣服についてはプレゼントされたものですから彼の趣味なのでしょう。
下着については記しませんでしたが、ご想像通り変わりましたね。
居酒屋の手伝いに出るまでの妻の下着は、一般的に言われるオバサンパンツが主流でした。
居酒屋を手伝い始めてから下着にも気遣うようになりました。
何があるかわからないという考えなのでしょうが、
私などが思うは、そう簡単に事が起きるとは思えないのですが(笑い)。

私は妻の下着に特に興味がないので整理タンスを漁ったりしませんが、
風呂上りなどに見るのはごくノーマルなハイレグが多いようです。
彼とデートするときに着けるのは極端なハイレグやTバックあたりでしょうか。
また下着をプレゼントされた話を聞いた記憶がないので、
おそらく通販などで購入していると思います。

さて、近況ですが、実は先週半ばから状況が変わってきました。
私も早くその状況を説明するまで投稿を速めたいのですが、
正確を記そうと思うとなかなかキーボードを打つ速度が上がりません。
しばらく辛抱願います。


[61] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/24 (日) 11:45 ID:VCkga43o No.190601
翌週月曜日の夕方、1時間ほど早く事務仕事を終えた妻は北島さんとの2度目のデートの支度を始めた。
この前と同様に私は仕事を続けた。そして妻が出掛ける20分前になって仕事を切り上げた。

既に妻は準備OKの状態で、半袖のブラウスに膝丈のタイトスカート姿だった。
「夕ご飯、冷蔵庫に入れてあるよ」
そう言ってショルダーバッグを手にし、その中へスマホを仕舞いながら、
「メール、欲しい?」
と悪戯っぽい表情を見せながら言った。
「そうだね。できるチャンスがあれば欲しいな」
そう答え、
「今日は、どこで待ち合わせ?」
と、ありきたりの質問をした。
「この前と同じよ。表のコンビニ」
「そう」

簡単な会話だったのは、二度目のデートだから心に多少の余裕があったからだろう。
デートすればどうなるか、それはおのずとわかっていたから。
それは妻も同じだったのではないだろうか。
私に全ての思いを告げていないと思える妻だから、
北島さんとの二度目のデートに新たななにかを期待していたと思うが、
少なくとも妻からその様子を窺うことはできなかった。

「じゃ、行ってくるね。寝てても良いわよ」
そう言って、いつものようにウィンクをした妻は玄関を出て行った。
自然に腕時計を覗くと、5時10分前だった。

妻がデートに出掛けた後、私は事務的に入浴し、
浴室を出ると冷蔵庫の前に立って缶ビールを開けて、その場で立ち飲みした。
事務的に妻が用意してくれた夕食をレンジでチンして食べ、
面白くないTVを見るのは止め、音楽を聴きながら久し振りに建築雑誌に目を通した。

雑誌の記事に気になる項目があったので、寝室からノートパソコンを持ち出して立ち上げ、
ネットで調べたりした。
もちろん、妻の動向が気にならなかったわけではない。
なにかの区切りに時計を見たし、その都度、遅々としか進まない時間に舌打ちをした。

9時を過ぎたとき、メール連絡をすると言ったのにウンでもスンでもないのが気になった。
当然食事を終えて、どこやらのパブかバーあたりで飲んでいるか、
或いはもうホテルの部屋に入っているのだろう…、と思うしかなかった。
そして、そう思うと今まで穏やかだった気持ちが乱れて、
どうにもならない嫉妬がわき出てきた。

本音が見え隠れした妻との言葉のやり取りだったが、
「またあんなことをされたら…」
「忘れられなくなる…」
「あなたとのエッチじゃ満足できなくなる…」
「知らないよ、そうなっても…」
そうした言葉が繰り返し頭の中をぐるぐると駆け巡った。
私は、寝取られた妻が彼の手練手管により妖艶な女に変貌することを期待している。
しかし一方で、寝取られた妻が彼のものになってしまう事態をひどく恐れている。
相反した思いの狭間に飲み込まれて悶えてしまうのは、
同好の方々ならば理解していただけると思う。

もしも最悪の事態に至った場合、どう対処すれば良いのだろう…、と焦った。

と、その時、玄関ドアが開く音が聞こえ、
「ただいま〜」
と、変に明るい妻の声が聞こえた。
時計を見る。
9時50分だった。

廊下に顔を出して、最初に気づいたのは妻の衣服の変化だった。
出掛けたときのブラウスと膝丈のスカートでなくカットソーワンピースだった。
上品なグレーでマキシム丈のそれはタイトで身体の曲線が一目瞭然だった。
見惚れて黙っていると、
「これ、可愛いでしょ? 襟のクロスデザイン、気に入っちゃった」
妻はそう言って、その場でクルリと回った。
「良いね、素敵だよ」
私は思い出したようにそう言い、そして、
「だけど、早かったね」
と続けた。
「あら、そう? もっと遅い方が良かった?」
妻は挑発口調で言って私を見据え、
「今日はね、食事とお買い物デートだったの」
と言った。
「食事と買い物?」
「そう。食事の後ね、どこへ連れてってくれるのかなって思ってたら、
北島さんに、その服、いただけないなって言われたの」
「ブラウスとスカートが?」
「一応、彼の好みかなって思って着てったのにね」
「それで?」
「静香さんを連れて歩く僕が自慢できる服を買ってあげるよって」
気障なセリフだと感じたものの、目の前の妻が着ているマキシ丈のワンピースは、
正直なところ良く似合っていた。
「それでね、ブティックに行って彼が選んでくれたのがこれなの」

私はもう一度妻の姿を眺めた。
半袖のマキシ丈だから肌の露出はほぼない。
露出といえば妻が言ったVネックのクロスデザインの胸元から覗ける胸肌だが、
胸の谷間が見えるほどではない。
しかし、クロスデザインの生地が豊かな滑の膨らみを左右に分けて包んでいたし、
腰の括れから続く尻の膨らみの曲線ラインは、肌の露出より男の目を刺激するだろう。
この服を着て街を行く男たちの視線を浴びながら北島さんと歩く妻を思うと、
私は他愛なく嫉妬したし、他愛なく興奮した。

「それからね、服だけじゃないの。ジュエリーショップでこれも買ってもらったわ」
そう言った妻は右手を照明に伸ばした。
中指に、鮮やかに光るグリーンの石をあしらった金のリングだった。
「綺麗でしょ、誕生石のエメラルドだよ」
そう言った妻はしげしげと指環を見つめていた。
「あのさ…」
「え、なに?」
「なにじゃなくて、きっと高価なものなんだろ。マズくない?」
「あら、どうして?」
「どうしてじゃないだろ。金銭的な負担掛けさせちゃマズいよ」
「北島さん、そんなことはかまわないって。
好みの服やジュエリーを私が着たりつけたりするのが楽しいって」
そんな言い分に返したい言葉があったが、それ以上突っ込んで話せば夫婦間に溝ができるだろう。
仕方なく頷いたのは、実際に妻に良く似合ったし、妻の機嫌を損ねたくなかったからだった。

「それで、帰ってきたの?」
私はいつもの調子で問い掛けた。
「ジュエリーのお店を出たのが9時過ぎだったかな。
彼がね、散歩しようっていうから中央公園まで行ったの」
堀に囲まれた中央公園は市中の名勝で、春先から晩秋までは恋人たちのデートコーでもある。

二の丸橋から園内に入り、水銀灯で照らされた遊歩道を歩き、
東御門広場から紅葉山御殿を抜け、ひっそりたたずむ茶室を眺め、北門橋を渡ったらしい。
「公園でベンチに座ったりしなかったの?」
「だって、アベックで満席だったもの」
妻は微笑みながら言った。
「じゃあ、北門橋から外に出たんだ?」
「そうね」
「その先、なにもないだろ? あぁ、文化会館?」
当てずっぽうに言うと、
「あら、鋭いね」
と、妻は言った。
「文化会館なんて、その時間、真っ暗だろ?」
「だから、じゃない?」
「え? そうなの?」
文化会館は大・中ホールがあり、有名アーティストが来場して賑わう場所だが、
場所柄その時間はひっそりと静まり返っているだろう。

北島さんに手を引かれて文化会館大ホールの幾つかある階段の裏手に回った妻は、
そこで彼に抱かれたと言った。
おそらく照明も届かない場所なのだろうが、警備保障の巡回もあるだろうし、
防犯カメラだって備えられているだろう。
そう指摘したが、彼が妻を抱く力は緩まなかったし、
濃厚なキスを繰り返されているうちに抵抗する気力が萎えてしまったと言った。

屋外で抱かれた妻は見られる危険と羞恥を覚えたらしいが、
経験がないその環境の中で彼の愛撫に燃えあがってしまい、
彼の思いのまま階段に両手をついて尻を突き出し、
受け入れてしまったと言った。

「マジで?」
「嘘なんて言わないよ」
「外だろ? ほんとに?」
「うん…。恥ずかしかったけど、なんだか…、それが良くなっちゃって」
頬から首すじに掛けて朱色に染めた妻は艶めかしい表情で、そう告白した。

「じゃあ…、また、生で?」
「うん…」
「そのまま、帰ってきたの?」
「…うん」
「静香…」
「妬いてる?」
「ああ、も、もちろん」
しどろもどろの口調で言う私を見て、妻は、
「ティッシュで拭いたけど…、ね、シャワー浴びてくるね」
と言ったが、すぐ、
「一緒に入る?」
と、入浴を誘ってきた。


[62] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/24 (日) 13:11 ID:CzDXH.lM No.190604
質問の件、お忙しい中教えていただき
ありがとうございます。

今回の投稿は奥様に余裕が感じられますね
一緒に入る?.......たまりませんね


[63] Re: 妻の変貌  JT :2024/03/24 (日) 20:27 ID:5A/It7UM No.190622
入浴を誘ってきたのは、なにかを見てもらう為で、意味がありそうですね。

[64] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/24 (日) 22:03 ID:lp50/cg6 No.190625
高価そうなマキシ丈のワンピース、
誕生石でもあるエメラルドをあしらった金の指輪をプレゼントされたこと、
その後、散歩に誘われて中央公園を歩いて抜け、文化会館の大ホールの階段の陰で
抱かれたこと、人目の危険がある屋外で初めてセックスに及んだこと…、
想像を超えた妻の告白に意識が揺らいでクラクラとした…。
その間に、妻は浴室に入っていた。

ふらりと腰を上げた私は脱衣場で衣服を脱ぎ、浴室のドアに手をかけた。
妻と一緒に入浴するのはいつ以来だろう…。
ドアをスライドすると、勢いのあるシャワーを浴びた妻が目に飛び込んできた。
セミロングの髪がアップに纏められて、うなじから続く両肩のライン、
肩甲骨、滑らかな背中、そしてシャワーノズルを持った腕に連れて揺れ動く乳房が
なんとも艶めかしかった。
しかし、私の興味は「そのまま帰ってきた」妻の下半身にあった。
立ったまま見入っている私に、
「ちゃんときれいに洗うから、見ないでね」
そう言って、妻は私の興味を誘った。
シャワーノズルを手にした妻は、私に背を向けてその場にしゃがみ込んだ。
そして、M字開脚した股間にシャワーの飛沫を当てると、空いた片手で拭い始めた。

しゃがんだ尻の狭間から手の動きが見えたが、
掻き出されている彼の精液は認められなかった。
妻は忙しなくシャワーノズルを前後左右に動かして飛沫を当てながら、
「うゎぁ…、もう…、ヌルヌル…」
と、私に聞かせるためだろう、そんな解説をした。
私は妻の背後に膝をついて座り、腕を伸ばして股間を探った。
「キャッ! エッチッ!」
妻は嬌声を上げたが、私の手を拒もうとはしなかった。
拒むどころか、触れられた尻をくねくねと動かしてみせた。
北島さんとつき合い、まだ2度しかデートをしていないのに、
今までとは違う方向の官能を経験した妻の滑らかな背中を見ていると、
浴室内に植物的な独特の匂いが微かに漂うのを感じた。

妻は本当に中出しされたのだ、と思うと急激に嫉妬が膨れ上がり、
自制心が利かなくなった私は背後から妻に圧し掛かった。

「あんっ! 滑るよ、危ないって」
そう言う妻にかまわず、私はマットの上に妻を四つ這いの姿勢にして
かまわず挿入した。
ズルリという感じで一気に根元まで挿入すると、
「ひっ!」
と、甲高い嬌声が響いた。

もう夢中で、かまうことなく激しく腰を振った。
私の下腹部と妻の尻がぶつかる派手な音が響き続ける。
過呼吸のような激しい息遣いをしながら、妻は尻を煽り始めた。

「し、静香ッ!」
「あなたっ! ね、ね…、北島さんのに上書きしてっ! 
出して、出してっ! 思いっきりっ! お願いっ!」
「もちろんだ、静香は僕のものだからなっ!」
「そうよ、愛してるのはあなただけっ!」
「僕もだよ、愛してるっ!」
そして、意味も訳もわからない言葉を掛け合い、
やがて妻が願った通りに彼の上書を果たした。

浴室を出た妻と私は全裸のまま寝室に入った。
その間、言葉はなかった。
ベッドに潜り込むと、しばらく互いの様子を窺い合っていたが、
「今日は買い物だけって思ったけど…」
と妻が口を開いた。
「やっぱり言いなりになった?」
「そうね…」
「中出しもされて」
私が少し揶揄したように言うと、
「それも、少しは予想したかな…」
妻ははにかんで言った。

「それで、彼、次のデート、誘われただろ?」
「ううん、言われなかったよ」
「は? どうして?」
「知らないけど…、でも…」
そう言って、妻は私を見て、
「2度も中出ししたんだから、次は呼び出せば来るって思ってるのかな?」
と、掠れ声で言った。
「なるほど…。そうか…。そうなの?」
「どうかな、わからないけど。でも、ほんとに言われなかったよ」
「彼にその気がなくなったとは、とても思えないな」
「さぁ、わたし、40過ぎのどこにでもいるおばさんだよ、飽きられるのも早いんじゃない?」

妻はそう言ったが、私にはとてもそう思えない。
普通のおばさんは、文化会館の階段の影で屋外セックスなどしない、と思う。

「飽きた女にワンピースやエメラルドの指輪をプレゼントしないだろ」
私が言うと、
「手切れ金?」
妻は笑いながら言った。
「バカバカしい…。飽きたんだったら今日だって誘わないし、無駄な金は出さないさ」
そう言うと、妻はニコニコしながら、
「そうかもね。それに、飽きられたら困るんでしょ、あなたも?」
私の顔を覗き込んで言った。

妻だって北島さんに飽きられたとは思っていない。
それは態度や話し方に表れている。
むしろ、次のデートを約束しなければ会えないような関係ではなくなった、
もっと言えば、スマホの番号をプッシュして、
『いつもの場所で、何時に』
とメールすれば意思が伝わる関係に近づいたと思って良い。

「ところでさ、誰の目があるかもしれない屋外で、よく応じたね」
妻は私と屋外でセックスした経験はない。
若い頃、陽が落ちた海岸に停めた車の中で妻が好きなイチャイチャ行為をしたことは数多いが、
今回彼としたような完全屋外での経験は皆無だった。
だから妻に露出プレイ系の趣味はないと思っていた。
「もしかしたら、僕に隠してたとか? 露出趣味」
からかい口調で言うと、妻は即座に、
「そんな変態趣味ないよ」
抜け抜けとそう言った。
「じゃあ、どうして?」
「どうしてって、仕方ないでじゃない。
求められたし、抱かれてキスされてるうちにその気になっちゃったっていうか…」
妻ははにかみ、少しうつむき加減になって言った。

経験がない屋外セックスだったが、
彼に求められてその気になったという妻の言い分は本当だろう。
好きな相手に求められて、後々好むようになる行為は多いと思う。
妻が私を愛し、信頼しているのは会話の節々からも充分に伝わってくる。
しかし、妻の胸中に占める北島さんへの思いが急増しているのも事実だと感じた。
そんな彼から、今まで経験がない行為を求められて応じてしまうのは、妻の性なのだろう。

妻は彼の残滓を残したまま帰宅した。
あるいは、それは妻の意思でなく、夫の私に告知するための彼の意思だったかもしれない。
私は極限の不安と嫉妬を感じはしたが、
浴室で妻が叫んだ「上書きしてっ!」という言葉に救われた思いだった。

「彼に求められて応じたのは、だいぶ心が傾いているからかな?」
「どうかな…、ワンピースと指環買ってくれたし、そのお返し?」
「そうなの?」
「違うかな。うん…、やっぱりこの前も言ったけど、忘れられなくなりかけてるのかな…」
妻はトーンを下げた声で言った。

「階段の影でエッチして、彼の始末はしてあげたの?」
「してあげるのがエチケットでしょ? だから、ちゃんと丁寧にしてあげたよ」
「中出しした彼のチンボを舐めて吸って綺麗にしたんだ」
「……想像してる?」
「お前こそ思い出してるだろ?」
「あなたが言うから思い出しちゃったよ」
「僕のせい?」
「彼とこんな仲になったのだって、あなたのせいでしょ」

他人が聞いているとしたら、なんと馬鹿げた痴話噺と思うことだろう。
妻は真実を話し、時々故意に私を嫉妬させようと挑発してきた。
私はその挑発をまともに受けながら他愛なく嫉妬し、そして妻を愛しいと思う。
ベッドの中で妻の乳房を弄び、妻は私の股間を弄り、
浴室で互いに余韻をいつまでも言葉に乗せて楽しむ。

「じゃ、今日はたった1度しかイッてないんだ? もの足りなくない?」
「足りないって言ったら?」
「少しだけ上乗せしようか」
「まぁ、できるの?」
「これだけ嫉妬すれば何度でも」
「嘘だったら怒るよ」
そう言う妻に私は苦笑しながら重なっていった。


[65] Re: 妻の変貌  :2024/03/25 (月) 09:05 ID:/6bwoXrA No.190637
おはようございます。

題名どうり 奥様変わったきましたね^^
ご主人の嫉妬心をあおり 寝取られ心にさらに火をつけて来ますね(笑)
続きが待ち遠しいです。


[66] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/25 (月) 11:30 ID:TCRSBuh6 No.190638
スマホや携帯電話が普及していなかった時代の若い恋人同士は次のデートの約束を決めても、
どちらかに不都合ができるとそれを告げる手段にそれなりの苦労をしたものだった。

妻が北島さんから次回のデートの日取りを求められなかったのは、
いつでも連絡が取り合えるという妻との暗黙の了解が成立したと思えたし、
その方法はメッセージかLINEアプリなのだろう。
妻のスマホの設定をしたのは私だからIDもパスワードもわかっているが、
これまで妻のスマホを盗み見たことはない。

夜半過ぎ、ベッドに入った妻が脇テーブルに置いたスマホが鳴動することが度々あった。
最初は気づかない振りをしていた妻だが、
やがて私の前で手にしたスマホを操作するようになった。

「彼から?」
と問うと、
「そうね。モテるのも善し悪しね」
妻はサラリと答える。
10分くらいメールもやり取りをした後、ようやく横になるが、
私としては落ち着かない時間の連続だった。

2度目のデートをしてから1週間後の昼過ぎ、
私が出先から戻ると事務所に妻が入ってきて、
「今晩、誘われたの。行っても良いでしょ」
と話しかけてきた。
その口調は、問い掛けというより、もう決めたから、という感じだった。
二人がどんなやり取りをしているのか知らないが、
頻繁に連絡があるのは、私が妻の行動に干渉しないと考えているからだろうか。

もしそうであれば、妻がそれとなく私の性分を告げたとも思えるし、
彼が執拗に口説くのも、夫が干渉しない妻であればなおさらだ。

実際、2回目のデート以降、彼は居酒屋が休日以外の日も妻を誘い出すようになった。
妻も彼の誘いに応じ、店が休日の日は遅い時間に帰宅し、
それ以外の日は午後から夕方までの数時間、買い物をしたりお茶を飲んだりしていた。
午後から出掛けて夕方帰宅したときは、衣服やバッグ、アクセサリィの類をプレゼントされ、
妻はそれらを私に披露した。

経済的に余裕のある彼は、普通の主婦には簡単に求められないブランド品の衣服や
小物アクセサリィなどを妻に与えていた。
上等なものを買い与える彼の思惑が妻の気を惹こうとしているのは目に見えている。
私は素直に喜べなかったが、しかし、彼が買い与える衣服のセンスは良く、
舌打ちするほど妻に良く似合っていた。
初めてプレゼントした衣服は春物だったし、マキシ丈のワンピースは秋物、
9月半ばに買い与えたのは秋冬物のスーツだった。

彼のプレゼント攻撃による妻への効果は如実に表れ始めた。
ヘアスタイルもセミロングからボブに変化し、髪の色も明るい茶に変わった。
美容院から帰ってきた妻が一変していたとき、さすがに私も驚き、
「ヘアスタイル…、髪の色も変えたの?」
と、素っ頓狂な声で言った。
「どう、似合うかな?」
「似合ってるよ。似合ってるけど…」

ボブスタイルに変えた妻はより活動的に見え、社交性に富んだ容貌に感じたし、
セミロングスタイルよりも女っぽくなったように見えた。
妻の変化はそれだけでなく、これまであまり関心がなかったアクセサリィの類を
身に着けるようになったことだが、
それもこれも、彼好みに合わせたか、或いは彼に指示されているのかもしれなかった。
変化した妻が、事務所に出入りする業者や職人の視線を引くようになったのもこの頃だった。


『妻の変貌』と題して手記を書き出した私だが、
妻が北島さんに抱かれた過程や状況は妻から聞いた話が基であって、私が目にした事実ではない。
そうした意味に於いては、言ってみればフィクションでしかないが、
しかし、妻の言動や行動、彼からプレゼントされた衣服等、
ヘアスタイルや髪の色の変化、アクセサリィへの興味の変化などは目の当たりにした事実だから、
変貌しつつある状況を見る驚きや歓喜は格別だった。

驚きや歓喜は格別ながら、一方でこれまで感じなかった不安が拡大した。
それは妻自身が話していたように、いずれ妻は彼に落ちて、
彼の存在なしでは腑抜けてしまうのではないだろうか、という恐怖だった。
私の言い出しが発端だったし、妻が幾度も鳴らした警鐘を結果的に無視したのだから
今さら何を発言しても仕方ないのだが…。
9月半ば頃を境に私は不安と焦燥、そして強烈な嫉妬と被虐感に蝕まれ、
さらにはそれらが複合して圧し掛かり、私の心は震え始めた。

その上さらに妻の言動と態度の裏には、
私をなんとか説得して彼と長い時間を共有したい思いが見え隠れしていた…。


[67] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/25 (月) 12:03 ID:TCRSBuh6 No.190639
絢さん、こんにちは。

昨年、9月半ば頃から、容姿も容貌も変わってきました。
こういう状態を過渡期というのでしょうか。
いずれにしても、これからの妻の変化と私の家庭生活には、かなりの変化が生じました。
引き続き、楽しんでいただければ、と願います。


[68] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/25 (月) 12:09 ID:TCRSBuh6 No.190640
10月の2周目の連休、妻は北島さんと一泊の小旅行に出掛けた。

妻が、彼から一泊旅行を誘われたと話してきたときの衝撃と動揺は半端でなかった。
2度目のデート以降、9月の妻の行動は奔放としか思えなかったし、
彼の好みに合わせてヘアスタイルや髪の色を変えてもいた。
その上、一泊旅行に出掛けたら、彼に奪われたまま妻は帰ってこないのでは…、とも思った。

妻は北島さんと行く一泊旅行は、私を嫉妬させるためと言っていたが、
その行動を見ていると、それだけが目的でないのは明らかだった。
妻の話しの隅々には、
「あの人に口説かれて抱かれて、高価なプレゼントされて…、
わたし、あの人の愛人みたいだね」
と言ったり、
「愛人かぁ…、憧れちゃうかも」
独り言っぽい口調ながら、そんな言葉を囁いたりした。

妻は私が寝取られと承知している。
妻はその事実を彼に告げているかもしれない、と私は思い始めていた。
とすれば、妻の言葉は彼から指示されたかもしれないし、
妻は彼に従う歓びを植えつけられているのかもしれないと想像した。
そして何より、私の願望を盾にして彼とセックスを満喫しているのでは、とも思った。

以前も述べたと思うが、深層心理という哲学的な課題は中々理解できない私だが、
強引で独占欲が強いらしい彼と身体の関係に至った妻の深層心理に愛人願望が芽生えたとしても
不思議ではないという思いもあった…。

そうした状況下の中での一泊旅行の話しだったから、
尋常な動揺でないのは理解いただけると思う。

他方、妻の奔放な行動を黙認している私は、一泊旅行で妻を完全に寝取られてしまう妄想が
実現するかもしれないチャンスを前にして、なんとか小旅行に行かせたいと願った。
破滅的なこの願望が何を意味するのか理解でたのにもかかわらず…、だった。

「いつも中途半端な時間を気にしてのデートだっただろ。
ゆっくりするのも、良いかもしれないな」
支障がない言葉を選んで、私は言った。
「ふ〜ん…。あの人にわたしを寝取らせるチャンスをプレゼントするんだ」
妻は相変わらずの挑発口調で言い、妖しい目で見つめてきて、
「じゃ、覚悟できたみたいね。でも、知らないよ〜、ほんとに夢中になっちゃっても」

突き放したり、甘い口調で同調してきたり、妻の言葉は魅力的だった。
しかし、本心でそう言っているのではないと私は思いたかった。

つまり、彼に抱かれる目的の一つに、私を激しく嫉妬させて、
その上でさらに妻自身も歓喜を得たいという思いがあるだろう。
動揺し心が震えていながら、そうであるはずだと、私は妻を信じていた。

逆に妻は、私が妻を信じているのをわかっているから、
故意というより策略をもって私を詰ってきた。

北島さんに抱かれている姿を話せば私がより興奮するのを妻は学習していたし、
この頃は特に私の被虐感性が進行しているのを知った上で、
彼と交わるためにどう対応し、どう応えれば刺激的でより興奮するかを考えていたと思う。
だが、それは最終的に妻と私の絆を深めるものになると信じていた。
そして、それは最後の砦なのだろう、とも思っていた。

「一泊したら、行きから帰りまでずっとイチャイチャしっ放しかもね。
それでイキ放しにされて、もう離れられなくされて彼の女にされちゃうかも、だよ」
とか、
「彼の女にされちゃったら、一緒に暮らさないといけないのかな?」
などと言ったりした。
それらの言葉で他愛なく不安と動揺に苛まれたが、
それと同等以上に被虐的感性を刺激して興奮し、私の股間はジクジクと疼いて止まなかった。

彼と一泊旅行に出掛けるにあたって、これまで話さなかった提案を妻に伝えた。
「あのさ、提案なんだけど」
「提案? なに?」
「ほんとは彼とエッチしてる動画を見たいけど、でもそれは無理だろうから、
その、せめて録音でもしてくれないかな…?」
背中に冷や汗を感じながら、私は話した。
すると、渋ると思っていた妻は、
「録画は無理でしょ。でも録音なら見つからないかな?」
と、思っていたより素直に受け入れてくれた。
私がスマホのアプリで録音は可能だと話すと、その場で試してみようということになった。
私のスマホの録音アプリを立ち上げ、
妻のバッグに入れて5メートルほど離れた整理箪笥の上に置いて、
二人の会話を録音し再生してみた。
その結果、多少音がこもって再生されたが、なにを話しているかは聞き取れた。
「あの人に秘密で会話を録音しちゃうなんて刺激的で興奮しちゃうね?」
妻は言い、さらに、
「彼とエッチな話をしてるのを聞きたかったんだ? 
じゃあ、旅行中、車も中でも観光途中でも、ずっとエッチな話してようかな?」
案外乗り気の妻に安堵しながら、妻のスマホに録音アプリをインストールした。

一泊旅行に発つ土曜日の朝、
「香子には子供が風邪をこじらせたから様子を見てくるって言ってあるから」
妻は言い、着替えや化粧道具などを入れた手軽なボストンバッグを持ち、玄関に立った。
「じゃ、行ってくるね。録音は任せて。
帰りは明日の夜、たぶん…、遅くなると思うわ」
そう言って妻は玄関ドアを開け、彼との一泊旅行に出発した。


[69] Re: 妻の変貌  :2024/03/25 (月) 13:33 ID:/6bwoXrA No.190645
こんにちは。

謙治さんは 北島好みに変えられた奥様見て 嫌悪感とかは感じなかったのですか?
奥様と北島は愛人関係と言うより恋人どうしの関係見たく思いますが(笑)
でも、今年の五月には 単身赴任も終わるのですよね。
どうなっていくのかな(笑)


[70] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/25 (月) 13:40 ID:s7Uup.wM No.190646
旅行とは!
単身赴任中の男はなんでもできますね
お土産は録音.......
自分だったら聞いたら狂いそうです


[71] Re: 妻の変貌  :2024/03/25 (月) 13:58 ID:R2QGkJMk No.190647
性癖にはどうにもならない衝動がありますね。
一泊旅行に出かけたと言うことは、北島氏は
完全に寝取ったと考えるでしょうね。
後は北島氏のマンションに半同棲になっていくのでしょう。
下着も服も髪も彼好みに替え、化粧も変えているのでしょう。


[72] Re: 妻の変貌  dog :2024/03/25 (月) 16:51 ID:EThqE8Nk No.190653
お久しぶりです。

ずっと読んでいました。奥さん変わっていく自分に酔ってるみたいですね、酔いがさめてきても酔っていた時の気持ちよさが抜けずにこれが本当の自分だと自覚してしまうんでしょうか?
少し怖い展開に入ってきましたね、男ごのみの外見変化は正直つぼですごく興奮するけど過去を切り捨てるような内面変化は賢治さんに阻止してほしいですね。


[73] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/25 (月) 17:00 ID:TCRSBuh6 No.190654
翌日の日曜日、午後10時過ぎに妻は帰宅した。
玄関に出迎えた私に、
「遅くなっちゃたね」
そう言った妻の声は明るかった。
一日、一晩一緒にいなかっただけだが、また一皮むけたような妻は魅力的に見えた。
「楽しかった?」
「うん、楽しかった。美味しいものをご馳走になったし」
そう言う妻に、
「エッチも楽しんだし?」
と揶揄うと、
「それはもう当たり前だよ」
と答え、流し目を送ってきた。
そして、リビングに入ってソファに腰を降ろしながら、
「ねぇねぇ、化粧の乗り、良いと思わない?」
と、きいてきた。
言われて気づいたが、紅の剥がれがわずかに見て取れる以外、
どこかで化粧を直したかのように整っていた。
「そうだね、良いっていうか綺麗だよ」
そう答えると、
「でしょう?」
と満更でない表情で言った。
「……なるほど、北島さんのエッチで肌い艶が出たとか?」
私が言うと、妻は何度か頷き、
「でしょう! 彼のエキスでお肌艶々」
と言った。

彼のエキスがなになのか瞬間想像した私は、それまで堪えていた興奮が噴出した。
その思いが、言葉になって口をついた。
「顔射されたとか?」
「ガンシャ? なに、それ?」
「だからさ、北島さんの射精を顔で受けたとか?」
「それガンシャっていうの? へぇ、初めて知った」
そう言った妻はニヤニヤ笑って、
「でも、それって普通にされてるよ」
続けて、そう言った。
妻の目は一泊旅行で交わった快感を示すかのようにチロチロと燃えて見えた。

顔射が普通かどうかは別にして、妻の肌が潤っているのは間違いなかった。
やはり感じるセックスを繰り返すと女の肌は艶やかになるものなのだろう。
さらになにか気の利いた言葉を返そうかと思い、
「じゃあ、静香の化粧の乗りを良くしたのは彼のお陰だ」
と言うと、妻は即座に肯定した。

「うん、そうね。昨日朝、まずフェリーに乗って土肥港に着く間に、
ダメっていうのにトイレに一緒に入ってきて…」
「トイレ? 他の客がいただろ?」
「それがね、風が強かったでしょ、乗船客が少なかったの。
フェリーに乗る前から、彼、計画してたみたいで、もう最初っからだもの」
事実かどうか疑わしい話だったが、私を興奮させるには充分だった。
「向こうに着く間もエッチなことばかり言ってるの」
「どんな話を?」
「そうそう、ちゃんと録音したからゆっくり聞けばわかると思うけど…」
と妻は言い、
「あなたも変態だけど、北島さんも変態だよ」
「変態?」
「だってそうでしょ。フェリーのトイレでエッチ強要したり、
それにね、土肥港で下船するとき、車の中でしゃぶらされたわ」
「マジで?」
「係の人や他の客に見られたらどうしようって…」
「とか言って、静香はそれが良かったんじゃないのか?」
「う〜ん…、ちょっとね」
そう言ってニヤニヤ笑った。

「他の変態って?」
次いできくと、妻ははにかんだ表情を見せながらも、
「ほんとはね、お店の横の路地でキスされたときとか、
文化会館の階段の後ろでエッチされたときに薄々感じたんだけど…」
「感じた? なにを?」
「その時ね、両手を後ろに回して手で押さえて動けないようにしたの」
なるほど、と私は思った。
「だから、フェリーの客室でわたしを縛りたいって言われたとき、
ああ、北島さんも変態なんだって思ったわ」
「じゃあ、縛られたんだ?」
「初体験よ、縛られたのなんて」
「ほ、ほんとに…、縛られてエッチを?」
「裸で縛られたら、それしかないんじゃない?」
「ほ、ほんとに?」
 身を乗り出して言うと、妻はブラウスの袖のボタンを外して引き上げ、手首を見せた。
「………」
血が昇って、私は言葉が出なかった。
見慣れた妻の細い両手首に暗紫に染まったまだらな痕が刻まれていた。
私は妻の手を取ってまだら痕に指先を乗せた。
まだ、いくらか縄目の凹凸が残っているように感じた。
「縄で縛られたの?」
「バックの中に一束、持ってきてたんだよ」


一泊旅行から帰宅してまだ時間も経っていない。
しかし、妻の紀行告白はほとんど佳境に入っているといっても良かった。
「そ、それで?」
食い掛るように私は問い掛けた。

「お風呂も食事も済ませて、夜景を見ながらお酒を飲んで…。
9時半頃だったかなぁ、フェリーの約束通り縛ってやるよ、って彼が言い出して」

「縄で縛るなんてイヤだって言ったけど、酔ってたし、
それに食事の前に内風呂に入って何度もイカされてたし…、抵抗できなかった」

「手を後ろで縛られて、胸の上下も縛られて、四つ這いにされて…」

「後ろから弄られて、それからアレを挿れられたの」

「この前も言ったでしょ、奥まで届いて感じるところをズンズン突かれて…」

「イキそうになると、止められて…、それを何度も何度も繰り返されたわ」

「おかしくなっちゃうから、もうイカせてって叫んだら…」

「イカせて欲しいなら、俺の女になると誓えって言われて…」

「それはできないって言ったら、そうか、じゃ、もう止めようって、動いてくれなかったの」

「そんなにされて、もう止めるって言われたら、もう我慢できなくて…」

途切れ途切れに言う妻の話を私は固唾を飲んで聞き入った。
話す妻の表情は時に強張り、時に蕩けて見えた。
昨夜宿泊したホテルの部屋で受けた彼の老獪な手管に翻弄された状況を思い浮かべているのだろう。

「それで…、我慢できなくて静香はなんて答えた?」
「…だ、だから」
「だから?」
「そんなふうに迫られて……」
「なんて言ったの?」
「ね、あなた…。北島さんの女になっても良いよね…」
妻の言葉を聞いて私は完全に自制心を失い、ソファに押し倒した妻の上に圧し掛かった。
衣服だったが、自然に腰が動いて股間を妻の太腿に擦りつけた。
「あぁぁっ! 静香つ!」
叫んだ私は、そのまま射精してしまった。


[74] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/25 (月) 20:46 ID:a2VYFDdc No.190661
連投ありがとうございます。
ただただ感謝です。

まさかの縄使いとは......


[75] Re: 妻の変貌  子犬 :2024/03/25 (月) 23:20 ID:FaFxnd/. No.190670
嗚呼あぁ
そこまで逝きますか、
縄とかSMとか複数とか
趣味趣向は分かりますし
興奮するのも分かりますが
女性を物扱いしている様で、、
まして奥様が、
私だったら耐えられない 大丈夫ですか


[76] Re: 妻の変貌  子猫 :2024/03/25 (月) 23:54 ID:fkgKp2cI No.190672
無許可中出し、野外プレイの次は縄縛りで、挙句に俺の女になれ、ですか…
俺の肉便器になれ、の間違いじゃないですかね。
奥さんも変貌ではなく、もともとそんな女だったんでしょう。

きっと、今では、北島の部下や取引先を呼んで、複数プレイ、輪姦、乱交と何でもありなんでしょうね。
北島の営業接待に利用されるだけ利用されて…

何人もの男達に中出しされた後、家に帰れば、愛しているのはあなただけなんて、
最高じゃないですか。


[77] Re: 妻の変貌  :2024/03/27 (水) 11:43 ID:z4GCzfg6 No.190724
謙治さん、こんにちは。
続きをお願いします。


[78] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/27 (水) 13:30 ID:dz9zX6Tk No.190725
シンさん、dogさん、おてつさん、子犬さん、子猫さん、
お読みいただいて感謝します。

様々な感想、ご意見、真摯に受け止めています。
実際にこの頃は、自らが望んだとはいえ悲惨な思いでした。
投稿としては面白可笑しく表現しようと思っているのですが、
表記方法は別にして、その内容は惨めですよね。
まだ、先がありますので、もうしばらくお付き合いいただけたらと思います。

なお、期末なので仕事の多忙と、また妻と彼の動向にも変化が起きて、
長時間、記述する時間が取れない状況です。
それでも、最後まで書き切りたいので、時間はかかるだろうと思いますが、
時々は記事を覗いて欲しいと思います。


[79] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/27 (水) 13:34 ID:dz9zX6Tk No.190726
衣服に射精されたのに気づいた妻は押しのけて起き上がると、私を見据え、
「ほら、やっぱり。あなた、わたしのオマンコ必要ないじゃない? ね、違う?」
と、突然言い放った。
目が異様に輝かせた妻に、私は、
「そんなことない、必要に決まってるだろ」
と返したが、妻は怯まず、
「だって、自分だけ気持ちよくなって、すぐ終わっちゃうじゃない」
と言って、ズボンを脱いだ私の下半身に視線を移した。
パンツの中で射精をした体裁の悪さにあたふたとしたが、
濃い化粧をした目で見据えられた私は異様な興奮を覚えて、
普通だったら萎えてしまうペニスは固さを保ったままだった。

「もうなによ、ほんとにもぉ…」
詰りながらパンツを下げ始めた妻だったが、
固さを保ったままのペニスを見ると表情を変え、
「あら…、どうしたの? なぜまだこんなに…?」
と言いながら汚れたそれに手を伸ばした。
「静香が嫉妬させるからだよっ」
少なくてもそれは一因だったし、私は唸りながら言った。
「そうなの? わたしが彼の女になるって聞いて興奮したの?!」
「そうだよ、仕方ないだろ…」
「ほんとに寝取られなんだ…。
ふぅん…、あのね、わたしもあなたが嫉妬してる顔してるのを見ると、
なぜだかすごく興奮するんだよ…、ほんとに…」
そう言いながら、ペニスを掴んだ手を緩々と動かし、
「ね、彼の女になるって約束させられて、その後、なにを要求されたと思う?」
今度は、打って変わって艶めかしい口調で言った。
「だって、バックからやられたんだろ? その後?」
「そう、その後よ」
「中出し?」
「ううん、夕べは、中出しされなかったよ。その代り…」
熱に浮かされたような口振りで言った妻は、そのまま汚れたペニスに唇を被せてきた。
滑らかな口内粘膜が亀頭を包み、緩やかな舌の動きをを感じると私は仰け反った。
残滓を始末すると妻は顔を浮かて、
「ふふ 擽ったい?
でも、それも良いんでしょ?」
掠れた声でそう言った。
妻はフェラチオへの抵抗感はないし、時に口の中で果ててもその全てを嚥下してくれる。
しかしたいていはティッシュに吐き出すし、まぁ、それは普通だと私も思う。
だから、嫉妬の興奮で無残に果てて汚れたペニスを口で始末する妻など初めてだったし、
もしそれが北島さんに教えられた行為ならば…、
と思うと握られているだけで再び爆ぜそうなほど私は興奮していた。

「そうそう…、夕べはね、中出しはなかったよ。
その代わり、お前はフェラが下手だから教えてやるって言われて…」
ペニスを掴んだ手を緩々と動かしながら、妻はそう言った。
「北島さんの精液、何回飲んだかなぁ…。
飲みすぎ注意で妊娠しちゃうかも ふふ」
そんなことを言い、続けて、
「彼のと違って、あなたのコレ、わたしの口にぴったりのサイズだから、
北島さんに教えられたクチマンコで抜いてやるよ」
そして、舌先を伸ばして亀頭を舐め、
「ねぇ、他人の女に口マンコされるって、興奮するでしょ?」
と言った。

妻は私の脚の間に蹲ると陰嚢に舌を這わせてきた。
陰嚢を隈なく舐め回し、睾丸を片方ずつ含んでそっと転がし、
さらに舌先を伸ばしてアナルまで穿ってきた。
そうする間も茎を掴んだ手を緩々と動かし刺激を与えてきた。
次いで幹全体に舌を這わせたり啄んだりしながら先端に移動し、
カリ首の溝の底を舌先で抉るように舐め、吸い、
亀頭を加えると細めた舌先で尿道口を抉って挿しこんできた。

余りの快感に腰がうねり、脹脛が痺れるほどだった。
もちろん、そんな技巧はこれまでになかったし、
彼に教え込まれたと言った妻の言葉は本当なのだろう…。
彼にフェラチオの技巧を仕込まれている妻の姿を思い浮かべると、
激しい嫉妬ととてつもない被虐的興奮に襲われて、射精感が一気に押し寄せてきた。

「どうかな? 彼に実技で教え込まれたクチマンコの感想は?」
故意に高圧的な口調の妻の言葉にも挑発された私は悶えた。
「最高だよ!」
唸りながら言うと、
「ふ〜ん、そう。愛人にされちゃうかもしれない彼に教えられたクチマンコが良いんだ、あなたは…」
顔を上げると、妻は私を見据えていた。
しかし、その目は潤んで蕩けていた。
「し、静香…、もう、もう出そうだよ」
「そうなの? 彼はこんなふうにしても出さないよ。やっぱり、違うんだ」
私をどこまでも追い落とすような言葉に心を乱され、いよいよ切迫してきた。
目を瞑り、息を止めて切迫する射精感を堪えたが、
妻が与えてくるフェラチオの強烈な快感の自制は無理だった。

そんな状態を見定めてか、起き上がった妻は私の腰に跨って、掴んだペニスを股間にあてがい、
そのまま尻を落としてきた。
ぬるま湯ほどの熱を感じた膣壁にペニスは一気に飲み込まれた。
「ぅあんっ! 固いっ! 気持ちいいっ!」
背筋を反らした妻が嬌声を上げ、そして尻を煽り立てた。
だが、私は唖然とした。
一泊旅行に行く前と比べて、締めつける肉壁の心地良さは感じるものの、
ついさっきまでのフェラチオや手の扱きの方が快感が強かった…。

彼のペニスサイズが長大なのは妻から聞いていた。
妻の膣はそんな彼のペニスを散々受け入れたことで締まりを失ってしまったのだろうか…?
私に見合う締まりを失い、彼専用にその締まりを変えられてしまったのだろうか…?
そう思うと、ペニスから受ける快感よりも、
私のものだった妻の膣が彼に奪われてしまったという被虐的快感が沸騰して、
再び放ってしまった。


[80] Re: 妻の変貌  おてつ :2024/03/27 (水) 16:55 ID:n3ZnyqLw No.190728
お仕事が忙しい中、更新ありがとうございます。

人妻を自分色に染める
これは男にとって醍醐味ですが
通常は日中などの数時間が一般的で......

外泊をできる奥様の染まり具合は格段と速いですね。
ましてや旦那様公認であれば....遠慮は要らない

きっと録音が証明してくれますね


[81] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/28 (木) 07:36 ID:TvgDb/2Y No.190740
おてつさん、おはようございます。

いつもご感想をいただいて感謝します。
それに、おてつさんのご意見には含蓄を感じます。

寝取られという、世間的には情けない投稿をしている私ですが、
浮気をした経験がないでもありません。
相手はいずれも既婚者でしたから、当然ながら会う回数は少なく、
時間の制限もつきものでした。
それでも、相手が私に馴染んでいく様子には嗜虐心が昂ったものです。

おてつさんがおっしゃる通り、通常の浮気はそれが一般的でしょうね。
妻のように外泊をする浮気は、実際、中々ないでしょう。
中々ないから、余計に不倫相手に染まっていくのは想像に難くないし、
身体の関係だけでなく心情的にも結びつきやすくなるのでしょう。

妻は、北島さんに私の性癖をそれとなく伝えていたらしいので、
そうであれば妻を思い通りにしようと考えるのも成り行きですね。

この先、まだいろいろあります。
またご意見いただければ、と思います。


[82] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/28 (木) 11:07 ID:TvgDb/2Y No.190746
「出ちゃったね」
あれだけ嬌声を上げていた妻はもの静かに言い、私の胸に重なってきた。
濃厚なキスを交わした後、
「緩かった?」
妻は私の目を見て言った。
そのことを妻は意識しているのだろうかと驚いたが、
「う〜ん…、そうかな」
とだけ、私は言った。
「昨日の夜はフェラだけで、エッチはなかったの。
でもね、今日、2時頃こっちの港へ着いてから、東名IC近くのホテルに入って、
それからずっと北島さんの太くて大っきいのを挿れられ放しだったから…」
「うん…。でも、静香への気持ちは全然変わらないよ」
「ありがとう。わたしもよ」
妻は静かに言って微笑んだ。

「静香…」
「なぁに?」
射精したペニスを妻の体内に収めたまま、妻は私の胸に頬を乗せていた。
「彼の女になるって、ほんとに約束したの?」
恐る恐る私はきいた。
「うん、したよ。北島さんの女になりますって。だって…」
言葉を切った妻だが、そこから続かない。
「だって、なに?」
「わたし、あなたへの思いは変わらないの。
でもね、あなたは嫉妬して興奮してわたしのアソコ、必要ないようだし、
それにあなたのじゃ感じないくらい緩々にされた彼の太くて長くて、すごいチンボから、
どうしても離れられないの…。
北島さんとエッチして、イキそうになるとわざと止められて、そんなの繰り返されて
俺の女になれって言われたら、どんなに拒もうとしても拒めないのよ…」
と呟くように言い、続けて、
北島さんがそんな意地悪するのは、
どうしてもわたしを自分の女にしたいからっていう気持ちも良くわかるし…」

私は話を聞きながら震えはじめた。

「じゃあ、これからどうするの?}
「どうするって、今までと同じだよ。
でも、北島さんの女になるって約束したから、呼び出されたら相手してあげないと」
「仕事や居酒屋はどうするの?」
「それはあの人だって考えてくれるよ」
「じゃ、支障ない時間に呼び出されたら会いに行くんだ?」
「仕方ないでしょ」
事の重大さを認識して、私は呆然とした。
「そんな…」
それしか言葉が出ず、射精して冷静になった身体が震えだした。

「だって、あなたが言い出したことでしょ。
あなただって、わたしが彼に寝取られて、あの人の女になるのを望んでたじゃない、そうでしょ」
妻の声は穏やかだったが、穏やかだからこそ実感がこもっていた。
「そ、それは…、そうだけど…」
反論できなかった私はそれしか言葉が出なかった。

「最初のデートから帰った夜も、ちゃんと話したでしょ。
今度、彼とエッチしたら忘れられなくなるかもしれないし、離れられなくなるかもって」
「…うん、そうだね」
「2度目のときも、それは同じよ」
「うん…」
 力なく頷くと、妻は話しを続けた。


「わたし、あなたの望みを叶えてあげたかったし、
それに彼のセックスがすごく良かったから、わたしもその気になってデートしたけど…。
それが続いたら、身体が言うこときかなくなって、それで、北島さんの女になったらって思い始めたの」
「…………」

「身体が思い通りにならなくなったっていうのはね、彼のじゃないと思い切りイケなくなった身体よ。
耳元で言われたの。子宮でイカされると、イカせてくれた男を忘れないって…」

「だから、彼に別れようって言われるのが怖かったし、彼に従おうって…。
彼のでイカせてもらえるためなら、要求は受け入れないと、って…」

「そのためには、望まれたように北島さんの女になるのが一番でしょ。愛人でも良いわ。
それに、一番愛してるあなたに喜んでもらえるんだから…」

思いの丈を吐き出すように、妻は言った。

「北島さんの愛人になりたいんだ?」
私は質問した。
「それはあなたの希望でもあるでしょ? それに、あの人が情婦になれって言えば、その覚悟もしてるよ」
「…………」
「わたしが北島さんの愛人になって、あなた、嬉しいでしょ?」
この夜の会話で、妻は一番妖艶な笑みを湛えて言った。

「僕は…、どうすれば…」
「今までと変わりないよ。
わたしは北島さんの愛人になっても、愛してるのはあなただけ。
これだけは永遠に変わらない。
だから今までと同じようにこの家で二人で仲良く暮らすの」
と妻は言い、それから、
「そうね、今までよりちょっとだけ不自由になるかもしれないけどね」
そう言って、また妖しい笑みを浮かべた。


[83] Re: 妻の変貌  だるま :2024/03/28 (木) 13:57 ID:K7ly.nuQ No.190749
夫は妻の言いなり、妻は男の言いなりで、夫を馬鹿にしたようなことを平気で口にする。
夫婦共々Mなのに、何故か妻は夫にはSのようにふるまうという、よくあるパターンですね。
愛しているのはあなただけという言葉も薄っぺらいように思いますし、
正直、妻の夫に対する愛情もあまり感じられません。
妻にとって夫は、男に捨てられたときの保険でしかなく、
妻の言葉は保険の掛け金に過ぎないように思います。
まあ、謙治さんは妻はそんな女じゃないと思ってるでしょうけど…

現在はどうなっているのかはわかりませんが、妻の要求を受け入れるだけでなく、
少しは駆け引きをしたらどうかと思いますが…
夫の気持ちが自分から離れるかもしれないと感じたら、奥さんはどうするのでしょうか。
それでも、男の言うことに従うのではないかと思います。


[84] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/28 (木) 15:54 ID:TvgDb/2Y No.190752
だるまさん、はじめまして。
ご意見、感謝します。

おっしゃるように、私に対する妻の振る舞いは、
こうした環境下でよくあるパターンkかと思います。

この状況下で妻への憤りがなかったとば言えませんが、
私自身は一握りの期待に縋ってみたかったのですね。
そして、変化する妻を楽しみたかったのです。
それが無謀なのは、おそらく誰もが思うところでしょう。

また、夫婦の絆についてはコメント27)でシンさんも言われていたように、
ある意味儚いものと考えることもできますし、
実際、この時点の私もそんなことを考えました…。

続く投稿の内容は、さらに悲惨な状態になると思いますが、
引き続きご意見を頂ければと思います。


[85] Re: 妻の変貌  :2024/03/28 (木) 17:28 ID:HytLvmPs No.190754
謙治さん、こんにちは。
寝取られの性癖を奥さんから聞かされたら
北島さんはこれからますます、過激になっていきますね。
剃毛、ニップルピアス、ラビアピアス、クリトリスピアス。
北島さんの奴隷として、SLAVE北島の刺青ですかね。
こうされても喜ぶんでしょうね。
ここから、デリヘル、ソープ嬢になり、貢がされる。
最後の最後は孕まされるのではないでしょうか。
謙治さんは、ずっとATM扱いでしょう。
性癖とはいかんとも仕方ないものですね。
何処まで落ちていくのか・・・楽しみでもあります。


[86] Re: 妻の変貌  dog :2024/03/28 (木) 18:36 ID:rIxhXlAU No.190756
謙治さん、怖いけど奥さん楽しんでいますね。
謙治さんの反応と愛人という今までの自分と正反対の自分に変わっていくことに、本当に流れるような文書で興奮します。続きが楽しみでたまりません。


[87] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/29 (金) 10:24 ID:SWa.OJz. No.190772
こうした経緯で始まった寝取られ生活だったが、
実生活での大きな変化は感じられなかった。
それは私の寝取られを知ってからの妻と私の立場によるものと思う。

そして、北島さんの愛人になった妻は誘われるのではなく、呼び出されて出掛けるようになった。
それは、日曜日から火曜日の朝まで連続の場合もあったし、10日も間を空けることもあった。
彼が日曜日に妻を呼び出すようになったのは、従来日曜日は居酒屋の営業日だったが、
来客が少ないのでたまたまこの頃から日曜と月曜が休店日になったためで、
妻はそのことを彼に伝えていたためと思う。

また、11月3日からの三連休の2日間、箱根に一泊旅行に出掛けもした。
妻は彼に抱かれ、精を注がれて帰宅するたび、見た目にもわかるほど魅力的で綺麗になったし、
仕草の一つをとっても艶っぽさが滲み出るようになっていた。
それを妻に伝えると、
「内服液と注射でビタミン摂取してるからかな」
などと言って、私を嫉妬させた。

片や、家庭内の生活はこれまでとほとんど変わりがなかった。
妻は家庭の諸事の手抜きもなく、事務所の仕事もスムーズにこなしていたし、
夫婦の会話も楽しかったから、本当に北島さんの愛人に納まったのが信じられなかった。
しかし、変化が全くないわけはなかった。
例えば、これまでのように家事をしている妻の尻を触ったり、
自由にキスができなくなったりはした。

箱根から帰ってから数日後だったと思う。
夕食の支度をしていた妻の背後から私が忍び寄ると、抱きつくのを察知した妻は、
「包丁持ってるからね」
と言い、そして艶っぽく笑った。

また、ソファに座った隣りの妻を抱こうとすると、
「他人の女に手を出しちゃダメでしょ。ダーリンの許可がなければ、抱けないの」
とも言った。
そうは言っても許可など必要ないだろうが、日常生活の性の管理者は妻に移っていった。

子供が巣立ってからの夫婦生活は決めるともなしに週末の夜だったが、
愛人となった妻の不在が週末重なるので、それ以降は曖昧になっていた。
3週も私の相手ができない場合は妻も配慮してくれた。
ただ、それはセックスでなく手で扱いて私の欲望を解消するという手段だった。
以前と比較すれば味気ないといえば味気ないが、
手で扱く間、妻は彼とのセックスの状況を聞かせてくれたし、
それは嫌な状況ではなく、むしろ新鮮な快感を覚えるようにもなっていた。


11月下旬の宵の口、いつものように食後のひと時をリビングのソファに座ってくつろいでいると、
「お風呂入らないの? わたしと一緒に入りたい?」
妻が声を掛けてきて、背後から抱きついてきたかと思うとキスをしてきた。
「あれ、どうした? 良いことでもあった?」
そうきくと、妻は、
「ううん、特にないよ。そうね、最近、あなたが言うことをきいてくれるし、
それに妬いてるのもわかるから嬉しいの」
と、言った。
「そういえば、昨日、午前中出掛ただろ、彼のところへ?」
そう問いかけると、
「うん、そうだよ。っていうか、彼の職場に行ってきたの」
妻はそう答えた。
「職場?」
驚いて、声が大きくなった。
しかし、妻は動じもせず、
「うん、そうよ」
と言った。
「職場に行って、他の社員に知られたらマズいだろ?」
「ううん、作業場の方に何人かいたけど、事務所は誰もいなかったよ。
それに、部長室だから誰も勝手に入ってこないし」
妻はなんでもないように言った。
「そもそも、職場になぜ行ったの?」
「さぁ、なぜでしょう?」
勿体ぶったように言い、それから謎めいたよう笑顔を見せた。
「部長部屋で二人きり?」
「部屋で二人きりになったからって言っても、なにもなかったよ。
あ…、なにかあったって言った方が良かった?」
妻は艶っぽい目をして言った。
「いや、二人で食事をしたとか…」
「食事? ご飯なら、いつでも食べられるでしょ」
「じゃ、なにかの話しとか?」
さらに問い掛けると、
「うん…、ほんとはね、先々のことを話したいって言われて呼び出されたの」
と、妻は答えた。

先々とは、彼と妻のこれからの関係ということなのだろう。
鼓動が急激に高鳴った。

「先々のことって…、なに、それ?」
「だから、北島さんのこっちの赴任期間が来年5月だって、前に話したでしょ?
それが会社の都合で1カ月早くなったらしいの」
「ってことは来年4月になったら北島さんは横浜に帰るんだ」
「そういうことね」
「それで、その先々の話しって?」
「だからあと半年でしょう。横浜に戻る前にはいろいろ忙しいと思うし、
そうすると5カ月よね」
そこまで話して、妻は天井に目を向け、それから再び話を続けた。
「その5カ月の間のことを話したいって彼が言うから行ってきたの」

話しとしては理解できたが、
その5カ月間、北島さんは妻になにを求めたのかは具体的になにもわからない。

「それで、具体的には?」
「ううん、なにも決めてないよ」
「そう?」
「うん」

おかしい、と思った。
そんな中途半端な話で終わったのだろうか?
彼に難題を押しつけらたが、それは話せないような内容なのではないか、と感じた。

しかし、ここで無理に訊きだすのは妻にも私にも良くない結果をもたらしそうで、
私は口を噤んだ。
「ふぅん…。それだけだったの?」
「もう一つの用件は、彼の友達を紹介されたの」
そう聞いて、私は全く別の驚きを感じた。
「彼の友達? なに、それ」
「大学時代の親しい友達で、その友達がこっちに住んでいるんだって」
「で、その友達がなにか?」
「うぅん、別に…。ただそれだけよ」
妻はそれしか言わなかったが、この話も訳も意味もわからなかった。

彼は呼び出した妻に、残りの単身赴任期間の半年間(実質的には5カ月?)の過ごし方を
提案したのだろう、と私は思った。
しかし、彼の友達という男を妻に引き合わせた理由は思いつかなかった。

得体のしれない巨大な不安を押しつけられた思いに、私の気力は押し潰されそうだった。


[88] Re: 妻の変貌  :2024/03/29 (金) 12:33 ID:uWa/txa6 No.190774
謙治さん、こんにちは。
昨日は好き勝手書いてしまい申し訳ありません。
ただ、前にも書きましたが夫婦は元々赤の他人。
昔から性格の不一致での離婚など、多いものです。
段々奥様の歯止めがなくなりつつある今、本当に心配です。
紹介された彼「彼の愛人にもなれ」と勧められたのでは。
事務所に行ったのは、顔合わせでしょうか。
すみません、また先走りました。
でも、ドキドキしながら謙治さんの投稿を楽しみにしています。
他の愛読者の皆さん、申し訳ありません。


[89] Re: 妻の変貌  ふにゃ :2024/03/29 (金) 13:49 ID:ofmVYfXc No.190778
一気に読ませていただきました。
大変興奮するお話ですね。自分の妻に置き換えて読んでいるとたまらなくなってきます。
今後の展開、楽しみです!


[90] Re: 妻の変貌  エムジン :2024/03/30 (土) 02:54 ID:QWUYS08Y No.190793
本当に読みたい、体験したい、味わいたい興奮がここにありました。
あまりの興奮で語彙力を失っています。
突き詰めれば、奪われることに興奮する、その気持ちが我が事のようにわかります。
秘密も、いいさじ加減ですよね。本当に「わかっている」奥様だと思います。
「一番愛してるあなたに喜んでもらえる」
寝取られる関係の中で、これが夫婦双方が歓びを見出す秘訣だと思っています。
続きを楽しみにしています。


[91] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/30 (土) 09:40 ID:OspAqlG6 No.190799
12月中旬、日曜日、妻が帰宅したのは午後11時20分過ぎだった。
居酒屋の看板は11時だから、その後女将と二人で片付け、電気ガス、戸締りを確認するらしい。
だからその時間の帰宅が、所謂普通だった。

この頃、北島さんは居酒屋に訪れる回数は減っていたようだし、
妻の同伴出勤やアフターはほとんどなかった。
想像だが、同伴出勤やアフターは彼に指示されて受けないようにしていたとも思う。

ベッドに寝転がっていると、寝室に入っていた妻は、
「ただいま」
と声を掛けながら私の様子を見て微笑み、
「お風呂、入ってくるね」
と言い浴室に向かった。

妻が彼の職場に呼ばれ、先々のことを話し、その後で彼の友人を紹介されたという話を聞いてから、
私の頭に渦巻くのは得体のしれない不安で、気力が萎え、やや鬱気味だった。
妻の肌の温もりを感じたのは2週間くらい前だったから、
そうした意味を含めて全てのなにかが空回りしているようだった。

20分ほどしてパジャマを着た妻が寝室に入ってきた。
間接照明に落としてからベッドに上った妻は、仰向けの私をじっと見て、
「元気ないね、どうしたの?」
と声を掛けてきた。
どう応えようかと思ったが、
「身から出た錆っていうか自業自得っていうか…」
と呟くと、
「過ぎたことを考えても仕方ないでしょ」
隣に横座りした妻はそう言い、私の髪を撫でてきた。

北島さんとの付き合いが始まった頃の私なら、そんな言葉も素直に受け入れただろう。
しかし、彼の愛人になると宣言した今は、泣きっ面に蜂の言葉でしかなかった。
そして、その言葉の裏に、今さら撤回しない、という妻の意志が含まれているように思えた。

「そうだけど…、彼にしてるように、たまには僕も舐められたいよ」
私は、自棄気味に言った。
すると妻はゆっくりした動作で自らのパジャマのボタンを外して乳房を露出し、
伸ばした両手で私のパジャマのズボンを下げ、萎えて横たわったペニスを掴んで愛撫し始めた。
妻の手の動きに連動して乳房が重たげに揺れるのを見た私はたちまち充血していった。

妻のフェラチオは巧みで快感だった。
妻の口内粘膜はなめらかで温かく、その感触がペニスの先端から全身に広がった。
頭を振りながら舌を亀頭に巻きつけるようにして刺激を与えられると、
さっきまで萎えていたペニスはたちまち滾り、片手で睾丸、片手で幹を柔らかい手で揉まれると
ペニスは震え始め、すぐに射精感が迫ってきた。
それを予感した妻は刺激を止め、ペニスの震えが治まると今度は亀頭の溝から裏筋に舌先を這わせ、
睾丸を撫でていた手指でアナルを探ってきた。

「し、静香…」
彼仕込みのフェラテクに翻弄されて、再び差し迫ってきた射精感を堪えることができず、
腰を反らせるように突きあげて唸り、ペニスを震わせ射精した。
「ゥン…、ンンン…」
射精を続ける亀頭を舌と上顎で挟みつけつつ吸引しながら、
妻は放った全ての精液を嚥下すると、ペニスが弛緩するまで口内に含み続け、
そして唇をティッシュで拭った後、尿道口から溢れ出る残滓を舌先で絡め取ってくれた。

そして一段落が済むと、横座りをしたままの妻を見つめて、
「静香が、北島さんに奪われてしまいそうで…、怖いんだよ」
思わず本音を言うと、妻はしばらく私を見つめ、それから、
「大丈夫よ。遊びだから、彼は。そう言ってるもの、お前とは遊びだって」
気を落としている私を宥めようとしてか、そう言い、そして頬にキスをしてきた。

それだけで私は多少安心したが、
「だけど、彼は生の中出ししてるだろ。
静香だって、できちゃうかもしれないのに中出しされてるんだから」
最初から感じていた不安と疑念を口にした。

既に記述したが、この時に聞かされたのが経口避妊薬を服用していたことと、
この時点では別の避妊手段を講じているとうことだった。

「だけど、生でしたい、されたいは同じだろ」
詰るように言うと、妻は少しうつ向き恥じらうような表情で、
「あの人、避妊具着けるの嫌がるのよ」
と言い、それから、
「それに、あなただって、わたしが中出しされると興奮するでしょ?」
と居直ったように言い、
「それに、妊娠しないし…、ね、我慢して」
今度は安心させようするかのように、そう言った。


[92] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/30 (土) 10:00 ID:OspAqlG6 No.190800
シンさん、こんにちは。
投稿をお読みいただいた感想はそれぞれでしょうし、
その時の気分とかでも感じ方が違うと思います。
それに、ご指摘の通りでこの頃から今年の2月下旬あたりまで
私は自らを卑下し、物事を皮肉としか考えられずに過ごしていました。
それは、自ら望んだ願望の愚かさを悔やみ、怯えていからです。

そして、3月上旬になって先行きが見えはじめた頃になって心が鎮まり、
この思いを記しておこうと投稿を始めました。

夫婦の絆は思ったより危うくない、と思う由縁です。


ふにゃさん、エムジンさん、ご感想有難うございます。
もともと工学系なので文章は苦手ですが、
続いている日々の変化を見たとおり、感じた通り書いているだけなので、
読みにくいかとも思います。
まだ、この先しばらく続きますので、
引き続きお読みいただけたらと思います。


[93] Re: 妻の変貌  隊長◆aH43B2 :2024/03/30 (土) 11:04 ID:teSP5V66 No.190801
ずっと拝読させていただいていました。
寝取られって、本当に奪われてしまうところまで
欲する男性のものは、とても読んでいられないの
ですが、どうやらことの顛末は、そうはならない
ようなので、安心して、レスをいれてみました。

だとしたら、奥様は、相当なSっ気で謙治さんの
寝取られ心を揺さぶられたということになるのか
もしれませんね。

この後の展開もお待ちしています。


[94] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/30 (土) 11:21 ID:OspAqlG6 No.190804
隊長さん、こんにちは。
92)の私のレス、危ないかな、と思いましたが、案の定…。
しかし、おっしゃる通りで、自らの希望や願望とはいえ、
実際妻に裏切られ失ったら、これは悲惨の極みでしょう。

読み物としてなら、それはそれで寝取られという被虐心を煽るでしょうが、
実話とした、それはどんなものでしょう?

これ以上記すと危険ですから止しますが、
でも、この後の展開期待してくださって感謝します。


[95] Re: 妻の変貌  :2024/03/30 (土) 11:58 ID:wvYaJYbA No.190805
謙治さん、こんにちは。
私の思慮に欠ける書き込みに、暖かいご返事
ありがとうございます。
実際の思いを書かれていてとても心にせまるがあります。
これからの展開に思いをはせながら読ませていただきます。


[96] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/30 (土) 14:18 ID:OspAqlG6 No.190808
この夜、私たちはいろいろ話し合った。
妻と北島さんの関係、彼が横浜に戻るまでの妻と彼こと等々だったが、
私が納得できる結論など纏まるはずはなかった。
しかし、妻が口癖のように言う、
「なにがあっても、どんなことがあっても別れないし、愛してるのはあなただけ」
と断言したから、揺れていた心は少しは鎮まり、鬱気味の感情が和らぎもした。

私が機嫌を取り戻し、心の揺れが治まったのを見計らったのか、
妻は私の手を取って胸に引き寄せ、
「ね、北島さんの頼みを聞いてあげても良いよね?」
と、言った。
「北島さんの頼み? なんだ、それ?」
いくらか穏やかになった気分がまた伏せてきた。
私は、妻を見つめた。
「……マンションに一緒に住もうって言うのよ」
そう言った妻の目には妖しい光が見え隠れしていた。

この時点で、彼の赴任期間の残りは5カ月だった。
最後の事務処理やら客先への挨拶などもあるだろうから、
実質の期間は4カ月ほどだろうか…。

11月下旬、呼び出されて彼の職場へ行った時、先々のことの相談と言っていたのは、
このことだったのだと思った私は、唖然として言葉が詰まって出なかった。
「愛人になるって約束したんだから、私の誠意が欲しいって」
妻の話を聞き、鼓動が高鳴り、目眩さえ感じた。

確かに、妻が彼の愛人になるというのは私の秘かな願望でもあった。
しかし、実際に妻の口からをれを聞き、さらには彼のマンションに同居すると聞くと、
怒りでもなく嫉妬でもなく、悔しさなのか苛立ちなのか、
それらが複雑に入り混じったような感情に襲われた。

「ぼ、僕らは、どうなる?」
それくらいしか言葉にならなかった。
「だから言ったでしょ…。彼といる時間の方が増えるだけよ」
と言い、
「隣町の富士見台に高層マンションがあるでしょ。そこの部屋を借り上げ社宅にしてるのよ」
と具体的な場所を説明してきた。

富士見台は隣市の北の小高い雑木林を伐採したこの辺りでは高級住宅地で、
この20年ほどで分譲高層マンションや住宅が立ち並び、それと並行して総合病院や学校、
ショッピングセンターが並立した。
彼が住んでいるという高層マンションは借り上げ社宅というから、
賃貸マンションなのだろうが、それにしても閑静で高級なマンションに違いない。

そのマンションの一室で彼と同居生活を始めるという衝撃的な妻の言葉に腑抜けた私は
言葉がなかった。
言葉のない私をなんとか説得しようとするかのように
「4ケ月なんてすぐ過ぎちゃうわよ。その間、彼と一緒に住んでも良いでしょ?」
妻は媚びるような声で言った。

しばらくして、私はようやく言葉を発した。
「静香は北島さんを愛してるの?」
すると、妻は少し微笑みながら、
「そうね、嫌いだったら抱かれないし、一緒に住みたいなんて思わないもの」
と答えた。
妻の答えにややイラっとして、
「どっちを愛してる?」
と、きいた。
「どっちって?」
「彼と僕と、どっち?」
故意に答えにくい問い掛けをしたのは、やはり腹立たしかったから、と思う。
しかし、妻はなんでもないことのように、
「あなたと同じくらい、かな」
そう答えた。

しかし、私と同じくらい、は付け足しにしか聞こえず、
彼を愛していると聞くと、新たな衝撃を受けた。

そして、すぐ頭のどこかに『離婚』という言葉が浮かんだ。
だが妻は、私の胸中を察知したかのように、
「でも、さっき言ったでしょ。どんなことがあっても、別れないって。それはほんとうよ」
と言い、
「あのね、寝取られ男の妻なんて、なかなか手に入らないって…」
さらに続けて、
「旦那公認なんだから、思う存分遊んでやるって、はっきりそう言ってるわ。
それに、わたしを縛ったり変態セックスを仕込むのも快感で楽しみって…」
妻は、そんなことまでも語って聞かせ、私を不安の渦に突き落とした。

そして、
「だから、わたしとは遊びよ。あと4カ月じゃない、冒険させて」
私の深層心理を見抜いているかのように妖しい笑みを受かべて言った。


[97] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/30 (土) 20:09 ID:pzPKiefI No.190820
彼のマンションに同居すると宣言した妻だが、
実際に家を出たのは年が明けた1月半ばだった。

というのは、彼も年末には横浜の実家へ帰省したし、
我家も息子が帰ってくる予定などもあり、
年末年始の多忙で彼と妻の都合が折り合わなかったためだった。

今年1月15日、月曜日の午後3時過ぎ、
「わずかな時間だから、我慢してね」
そう言って、妻は愛人になると言った約束の履行のために我家を出て、
隣市の高級住宅街の高層マンションに住む彼の部屋に移っていった。

妻が出て行ってから、私は後悔に襲われて頭を抱えてた。
「3カ月で帰ってくるし、必要なものは向こうで揃えるわ」
と言い、少しの着替えと化粧品だけを持って行っただけだから、
寝室のドレッサーや小部屋の様子に大きい変化はなかった。
その分余計に妻の姿がないのがひどく淋しく空しく、
一人寝のベッドの空白感の切なさに悶え、自ら犯した愚行に落胆した。


妻が彼のマンションに移り住んで1週間後の午後7時過ぎだった。
出先から戻ると事務所裏手の自宅の玄関に明かりが灯っているのに気づいた。
消し忘れたと思ったが、サッシ窓に引いたカーテンも照明が灯っている。
自宅のキーを持っているのは妻と息子しかいない。
妻が帰ってきた? と変に驚きつつすぐ自宅に向かうと、
玄関ドアが内側から開いて、
「おかえりなさい」
そう言いながら妻が顔を出した。

妻が不在になってあれほど恋焦がれる思いをしていた私だが、
そうして迎え出た妻を見て、瞬間言葉が出なかったばかりか、
「え? どうした?」
などと言った。

妻は呆れたような顔をして、それから、
「一時帰宅だよ」
と言い、玄関に入った私の背中を撫で、
「元気だった?」
と明るい声で言った。

久し振りに、といってもわずか1週間だが、妻の手作りの夕食を食べながら
ビールを飲み、妻不在の空白を埋めようとするかのように話をした。
「来期の予算会議で出張したの」
と、突然の一時帰宅の理由を妻は話した。
予算会議は二日で、明後日の夜に戻るから、
「その間、旦那も淋しいだろうから帰ったらどうかって言われて」
と、話した。

「じゃ、今日明日は泊ってくんだ?」
「うん。同居してから初めての外泊だよ」
妻の意識には、隣市の小高い丘に建つ高層マンションが自宅と摺り込まれているらしい。
「ああ、なるほどね」

相槌を打ちながらも、虚しい現実に引き戻されて私はやや消沈した。
食後、リビングのソファに並んで座った妻から漂う甘い香りに反応した私は肩に腕を回そうとした。
すると、
「肩に手を掛けるのは良いけど、抱くのはダメよ」
反射的に言った。
自分の妻の肩も抱けないことにイラっとして、
「彼から釘を刺されてるのか?」
ややぶっきら棒に言うと、妻は穏やかな表情のまま、
「普通、他人の奥さんの肩を抱いたりしないでしょ」
と言った。
「奥さんって、愛人だろ?」
「マンションのお隣とかに愛人なんて言えないでしょ。
彼、横浜から妻を呼んだって話してたわ」
私は言葉が出なかったが、
「イヤじゃないの? 女房呼ばわりされて」
よ、食って掛かるように言った。
「それくらい、気にしないよ。彼といるときは愛人だし、周りには彼の奥さんで、かまわないでしょ」
「…………」
「あなたも、そんなこと気にしなくても良いのに。
こうして戻れるように、彼も気遣ってるのよ」
と、言った。
それが恩着せがましく聞こえて、憤りが沸騰してしまった。

「じゃあ、泊るって言ったって、ただ寝にきたんだ」
「また、そういう皮肉を言う」
「言いたくもなるだろ」
一時帰宅とはいえ、そうして間近に妻と接する安堵と歓びを感じていたのに、
私は不貞腐れた口調で言った。

すると、妻もそんな私の苛立ちに反応して、
「皮肉を言われるために来たんじゃないよ。
わたしは今、彼の女なの。彼に全てを任せてるの。
そんなわたしがあなたの言いなりになったら、彼になんて言えばいいの?」
と言い、
「こんな気分になるんだったら…、帰るわ」
険しい目をして言い、腰を上げた。

「いや、ちょっと待って」
私は妻の手を掴んで言い、
「悪かった。いや、その…」
言い訳をしようと言葉を掛けたが、
妻も頭を横に振って溜息を何度も吐き、
「わかったわ。わたしも悪かった」
そう言い、そして、
「彼には何もなかったって言うから…」
と続けた。
その言葉すら、恩着せがましいと思ったが、
それ以上怒らせたら妻は本当にマンションへ戻ってしまうだろう。
「いや、ごめん。静香がいないと、こうなにかイライラして…」
そう言った私を妻は優しいような憐れむような目で見て、それから少し微笑んだ。

妻が彼のマンションに移る前も、これに似た会話があったように覚えているが、
いずれにしても私が蒔いた種が思いもしなかった咲き方をしたのであって、
彼に管理されている現在の妻が私への自由な対応はできないということなのだろう。

私は妻が一時帰宅したことで、この家に妻はいない現実を再確認した。


[98] Re: 妻の変貌  子犬 :2024/03/30 (土) 20:10 ID:hjpUqOQE No.190821
なんとゆう事でしょう
なぜ、?
北島に こんなにさせて
いいんですか?
いい様にやられっぱなしでは
また奥様も謙治さんを馬鹿にしすぎでは
とても悲しい、哀しい


[99] Re: 妻の変貌  ぼん :2024/03/31 (日) 08:17 ID:q.sz6Yn6 No.190833
これはもう過去のお話しなのでしょうか?あるいは進行形なのか、または終わったばかりの話しで、ひょっとして今後さらなる展開の可能性があるのか?
完全に終了していて、すべて解決しているのなら問題は無いと思いますが、
そうでないなら、月日がたっても奥様が北島さんの下に去っていく可能性がないとは限りません。

実は知り合いの奥様が不倫騒動を起こしたあと、再構築することになったのですが、4年後に相手の男性が離婚し再燃。
結構な修羅場でドロドロになって離婚しました。
スレ主様はそれも覚悟してるということなら問題はないかもしれませんが、やはり奥様の言葉が気になります。
他人の奥様の肩に手をかけたのは北島さんのほうです。
北島さんならOkで、ご主人がNGの理屈はおかしい。
奥様が「遊び、プレイ脳」ではなく「不倫脳」になってるのを感じます。
妙な理屈で自己肯定をしてる感じが知り合いの奥様と同質のものを感じました。
良い結果になる事を期待しています。

[100] Re: 妻の変貌  謙治 :2024/03/31 (日) 09:38 ID:O0r/kWq2 No.190834
子犬さん、こんにちは。
おっしゃる通り、自らの願望を成就させようとした結果が、こういうことです。
寝取られ体験投稿をしておきながら、他人事のように言うのは不謹慎でしょうが、
要するに、これが経験した私の現実です。
この後の数遍は、子犬さんからもっと批判を受ける内容になるやもしれません。
寝取られは切ない興奮もあるのでしょうが、実際には大変なことだと思います。
引き続きお読みいただければ、と思います。


ぼんさん、はじめまして、こんにちは。
途中のレスでも記していますが、現在進行形で投稿を開始しました。
そして、あと数遍でメインの投稿は終了する予定です。

ご紹介いただいた泥沼というか惨劇というか…、夫婦間の絆と言うと大袈裟かもしれませんが、
結局のところ、そのあたりが結果の明暗を分けるのではないでしょうか。
そのあたりについても、メインの投稿が終了後に私なりの解釈を添えて記そうと考えています。
ご意見、大変感謝します。



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